無下限アーカイブ   作:サリム

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第30話 今の気持ち

「そういえばなんであんな訓練方法知ってたのよ」

 

砂漠に向かっている途中、セリカにそう聞かれた

 

「よく覚えてないな・・・確かヒナさん達と訓練する時に神秘の訓練方法がわかった気がするけど」

 

「風紀委員長もあの訓練してるの!?」

 

「そうだけど?まあ元からある程度強くないと効果薄いみたいだけどね、この訓練」

 

「そうだったの?確かホシノ先輩とか私たちと比べ物にならないくらい強くなったわよね・・・」

 

1年のセリカとアヤネはホシノの強さを知らなかったみたいだな

 

「だから私は訓練してもあまり効果がなかったんですね・・・」

 

アヤネは戦闘向きじゃないから仕方ない・・・

 

「神秘にもサポートタイプとかいろいろあると思うんだよな・・・多分アヤネはそれだと思うけど」

 

「そういうのわかるんだ?」

 

「なんとなくだけどな・・・俺の技の一つを使えば確実に分かると思うよ」

 

「どんな技なの?」

 

「俺の心の中を具現化する技」

 

「何それ・・・」

 

"サトルは不思議な能力持ってるよね"

 

「先生も使えるかもよ?」

 

そう言うと先生は首を振って「私はいいや」と言った、先生は生徒達と戦うような性格してないから当然か

 

「私、前から詳細を知りたいと思ってました・・・秘密にしてなければ教えて欲しいです」

 

「私も・・・能力って言われても分からないし教えて欲しい」

 

ノノミとシロコにそう言われたので呪力についてみんなに教えることにした

 

 

・

 

 

「呪力・・・私たちで言う神秘のようなものですかね先生にも呪力はあるんですか?」

 

「あるよ、でも先生には術式が無いから意味無いけど」

 

"そういうのわかるんだ?"

 

「俺の目は特別なんですよ」

 

忘れているかもしれないが俺は六眼を持っているので見た人の術式とか呪力量とか色々わかる

 

"確かに、サトルの目綺麗だよね"

 

「俺もそう思います」

 

「自分の目を褒められてるのになんだか他人事みたいな反応するじゃない?」

 

「前はこんな目持って無かったから、それとこの力も・・・俺は元々普通の人間だったよ」

 

「いつからその力使えるようになったの〜?私と会った時はもう使えてたよね?」

 

「ホシノと会う・・・1ヶ月前くらいかな、気づいたらここに来てて使えるようになってた」

 

"私と同じ外の世界から来たんだ・・・家族とかは"

 

「ここには居ませんね、今どうしてるのかもわからないです・・・もう戻れないと思うし」

 

多分先生の言ってる外の世界は俺が居た世界とは違う・・・だからもう俺は戻れないだろう、というか戻ったとしても死んでるだろうし

 

向こうでもやり残したことは沢山あったけど・・・今はみんな元気かな〜くらいしか思ってない、案外こっちの世界が楽しいからかもしれない・・・家族に会えるならまた会いたいけど

 

「「「・・・」」」

 

「こんな話聞いても別に面白くないだろ?」

 

"ごめんね・・・"

 

「いや別に・・・、というかみんなもう聞きたいことないのか?もっと話してもいいけど」

 

「サトルはここに来た時どう思ったの?」

 

呪術についてのことかと思ったけど・・・そっちの話まだ続いてたのか

 

「ラッキーって思ったかな」

 

死んでしまったのは残念だったけど、好きな世界に好きな漫画の能力を持って転生したんだ・・・これ以上幸運なことがあるだろうか

 

「前の場所に戻りたいって思わないの?」

 

「今はみんながいるこの場所の方がが楽しいし、思ってないかな」

 

「・・・そっか」

 

少しもその気持ちが無いってなると嘘になるけどこれが俺の今の本音かな

 

「私たちはサトルと会えてよかったと思ってるよ、サトルが居なかったらユメ先輩も無事じゃなかったかもしれないしさ」

 

他のみんなもうんうんと頷いてくれている、アヤネとセリカはほとんど交流ないんだけどな・・・

 

 

・

 

・

 

・

 

 

砂漠についた、途中ヘルメット団や徘徊しているオートマタなんかが居たけど問題なく来れた

 

「みんなコンパスは持ってるか?」

 

俺がそう言うとみんなお前が言うのかみたいな顔で見てくる、一応言っとくが俺が忘れた訳じゃない・・・持っておくべきだとは思ったけど

 

そして、ホシノが砂漠を見て懐かしいって言ってたけど・・・どこを見てそう思ったのだろうか、俺には全部同じ景色にしか見えないけど、ホシノはここがどの場所か把握しているようだ

 

・・・さらに砂漠を進んでいくとやっぱりオートマタが多い、なんでだろうと思ったがあることを思い出した・・・確か砂漠にはウトナピなんとかっていう船があった気がする、それを守ってるのかな?でも居るのは普通のロボットだし・・・

 

まあ、あの船が必要になるのは本当に最後なのでまだ考えなくていい・・・

 

それにしても砂しかないなあ、と思いながら歩いているとアヤネが前方に何かがあると報告してくれた

 

「砂埃で、まだはっきりと姿が見えないのですが・・・!」

 

