無下限アーカイブ   作:サリム

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アリスかわいい


第40話 俺たちはあの日、少女に出会った

「・・・」

 

「・・・ねえお姉ちゃん、一体いつまでこうしてればいいの?」

 

俺たちは瓦礫の後ろにしゃがみこみ、静かに息を潜めていた・・・

 

「静かに、あっ先生、もうちょっと頭下げて・・・!」

 

"う、うん・・・"

 

言われた通りに頭を下げる先生、すると瓦礫の壁の向こうから足音が聞こえくる──

 

「・・・⬛︎⬛︎⬛︎ ⬛︎⬛︎⬛︎・・・」

 

「・・・・・・⬛︎⬛︎⬛︎」

 

足音から察するにオートマタが二体いる、そして何か会話している?前はこんなこと無かったのに

 

「⬛︎⬛︎⬛︎ ⬛︎⬛︎⬛︎・・・」

 

挨拶かな?オートマタが何か言うと二体は何処かへ歩いていった

 

「・・・ひゅー、もう行ったかな?」

 

モモイが瓦礫から頭を出し周囲を見回す

 

「よし、じゃあ行こう」

 

「よし、じゃない!」

 

「いったいここは何!?あんな謎のロボットが、数え切れないぐらい動き回ってるし!」

 

「何って・・・もう何回も言ってるじゃん──「廃墟」だよ!」

 

「出入り禁止の区域って言うからまあ、ある程度の危険は覚悟してたけど、いやあ、冷や冷やするね」

 

汗を拭いながらモモイがそう言う

 

「気になったんだけど、ここに来たのが学校にバレたらどうなるんだ?」

 

「・・・バレなきゃ良いんだよ」

 

質問の答えになってない・・・

 

「それより、あんなのが徘徊してるこの廃墟って一体なんなの?」

 

「うーん、私もヴェリタスからちょっと聞いただけだから、分からないことだらけだけど・・・」

 

「本来、ここの出入りは厳しく制限されてた、ってところまでは言ったよね?」

 

"うん、そこまでは聞いた"

 

「それでね、ここの出入りを制限して、存在自体をできるだけ隠そうとしてたのは──」

 

「連邦生徒会長だったの」

 

「連邦生徒会長って・・・あの、キヴォトスの生徒会長の頂点にいたのに、突然いなくなっちゃった?」

 

「そう、あの人がいなくなってから連邦生徒会の兵力も撤収しちゃって、そのまま放置されてるみたい」

 

「そのおかげでこうして入り込めたんだけど・・・とにかく!」

 

「連邦生徒会の警備がいなくなって、ヴェリタスの助けも得てこの場所に来られたわけだけど」

 

「ヒマリ先輩によると、ここは「キヴォトスから消えて忘れ去られたものが集まる、時代の下水道みたいな場所なのかもしれない」って」

 

車椅子に座ってるあの人・・・下水道って表現好きなのかな、リオ会長のことを「下水道に流れる水」って表現してた記憶があるし。

 

「いつもRPGの賢者みたいに「私は何でも知ってますよ」って感じのヒマリ先輩が、かもしれないって言葉使うの珍しいね・・・それくらい、未知の世界なんだ」

 

「でも、なんでこんなところにG.Bibleが・・・あれちょっと待って!?」

 

「まさかとは思うけど・・・お姉ちゃんが「ここにG.Bibleがある」って言ったのは、キヴォトスから消えて忘れ去られあものが集まるって聞いたから!?そ、それだけの理由でこんなところに!?」

 

「それだけじゃないよ、ヴェリタスにG.Bibleの捜索を依頼したら、座標を教えてくれたの「最後にG.Bibleの稼働が確認された座標」をね」

 

そんなこともわかるんだ・・・ヴェリタス有能すぎやしないだろうか

 

「その座標が指してたのは、普通の地図には存在しない場所だった」

 

「っていうことは・・・!?」

 

「そう、その二つを合わせて考えると、G.Bibleはきっとここ・・・ずっと存在が隠されていた廃墟にあるはず」

 

"G.Bible・・・って、結局なんだっけ?"

 

先生がそう質問する、そういえば俺もまだ聞いてなかった

 

「そういえば、それも説明の途中だったね」

 

「簡単に言うと昔のミレニアムには、ううん、昔のキヴォトスにはね・・・」

 

「伝説的な、ゲームクリエイターがいたの、その人が在学中に作ったのが「G.Bible」だよ」

 

「詳しい内容はわからないけど、その中には最高のゲームを作れる秘密の方法が入ってるんだって!」

 

「めちゃくちゃ怪しい・・・モモイってすぐ詐欺に引っかかりそうだよな」

 

「失礼な!G.Bibleはあるって!読めば最高のゲームを作れるようになるゲームの聖書は、絶対にある!」

 

「そのG.Bibleを読めば、最高のゲーム・・・テイルズ・サガ・クロニクル 2が作れるはず!」

 

「ヴェリタスから貰ったこの座標に向かっていけば・・・」

 

モモイがそう言いながら前を見ると、角から出てきたオートマタと目が合った

 

「・・・⬛︎⬛︎⬛︎ ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎!」

 

「あ・・・」

 

「ロボット!?」

 

周りから次々とロボットが現れ始めた

 

「な、何だかすごい狙われてない!?こっちの方に集まってきてるし!?」

 

「うわわわ、ど、どうしよう!?」

 

"あっち!工場みたいなのが見える!"

