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第27話 なんでも、ですよね
「アビドスへ便利屋を捕まえに行ってください」
いつも通り風紀委員室でくつろいでいると、いきなりアコさんからそんなことを言われる
これはあれだな・・・対策委員会編で風紀委員会と衝突する場面
「ヒナさん居ないけど大丈夫?」
「はい、ヒナ委員長には内緒でお願いします・・・あの便利屋68を私たちだけで捕まえたら後で褒めて貰えますよ?」
「そーですねー」
アコさん・・・理由が適当すぎるよ
「俺は行きません」
アコさんと俺は持っている権限がほぼ同じだから別に命令に従わなくてもいい、もちろんいつもはちゃんと命令聞いてる
「どうしてですか?!」
そんなに驚くことか?理由はまあ対策委員会編は先生とアビドスのみんなが・・・いや、やっぱり行こうか?先生が来た日、原作ではあんなことなかったはず
この世界は原作の世界線じゃないかもしれないし・・・それか俺が来たことで未来が変わったか・・・どちらにせよ先生が安全とは限らないから行くべきか・・・
「ここまで言ってダメですか、わかりました・・・あの日のなんでも聞いてもらうという権利、ここで使わせてもらいます!」
「ん?」
アコさん何か言ってたのかな・・・考え事してて聞こえなかった
「覚えてないんですか?!仕事を手伝う代わりになんでもしてくれると言いましたよね?」
「あー、もちろん覚えてますよ」
「今日、その権利を使うと言いました!これで行ってくれますね?」
「行けばいいんですよね?わかりましたよ」
「はい、よろしくお願いしますよ・・・」
元から行くつもりだったんだけど・・・まあいっか、これで使った判定になるのもアレだし次からアコさんからお願いごとされたらできるだけ聞くことにしよう
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というわけでアビドスに来たけど・・・アコさん、流石にこの数は要らないと思うよ
「便利屋相手にこの人数でやるんですか?オーバーキルですよ?」
通信でアコさんに一応聞いてみた
「念の為ですよ、念の為・・・ではよろしくお願いしますね」
ヒナさん以外の精鋭は全員来ている・・・こんなに用意して・・・殺す気か?
「隊長!目標発見しました!」
「おっけー、じゃあ・・・攻撃してくれ」
「了解!」
もちろん先生が居ないことは確認済みだ
ドカーンッ
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「社長!ムツキ!ハルカ!早く隠れよう!あの人達が来た!」
便利屋のカヨコが焦った様子で他のメンバーに呼びかける
「もしかして!?」
「風紀委員会だよ・・・!ここまで追ってくるなんて!それもこのタイミングで・・・」
「いや、こんなタイミングだからこそ・・・!?」
「サトルもいるかなー?」
「居ると思うけど期待しない方がいい・・・」
ドーンッ
「ぐっ!」
バタッ
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「ターゲット、沈黙しました」
「なら、歩兵・・・第2小隊まで突入してくれ」
「サトル隊長・・・あの方たちはどうすれば?」
「向こうの生徒、なんだっけ・・・ああ、確かアビドスだろ?当然、公務の妨害をする輩は全員敵だよな?隊長!」
「その通りだイオリ・・・!敵だから容赦なくやるんだぞ?」
「・・・隊長、こちらの事情を説明するのが先かと」
「説明なんていらないよ多分」
「流石隊長だ!」
「・・・」
よくわからないがアビドスと戦えばいいんだよな確か、向こうには先生がいるけど・・・
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<アビドス視点>
「な、何っ?風紀委員会が便利屋を捕まえに来たってこと!?」
「まだわかりません・・・しかし私たちに友好的とは判断しかねます」
「確かに砲撃範囲内には私たちもいた、あからさまにこっちを狙ったわけじゃないけど・・・それに」
「はい、彼がいますね・・・」
「シロコ先輩?ノノミ先輩?何か知ってるのことでもあるの?」
「ん、久しぶりの再会がこうなるとは思わなかった」
「はい・・・」
「ちょっと!?私にも説明してよっ!」
「風紀委員会の方と前に一度、会ったことがあります・・・あの訓練方法を教えてくれた人です・・・」
「えっ?そうだったの?!」
「アヤネちゃん、ホシノ先輩とはまだ連絡がつきませんか?」
「・・・はい、普段ならここまで連絡がとれないことはないはずなのに・・・」
「この状況、私たちはどうすればいいのでしょうか?」
「・・・」
「・・・」
"じゃあ便利屋をこのまま風紀委員会に引き渡しちゃう?"