「巨大な町・・・いえ工場、あるいは駐屯地・・・?と、とにかく、ものすごく大きな施設のようなものが・・・?」

 

アヤネ・・・いろいろ考えてるけど、今一瞬答え出たよな、やっぱり凄い

 

「・・・こんなところに施設?何かの間違いじゃなくて?」

 

「今のところ、こっちからは干からびたオアシスしか見えてないけど・・・」

 

アヤネはドローンで上から見てるからわかるんだろうな・・・俺も見たい

 

「ちょっと俺も確認してくる」

 

そう言い残して空に向かっていく・・・ある程度の高さに来たので下を見てみると

 

「でっか!」

 

思ったより大きかった・・・これは東京ドーム・・・何個分かは俺にはわかんないけど数キロあるのはわかる、お金かかってそうだなー

 

このまま飛んでったら撃ち落とされそうだな、当たらないけど・・・みんなのところに戻るか

 

「なんで飛べるのよっ!?」

 

地上に帰ってくるとセリカにそう聞かれた

 

「能力・・・」

 

「それはもう聞き飽きたわよ・・・便利すぎるでしょ」

 

俺もそう思う

 

「俺も上から見たけどめっちゃ大きかったよ」

 

「じゃあ私たちも見に行こっか〜」

 

また砂漠を歩き始める

 

 

・

 

・

 

・

 

 

「何これ・・・」

 

施設に着いたセリカがそう言った、俺も初めて見た時はそう思った

 

「この張り巡らされてる有刺鉄線、優に数キロメートル先までありそう・・・」

 

「工場・・・?石油ボーリング施設、ではなさそうな・・・一体なんなのでしょう、この建物は?」

 

「こんなの昔は無かった・・・」

 

ダダダダダダダダッ

 

ホシノが喋り終わると同時に俺たちに向かって銃弾が飛んできた、いきなり・・・

 

「侵入者だ!」

 

「捕らえろ、逃がすな!」

 

あまり見ない色のオートマタがそう叫んでいる

 

「前方から、正体不明の兵力が攻撃を仕掛けてきています!」

 

「よくわからないけど、歓迎の挨拶なら返してあげた方が良さそうだね?」

 

「じゃ、派手に行こっか〜!」

 

ホシノの掛け声でみんなが戦闘態勢に入る、向こうの建物から次々と武装した集団が押し寄せて来た

 

ホシノがフロントでタンク役、シロコがミドル、残りの二人はバックで火力支援だ、ぶっちゃけ俺はやることが無い

 

あらかた倒し終わったのでみんな話し始めた

 

「うへ〜結局何なのこいつら?」

 

「そんなに強くないけど邪魔っていうか、めんどくさいっていうか・・・なんか今まで戦ってきたやつらの中でも一際厄介って感じ」

 

「それは多分、今のやつらは時間稼ぎ用の部隊だからじゃないか?」

 

「これから本隊が来るということですね・・・」

 

本隊と言っても多分そんなに強くないだろ、いざとなったら蒼で捻り潰す、ロボット相手なら遠慮は要らない・・・頭にある記録媒体さえ残っていれば記憶も引き継げるっぽいし

 

俺がそんなことを考えているとアヤネが施設に何かのマークがあると教えてくれた、みんなが視線を向ける、アヤネが確認してくれるらしいが・・・もうカイザーPMCって書かれてあるんだよな

 

「もうどこに行ってもカイザー、カイザー、カイザー!一体何なの!?」

 

俺もそう思う、こいつらほんとに色んなところに手を出していて最初は何を目標にしてるんだって思った

 

ノノミの話によるとカイザーは退学した生徒や不良の生徒たちを集めて、企業が私設兵として雇っているという話だった・・・確かにロボットだけじゃなく人間も居た

 

そんな会話をしているがここは敵地の中だ、警報音が鳴り響き今度はオートマタの集団が来た

 

「さっき何も出来なかったし今度は俺がやるよ」

 

「よろしく〜」

 

ホシノが手を振りながらそう言ってくれたので、俺は前へ進んでいった

 

上から見た方がわかりやすいので地上から10メートル程、浮遊しながら戦うことにする・・・

 

こいつらの弾は避ける必要が無いので俺は攻撃に専念することができる、敵の位置を把握したので全員の足元に術式順転:蒼を発動させる、こいつらは動かずに俺を撃ってきていたので全員に命中したみたいで歩兵は全て戦闘不能になった

 

あとはヘリと戦車だけか・・・ヘリコプターは羽を壊し墜落させた、そして戦車は近づいて殴り飛ばし横転させた

 

敵はもう出てこないしこれで終わりかな・・・みんなのところに戻るか

 

「相手が可哀想になってくるわね・・・」

 

「いや手加減したよ」

 

「・・・あれで?」

 

蒼を詠唱してこの基地ごと消し飛ばしても良かったんだけど・・・後が怖いのでやめた

 

「・・・せい、聞こえますか?包囲網を抜け・・・また・・・」

 

アヤネがなにか言っているがよく聞こえない・・・急に電波悪くなったか?

 

通信が切れると俺たちの周りをまたオートマタに包囲された・・・今度は違う種類のやつだけど

 

包囲網に隙間ができたと思ったらそこには車が停まっており扉が開くと大柄なロボットが車から降りてきた・・・

 

新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります

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