無下限アーカイブ   作:サリム

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第6話 訓練開始

俺たちは戦闘訓練をするために運動場に来ていた

 

「広いですね〜」

 

「この運動場は風紀委員会の人たちも戦闘訓練で使用しますからね、使用許可が取れたのはヒナさんのおかげなんですからね!」

 

一般の生徒は運動場の使用許可なんて滅多に取れないらしい

 

「ありがとうございます、ヒナさんにはお礼言ってばっかりですね・・・」

 

「気にしなくていい、私も訓練相手が欲しかったから・・・」

 

「多分、俺そんなに強くないですよ?」

 

今は本編の2年前だからまだキヴォトス最強!ってほどじゃないのかもしれないけど

 

「とりあえずサトルがどれくらい頑丈なのか調べたいんだけど・・・」

 

うーん、難しいよな・・・軽く撃っただけで体に穴が開くとかやめて欲しい、俺にもヘイローがあったらよかったんだけど・・・まあ無いものねだりをしてもしょうがない、変わりに無下限呪術もあるしプラマイゼロだ

 

俺は常日頃から体を呪力で強化している、銃弾がどれくらい痛いのか調べるのもいつかは確かめなきゃいけないことだ

 

「手のひらにお願いします・・・」

 

そう言って俺は手のひらをヒナさんに向けて差し出す

 

「・・・まずはアコからやってみて欲しい」

 

確かにアコさんの方が銃の威力が低いのか・・・まあ最初からあのゴツイ銃で試すわけないか

 

「じゃあいきますよ?後で文句言わないでくださいね!?」

 

「もちろんです!」

 

アコさんが俺の手に向けて銃を構える

 

パンッ

 

銃弾は俺の手のひらに命中したけど、思ってたより痛くない・・・例えるなら軽めにデコピンされたくらいの痛さだ、けど・・・

 

「全然痛くないです・・・次は神秘を込めて撃ってみてください」

 

今の射撃には神秘がこもってなかった

 

「・・・神秘とはなんですか?」

 

「俺もどう説明したらいいのか・・・そうですね・・・体から不思議な力が湧いてくる感覚になったことありませんか?」

 

「私は戦闘はほとんどしませんから、よくわかりません、ヒナさんはどうですか?」

 

「私はある・・・いつも使っている不思議な力が神秘なんていうものだとは知らなかったけど・・・、多分ヘイローに力を込めると体に神秘が広がっていくんだと思う」

 

神秘の源はヘイローだったのか・・・というかヘイローに力を込めるってどうやるんだろうか

 

「わかりました・・・やってみます」

 

アコさんを見ると徐々に体から神秘が膨らんできているのが見える・・・ヒナさんと比べると全然少ないけど。

 

「アコさんも神秘を纏えてますね、その状態で撃てますか?」

 

「え!?はい、大丈夫ですよ」

 

バンッ

 

さっきよりも威力が数段強くなった・・・かなり強めのデコピンになった。

 

「手のひらがジンジンします・・・まあまあ痛いです」

 

「そう・・・次は私がやってみるわ」

 

「神秘無しでお願いしますよ・・・?」

 

ヒナさんの神秘はアコさんと比べ物にならない・・・この量の神秘を込められると俺の手のひらごと吹き飛ばされるんじゃないだろうか

 

「わかってる」

 

ヒナさんが[終幕:デストロイヤー]を構える、ヒナさんの固有武器だ、かっこいい!

 

バンッ

 

「痛っ!?」

 

神秘を込めてる様子はなかったのに思ってたより痛かった・・・まあ、痛さはさっきの本気デコピンより多少強いくらいだけど・・・

 

多分多すぎる神秘が漏れ出ているとかそんな感じだろうか?