「それは、で、ですが・・・それにしてもあの人たちと戦う訳には・・・」
「じゃあどうしろっていうの?」
「・・・」
「他に選択肢はない、風紀委員会を阻止する・・・今の私たちなら勝てるはず」
「シロコちゃん・・・?!」
「・・・シロコ先輩の言う通りです、風紀委員会が私たちの自治区ですでに戦術的行動をしたということは、政治的紛争が生じるということ・・・」
「きっと、便利屋の皆さんが問題を起こしたのは事実です」
「しかし、だからといって、他の学園の風紀委員会が私たちの許可もなく、こんな暴挙を敢行してもいいという意味ではありません!」
「その通りだわ!よくもこんなことを!これは私たちの学校を権利を無視するような真似よ!」
「便利屋を罰するのは私たち!芝関ラーメンを壊した代償を払ってもらわないと!」
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「・・・アビドスの生徒たち、臨戦態勢に突入しました」
まあ、当たり前か・・・
「はあ、めんどうだな・・・たかが4人で、こっちには隊長も居るのに」
「侮ったらダメだぞイオリ、あの5人で俺と同じくらいだと思った方がいい」
「隊長の冗談は面白くない・・・アビドスだかなんだか知らないけど、売られた喧嘩は買わないなんてことはできないだろ?それと数は4人だぞ?」
「別に俺はどっちでもいいんだけど・・・これも命令だからな、というわけで・・・」
「総員、戦闘準.・・・「ちょっと待ってくださいサトル隊長!」
「ん?」
かっこよく言おうとしたのに・・・どうしたんだ?
「アビドス側に民間人が映りました、確認中ですので、お待ちください」
「え・・・!」
「あの方はまさかシャーレの先生!?」
「ん?シャーレ?なんだそれ?」
イオリは知らないのか、チナツは先生の指揮能力の高さを知っているからこんなに驚いているんだろな・・・というかなんでこんなところにいるんだよって話でもあるが
「・・・ちょ、ちょっと待ってください、シャーレの先生があっちにいるとしたら」
「この戦闘、行ってはいけません!」
「どういうことだ?」
「アビドス、こちらに接近中、発砲します!」
チナツが必死に止めようとしていると、近づいて来たアビドスに風紀委員が発砲する
タタタタタタタッ
「よしっ、イオリ!行ってこい!」
「ああ、任せてくれ隊長」
「あっ・・・サトル隊長は先生の能力を知っていますよね?どうしてこんなことを・・・」
「命令だからな」
「・・・」
そんな顔しないでくれ、俺は約束を守る男なんだ
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イオリたちはあっさり負けてしまった・・・先生恐るべし・・・
アビドス組がこちらに近づいてくる
"久しぶりチナツ、それとサトル・・・"
「先生・・・こんな形でお目にかかるとは・・・」
「二人とも久しぶり!」
先生の後ろにいるシロコとノノミに向かって手を振る
「ん、久しぶり」
「そうですね・・・」
ノノミの方はこんな形で会うなんて・・・みたいな顔してる、ごめんよ
「・・・アビドス対策委員会の奥空アヤネです、所属をお願いします」
「ゲヘナ風紀委員会所属・・・」
「それは私から答えさせていただきます」
いきなりアコさんが出てきた、通信だけど・・・というか割り込まないで欲しかった
「通信・・・?」
「アコちゃん・・・?」
「アコ行政官・・・?」
何故かみんな、?状態だ・・・俺も言っとくか
「アコさん・・・?」
「・・・こんにちは、アビドスの皆様・・・私はゲヘナ学園所属の行政官、アコと申します」
「今の状況について少し説明させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか?」
「俺が説明していいですか?」
「・・・ダメです」
ダメかー、まあ言ってみただけだけど・・・俺今のところ何もしてないし
「・・・行政官ということは・・・風紀委員会のナンバー2・・・」
アコさんは仕事もできるし優しいからね・・・当然だ
「あら、実際はそんな大したものではありません、あくまで風紀委員長を補佐する秘書みたいなものでして・・・」
「本当にそうなら、そこの風紀委員たちがそんなに緊張するとは思えない」
「誰が緊張してるって!?」
イオリが何か言いそうだったので先に俺が言ってみた
「サトル先輩には言ってない・・・」
「・・・あなたは少し黙っていてください、それと、なるほど・・・素晴らしい洞察力です、確か・・・砂狼シロコさんでしたか?」
俺も喋りたかっただけなのに・・・
「・・・」
「アビドスに生徒会の面々だけが残っていると聞きましたが、みなさんのことのようですね」
対策委員会って生徒会だっけ?確かホシノだけだった気がするけど・・・
「アビドスの生徒会は五名と聞いていましたが、あと一人はどちらに?」
ホシノは確か・・・今はあいつの所に行ってるんだったな・・・
「今はおりません、そして私たちは生徒会ではなく対策委員会です、行政官」
「奥空さん・・・でしたよね?それでは、生徒会の方はいらっしゃらないとでしょうか?私は、生徒会の方と話がしたいのですが」
「アビドスの生徒会はずっと前に解散したの!事実上私たちが生徒会の代理みたいなものだから、言いたいことがあるなら私らに言いなさい!」
「こんなに包囲して銃を向けられたままお話しましょうか〜なんていうのは、お話の態度としてはどうかと思いますけどね?」
「ふふ、そ「それもそうだな、全員武器を下ろせ」
俺がそう言うと風紀委員は武器を下ろした
「あ、アコさん何か言いました?」
「・・・黙っていてくださいと言いましたよね?」
「はい・・・」
・・・あー暇だな〜、アコさんとみんなが喋ってる間俺することないし・・・ん?
