風紀委員会の第3中隊までがあっという間に全滅した
「・・・これは、思った以上ですね・・・あなたを連れてきて正解でした」
「ですが、だいたいは把握出来ました、シャーレの力・・・そしてアビドス・・・」
「これ以上はどこを攻めても意味がありませんね、では、サトル隊長、突入してください」
「了解」
俺は後方で待機していたが、アコさんに突入命令をされたので前線へと出た
「あれが風紀委員会のナンバー3、隊長です!」
「3番目ってことよね!相手は一人だし先生もいる私たちなら余裕でしょ!」
セリカには結構舐められてるようだ・・・まあ俺が普通に戦ったら先生込みの便利屋とアビドス相手は結構きついけど、ホシノが居ないならまだ勝ち目はある
「油断しない方がいい、サトルは特別な力を使えるから」
「どういうことよ?でも確かに、見た感じ先生と同じ普通の人間よね?どうして風紀委員会で幹部になれる実力を持っているのよ?!」
「た、大したことないわ!サトル相手だって私たちは戦えるんだから!」
戦闘中なのにみんな結構喋ってるな〜、と思いながら見ているとアコさんから「何してるんですか、早く攻撃を始めてください」と言われたので、仕方なく突撃して行く
"セリカ!前方に瓦礫!避けて!"
そこら辺に落ちていた瓦礫を投げてみたがあっさり避けられた・・・先生が指示しなかったら油断してたし当たってただろうな
「ちょっと!危ないじゃないの!」
「戦闘中に油断してる奴が悪いと思うぞ?」
全員が戦闘態勢に入った
"みんな、撃つなら足を狙って!"
「大丈夫ですよ先生、俺は当たっても痛い・・・で済むと思いますし、というか当たらないんで」
"一応だよ、目に当たったらどうするの?"
「・・・それもそうですね」
当たることはほとんど無いだろうがもし目に弾が命中したら失明するだろうな・・・
みんなが銃を撃ってきているのを避けながら先生と会話する、全員が俺を狙っているから避けやすい
「やっぱり当たりませんね〜」
「ホシノ先輩と戦った時も動きが速くなってる」
俺も銃を撃っているんだけど命中しても「痛いです」みたいな感じで効いてる気がしない
「やっぱりこの銃じゃ火力不足か〜」
ずっと使ってるけど支給されたやつなんだよな・・・
やるなら至近距離だっ
瞬間移動で後方にいるアルの背後に移動する
「消えた?」
バンッ「うっ・・・」
数発撃ってアルを気絶させた、スナイパーは早めに倒すに限る
「速すぎるでしょ!」
セリカがそう言うということは、移動中の俺が見えてるのかな・・・?
こっち側には先生が居るからもう一度さっきの場所に移動する
「またっ!?」
「いえ、今度は場所を移動しただけのようですね」
シロコたちに同じことをやろうとしても次は対処されてしまうだろう・・・
"みんな、サトルだけを狙わずに移動しそうな場所を予測して撃ってみて!"
ああ・・・それされると俺何も出来なくなるんだけど
な、まあ補足できない速度で逃げ回ればいいんだけど
ダダダダダダダダッ
「これ当たってるの!?」
「動きが速すぎてよく見えません・・・」
このまま避け続けても仕方ないし、というか時々銃弾がかすって痛いのでそろそろ終わらせる
俺に足りないのは制圧能力だ、人に使うなら蒼は詠唱しなければ動きを一瞬止める程度・・・詠唱したらどうなるかわからないが、死にはしないと思うけど酷いことになるだろう
相手を気絶させるには拳で殴るのが一番だが、男の俺が女子を殴るというのは絵面がやばいので、できるだけ銃を使っている、だけど銃は威力が低い・・・だから縛りを使って強化する
例えば術式の開示という縛りがあるがここでは開示してもデメリットがほとんどないので得られるメリットも少ない、つまり言ったとしてもほぼ意味が無い・・・
けど俺は思った、デメリットが無いなら自分で作ればいいじゃないか・・・それを開示することで、銃に込めれる呪力の上限を底上げできると
そう思った俺は、追加するデメリットを慎重に考えた、デメリットが大きすぎてもダメ・・・逆に小さすぎるとプラスになるメリットが小さくなるのでダメだ
そして、俺が選んだデメリットは、「術式を使えない」だ・・・使わないではなく使えないなので相手は術式を使ってくる可能性を考えなくて良くなる
そして、この縛りは永続では無く一時的だなので毎回、戦闘中に開示すれば縛りが発動され術式が使えなくなる代わりに銃の呪力許容上限が上がる、両者が戦闘が終了したと思えば術式はまた使えるようになるようにした・・・
「俺は今から戦闘が終わるまで術式を使わない」
ノノミとシロコは術式を何か知っているが、知らない他の連中は意味がわからないという顔をしている、カヨコも気づいたようだ
「あいつ、急に何言ってるのよ?!術式?」
「多分、さっきの瞬間移動とかの能力のことだと思う・・・」
"サトルの意図がわからない・・・"
縛りの存在を知らなければ俺がまた術式を使ってくる可能性を考えながら戦わないといけない・・・
ちなみに、この縛りは自分だけで完結しているので相手が縛りを知ってようが知ってたいが俺の強化には影響しない
