レガ主が退屈しすぎてホグワーツ魔法学校の非常勤講師になったようです   作:初心者です

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レガ主が教師を続けられる条件
・ハリー・ポッターに近づきすぎない
・ホグワーツの教育方針に準じ、主要科目を空き時間に担当する
・有事の際はすぐに駆け付ける
・いつでも解雇可能
・学外で問題を起こさない
・学内外で指定した魔法以外を使わない
・生徒に危害を加えない
・教師に危害を加えない
・無闇に闇の魔法使いを退治しない
・独自の判断で全ての条件を3度だけ破棄できる



憧れのクィディッチ

2年生相手だと、教えられる事が少ないな。危険な植物の注意点を話してたら授業の時間が終わってしまった。下手したら泣かれそうだし。

 

「はい、授業はここまで!噛み噛み白菜にはみんな気をつけようね!」

 

「ふむ、低学年担当の方が合っているのかもしれませんな。先生。」

 

「おお、ダンブルドア!聞いてよ!クィレルの中にね!」

 

「お待ちを!声が大きいです先輩。いや、先生。」

 

「ああ失敬。場所変えようか。」

 

私達はどこで話すか悩んだ結果、一番聞かれる可能性の低い必要の部屋へ入る事にした。

 

クィレルに何か異様な物が混ざっている事と、ハリーとヴォルデモートの関係性等々をダンブルドアに話した。

 

「ふむ、クィレル先生が…然し先輩の言葉だけでうちの先生を疑う訳にもいきませんな。」

 

「私のレベリオは一級品だよ、ダンブルドア。動物もどきとはまた違う混ざり方だ。あれは何かに憑依されている。しかもとてつもなく強大な何かに。」

 

いつになく真剣な私の言葉にダンブルドアは根負けしたように頷いた。

 

「調べておきましょう。ハリーとヴォルデモートの邂逅は儂も危惧している事じゃ。彼らの間には何か運命のようなものがある気がしてならん。」

 

「ありがとう。私もそれとなく調べておくから、ハリーを良く見ておいてね。それから良く一緒に居る子達、ロンとハーマイオニーかな?私、誰かのせいで近付けないし。」

 

「ええ、先輩の目の届かない所は見ておきますとも。良いお話が出来ました。」

 

立ち去ろうとしたダンブルドアはドアを開きながら振り返り、思い出したかのように呟いた。

 

「そうそう、そろそろグリフィンドール対スリザリンのクィディッチの試合が始まりますから、観るといいでしょう。では」

 

「ありがとう、楽しみにしておくよ。」

 

ダンブルドア、何だか消極的だな。今のうちにヴォルデモートは叩いておいた方が良い気がするが。

 

「ディーク、どう思う?」

 

「分霊箱でしょうね。トムはいま実質不死身のようなものですから、迂闊に手は出せません。」

 

私の心の内を読んだかのように友人は欲しい答えをくれる。

 

「あ〜……厄介だね。トムの奴、考えたな。」

 

分霊箱が恐らく無数の罠付きで各地に散らばっているとなるとクィレルの中のヴォルデモートを除去しても何も意味が無い。

それにこちらの手札をノーリスクで見ることが出来る。

 

彼にとって何も失うものがないわけだ。

 

「うーん、分霊箱を全て見つけ出すのは不可能に近い…私としては為す術なしかな?ハリーを尾行すれば何か分かるかもしれないけど、近づきすぎたらアウトだし…」

 

「いや、クィレルを尾行すればいいのか?でも中にトム居るからバレてしまうか。悩ましい。」

 

ヴォルデモートは多分、私が気付いたことに気付いているだろう。暫くは警戒を怠らない筈だ。目くらまし術なんか直ぐに見破られるだろう。

 

「まあ、これは後回しだな。ハリーのクィディッチ初試合でも見ながら考えよう。」

 

ハリーは箒に乗るのが上手なようで、スリザリンの生徒と授業で争いになったらしく、クィディッチのチームにスカウトされたらしい。

 

これからその初試合、というわけだ。

 

「ディークは見なくていいの?」

 

「ええ、私はここに居ます。ここを空けるわけにいきませんし」

 

「そう、じゃあね」

 

ディークに手を振り、私はクィディッチが行われるスタジアムへと向かった。

 

「遅れた遅れた、初試合でシーカーか。凄いなあハリー」

 

試合はもう始まっていたようで、私は慌てて空いている席に座った。

 

「ええ、本当に誇らしい事です。スリザリンのシーカーも1年生のようですよ」

 

「うええ、今年の1年生は才能の集まりだね。」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「これは一体…」

 

試合を見ながら隣の席の人と談笑していると、ハリーに異常が発生した。

箒が急に操作を失い、今にも落ちそうになっている。

 