アビドスのみんなから視線を外すと風紀委員会の列に便利屋のハルカが紛れ込んでいる
・・・笑ってる?
「・・・ヤるしかなさそうですね?」
ダンダンダンダンッ
アコさんがそう言うと同時にハルカが風紀委員を倒しながらこちらに回り込んできていた
「な、なんだ?」
あ、イオリ・・・後ろ・・・
「許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せないうあああああ!」
ダンダンダンダンダンダンッ
「ゔっ・・・」
バタッ
イオリがハルカに倒された・・・
「嘘をつかないで、天雨アコ」
「あらっ?」
「偶然なんかじゃないでしょ、最初からあんたが狙ってたのはこの状況だった」
「カヨコさん・・・」
カヨコが気絶から復活したようだ・・・他の便利屋のみんなも包囲網を抜けたようだし
「申し訳ありません行政官、視線を逸らされた際に・・・今から、もう一度包囲を・・・」
「いえ、大丈夫です、大した問題でもありませんし・・・それより面白いことを話しますねカヨコさん?」
お?カヨコの名推理が始まりそうだな・・・
「・・・最初はどうして風紀委員会がここに現れたのか、理解できなかった、風紀委員会が他の自治区まで追ってくる理由、それも私たちを狙って?」
「こんな非効率的な運用、風紀委員長のいつものやり方じゃない、だからアコ・・・これはあんたの独断的な行動に違いない」
「それに、私たちを相手するにしてはあまりにも多すぎるこの兵力、他の集団との戦闘を想定していたとすれば、説明がつく」
「とはいえ、このアビドスは全生徒集めても5人しかいない・・・なら結論は一つ」
「アコ、あんたの目的はシャーレ、最初から先生を狙ってここまで来たんだ」
さすがカヨコ、俺が忘れてたことを思い出させてくれた
「!?」
「な、なんですって?」
「先生を、ですか?」
アビドスのみんなは知らなかったから結構驚いているみたいだな・・・
"私?"
