無下限アーカイブ   作:サリム

25 / 43
第25話 才能の開花

部屋を出てから廊下を歩きながらさっきのことを考えてみたが・・・リオの言いたかったことはなんとなくわかった気がする、さっきは頭に血が昇ってたな

 

はあ・・・いつもならこんなことで怒らないんだけど、次会うときはリオに謝らなきゃ・・・どうしようか今から戻るか?

 

「おい・・・そこのお前」

 

ん?この声はもしかしなくてもネルか?今は戦う気分じゃないんだけど

 

「俺ですか?」

 

さすがにあの時は仮面付けてたとはいえバレてるよなあ・・・?

 

「お前・・・どっかで会ったことあんな?」

 

え?これで気づかれてないのか?確かネルは呪力がなんとなくわかるとか言っていた気がするけどこれを見る感じあれは一時的なものだったみたいだ

 

「俺は会った記憶ないんで多分気のせいですよ・・・じゃあ俺、急いでるんで」

 

「おお、そうか?悪かった」

 

案外簡単に引き下がってくれた・・・というかネルが向かってるのって生徒会室だよな?あの時呼ばれたのかな?

 

「いえ全然」

 

そのまま二人はすれ違・・・

 

「んなわけねぇだろ!?」

 

ネルが俺のとなりをすれ違う瞬間に回し蹴りされる・・・乱暴だなあ

 

「雰囲気は違うが・・・お前あの時のサトルだな?!」

 

雰囲気が違う?いや、呪力は今も纏ってるんだけど・・・今は戦闘状態じゃないからそこまで感覚も鋭くなってないとかか?

 

「今日はもう戦う気分じゃないんですよ」

 

「・・・あたしを戦闘好きのバカと勘違いしてんじゃねえよ?!」

 

蹴ってきたじゃん・・・あいさつか?乱暴すぎるだろ

 

「サトル・・・お前の目的はわかってる、うちに入る気になったんだろ?」

 

待て待てどうしてそうなる?

 

「俺もうゲヘナの風紀委員会に所属してるんで、そっちに入る気ないですよ」

 

「は?!風紀委員?じゃあなんでお前あんなところに居たんだ!?」

 

「・・・成り行きです」

 

「そうか?まあいい、あたしは用事があるからな・・・次会った時はまたやろうぜ」

 

「わかりました」

 

そのままネルと別れた、今日は風紀委員会の仕事ここに来る以外ないんだよな・・・せっかく来たのにこのまま帰るのはもったいないからミレニアム見て回ろうか・・・

 

いや、生徒会長にキレた後にそれは無いな・・・

 

今日やることはとりあえずミレニアムから出たあとに考えるか

 

 

 

 

 

うーん、ゲヘナに帰って仕事手伝ってもいいんだけど・・・実質休みみたいなもんだし?渡し終わったら家に帰っていいってヒナさんも言っていたと思う・・・!

 

ということで今日は休みだな、そういえば最近は忙しくてトレーニングできてないよな・・・まあ、ミレニアム廃墟での黒閃訓練はもうC&Cのおかげで黒閃は発動したしな、行く必要はもうないはず

 

だとしたら、次は反転術式か領域展開をできるようにしないといけないんだけど・・・二つとも呪術の極地って感じだった気がする、難易度的に言えば反転術式の方が難しかったりするんだろうか・・・、まあこれは個人のセンスによりそうだな

 

本誌では家入さんが学生時代に五条達に反転術式を教えようとしていたが・・・ひゅーとやってひょいとか意味のわからないことを言っていたので全く参考にできない

 

そういうわけで反転術式はまだよくわからないが領域展開のほうはなんとなくわかる、生得領域・・・つまり俺の心の中のことだ、それを呪力を使って具現化すればいいらしいが・・・心の中を具現化とはって感じだ、結界術というのを練習していけばわかるようになると俺は思っている・・・

 

