無下限アーカイブ   作:サリム

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第35話 おかえり

「おかえり、先生」

 

「先生、お待ちしておりました!」

 

対策委員会のみんなが先生の帰りを待っていたと言う

 

「先生〜、何か掴んできた顔してるね〜?」

 

"サトルの詳しい場所がわかったよ!"

 

「流石です!先生」

 

「じゃあ、あらためて・・・」

 

"サトルを助けに行こう!"

 

「ん、行こう」

 

「サトルを助けて、ただいまって言わせないとね〜その後は先生、きっちり叱ってあげてよ」

 

"そうだね!"

 

「カイザーPMCも邪魔してくるはず、でも今の私たちじゃ勝てないかも」

 

"私に考えがある"

 

 

 

 

 

 

先生はゲヘナ学園、正門前に来ていた・・・

 

「はあ?風紀委員長に会いたい?ゲヘナの風紀委員長に、そんなに容易く会えるとでも思ってるのかそれに今は大変なんだ・・・」

 

"もしかしてサトルの件?"

 

「・・・そうだ、もしかして何か知ってるのか?」

 

"手紙を預かってる、風紀委員長に会わせてくれないかな?"

 

「本当か?いや・・・わかった、少し待ってろ」

 

イオリがそう言うと建物の中へ入っていき、少し経つと風紀委員長・・・ヒナと一緒に出てきた

 

「サトルは今どこにいるの!?」

 

"サトルは無事だよ、今はカイザーPMCの基地に捕えられている"

 

「そう・・・無事、良かった」

 

"助け出すのを手伝って貰えないかな?ヒナ"

 

先生は頭を下げながら風紀委員長にそう言った

 

「・・・顔を上げてちょうだい、先生」

 

「もちろん手伝う」

 

"ありがとう"

 

「手紙は預かっておく」

 

"う、うん"

 

ヒナに手紙を渡して先生はアビドスへ戻って行った

 

 

 

 

 

 

ゲヘナ風紀委員会の他にもトリニティティーパーティーと便利屋68にも手伝ってくれるように先生はお願いした、便利屋68に関しては依頼という形でだが。

 

「ん、準備完了」

 

「補給も十分、おやつもたっぷり入れておきました!」

 

対策委員会も準備満タン、いざアビドス砂漠へと向かっていった

 

砂漠に向かう途中でもカイザーPMCの襲撃があったが、数部隊程度の戦力では今の対策委員会にはほとんど通用しなかった、危ない時は風紀委員会の助けもあり無事に目標の場所まで進んで行った

 

「みなさん、大丈夫ですか?」

 

「ん・・・」

 

「全然大丈夫っ!」

 

「先生に教えていただいた座標までもう少しです」

 

ザッザッザッ

 

前方からカイザーPMCの精鋭部隊が向かってきた

 

「前方に敵!もうすぐ接敵・・・」

 

ドゴォーンッと爆発音がして精鋭部隊がいとも簡単に吹き飛ばされていく

 

「!?」

 

「あれは・・・」

 

「・・・L118、トリニティの牽引式榴弾砲です!一体どうして」

 

ザザッ

 

「あ、あぅ・・・わ、私です」

 

数字の5が書かれた茶色い紙袋を被っている少女から通信が入った

 

「あっ!ヒフ・・・」

 

「ち、違います!私はヒフミではなく、ファウストです!」

 

ヒフミは以前、対策委員会と銀行強盗をした時にリーダーをやらされていた少女

ちなみに銀行強盗はカイザーの悪事を暴く為に必要だった、先生も許可している

 

「わあ、ファウストさん!お久しぶりです!ご自分で名前を言っちゃってますがそこはご愛嬌ということで」

 

「あ、あれ!?あぅぅ・・・」

 

ノノミの指摘にぐったりとしたヒフミ

 

「その、このL118はトリニティの牽引式榴弾砲ですが・・・」

 

「と、トリニティ学園とは一切関係ありません!射撃を担当している皆さんにもそう伝えておきましたので」

 

「す、すみません・・・これくらいしかお役に立てず」

 

「ううん、すごく助かった」

 

「ありがとね、リーダ〜」

 

「はい!ありがとうございます、ファウストちゃん」

 

シロコとホシノとノノミの三人がお礼を言うとヒフミは頑張ってくださいと言って通信を切った

 

「先に進みましょう!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

「目標の座標地点に到着!」

 

「この辺りに、サトルさんが閉じ込められているはずです!この周囲にきっと!」

 