「・・・」
「ふふっ、なるほど」
「・・・ああ、便利屋にカヨコさんがいることをすっかり忘れてたいました、のんきに雑談なんてしている場合ではありせんでしたね」
「まあ構いません」パチッ
アコさんが指を鳴らすと色んな方向から風紀委員会たちが集まってくる・・・どうやったんだろう、聞いてみたいけどまた怒られそうだしな・・・
「12時の方向、それから6時の方向・・・3時、9時、風紀委員会のさらなる兵力が四方から集結しています・・・!」
「・・・」
「増員」
「まだ居ただなんて・・・それに、こんなに数が・・・」
「うーん・・・サトル隊長だけでもいいと思いましたが・・・どうやらアビドスは秘密の特訓をしているようですし・・・シャーレもいるのでこれくらいはあっても困らないでしょう」
「包囲は抜けたと思ったけど・・・二重だったか・・・」
カヨコが悔しそうにそう言った
「はい、そうです、それにしてもさすがカヨコさんですね・・・先ほどのお話は正解です・・・いえ、得点としては半分くらいでしょうか?確かに私は、シャーレと衝突するという最悪のシチュエーションも想定していました」
「しかし、この状況を意図的に作り出したわけではありせん、それだけは信じていただきたいのですが・・・どうやら難しそうですね」
「仕方ありませんね、事の次第をお話しましょう・・・きっかけはティーパーティーでした」
「もちろんご存知ですよね、ゲヘナ学園と長きにわたって敵対関係にある、トリニティ総合学園の生徒会です」
「そのティーパーティーが、シャーレに関する報告書を手にしている・・・と、そんな話がうちの情報部から上がってきまして」
ティーパーティー・・・生徒会だから情報はしっかり管理してるよな・・・?うちの情報部優秀すぎるだろ
「当初は私もシャーレとは一体なんなのか、全く知りませんでしたが・・・ティーパーティーが知っている情報となれば、私たちも知る必要があります」
「それで、チナツさんの書いた報告書を確認しました」
「連邦生徒会長が残した正体不明の組織・・・大人の先生が担当している、超法規的な部活」
「どう考えても怪しい匂いがしませんか?」
先生じゃなく、悪い大人が担当していたらどうなってたんだろ・・・それに超法規的って言ってもあんまりピンと来ないんだよな
「シャーレという組織は、とても危険な不確定要素に見えます、これからのトリニティとの条約にもどんな影響を及ぼすのか分かったものではありません」
「ですからせめて条約が無事締結されるまでは、私たち風紀委員会の庇護下に先生をお迎えさせていただきたいのです」
「ついでに、居合わせた不良生徒たちも処理した上で・・・といった形で」
「・・・」
「ん、むしろ状況が分かりやすくなって良いかも」
「先生を連れて行くって?私たちがそれで、はいそうですかって言うとでも思った?」
アビドスのみんなはやる気満々のようだ
「・・・ふふっやっぱりこういう展開になりますか、では仕方ありませんね、奥空アヤネさん?」
「・・・?」
「ゲヘナの風紀委員会は、必要でしたら戦力を行使することもあります、私たちは一度その判断をすれば、一切の遠慮をしません」
「・・・!」
「社長、逃げるなら今しかないよ、戦闘が始まったらもう後戻りはできない」
カヨコがアルに話しかけている
「風紀委員会はきっと、アビドスと私たちを同時にに殲滅するつもり、でもアビドスがあっちの来を引いてる間になら包囲網が薄いところから突破」
「・・・ふふっ、ふふふふふ」
「・・・社長?」
どうしたアル・・・
「・・・ねえカヨコ、あなたはもうとっくに私の性格、分かってるんじゃなくて?」
「・・・?」
「こんな状況で、こんな扱いをされておいて・・・背中を向けて逃げる・・・?」
「そんな3流の悪党みたいなこと、私たち便利屋がするわけないじゃない!」
「あは〜」
アルの言葉を聞いたムツキがニヤついた表情を浮かべた
「あの生意気な風紀委員会に一発食らわせないと気が済まないわ!」
「アル様!」
「ふう・・・それはいいけど、あの兵力と真っ向から戦う気?アビドスと力を合わせても・・・ギリギリ、いや・・・」
「・・・そもそもアビドスが私たちに協力してくれるとは思えないし・・・となると」
「よっし便利屋っ!挟み撃ちするわよ!!この風紀委員会、コテンパンにしてやらないと!」
さっきまで便利屋に怒っていたセリカがそう言う
「先生の盾になってもらう」
恐ろしいことを言うシロコ・・・
「先生をみんなで守ります、いいですね?」
「話が早いな・・・」
「ふふっ、あはははは」
「当たり前よ!この私を誰だと思っているの?心配は無用!」
「信頼には信頼で報いるは!それが私たち、便利屋のモットーだもの!」
「はい!先生たちには色々と世話になりましたので!絶対に成功させます!」
「あと、せっかくだから言っておくけど!間違えて爆破させたわけじゃないから!狙い通りだから!」
芝関ラーメンのことだろうか?狙い通りって・・・それはそれでどうなんだ
「私みたいな冷酷なアウトローでもないと実行できない、高度な心理戦って言うか!」
「・・・うわぁ、墓穴」
ムツキがそう言った、確かにアル・・・それ言わない方が格好良かったぞ
「うーん、まあ、これはこれで想定していた状況ではありましたが」
「それにしても、ここまで意気投合が早いとは・・・その点は想定外でした」
「まあいいでしょう、それでは・・・」
「風紀委員会、攻撃を開始します、対策委員会と便利屋を制圧して、先生を安全に確保してください」
「アコさん、俺はどうすれば?」
「まずは様子見をします、今は待機していてください」
「・・・わかりました」
新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります
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