ということで今日は結界術について勉強しようかな、結界といえば領域展開の他に簡易領域や帳なんかがあるよな、簡単な帳から練習してみよう

 

 

 

 

 

 

一応俺は人に見られない場所に移動した、いきなり黒い壁が現れてもパニックになるだけだろうし

 

帳の詠唱は日記に書いてるはず・・・

 

「あれ?」

 

家に忘れたのかな、まあ保険みたいなものだし・・・覚えてるので問題ない、確か・・・

 

『闇より出いでて闇より黒く、その穢けがれを禊ぎ祓え』

 

そう唱えると、どぷッと空に黒いヘドロのようなものが出てきて広がっていく・・・

 

おおっ、出来た・・・たしか帳に条件も付けることができるんだっけな

 

縛りで自分で決めたマイナス効果の分プラスにするみたいな・・・例えると普段なら1ダメージの攻撃を自分が絶命する代わりに次の攻撃を100ダメージにしたりとか・・・極端な例だけど

 

「制約と誓約・・・」

 

・・・まあそれはいいとして、帳に適当な条件を付けてみよう、じゃあ・・・「全生物が出入り可能な代わり石のみ出入り禁止」

 

この条件なら等価交換以上じゃないだろうか・・・とりあえずやってみる

 

 

 

 

さっきと同じく帳は張れたがちゃんと条件は付与されているのだろうか・・・?

 

トプッ

 

中から石を帳の外に向けて投げてみると、普通に通過していった・・・ん?

 

あーなるほど、帳って呪力が籠ってる以外のものを条件に指定できないのか・・・じゃあ石に呪力を込めれば・・・

 

コツッ

 

石は壁にぶつかると跳ね返った、一応これで条件付けは成功か

 

「簡単だなー」

 

 

 

 

 

 

あの後も色々条件を変えてやってみたがほとんど全部できた、帳に術式貼り付けたら実質領域展開じゃね・・・?と思ってやってみたが帳が術式効果に耐えられないみたいで発動出来なかった

 

帳だけでホントにいろいろできたな、帳を透明にすることも出来たし・・・条件を付けないなら呪詩を唱えなくても帳を発動できるようになった

 

条件を工夫するの楽しかったな〜、まだ時間もあっていい機会だし簡易領域もためしてみるか!

 

簡易領域は相手の領域の必中効果を防ぐ技だから習得してもこのキヴォトスでは意味が無いと思ってるかも知れないが、俺はこれも領域展開を習得するコツを掴めるかもしれないと思っているので頑張ってみる、応用したらここでも使えそうだし

 

まずは、術式効果の範囲決めからだな!これは適当に半径2mでいいかな、次は・・・

 

 

 

 

 

ということであっさり我流の簡易領域が完成したが・・・ここからが本番だ、縛りを使って範囲と耐久性を上げる・・・「印を結ぶ」は簡単にできる割に、結構効果がある、まあ術師にとって片手が使えないってまあまあなデメリットだよな、範囲もこんなに要らなかったかも・・・

 

その後も色々縛りを追加して・・・

 

「できた!」

 

名前は適当に・・・『我流・簡易領域』、そのまんまだな、デメリットは少しあるが使えないことは無い

 

これを神秘に条件付けを変更できれば・・・まあ神秘についてはまだよくわかってないから無理だな、誰かに協力してもらわないと

 

どうしようかな・・・

 

「ん?」

 

スマホにモモトークの通知が来た・・・届いたメッセージを見る、なるほどね・・・ちょうどよかった

 

 

 

 

 

 

「まさか来てくれるなんて思わなかった・・・」

 

出迎えてくれたのはカヨコ

 

「まあ、俺もちょうど手伝ってもらいたいことがあってな」

 

「・・・何となくわかった」

 

「良かったねアルちゃん!」

 

「そうね・・・!」

 

というわけで俺は今、便利屋のみんなに呼ばれて事務所に来ている

 

