レガ主が退屈しすぎてホグワーツ魔法学校の非常勤講師になったようです 作:初心者です
レガ主が教師を続けられる条件
・ハリー・ポッターに近づきすぎない
・ホグワーツの教育方針に準じ、主要科目を空き時間に担当する
・有事の際はすぐに駆け付ける
・いつでも解雇可能
・学外で問題を起こさない
・学内外で指定した魔法以外を使わない
・生徒に危害を加えない
・教師に危害を加えない
・無闇に闇の魔法使いを退治しない
・独自の判断で全ての条件を3度だけ破棄できる
「さて、みんなに新しい先生を紹介しよう。マチルダ先生じゃ。彼女のような優秀な魔法使いに特別授業をしてもらうことにした。」
ダンブルドアとの話し合いの結果、何故か偽名を使うことになった。
「マチルダです。よろしくお願いします。」
全校生徒と先生から拍手を受けた。気持ちいいね。
それにしても私、何か悪い噂でもあるのだろうか。それとも有名人?
尊敬する先生の名前を名乗れるのは悪い気はしないから、それで良い事にしよう。へキャットとフィグも相当迷ったけど。
そういえば、途中で居なくなった1年生の事説明しなくていいのかな…
「ではマチルダ先生、この後5年生の呪文学です。くれぐれも宜しくお願いしますな。」
「了解しました、校長先生。心配ご無用!」
何の因果か、最初に受け持つのが私が入学した年の5年生か。感慨深いものがある。
とはいえ、はめを外し過ぎるとダンブルドアに解雇されてしまうから、気を付けないといけないね。
「はい、授業を始めます!呪文学!君たちは5年生だからこれまで様々な呪文を学んできたと思う。私は5年生入学だったから最初使えた魔法は僅かだったけどね」
我ながら授業として良いスタートが切れたと踏んでいる。
へキャット先生のようにはいかないだろうけれど。
「例えば…ルーモス!明るくなる呪文だね。残念ながら実戦では使えません。あ、笑うところね。」
「次に、私には恩師が沢山居ます。その中の1人が最初に授業で教えてくれた魔法を君たちにも伝授したい。それはレヴィオーソ。」
生徒達は熱心に私の話を聞いていたが、どの時代でもこうなるのか、基礎的な呪文であるレヴィオーソの名前を聞いた途端クスクスと笑い声が上がっていた。
「私の恩師はこう言っていたよ、ウェールズの密猟者集団を単独で壊滅させた際、一番助けられたのがこのレヴィオーソだったそうだ。じゃあ信じていないそこの君!受けてみるかい?勿論痛くはしないし、君は反撃しても構わない」
若干、いやかなり馬鹿にしていた様子の生徒の許可を得て、実践してみることにした。そういえばへキャット先生も生徒にレヴィオーソをかけていたな。
実戦形式で私と生徒は向かい合って、杖を構えた。
「よし、行くよ!レヴィオーソ。」
フワフワと浮いている生徒に私は口撃を仕掛ける。
理由は特にないけど。
「さあ、反撃出来る?私は君に痛くしないと約束したから何もしない。けど相手が私じゃなかったらどうなる?」
「優秀な魔法使いは君がプカプカ浮かんでる間に何度でも攻撃呪文を使えるからね。」
恩師の教えを馬鹿にされたからか、無意識に私は少し怒ってしまっていたようだ。これもランロクのせいだよ。
地面に降りた途端、だいぶ屈辱的だったのだろうレヴィオーソを受けた生徒は、不意打ちのように攻撃してきた。
「おっと、プロテゴ!ステュ…あぶね」
彼は顔を真っ赤にして机を蹴り飛ばし、席へと戻って行った。
「ご、ごめんね…じゃあ次は、誰か練習用の模型を持ってきてもらえる?ああ、そうそう!それ!懐かしい!」
私が良く的当てにしていた練習用の模型を相手に、ちょっとした魔法の応用を見せてあげることにした。
「いいかい。前提として、あらゆる魔法には無限大の可能性がある。まあ実戦の機会なんて今の時代ない方がいいけれどもね…物を手元に引っ張るアクシオという魔法も、実戦で使うとこうなる。」
