-ホシノ視点-
「じゃーん!」
「ホシノちゃん見て見てー!アビドス砂祭りのポスター!やっと手に入れたよー!」
「この時はまだ、オアシスが湖みたいに広がってたんだよねー、あ、このポスターは記念にあげる!」
「えへへ、すっごく素敵でしょー?もし何か奇跡が起きたら、またこの頃みたいにたくさん人が集まってー・・・」
「奇跡なんて起きっこないですよ・・・先輩」
「そんなもの、あるわけないじゃないですか、それよりも現実を見てください!」
「は、はう・・・」
「こんな砂漠のど真ん中に、もう大勢の人なんて来るはずがないでしょう!?夢物語もいい加減にしてください!」
「うえぇ、だってホシノちゃーん・・・ご、ごめんね」
「・・・っ」
「そうやってふわふわと、奇跡だの幸せだの・・・」
「もっとしっかりしてください!あなたはアビドスの生徒会長なんですよ!?もう少しその肩に乗った責任を自覚したらどうなんですか!」
ビリビリッ
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毎日毎日失敗ばかりの先輩と、何もしてこない不審者、そして理想だけは一丁前の何も解決できない無力な自分に・・・
あの日の私は少しイライラしていた・・・
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ユメ先輩もこれで少しは反省してくれるといいのですが・・・
「・・・」
「はあ・・・」
また言い過ぎてしまった・・・私自身がなにもできていないのに、ユメ先輩に責任を擦り付けて・・・
ユメ先輩は頼りないし、すぐに悪い大人に騙されたりもする・・・でも、こんな私にも優しく接してくれる・・・私の大切な人
「また明日・・・謝ろう・・・」
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私はまたいつも通りの明日が来ると思っていた・・・
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今日はめずらしくあの男がいない・・・いつから居たのかも忘れてしまった・・・いつも昼に帰ってしまうから問い詰める機会を失ったままで特に悪意も感じないので放置していたのだ。
それに、今日は少し学校に遅刻してしまった・・・、ユメ先輩にからかわれるだろうな・・・
心の中で軽く苦笑をしながら、生徒会室の扉を開ける・・・
「ユメせんぱ・・・あれ?」
いつもなら居るはずの時間にユメ先輩は居なかった・・・、けど先輩が遅刻するなんて一度や二度じゃない。
「・・・?」
ふと机の上を見ると昨日のポスターと一枚の紙が置かれていた
(ポスター直してくれたんですね・・・さすがに昨日は私も少しやりすぎました・・・)
昨日のことを反省しながらも机に置かれていた一枚の紙を取る・・・どうやら書き置きのようだ
[砂漠に用事があるから少し出かけて来るね!午後には帰ります!ps.お土産持って帰るから楽しみにしてて!]
どうやらユメ先輩は遅刻した訳ではなく砂漠に用事があって先に出掛けていたみたいだった
「結局、遅刻は私だけですか・・・」
その日はユメ先輩が帰ってくるまで書類仕事をして時間を過ごした・・・ユメ先輩が居ないだけでこの学校はとても静かだ・・・
そんなことを考えながら生徒会室でユメ先輩の帰りを待った・・・
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午後になってもユメ先輩は帰ってこなかった
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次の日・・・生徒会室に行ってもまだユメ先輩は居なかった、まさか砂漠で遭難しているんじゃないだろうか・・・あの人なら有り得る・・・
私は急いで装備を整えて砂漠へと向かった
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ユメ先輩のスマホにはもしもの時のGPSが付いている、私はそれを辿って反応がある場所まで来たがそこには砂の山しか無かった・・・
スマホは地面に埋まっていた、周辺に足跡がいくつかあったので生きてはいるだろう・・・ただ、ユメ先輩の他にも足跡があるのが気になる・・・
(嫌な予感がする・・・)
ユメ先輩は街の方へ向かっているだろうしそっち方面を探すとしよう・・・
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3日ほど探しただろうか・・・
一応毎日学校へユメ先輩が帰ってきていないか確認しているけど一向に帰ってくる気配はない
まだ諦めちゃダメだ・・・ユメ先輩に謝らないと・・・
「ユメ先輩っ!どこにいるんですか!?」
もちろん返事は無い・・・そう思っていたら
「おーい」
後ろから男の声が聞こえる・・・ユメ先輩では無い。
一応・・・私は声の主へと近づいて行った・・・
そして・・・その男が抱えている人を見て、今までにないほど怒りが込み上げてきた
ボロボロのユメ先輩・・・
「おまえっ!」
私はショットガンを構えて男に向けて怒りのままに発砲した
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バンッ
「なっ!?」
いきなり銃を構えられたと思ったら撃ってきた・・・
俺は今までの訓練のおかげでかろうじて避けられた・・・ユメに当たったらどうするんだ!・・・まあ頭を狙われてたんだけど、ユメは一旦地面に置いておく・・・
いきなり攻撃してきた理由はなんだろうか・・・、ホシノはユメを見つけた瞬間攻撃してきたよな・・・まさか俺が誘拐したとか思われてる?
