この素晴らしい剣士に祝福を!〜可惜夜に希った後に〜   作:はらみ

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「なあそういえば、伊織の刀に着いてるそれ何なんだ?お守り?」
「ああ、これは妹とお揃いの物でな」
「なるほど、何か特別な効果があったりするんですか?」
「そういうものでは無いな」
「どの様な娘だったのだ?」
「カヤと言ってな、情けない話だが俺が剣の鍛錬で、生活を疎かにした時に世話を焼いてくれていたりした」
「妹…因みに、なんて呼ばれてた…?」
「どう呼ばれたか、兄ちゃんと呼ばれていたが」
「(くっっっそ!羨ましい!!!!)」


10話魔剣の勇者と試合を!

「女神様!女神様じゃないですか!!」

 

そう言い、鉄格子を掴むと素手で鉄格子を破壊してしまった。

ブルータルアリゲーターにボロボロされたとはいえ鉄を折り砕くとは何と言う力、余程高レベルの冒険者なのだろう。

 

「えぇー!」

 

「マジですか!?」

 

「何をしているのですか女神様!こんな所で!」

 

するとダクネスが、いきなり檻を破壊した男に声を掛けた。

 

「おい、私の仲間に軽々しく触れるな!貴様、何者だ?」

 

「(アレ、お前の知り合いだろ?女神とか言ってたし…何とかしろよ!)」

 

「女神?」

 

「そうだよ!」

 

「………………」

 

「……………ん?」

 

「…そうよ!女神よ私は!よっよっと!」

 

と檻から出てくるアクア、まさかとは思うがあまりの衝撃に本気で自分が女神だと忘れていたのか?然し、調子を戻したのは喜ばしい事だ。

 

「さあ!女神の私になんの用かしら?………あんた誰?」

 

「僕です、ミツルギキョウヤですよ!貴方にこの魔剣グラムを頂き!この世界に転生したミツルギキョウヤです!」

 

「え?」

 

「へ?」

 

「え?」

 

……どうやら覚えていなかったらしい、しかし魔剣グラムか…あれが転生した際に貰えると言う神器か。

 

「あ、ああ!いたわね!そんな人も!ごめんね、すーっかり忘れてたー!結構な数の人を送ったし特徴的な人以外、忘れてたってしょうが無いわよね!」

 

「え、ええ…お久しぶりですアクア様、貴方に選ばれし勇者として日々頑張っていますよ!」

 

「……所でアクア様は何故、檻の中で閉じ込められていたのですか?」

 

この心酔の仕方、果たして本当の事を言っても信じてもらえるかどうか…。

 

 

 

 

「はあぁぁぁぁあ!?女神様をこの世界に引き摺り込んで!?しかも檻に閉じ込めて湖に浸けた!?君は一体何を考えているんですか!?」

 

「ちょちょっと!私としては、結構楽しい日々を送ってるしここに連れて来られたことももう気にしてないし!」

 

「アクア様、こんな男にどう丸め込まれたか知りませんが!貴方は女神ですよ!?それがこんな!」

 

「(言いたい放題だなこの野郎…アクアの事、禄に知りもしないくせに!)」

 

「なんだ?」「女の取り合いか?」

 

「因みに、アクア様は今どんな所で寝泊まりしてるんです?」

 

「えーと、馬小屋で…」

 

「はあ…?」

 

「取り敢えず、カズマの胸倉を掴むのをやめないか」

 

「何だ君は!この男と同じパーティ…て君も日本人じゃないか!君も強力な神器を貰ったんだろ!?何故アクア様をこんな目に合わしている!」

 

「…俺は神器など貰っていない」

 

「じゃあ、君はなんだって言うんだ!特別な才能でも貰ったのか!?」

 

「何も貰っていない、俺は只のセイバーだ」

 

「だから、アクア様を利用しようとしているんだな!」

 

と今度は此方に、矛先を向け掴みかかって来た。

 

「おい、その手を話せ!礼儀知らずにも程があるだろう!」

 

「ちょっとこの野郎に撃ちたくなって来ました…!」

 

「君達は…クルセイダーにアークウィザードかなるほど、パーティメンバーには恵まれているんだね…」

 

「君達はこんな優秀そうな人達がいるのに、アクア様を馬小屋に寝泊まりさせたり檻に閉じ込めたり恥ずかしいと思わないのか?」

 

「(うーん…ん?こいつはきっと転生の特典で魔剣グラムとやらを貰って、なんの苦労もせず暮らしてきたんだろう…)」

 

「(そんな奴に、なんで1から頑張ってきた俺や世話になってる伊織が上から目線で説教されなきゃいけないんだ…?)」

 

「(大体、こいつらが優秀?そんな、片鱗!一度も!見た事が!無いんだが!)」

 

ふむカズマは相当、頭に来ている様だな。このパーティはカズマで成り立っているのだが、そんな事は外から見たら解らない事だろう。

 

「君達、これからはソードマスターの僕に着いてくるといい、高級な装備品も変え揃えてあげよう」

 

「「………」」

 

「ちょっとやばいんですけど、あの人、本気で引くほどやばいんですけど…!ナルシストも入っている系で怖いんですけど…!」

 