「というか二日前だよな?依頼手伝ったの、今日はちょうど休みだったからよかったけどさ」

 

「手伝って欲しい依頼があるんだろ?」

 

メッセージにはとりあえず事務所に来て欲しいと書かれていたが・・・

 

「今日は違うわよ!」

 

「じゃあなんで呼んだんだ?」

 

「以前、依頼を手伝って貰ったのに報酬も払ってないでしょ?だから・・・」

 

依頼に呼んでくれたことが俺は報酬みたいなもんと思ってる

 

「報酬は別にいいんだけど、それならちょうど手伝って欲しいことがあるんだ」

 

「なんでもするから言ってちょうだい!えっと?私は何をすればいいのかしら?!」

 

「アルはそこに居てくれるだけでいいよ」

 

「そ、そう?」

 

神秘についての情報を得るには・・・俺の領域にアルを入れればいい

 

 

 

 

 

 

「な、なに?!今のは」

アルが辺りを見渡しながらそう言う

 

「なるほど・・・」

 

アルのおかげで神秘についてだいたいのことはわかった

 

「今の何〜?黒くて丸いのにアルちゃんとサトルが包まれてたけど?」

 

「アル様!無事ですか!?」

 

「ええハルカ、大丈夫よ」

 

「社長、中には何があったの?」

 

「そうね・・・とりあえず綺麗だったわ!」

 

「・・・」

 

「サトル、中で社長と何してたの?」

 

「アルには特に何もしてないけど・・・アルの神秘をちょっと調べさせてもらっただけだよ」

 

「神秘ってなに〜?」

 

横からムツキが話しかけてくる、ムツキも好奇心が旺盛な方なのかな

 

「みんな銃弾を受けてもほとんど痛いで済むだろ?その力が神秘だ」

 

「え〜ムツキちゃんよくわかんないよ〜」

 

俺の説明が下手だったか・・・

 

「・・・私たちには普通の人には無い力が備わってるってこと」

 

「そーなんだ?サトルには神秘はないの?」

 

「無いな、別のはあるけど」

 

「それがさっきの?」

 

「うーん、まあ・・・あれは力の応用みたいなもんだけど」

 

「サトル!さっきの技は私たちにもできるのかしら!?」

 

難しいな・・・呪力と神秘じゃ全然違うし、そもそも術式持ってないと領域展開できない

 

「できないかな・・・」

 

「ならいいわ、それで・・・もうお礼は良いの?他にもしたいことがあるなら私は全然いいのだけど」

 

「これ以上は特に無いな」

 

「サトルって男の子だよね、アルちゃん結構魅力的な体してると思わない〜?」

 

「ムツキ!?」

 

「アルちゃんなんでもするって言ってたし〜?」

 

「いやダメだろ・・・なんでもするを本気にしちゃ」

 

「え〜もったいなーい」

 

「まあもう俺が手伝って欲しかったことは終わったしさ、アル・・・今日は呼んでくれて助かったよ」

 

「それなら良かったわ・・・!今日はもう帰っちゃうのかしら?」

 

「うん、帰ってやりたいことがあるからな・・・また難しい依頼があったら呼んでもいいぞ」

 

「ありがとう・・・じゃあまた会いましょう」

 

「じゃあな、みんな」

 

そう言って便利屋から出て、俺は家に帰った

 

やりたいこととは神秘を対象にした簡易領域についてだ、神秘を中和できるようになったら俺に勝てるやつはいなくなるな!




結界術に必要なのは具体的なイメージらしいですけどね?領域展開、難なく会得しました

一応縛りの内容書いておきます、これだけじゃ足りない!みたいになるかもですけど、それはまあ本人の才能ってことで
・掌印を結ぶ(片手のみ)
・誰にも教えない
・技の詠唱
・時間制限付き(だいたい1分)
・ダウンタイムがある(これも1分)

簡易領域ですから・・・



新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります

  • 新しく投稿する
  • このまま上書きする
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。