「待ってくれっ!誤解だ!」
俺がそう言って手を挙げるも攻撃をやめてくれそうにない・・・というかこの攻撃・・・神秘がこもっている、被弾したら多分血は出るだろうな
走りながら銃弾を避ける・・・、2年前のホシノはショットガンだけでなくピストルも使ってくるのか。
ショットガンの弾が切れたらサブウェポンのピストルを撃ちながらリロードをしている・・・そのせいで隙がない、器用だな、・・・そんなことより!
「ユメ!起きてくれ!」
ユメを起こせば誤解も解けるはず・・・でもこんなに銃声がしてるのに起きないってことは今は厳しいかもしれない
「ホシノだよね!?ユメは寝てるだけだから!一旦話し合おう!」
「じゃあなんでユメ先輩は起きないんだ!?」
それは俺も聞きたい・・・砂漠を歩き続けていたから疲労が溜まっているんだろうか・・・
「それにっ、お前いつも私たちの学校を覗き見してる不審者だろ!?」
「ちがっ・・・わない、けどそれには理由があって」
どうしよう・・・このままだと殺される・・・、俺も疲労が溜まっているしここは早く決着をつけないと
俺は銃を構えホシノに向ける・・・けど引き金を引く前にある考えがよぎる、撃っていいのだろうか・・・ここで俺が攻撃をしたら更に誤解が深まる気がする・・・仕方なく俺は銃をしまった
「・・・?」
ホシノは困惑しているようだ・・・それでもさすがに銃を撃つ手は止まってないが・・・
このまま逃げ回っていれば時間は稼げるだろうが攻撃は止まないはず・・・ならば
俺は覚悟を決めて動きを止めた
バンッ
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「グハッ・・・」
胸の辺りをショットガンで撃たれた・・・制服に血が滲んでいる、でも大丈夫、めっちゃくちゃ痛いけど呪力で守られているし致命傷では無いはずだ、ホシノも攻撃を止めてくれたみたいだし・・・
「どうして避けないんですか!?」
ホシノが慌てた様子で言った
「このまま避けてるだけだと誤解が深まりそうだなって・・・ゴホッ」
咳をしたら血が出てきた・・・当たり所が悪くて肺に骨が刺さったとか?・・・でも俺にそんな知識はないので死ぬほど痛いことくらいしかわからない・・・
「ごめんなさい・・・わたし・・・」
いつの間にかホシノは随分しおらしくなっていた・・・さすがに誤解も解けたようだ
「・・・ユメは疲れて寝てるだけだから」
「ごめんなさい!、ヘイローがない人を撃つなんて、取り返しがつかないことを・・・」
「大丈夫・・・死にはしないと思う・・・ゴホッ」
無下限バリアを張ってたらもう少し威力抑えられたはずなんだよな・・・失敗した・・・
「俺は一応病院行ってくるから・・・ユメはよろしく・・・」
「その怪我じゃ・・・え?」
俺はそのまま空を飛んで街の方へと向かった・・・
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アビドスの近くには大きな病院は無いので・・・少し遠いがミレニアムに向かう
ミレニアムの自治区に入った、ここなら大きい病院もあるはず・・・近くの人に聞いてみよう
「ゴホッ・・・あの・・・すいません、病院ってどこに・・・ありますか?」
「えっ!?大丈夫ですか?・・・すぐに救急車呼びますね」
確かに・・・救急車呼んでもらった方が早いな
「ありがとうございます・・・ゴホッゴホッ」
「もう少ししたら救急車が来ますから・・・えっと、何があったんですか?」
「流れ弾でちょっと・・・」
ドサッ
俺はいきなりくらくらしてきて地面に倒れる・・・、貧血だろうか・・・意識がもうろうとしてきた。
「大丈夫ですか!?」
お姉さんが声をかけてくれるが、俺の意識はどんどんと暗闇の中に落ちていった
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新しく投稿するならこの小説は残しておきます、タイトルは変えますが・・・上書きだと残念ながら元の話を読み返すことは出来なくなります
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