「どうしよう…あの男は生理的に受け付けない、攻めるより受ける私だが、あいつだけは無性に殴りたいのだが…!」

 

「撃っていいですか?撃っていいですか?」

 

「駄目に決まってるだろう、町中だぞ」

 

「えーっと、俺の仲間は満場一致で貴方のパーティに行きたくない様です、じゃこれで」

 

「待て…!」

 

「退いてくれます?」

 

「悪いが、アクア様をこんな境遇には置けない!」

 

「(どーしよ、人の話を聞かない系だ…この後の展開は目に見える…)」

 

「勝負をしないか?僕が勝ったらアクア様を譲ってくれ、君が勝ったら…「待て」

 

「…なんだい?」

 

「貴殿は何か勘違いをしている、まずアクアは物ではないし譲る譲らないでは無く本人の意志で此方にいる。」

 

「そして、勝負をするのならこのパーティで前衛を任されている俺だ、死…試合といこう」

 

「くっ…!分かったでは、勝負は一撃当てた方の勝ち、いいね?」

 

そうして、距離を取る。相手は神器と呼ばれる強力な武器魔剣グラムを持っている、そしてこちらは、ただの刀だ油断している事だろう。なので速攻で決める。

 

「ミツルギキョウヤだ…!」

 

「宮本伊織だ」

 

「……地の型」

 

「…はあっ!!」

 

とまっすぐ縦振りに振ってきた、技術も何も無いだが、それでいて素早い剣筋。それを刀で受け流し体制を崩す。

 

「なっ!僕の魔剣グラムを攻撃をっ!」

 

「舐めるな」

 

そのままミツルギの首を刀で─────薄皮一枚切れた所で止める。

 

「勝負あり!勝者、宮本伊織!」

 

といつの間にか審判をしているアクアがそう宣言した。

 

「な…んで」

 

…きっと、この青年は負けた事が無いのだろう。魔剣グラム、その力は確かに強力な様に感じる。

 

「…終わったか?じゃあ今度こそ俺達は行かせてもら…「待ってくれ!」

 

「待ってくれよ…!これは何かの間違いなんだ!そうだ…君だ!君がアクア様を選んだんだろう!?なら僕と勝負してくれ!君が勝ったら何でも一つ言う事を聞こうじゃないか!」

 

「よし乗った!いくぞぉー!」

 

「ちょっ!待っ!」

 

カズマが剣で切りかかる、先程と同じ様な試合形式だと思ったのだろう。驚き後ろに後退する、しかしその隙を突きカズマは手の平を向けるそして。

 

「スティール!」

 

「えっ…」

 

奪った魔剣グラムで殴打しミツルギは気絶した。

 

「俺達の事、言いたい放題言いやがって…」

 

そうカズマが言い放ち、魔剣グラムを地面に突き刺した。

 

「卑怯者…卑怯者!卑怯者!卑怯者!!」

 

そう声がした方を見ると、ミツルギの仲間だろうか?がいた。

 

「あんた達、こいつの仲間か?」

 

「そうよ!この最低男!この卑怯者!」

 

「(魔剣持ちのチーターが特典持ってない伊織や駆け出し冒険者の俺に勝負を仕掛けてくる方が卑怯ってもんだ!)」

 

「グラムを返しなさい!その魔剣はキョウヤにしか使えないんだから!」

 

「担い手を選ぶ武器という事か?」

 

「まじで?」

 

「ええそうね、魔剣グラムはその痛い人専用よ」

 

「ふーん…まあ、せっかくだし貰っておくか」

 

「ちょっちょっと!待ちなさいよ!」「こんな勝ち方、私達は認めない!」

 

「真の男女平等主義者な俺は、女の子相手でもドロップキック食らわせる男、手加減してもらえると思うなよ…?公衆の面前んで俺のスティールを食らわすぞ…!」

 

「「なっ!」」

 

「ふふふっ…!さあどうする?ぬわーはっはっは!」

 

「「嫌ー!!!」」

 

と気絶したミツルギを連れて走り去ってしまった。

 

「カズマその辺にしとけ、3人が引いてるぞ…」

 

「はっ!」

 

「「「………」」」

 

「い、いやー神器持ちも、大したこと無いな!」

 

「……まあ、不意打ちとはいえ良く勝ったな」

 

「だが、あの青年もただでは起きないだろう」

 

「そうかあ?」

 

「そういうものだ、あの青年もカズマもまだまだ成長できる」

 

「それにしてもイオリ、よく上級職のソードマスターに正面から勝てたな」

 

「ミツルギは、対人戦慣れしていない様子だったからな、勝負になるのだって今回だけだろう」

 

「…なんか不意打ちした俺が恥ずかしくなってきたんだけど…」

 

「試合形式は俺から言ったものだ、それも含めてカズマ実力だろう」

 

「取り敢えず、ギルドに言って、クエストクリアの報告をしましょう」

 

「そうだな…何か、一気に疲れてきたわ」




地の型の強攻撃1を長押しした際に出来る、カウンターをイメージして書きました。
書いてて怪異も英霊も切れる物がただの刀なわけ無いだろと思いました。
あと、別に私はミツルギくん嫌いではないです、全国のミツルギくんファンごめんなさい。


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