 

「神秘無しでも結構痛いですね・・・神秘ありは試さないほうが良さそうです」

 

多分神秘を込められると俺の手のひら貫通するんじゃないだろうか

 

「とりあえずサトルが私の銃弾に耐えられることはわかった・・・これなら問題なく訓練を始められる」

 

「もうひとつだけちょっと試したいことがあるんですけど・・・」

 

試したいこととは無下限呪術が通用するかどうか・・・

俺は掌印を組み無下限バリアを発動させる

 

「この状態でもう一度撃ってみてください」

 

「そういうことは早めに卒業したほうがいいと思いますよ・・・?」

 

この指のポーズのことを言っているのだろうか?

 

「能力を使うのに必要なことなんです!」

 

さっきと同じように実験した

 

・

・

 

「聞いてはいたけど不思議な力ね」

 

結果はアコさんの神秘がこもってない弾は止められた、一応神秘ありの状態でも止められたのだがさっきより銃弾が俺に近づいていたのだ・・・

 

戦闘員じゃないアコさんでもこれくらいの変化があるということは、つまりヒナさんや他のネームド相手だと無下限バリアは突破されてしまうのではないだろうか

 

予想だが、呪力は神秘の反対の力、恐怖に似ているのではないだろうか・・・だからその反対の神秘も反転術式のような性質を持っていて俺の術式が強い神秘によって中和されたんじゃないかと思う

 

幸い体内の呪力操作は神秘によって掻き乱されたりはしなかったので体外の呪力操作だけのことのようだ

 

「聞いてますかっ!?」

 

「え!?」

 

考え込んでいて全く話を聞いていなかった・・・

 

「ごめん、聞いてなかったです」

 

「・・・あなたはその力があれば無敵じゃないですかどうして訓練する必要があるんですか?」

 

「ああ、さっき見せたのは防御にしか使えないし攻撃手段とか動き方も覚えたいんだよねそれに・・・ヒナさんや他の力が強い人にはバリアは突破されちゃうと思うんだよ」

 

「そうですか、ならさっさと訓練を始めましょう」

 

「そうね」

 

「どんな感じで訓練するんですか?」

 

最初からヒナさんと戦えと言われてもボコボコにされる未来しかみえないんだけど・・・

 

「私がサトルを遠くから撃つからそれを避けて、ダメなところはアコが後で教えてくれる」

 

「避ける?銃弾を?」

 

何を言っているのだろうか

 

「私は避けれる、サトルもできるはず」

 

「や、やってみます・・・」

 

というわけで最初の訓練が始まった

 

ダダダダダダッ

 

目の前から来る銃弾を避け・・・無理・・・、何発か既に当たっている、バリアが無ければ今ごろあざが出来ているかもしれない

 

そんな調子で避ける練習を続けていった

 

・

・

 

「全然ダメです!」

 

「だって見えないだろ、飛んでくる銃弾なんか」

 

「ヒナさんは避けれますよ!?」

 

「ううっ」

 

ヒナさんを出すのは反則だろ

 

「とりあえず基礎中の基礎です・・・目を開けた状態を維持しましょう」

 

「開いてただろ?」

 

「閉じてましたよ・・・特に顔に当たりそうな時には」

 

そうなのか・・・無意識で目を閉じてしまっていたらしい

 

「わかったやってやるよ」

 

「・・・というか敬語はどうしましたか?」

 

「あ、忘れてました・・・」

 

・

・

・

 

2回目の挑戦が始まった、開始の合図と共に銃弾が飛んでくる

 

ダダダダダダダダッ

 

俺はアコさんの言う通り今回は目を開け続けることを意識した

 

ヒュンッ

 

「危なっ」

 

目の前に飛んできた銃弾を避けることが出来た・・・

 

「よしっ」

 

頭に飛んでくる銃弾はちょっとずつ避けれるようになってきた

 

・

・

 

「全然良くありません!」

 

「えっ?避けれましたよね?」

 

「頭に当たりそうな銃弾は、です!、体のほうは蜂の巣ですよ・・・」

 

顔の方に意識しすぎて体の方はまったく避けれていなかった・・・

 

「まあ、着実に良けれるようにはなってるみたいですけどね・・・」

 

