「これでいいか・・・」
ホシノと約束したけど・・・俺はあの約束を守る気は最初から無い、最低だとは思ってるけど・・・どうせ俺は元からこの世界に居ないはずなんだ・・・
カイザー理事は黒服と繋がってる、PMCに入ったとしても戦闘員になるかはわからない、俺の予想だけど・・・多分人体実験に使われるだろうな
俺のせいでこれから異常事態が起こっても・・・先生なら何とか・・・いや、流石にこれは頼りすぎか・・・
例えば俺が洗脳されそうになったら、適当な縛りで何も出来なくしよう、術式も呪力も使えなくする、それなら迷惑は掛からない
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俺はカイザー本部に来ていた、あの名刺が無くても・・・受付に言えば行けるだろ・・・無理だったら暴れるまで
「カイザー理事を呼んでくれ」
受付にそう言うと通じたらしく今お呼びしますと言ってどこかに電話しだした、やっぱあの紙、要らなかったじゃん
数分後、エレベーターから理事がこちらに歩き出してくる
「歓迎する早速だが・・・話し合いをしようじゃないか・・・契約を交わすのは私では無いがね」
そう言って上の階の部屋へ連れていかれた、タワマンみたいなでかい窓のそばにデスクがある部屋
そしてそのデスクの横にはあいつ・・・黒服も居た
「お久しぶりです、サトルさん・・・まさかあなたがカイザーに入ってくれるとは思いませんでしたよ」
「俺は会いたくなかったけどな・・・そうだ、あの契約は破棄させてくれ、どうせもう要らないだろ?」
「どうやら既に答えは決まっているようですね・・・あの契約とは・・・こちらの契約のことですね?」
黒服が見せてきたのは前に俺がサインした契約書だった
「それだ」
「分かりました、以前の契約は破棄するとの事で・・・」
ビリビリと契約書が破かれた瞬間に塵になっていく・・・
「これでいいですね・・・では、新しく契約を結びましょうか、条件はアビドスの借金を私が全て負担する、そして私が要求するのはあなたの全て、これで良いですか?」
「・・・それとホシノ達、アビドスに手を出さない、これも追加だ」
「・・・まあ良いでしょう、あなたさえ手に入れば後はどうとでもなりますからね・・・クックック」
相変わらず気味の悪い笑い方をするやつだ
「では、サインを・・・」
差し出された紙を良く確認し、俺は契約書にサインをした
「クックック、カイザーにはそれほど期待していませんでしたが・・・まさか最高の研究材料を持ってきてくれるとは思いませんでしたよ・・・クックック」
それ、俺と理事の前で言うのか?マジかこいつ・・・それにしても、俺これからどうなるんだろ・・・痛いのは苦手なんだけどな
「で?まずは何すればいいんだ」
「私の実験室がアビドス砂漠にあります、あなたにはそちらへ移動してもらいます・・・」
言われるがまま部屋を出るとカイザーPMCの兵隊が待機していて俺はそのままアビドス砂漠に連れていかれた
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なるほどね・・・、ある部屋に連れてこられて一目見て思い出した、ホシノが拘束されてた部屋だ・・・
「早く行け」
「はいはい・・・」
オートマタに押されて進んでいく、この感じだと俺は囚人みたいだな・・・
柱に拘束されて部屋の扉を閉じられた・・・これくらい壊せそうだけど、意味無いか・・・すぐ壊そうとするのは悪い癖だな
それにしても暇だな・・・ずっとこの体勢もきついし早めに終わらせて欲しいんだけど
後ろの柱に手を回して固定されているのでこのまま数時間くらいこの状態なら腕が痛くなる
「・・・寝るか」
最後の晩餐何食べたっけ・・・そんなことを考えながら目を瞑った
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<アビドス視点>
「・・・みんなはまだ来てないか」
対策委員会の部屋、ホシノがドアを開けてそう呟く、いつも通り昼寝をしようと机に向かうと、机の上に数枚の紙が置かれていることに気づいた
「なにこれ、もしかして・・・」
置かれていたのは風紀委員会の退部届、そして二枚の手紙だった・・・片方は風紀委員会宛、もう片方は対策委員会宛だった
「約束したのに、サトルの・・・」
「嘘つき・・・」
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みんなが集まったので、手紙を読む・・・風紀委員会宛の手紙は後で先生が届けてくれるそうだ
「サトルさん、もしかして昨日のカイザー理事の勧誘を受けたのでしょうか・・・」
「とりあえず手紙、読んでみよっか」
「・・・ホシノ先輩、そうですね」
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アビドス対策委員会のみんなへ