 

先生が指を向けた方向を見ると、確かにそれっぽいものが見えた

 

「お、先生ナイス!急いで!ロボットたちを突破して、あの工事に逃げ込もう!」

 

 

ロボットから逃げながら、俺たちは工場らしき建物に着いた

 

「あれ・・・?」

 

モモイが外に目をやる

 

「あのロボットたち、急に追ってこなくなった?」

 

「ここは安全地帯みたいな?」

 

「そうなの?何でか分かんないけど、とにかくラッキ〜、で良いのかな?」

 

モモイのその言葉にミドリが泣きながら言った

 

「良くないよ!うわあああん!もういや!いったいなんでこんなところで、ロボットたちに追われなきゃいけないの!」

 

「落ち着いて、ミドリ、生きてればいつか良い日も来るよ」

 

「今日の話をしてるの!そもそもお姉ちゃんのせいでしょ!」

 

ミドリの言葉をスルーしてモモイは周りを見渡しながらこう言った

 

「・・・本当にここ、何をするところなんだろう」

 

「接近を確認」

 

急に部屋全体から機械音声のような声が聞こえてきた

 

「えっ、な、なに?」

 

「対象の身元を確認します、才羽モモイ、資格がありません」

 

「え、え!?何で私のこと知ってるの?」

 

「対象の身元を確認します、才羽ミドリ、資格がありません」

 

「私のことも・・・一体どういう?」

 

「対象の身元を確認します・・・・・・・・・・「unknown」、

情報がありません」

 

俺のことかな?なんで情報無いんだろ・・・

 

「対象の身元を確認します・・・先生」

 

「・・・資格を確認しました、入室権限を付与します」

 

「えぇっ!?」

 

「え、どういうこと!?先生はいつこの建物と仲良しになったの!?それになんでサトルだけ情報が無いの!?」

 

"私はさっぱり・・・"

 

「・・・」

 

「才羽モモイ、才羽ミドリの両名を、先生の「生徒」として認定、同行者である「生徒」にも資格を与えます、承認しました」

 

「え?俺は!?」

 

「「unknown」、資格を確認・・・承認しました」

 

承認された?色々言ってて何がなにかよく分からない・・・

 

「下部の扉を開放します」

 

「・・・下部の扉?この目の前の扉じゃなくて?」

 

「それより下部ってもしかして・・・」

 

「さすがに違うでしょ、どこからどう見てもただの床──

 

ガチャンッ

 

唐突に床が無くなった、俺は空中で咄嗟に三人の服を掴んだので事なきを得たが、そのまま落ちていたら二人はともかく下手したら先生は怪我をしそうなくらいには深さがあった

 

 

「ありがとうございます・・・」

 

"ありがとう、サトル"

 

「・・・今のどうやったの!?私にも教えて!」

 

「秘密、それより向こう・・・誰かいるみたいだけど」

 

みんなが視線を俺の指の先へと向ける、円形の部屋の真ん中、天井から光が差しているそこには椅子にもたれかかって眠っている少女がいた。

 

「お、女の子?」

 

「この子・・・眠ってるのかな?」

 

二人がそう言いながら近づいていく

 

「先生、一応見ない方が良いですよね、これ」

 

"・・・そうだね、ここは二人に任せようか"

 

そう、少女は服を着ていなかったのだ・・・

 

 

「二人とも!もう予備の服を着せたから来てもいいよ!」

 

モモイがこちらに向かって声をかける、予備の服なんて良く持ってたな・・・

 

ピピッ、ピピピッ

 

「な、何この音!?」

 

「警報音みたいだけど・・・もしかして近くにロボットが?」

 

「ううん・・・「この子」から聞こえた気がする」

 

「え?ま、まさか・・・」

 

「状態の変化、および接触許可対象を感知、休眠状態を解除します」

 

その声と共に、少女は目を開き体を起こした

 

「め、目を覚ました・・・?」

 

「・・・状況把握、難航」

 

喋り方に抑揚が無く、表情も変わってない、感情の無いロボットって感じだ。

 

「会話を試みます・・・説明をお願いできますか」

 

「え、えっ?せ、説明?なんのこと?」

 

「せ、説明が欲しいのはこっちの方!あなたは何者?ここは一体なんなの!?」

 

「本機の自我、記憶、目的は消失状態であることを確認、データがありません」

 

「ど、どういうこと・・・?い、いきなり攻撃してきたりしないよね?」

 

「肯定、接触許可対象への遭遇時、本機の敵対意思は発動しません」

 

「うわ、すごい。ロボットの市民ならキヴォトスによくいるけど、こんなに私たちに似てるロボットなんて初めて」

 

「うーん・・・先生、どうしましょう?」

 

先生は少し考えた後、質問をした

 

"「接触許可対象」って、どういう意味か教えてくれる?"

 

「回答不可、本機の深層意識における第一反応が発生したものと推定されます」

 

「なんだそれ・・・」

 

「深層意識って、なんのこと?」

 

「うーん・・・、工場の地下、ほぼ全裸の女の子、おまけに記憶喪失・・・」

 

「ふふっ、良いこと思いついちゃった」

 

「いや・・・今の言葉の羅列からは、嫌なことしか思い当たらないんだけど・・・」

 

「俺は賛成だな」

 

「なにに!?」

 

「ミドリもまだまだだね、もちろん!この子を連れて帰るんだよ!」

 




このまま原作の会話にちょくちょくサトルを登場させていくのが良いのか・・・それともストーリーの流れだけ原作にして会話はオリジナルにした方が良いのか、でもオリジナルにしたらキャラのクオリティ下がるんですよね・・・ユウカとか頭良さそうな言葉使うし、うーん悩む

次話はサトルの会話をもう少し増やしてみようと思います

新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります

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