そんなことを話しているとヒナさんが向こうから歩いてくる

 

「お疲れ様、今日はもう遅いから次は明日にしましょう」

 

いつの間にか帰る時間になっていたようだ

 

「ヒナさんとアコさんもお疲れ様です、ありがとうございました」

 

そうして今日は解散した

 

・

・

・

 

家に帰ってきて今日の振り返りをする、最近・・・原作のことを忘れないように日記帳を買ってきた、日記には俺が覚えている対策委員会編から最終編までのある程度のことが書かれている。

 

それと普通に日記としても使っている、原作のことが書かれているのは後ろのページなので多少見られても普通の日記だと思われるだろう

呪術についても書いておこうと思ったがページ数が足りなくなりそうなので明日また別の日記帳を買いに行こうと思う

 

・・・この世界に来てからしたいことが多すぎるので日記にやりたいことリストも書いてみた、ほとんどが〇〇に会ってみたいになっているが当分先になりそうだ・・・まだ入学すらしてない人ばっかりだからな

 

他には行きたい場所もある・・・ゲヘナには火山があるらしいからいつか行ってみたい、前世では火山に行く機会なんてほとんどないからな、というか山に行くことすらほとんどなかった・・・

 

「今日はもう寝るかー」

 

シャワーは帰ってきた時にもうすましたので俺は寝ることにした

 

・

・

・

 

次の日俺はまたアビドスに来ていた

 

前回は黒服が現れたので今回は一応他のマンションの屋上に来ている・・・まあ意味は無いと思うけど・・・そんなことを考えながら監視を続ける

 

・

・

・

 

昨日と同じく変わり映えのしない景色・・・隣にこいつが居なければ・・・

 

「クックック、またお会いしましたね」

 

「いやあなたが会いに来たんでしょうが・・・」

 

当たり前のように俺の隣に立っている黒服を見ながら言う、ちなみに今俺は屋上の端に座っている状態だ・・・少しバランスを崩せば落ちる、そんな危険な場所に黒服は立っているのだ

 

「何の用です・・・?」

 

面倒くさそうに黒服に話しかける、実際面倒くさい。

 

「まずは自己紹介から・・・私はゲマトリア所属の黒服と申します」

 

「俺は無藤サトルです」

 

「ええ・・・存じています、早速ですが本題に入りましょう・・・私と契約しませんか?」

 

契約か・・・別に今欲しいものもないし別にいいかな

 

「俺にメリットなさそうなんでしません」

 

「まあそう言わずに・・・メリットならありますよ、まずは生活の補助を続けましょう」

 

「補助?」

 

「あなたの今の戸籍は私たちが用意しました・・・私たちゲマトリアからの補助が無くなればいつかは偽造がばれてしまうでしょう」

 

「は?」

 

おかしいと思ってた・・・なぜこの世界のイレギュラーな存在のはずである俺の居場所があるのか、そういうものだと思っていたがこいつらのおかげだったとは・・・

 

「そういえば前に言ってた、俺の記憶が塗り替えられてるってどういうことですか?」

 

黒服は少し考えるようなポーズを取って話し始めた

 

「長くなりますが、まず我々ゲマトリアは・・・崇高、つまり神秘と恐怖、二つの力を備えた存在について研究していました・・・そしてある日別世界に恐怖に似た力を持つ存在を見つけました、その力が強くなるのはその物の命が尽きる時です・・・そのタイミングでこちらの世界に呼び、たまたま選ばれたのがあなたです」

 

「ちょっと待ってくれ、俺がたまたま選ばれたのはわかった・・・けど俺はこんな力以前は持っていなかったし、それにこの力は漫画の中にしかない力なんだ」

 

黒服の話を遮り疑問を投げかける

 

「・・・こちらの世界に来る時、おそらく混じったのでしょう・・・空想の力だろうと存在はする、あなたの世界では漫画の中でしかない力でしょうが、世界はいくつもあります、私たちが見つけていないだけで存在します」

 

つまり、俺の世界で呪術廻戦という物語が生まれた瞬間にどこか別の場所でその世界が生まれるってことか?