まず初めに、こうやって手紙でのお別れの挨拶になっちゃってごめんな
俺は手紙とか書くの初めてだけど、まあ言いたいことだけ書くつもりだからそのつもりでよろしく変なこと書いてても文句言うなよ
とりあえず俺がカイザーの提案を受けた理由から話そうかな、アビドスの借金を無くしてくれる、それとアビドスのみんなに手を出さない、その条件で俺はあいつと契約した、なんで関係ない俺がって思うかもしれないけど俺も一応昔からアビドスと関わりはあるし、みんなもせっかくの高校生活、青春に借金なんて要らないだろ?ホシノ以外のみんなとはそこまで関わりがある訳じゃないけど、俺はみんなには楽しい学園生活を送って欲しいと思う、まあ理由は大体こんな感じかな
そういえばホシノ、約束守れなくてごめん、いつもだったら俺は約束を守る男なんだけど今回ばかりは無理だ。ホシノは対策委員会のみんなのこと、これからも守ってあげてくれ
そしてここからはアビドスのみんなに向けた一言メッセージを書く、時間が無いからな短めだ
まずはシロコから、これから先、自分と似たような人と会うことがあるかもしれない、多分言われなくてもと思うが仲良くするんだぞ、それと銀行強盗はほとほどにな
次はノノミ、確かノノミは筋トレが趣味だったよな? 俺も筋トレは趣味みたいなもんだしその辺の話もっとしてみたかったな、なんでそう思ったかだけど、前にショッピングでダンベル買いすぎたって言ってたから、違ったらすまん
三番目はセリカだ、ここでも謝るけど、部外者の俺が勝手に借金返済に手を貸してごめんな、セリカが一番頑張ってたのみんな知ってるから、これからは自分の為にお金を使ってくれよな
そしてアヤネ、アヤネは対策委員会のブレーキ役ってイメージがあるからな、俺もちょっと怒られたことあるし、これからもしっかりみんなのこと頼んだぞ
最後はホシノだな、昨日の言葉、凄く嬉しかった
俺なんかのこと優しいとか言ってくれるなんてホシノだけだよ、俺大体のことは力技で解決しちゃうしさ、乱暴な方だと思うけどホシノはそう思ってなかったのか?それとみんなには勧誘受けてたことちゃんと言うんだぞ?隠し事はしない方がいいしな
みんなへのメッセージはこんなもんだな、最後に先生にも伝えたいことがある
先生のことは信じてるし信用してる、頼れる大人だってこともちゃんとわかってる、けど元々俺はこの世界の人間じゃないんだ、元々居なかった人間が居なくなっだけ、ついでにアビドスの借金も無くなってハッピー、とか先生は思わないだろうけど俺はそう思ってる、多分俺がいるせいで既に色々歯車も狂っちゃってるしさ、その辺は先生がこれから直しといて欲しい、生徒の最後の我儘だし聞いてくれるよな、それとこれから大変だと思うけど頑張ってくれよな
伝えたかったことはこれくらいかな、風紀委員会宛の手紙もあるから届けといてくれ
それと一応最後に、もし俺が敵として出てきても多分そんなに強くないからみんななら楽勝で勝てると思う、でも流石にみんなにやって貰う訳にはいかないから、適当に縛って牢屋にでも入れといてくれよな
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「何よこれっ!」
「あんなに格好付けてたのにこれ?!こんなの認められるわけないわよっ!」
「ん、今ならまだ間に合う・・・サトル先輩を助けに行かないと」
「はい、でもまずは冷静になって作戦を立てましょう・・・何処にいるかも分かっていませんし・・・」
「アヤネちゃんの言う通りです!ここはしっかりと作戦を立ててから出発するべきですよ」
「そうだね、先生・・・サトルの場所分かったりしないかな?」
"ちょっと待ってね"
先生はタブレットにお願いして連邦生徒会のセントラルネットワークにアクセスした、そして監視カメラを確認していき・・・
"場所はアビドス砂漠だね、詳しい場所はまだ分からない・・・"
「流石先生、じゃあ分かったら出発しよっか・・・サトルには後で説教しないとね〜」
ドカアァァァンッ
対策委員会全員にも聞こえるくらい近くの場所に爆発が起こった
「爆発音・・・?」
「近いです、場所は・・・?」
「そ、そんな!?」
「こちらに向かって、数百近いPMCの兵力が進行中!同時に無差別攻撃をしています!」
「カイザーPMC!?なんでこのタイミングで・・・それに・・・!」
「サトル先輩との契約で今は私たちに手を出せないはず・・・」
「お、応戦しないとです!何はともあれ、アビドスが攻撃されているのを見過ごすわけには・・・!」
「考えてる時間が惜しい、すぐに行こう!」
シロコがそう言って、対策委員会は教室の外へと出た
新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります
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