私は試合の邪魔にならない位置に高く飛行し、スタジアム全体を見渡した。

すると、スネイプが解呪しようと苦戦しているところが見えた。

 

「レベリオ…ああ、そんな事だろうと思った。」

クィレルの仕業だ。ハリーの箒に呪いをかけている。

目立たぬよう妨害するには…杖を落とさせるのが早いか。

 

「エクスペリアームス!」

 

唱えたと同時に、ハーマイオニーがスネイプの足元から火を放った。

クィレルも火に気を取られ呪いをかけるのを中断せざるを得なかった。

 

「やるね、ハーマイオニー・グレンジャー。ちょっとスネイプ先生が可哀想だけど。」

 

どうやら私は余計な事をしたらしい。

 

ハリーはその隙に体勢を立て直し、箒の柄に立ち上がり、金のスニッチを口でキャッチする荒業で試合に決着を着けた。

 

グリフィンドール対スリザリンの試合は、グリフィンドール陣営の大勝利で幕を閉じたのだった。

 

「いいな、クィディッチ。私もやりたかった」

 

かつてのホグワーツ校長、フィニアス・ナイジェラス・ブラックが校長の内、つまり私が卒業するまでの間クィディッチはついに開催されなかった。

 

「えー、皆の者!クィディッチは素晴らしいスポーツだ!今年から、シーズンを再開しようと思う!賛成の者、大きな拍手をしたまえ!」

 

なんて感じで1度だけポリジュース薬で校長に扮して盛大に開催を宣言してみたんだけど、すぐに取り消されてしまったし。

 

「まあいいや、寝る。」

 

私は、今は亡きフィグ先生が使用していた部屋で、憎たらしい元校長を恨みながら深い眠りについたのだった。

 

 

後日、懲りずに手がかりを探そうと模索していると、ある人物にたどり着いた。

 

「ダンブルドアを尾行なんて出来るわけないし…あ!」

 

居た。尾行に鈍感そうな、というかコソコソする必要も無い。

 

そしてダンブルドアともハリーとも親密な関係を築いている人物。ルビウス・ハグリッド。

 

彼に付きまとえば何か分かるかもしれない。それしかない。

今のところ次の授業は組まれていないし、ハグリッドの小屋へ向かってみよう。

 

「やあ、ハグリッド。覚えてる?」

 

「ああ、ダンブルドア先生の先輩の。こりゃどうも」

 

毛むくじゃらな頭を下げてお辞儀をするハグリッド。

見かけによらず礼儀正しいようだ。

 

「ハリー達ここ来なかった?」

 

「ああ、何か調べたい事があるとかで…こりゃいけねえ、俺もダンブルドア先生に口止めされてるんです。あなたに教えられることは何もねえ。」

 

「来たんだ、ありがとう!」

 

「ああ、もう勘弁してください。俺から出たってことはくれぐれも内密にしてくださいね」

 

「OK、約束ね」

 

やはり、ハリー達も何か探っている。

 

そして、先日のハーマイオニー・グレンジャーが火を放った先からしてみても、スネイプを怪しんでいるようだ。

 

「ホグワーツの生徒が調べ物をするとしたら、大体深夜の図書室だ」

 

セバスチャンとの図書室潜入を思い出しながら私はそう呟き、図書室の前でハリー達が入るのを待つ事にした。

 

暫くすると、図書室の扉が見逃しそうになるほど微かに開いた。

だが、誰かが出てくるような様子もない。

 

扉を開けたのがハリーだとしよう。ここまで完璧な目くらまし術は1年生では、否。上級生ですらできない。つまり、これは…

 

「透明マント…?一体どこで手に入れたんだろう」

 

尾行、開始。

ただ、ハリーに近づき過ぎた場合、私は教師でいられなくなる。

想定外の事態でそうなるのは御免だね。

 

姿は完全に見えないわけで、目に見える痕跡や音を辿るしかない。

 

それに気を取られてぶつかる可能性もる。

ここは保険として使うしかないか。

 

「ダンブルドアと交わした全ての条件を破棄する。…あれ?」

 

そういえばいつまで条件を破棄できるのかダンブルドアに聞くのを忘れていた。

 

5分で復活する可能性もある。もしそうなったら破棄した意味がまるで無い。

 

「もしかして、騙された?まあいいか、ダンブルドアを信じよう。」

 

気を取り直して尾行、開始。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




プチ情報1
エクスペリアームスは杖に危害を加える魔法なのでクィレル先生には危害を加えていない。セーフ

プチ情報2
箒なし飛行はウィンガーディアムレヴィオーサ、ヴェンタス、アレストモメンタム等々を応用している。
名前を言ってはいけないあの人の飛び方とは異なる物

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