レガ主が退屈しすぎてホグワーツ魔法学校の非常勤講師になったようです 作:初心者です
「うーん、透明マント恐るべしって感じだ。」
最初のうちはレベリオを何度も唱えてハリーを追えていたが、
まさか透明マントがこれほどまで痕跡が残らない代物だったとは思ってもみなかった。
「尾行は諦めるとして、何か別の方法を考えなくてはいけないな。」
なんて思っていた矢先、ガシャン!とガラスが割れるような音がした。
「ありゃ、まあまだ1年生だしそんなヘマもするよね。」
私は一応教師なので大声を上げる。
「誰だ!こんな夜中に図書室を彷徨いているのは!…ランプが割れているじゃないか!弁償だ!ねえ、ミスターフィルチ!」
「マチルダ先生…そんなに叫ばなくても」
「こんばんはミスターフィルチ。そうだ、ミセス・ノリスを呼んで侵入者の匂い嗅いでもらおう」
「いや、ミセス・ノリスは猫だ。犬じゃない」
「冗談だよ。侵入者は恐らく透明マントで隠れていて捜索は無謀だ。本が目当てだろうからこの後何が取られたか探して私に教えて」
「…ああ。」
無愛想だ。可哀想に猫しか友達が居ないんだろう。
スクイブなんて気にすることないのに。
「じゃあね、フィルチ。君が侵入者を見つけてしまっても構わないんだからね。」
「…まあ探してみる。」
フィルチと別れた後、図書室の外でクィレルとスネイプが何やら揉めているのを発見した。
「おお、クィレル先生にスネイプ先生!聞いてよ、なんか図書室に侵入者が居てさ!あ…お取り込み中すみませんね。」
「し、侵入者?それは大変」
「生徒か?」
「多分ね、ランプ割って慌てて逃げたみたい。私はもう寝るから探しといてね」
「…承知しました。」
まあ寝るのは嘘なんですけどね。
今のところハリー達と私が疑っている2人が一緒に居るなんて滅多にないことだろう。
後ろから追っているのに気づかれたとしても今なら侵入者のせいに出来る。
また、尾行開始。
目くらまし術➕認識阻害魔法の組み合わせで気付かれたことは今まで一度しかないから、きっと彼ら3人にも見つけられないだろう。
「…居ないな。先程の話、考えておくように。」
「……え、ええ。」
「閲覧禁止の棚の下でランプが割れている。…生徒がこれを見たのか?」
クィレルとスネイプは顔を見合わせて、どこかヘ慌てて走っていった。
「ありがとうスネイプ先生。おかげでハリー達の調べている事が分かりそうだよ。」
私が発明した魔法を使う時が来たようだ。
まだダンブルドアと交わした例の条件が無効になっている事を願って、杖をアルファベットのRの形に動かした。
「レベリオ・マキシマ。」
ハリーが開いたページが現れた。
…最初からやればよかったのでは?
「いやいや、あまり自分で作った魔法を人前で使いたくないから、これでいいんだ。」
レベリオ・マキシマを唱えると範囲内にある願った捜し物がすぐに目の前に現れる。範囲が狭いから実用性はあまりない。
「この悪趣味なびっくりページ見てハリーはランプ落としちゃったんだな、可哀想に。ふむふむ、ニコラスフラメル…」
賢者の石を作った人物。錬金術師。命の水。
「成程。よく分かったよ、トム。」
クィレルの中に居るヴォルデモートを退治するくらいならばダンブルドアやスネイプ、ハリー達に任せてしまって問題ないだろう。
危険だが、ダンブルドアが何とかする。絶対に。
但し、問題はその後だ。ヴォルデモートは復活する。
しかもそう遠くない未来。
「約2年…?駄目だ、短すぎる。せめてあと1年は延ばさないと。」
校長室に、ダンブルドアの元へ急ぐ。
「ダンブルドア!3年くれ!」
「へ?」
「3年間空ける!でもごめん、ヴォルデモートの復活は止めれないと思う!」
「何が何だか…まあ良いです。なにか考えがあるんでしょう?」
「うん、条件も破棄したままにしてちょうだい」
「ええ、あの条件はただの口約束みたいなものですからの。」
「…へ?」
「何の効力も持っておらんが、単純な先輩には効果絶大だったようじゃ」
「………」
つまりダンブルドアと交わした条件とは、ただのルール。
例えるなら生徒は禁断の森に入るな、といったような決まり事に過ぎないものだったようだ。
そう、魔法的な効力は何も無い。
のに、『ダンブルドアと交わした条件を破棄する。』などと宣言していた。少し格好つけて。
「ダンブルドア、3年後覚えておいてね」
「ええ、お元気で。」
余談だが、闇の魔術に対する防衛術の授業はトムのせいで2年連続で受け持つ事は出来ないらしい。
1度の授業だけでも適応されるのか、それとも偶然か。
それは定かでは無い。