 

「何となくわかった・・・さっきの話を続けてくれ」

 

「はい、あなたを呼び出したはいいのですが・・・呼び出されたあなたには記憶がありませんでした、記憶がないなら力の使い方も分かりません・・・、私たちはあなたに仮の自我を与え普通に暮らさせて観察することにしました・・・最初は何事もなく進んでいたのですがある日突然あなたに記憶が戻ったのです、そして私はそれを確かめるべく今に至ります」

 

「記憶が無かったって言ったよな?俺の名前はどこで知ったんです?」

 

「名前はあなたの魂に刻まれていますから・・・オーパーツを使えばそれくらい簡単にわかりますよ」

 

便利だな〜、オーパーツ

 

「それで、どうしますか?」

 

「契約するしかないじゃん・・・」

 

このまま契約しないと俺は戸籍無しのホームレスになるかもしれない・・・

 

「クックック・・・ではこちらの契約書にサインを」

 

渡されたのは普通の白い紙に契約書と書かれたものだった

一応契約の内容は確認しておく・・・つまり俺の居場所を与える代わりに俺の力を研究させて欲しいと書かれている

 

「力の研究って具体的に何をするんですか?」

 

「あなたの力のサンプルをもらってそれを研究するだけなのであなたの体自体にはなんの影響もありません、不安であれば契約に付け足しておきましょう」

 

「じゃあ付け足しといてください」

 

黒服が新しい契約書を懐から出す、さっきとは内容が違うやつだ、俺はその契約書にサインをした

 

「クックックありがとうございます・・・では、早速その力のサンプルを頂きましょう」

 

サンプルって言っても呪力ってどうやって渡せばいいのだろうか・・・

 

「こちらに・・・」

 

そう言って黒服が渡してきたのはなんの変哲もないガラスの試験管だった

 

「多分入れてもすぐ霧散しますよ?」

 

「この試験管はオーパーツなので大丈夫です」

 

俺は試験管の中に呪力を入れて蓋を閉じた、呪力は霧散せずにガラス瓶の中に溜まっている

 

「大丈夫そうですね」

 

「クックック、私には見えませんがどうやらあなたにはこれが見えているようですね」

 

「目が良いんで」

 

そういえば六眼くり抜かれたりしてなくて良かった・・・

 

「ククッでは私はこれで」

 

そう言うと黒服はいつの間にか消えていた・・・

 

俺はその後も呪力操作の練習をしながらアビドスを監視していたが特に何事もなく昼になったのでそのままゲヘナに帰った・・・

 

帰ってきてすぐだが今日も俺は情報部で仕事をしている

 

二日目だがもう仕事には慣れてきた、それくらい仕事の量が多いのだけど・・・

こうもずっと座った状態だと体が訛りそうだ。

仕事をしながら呪力操作の練習もできないかとやろうとしてみたが俺にはそんな器用なこと出来なかった。

 

ふと資料を見ると気になることが書いてあった・・・最近美食研究会という部活が暴れ始めているらしい、今はまだ部員は黒舘ハルナと鰐渕アカリの二人だけだとか・・・俺も2年生になったら戦うことになるんだろうな

 

・

・

・

 

仕事が終わり今日も運動場に三人で集まっていた

 

今日も昨日と同じ訓練をする、ヒナさんが撃ってアコさんがアドバイスをする・・・昨日よりかは銃弾が避けれるようになったと思う・・・そんな感じで今日も訓練が終わった。

 

・

・

・

 

家に帰ったら呪力操作の練習をする、反転術式の習得もしたいけど黒閃も経験してない俺では不可能だろう・・・拳で戦う機会もないし今は呪力操作の技術を向上させて黒閃が発動する確率を上げるくらいしかできない。

 

ある程度練習したらご飯を食べてシャワーを浴びて寝る・・・

 

そんな生活を続けていった

 

新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります

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