「っ・・・急に銃の威力が強くなった?!」
「・・・そうみたい」
"・・・もしかして"
以前の弾の威力がアサルトライフル並なら今はスナイパーライフルくらいの威力にはなってると思う、あんまり強化されてないと思うかもしれないが・・・今使ってるのはただのピストルだ
今は術式が使えない、だから瞬間移動で銃弾を避けることが出来なくなったので次々と瓦礫を移動しながら戦っている
うちの風紀委員たちが砲弾を撃ちまくっていたおかげで、ここの地面は瓦礫だらけだからな・・・
「ゔっ?!」 バタッ
「ムツキ・・・!」
やっと一人倒せた・・・この距離でピストルだと精度が悪いからな、次はノノミを・・・
ザザッ
ノノミにピストルの照準を合わせようとすると通信機から雑音が聞こえた・・・そして
「アコ」
「「・・・え?」」
アコさんと俺の声が重なった、通信機から聞こえてきたその声を聞いて俺の体が止まる、戦いに集中していて忘れていたが、そういえば・・・
「ひ、ひ、ヒナ委員長!?」
やばいどうしよう・・・まだバレてないよな?とりあえず隠れよう
隠れ場所を探していると後ろから声を掛けられる
「何か探し物・・・?」
「隠れるところ・・・を」
聞き覚えのある声に後ろを振り返るとそこには既にヒナさんが居た
「・・・」
「帰ったら反省文50枚ね」
「俺はアコさんに命令されただけで・・・」
ギロッ
「・・・なんでもないです」
ヒナさんは覇気が使えるのか・・・すごいなあ
「・・・えっ?」
そして、今まさに通話中の相手が目の前に出てきて焦るアコさん
「っ!?」
「え?あれっ!?」
「!?」
「い、い、い、委員長!?い、一体いつから!?」
「え・・・」
「えええええええっ!?」
「・・・」
「アコ、この状況、きちんと説明してもらう」
・
・
・
ヒナさんは説明されなくても大体の状況を把握していた・・・そしてアコさんに謹慎を言い渡し今に至る
「「「・・・」」」
「じゃあ、あらためてやろうか」
全員が沈黙している中、シロコが戦闘を再開しようと言葉を発した
「ま、待ってください!ゲヘナの風紀委員長と言ったらキヴォトスでも匹敵する人物を見つけるのが難しい程の強者の中の強者ですよ?!」
「ここは下手に動かず、一旦交渉するのが吉です!どうしてそんなに戦うのが好きなんですか!?」
「・・・ご、ごめん」
アヤネに怒られてしょんぼりするシロコ、シロコは何故か戦いたがる傾向があるからな・・・初めて会った時言われたのが確か「強そう」だったか?まあそう言われて嬉しかったけど・・・
この後はホシノが来るんだっけ・・・と思っていたら来たな、セリカが「こっちは大変だったのに!」と怒っている・・・あ、ホシノと目が合った
「ゲヘナの風紀委員長かぁ・・・便利屋を追ってきた感じ?あと、サトルはなんでいるのかな?」
「え?」
急にこっちにパスが回ってきた・・・今の会話の流れだとヒナさんと喋る感じじゃなかったかな・・・
「サトル、いつの間に小鳥遊ホシノと面識があったの?」
「ちょっと、風紀委員長ちゃん・・・今はわたしがサトルに話しかけてるんだけどなぁ〜?」
「小鳥遊ホシノ・・・1年の時と雰囲気がずいぶん変わったと思ったけど、そうでも無いのかも」
「・・・私の事知ってるの?あと、それどういう意味かな?」
「あなたのことは情報部にいた頃、各自治区に居た要注意生徒たちをある程度把握していたからその時に知った」
「それと・・・少しだけ1年の頃の雰囲気に戻った気がしたからそう思っただけ」
「そっか〜、そういえば・・・戦ってる途中だったんだよね?対策委員会はこれで勢揃いだし、あらためてやり合ってみる?」
なんかホシノ血の気が多くないか?そんなに昔に戻ったって言われるのが嫌だったのか
「・・・私は戦うためにここに来たんじゃない」
「サトル、イオリ、チナツ・・・撤収準備、帰るよ」
「えっ!?」
「帰るんですか?」
ヒナさんが命令を出すと、風紀委員会たちが綺麗な列を作りながらアビドスから去っていった
「俺も帰るか・・・」
「サトル、ちょっと待って」
帰ろうとするとホシノに止められる
「久しぶりに会ったんだしさ、うちに寄って行かない?」
「え、でも・・・」
チラッとヒナさんの方を見る、俺は帰って反省文を書かないといけないんだけど・・・
「・・・久しぶりの再会なんでしょう?行ってもいいわよ」
「ありがとうございますヒナさん!」
「・・・反省文は、そうね・・・帰りにケーキでも買ってきてくれたら提出しなくていいわ」
「それなら、またあの店のケーキ買ってきますね、本当は直接食べに行けたらいいんですけど」
「えぇ、時間ができたらまた一緒に行きましょう、2人で・・・」
ん?
「・・・じゃあ帰ろっかサトル、私たちの学校へ」
「そうだね?」
そのまま手を握られてアビドスの方へと俺は引っ張られていった
新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります
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