「レヴィオーソ!エクスペリアームス!アクシオ!インセンディオ!…こんな具合に、相手に何もさせずに勝利することも可能だよ。」
最後の応用は少し実戦的過ぎたのか、生徒の大半は引いていたように思える。
まあ目を輝かせていた生徒も居たし、結果オーライってことにしておこう。
「よし、時間だね!終わろうか。」
うん、多分、きっと大丈夫だ。
教室のすぐ外でダンブルドアが待っていた。
「マチルダ先生、初授業はどうでしたかな?」
「ダンブルドア!失礼、校長!楽しかったよ。へキャット先生みたいにできた気がする。」
「ほほう、それは何より。ちょっと生徒の顔色が気になりますがの。」
疲れ果てたような顔をした生徒が教室を後にしていく。
「ちょっと実戦的な事しちゃったから刺激は強かったかもしれないね。時代を考えてなかったよ、反省。」
「うむうむ、概ね想像通り。そのどこかで拾った珍妙な服を着るのもやめてくださると助かります。一応貴方はホグワーツの教師ですからな。」
「お気に入りなんだけどな。分かった、先生っぽくするよ」
「頼みましたぞ、では失礼」
初授業としてはダンブルドア的には悪くはなかったようで一安心だ。
ちょっと胃が痛そうにしていたけれど。
さて、次の授業まで時間があるな。
そういえば必要の部屋ってまだ開くのかな?
卒業してから来てないから、何年経ってるのか数えたくもないね。
次の薬草学で使いたいものもあるし、行ってみよう。
ディーク、元気だといいな。
扉を開けると、懐かしい光景が広がっていた。卒業した時に置きっぱなしにしていたものも腐らず残っているようだ。さすが必要の部屋だね。
「ディーク、元気?」
「ええ、お久しぶりです。もう来ないものと思っていました。」
「ここの教師になったんだ、非常勤だけどね。」
「それはそれは。お会いできて嬉しいです。」
「魔法動物のみんなも元気にしてる?あ、それとダンブルドアが校長になったんだよ、時の流れは凄いね。」
「はい、元気ですよ。何体かは寿命が来てしまっていますが」
「そうか、ありがとう!お世話してくれてたんだね。とりあえず出来てる葉っぱとか薬貰ってくから。またね」
「もう行ってしまうのですか、また来てくださいね」
「うん、会えてよかった!」
さて、次は薬草学だな。
…毒触手草は怒られそうだしやめておこう。
えーと、学年は…2年生か。ダンブルドア、もしかして1年生担当させる気ない?まあいいけど、これもランロクのせいだよ。
向こうから歩いてくるターバンを巻いた男は、確か1年生に闇の魔術に対する防衛術を教えてるクィレルだ。
ハリーの情報をなにか持っているかもしれない。
「あ、クィレル先生だ!クィレル先生!」
「ひっ…!えーと、確かマチルダ先生。な、何か?」
「いやあ別に用は無いんだけど…ん?」
「…?」
「あー……何でもない!またね!」
「はあ…ではまた。」
彼が通り過ぎていくのを横目に、私は小さく唱えた。
「レベリオ。」
彼の隠し持っているものと同時に、私に生えている全身の毛が逆立つのが感じ取れた。
なんだ、あの男は。
明らかに何か混ざっている。
まさか、ヴォルデモート。
トム・マールヴォロ・リドルは生きていたのか?
ヴォルデモートを止める事はダンブルドアと交わした条件には抵触しないが…
ただ、ハリーとヴォルデモートは恐らく邂逅するだろう。
運命的に、そして重ねてきた経験則からそんな気はしている。
ハリーに近づきすぎないという条件さえ満たせれば、手助けはできるだろう。
そうすれば彼を討てる。ハリーなら出来る。これも直感だ。
然し、オミニスの親族がこうも邪悪になるとは。
「近づきすぎない…この条件も計算のうちか?ふふ、流石だね。うちの校長は」
「切り替えてまずは授業だ。今度は引かれないようにしないと」
私は薬草学の授業をするため、教室のドアを開いた。
「こんにちは!今日の薬草学は噛み噛み白菜の危険性についてだ!」
生徒にえげつないコンボを教えるな