「・・・懐かしい」

 

「多分学校・・・よね?ホシノ先輩は分かるの?」

 

「うん、ここは・・・」

 

「ああ、ここは本来のアビドス高等学校本館だ」

 

ホシノの言葉を遮りカイザー理事がそう答える

 

「!!」

 

「・・・」

 

「あんたはっ!」

 

「よくぞここまで来たものだアビドス対策委員会」

 

ザッザッザッ

 

「敵の増援多数・・・!」

 

「この数字・・・おそらく敵側の動ける全兵力が・・・」

 

「カイザーPMCはきっと、ここで総力戦に持ち込むつもりです!」

 

「砂漠化が進行し、捨てられたアビドスの廃墟・・・ここが、元々はアビドスの中心だった」

 

「・・・かつてキヴォトスで一番大きく、そして強大だった学校の残骸が、この砂の下に埋もれている」

 

「ゲマトリアはここに実験室を立てることを要求した」

 

「実験室!?」

 

「そんなことよりサトル先輩はどこ」

 

「あの化け物なら、向こうの建物にいる」

 

「誰のことを言ってるのかな〜?」

 

「分かっているだろう、普通では有り得ない現象を当たり前かのように起こす、人間では無い・・・今では既に実験が始まって更に化け物になっているかもしれないが・・・」

 

「・・・」

 

「こいつっ!」

 

「私に怒っている時間があるのか?あいつの元に行きたいなら、私たちのことは振り切って行けばいい、君たちにそれを許すかは別だが」

 

「この兵力・・・容易に通してくれなさそうですね」

 

「・・・」

 

「ん、じゃあここは私に・・・」

 

ドカアァァンッ

 

「また爆発!?今度はなんですか?」

 

黒煙の中から便利屋が出てくる

 

「じゃーん!やっほー」

 

「お、お邪魔します」

 

「便利屋の皆さん!?」

 

「あ、あんた達!」

 

「このタイミングに登場!ということは・・・」

 

「・・・なるほど、そういうことだね」

 

「惚れちゃいそうだね〜」

 

対策委員会が便利屋に向けて期待の眼差しを送る便利屋のカヨコが状況を整理しようも言うがそれを振り切ってアルが叫ぶ

 

「ふふっ、勘だけは鈍っていないようね、対策委員会、私たちがここに来た理由なんて決まっているでしょう?」

 

「ここは私たちに任せて、先に行きなさい!」

 

対策委員会は感謝し、便利屋のカヨコはやっぱりかとため息をついた

 

 

 

 

 

 

対策委員会はサトルが捉えられていると思わしき扉の前まで来たが、そこにまたカイザー理事が現れた

 

「・・・しつこい」

 

「ああもう、どこまで邪魔すれば気が済むのよ!」

 

カイザーPMCとの最後の戦闘が始まった・・・が、既に数部隊しか残っていなかったPMCとの戦闘はすぐに終わった

 

 

 

 

 

 

「・・・もしかして寝てます?」

 

「私たちがこんなに苦労して助けに来たのにっ」

 

「・・・叩き起す」

 

「まあまあみんな、こういうのはね・・・目の覚まし方は決まってるものだよ!おじさんに任せてっ」

 

「「「っ!!」」」

 

柔らかい感触が唇に触れる

 

 

 

 

 

 

「・・・んん?もう時間か」

 

周りが騒がしい、実験が始まるのか・・・と思いながら俺は目をあけたそこにはカイザーでもなく、黒服でもない・・・

 

「なんで、みんな・・・」

 

「助けに来たに来たよ、サトル」

 

「ん、みんなで頑張った」

 

拘束もいつの間にか解除されていた、俺たちは外に向かって歩きながらそんな会話をする

 

「でもどうやって・・・」

 

風紀委員会の退部は万魔殿に頼んで正式に辞めたし、シャーレの退部届だって・・・あー

 

「先生か・・・」

 

結局、俺は同じミスをしてしまったらしい・・・

 

「おかえりっ!、サトル」

 

「ええっ、セリカちゃんズルいよ〜みんなで言おうって言ったのに・・・それに一番恥ずかしがってたでしょ〜?」

 

「順番なんてどうでもいいでしょっ!」

 

「ん、おかえりサトル先輩」

 

「おかえりなさい、です!」

 

「サトルさん、おかえり」

 

「サトル、おかえり」

 

まさか俺があれを言う流れか?恥ずかしいんだけど、仕方ないか・・・

 

 

「ただいま」

 

新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります

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