この素晴らしい剣士に祝福を!〜可惜夜に希った後に〜   作:はらみ

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11話魔王幹部ベルディア戦!1

「なぁんでよぉー!」

 

と遠くで、聞き覚えのある叫び声が聞こえてきた。

 

「アクアの声だったな」

 

「何があったのでしょう?」

 

「またクエストで、問題でも起こったか?」

 

「あいつは、兎に角騒ぎを起こさないと気が済まないのか…!」

 

後ろからトボトボと、アクアが落ち込みながら此方へ来ていた。

 

「今回の報酬…壊した檻のお金を引いて10万エリスだって…檻の修理代が20万エリス…私が壊したんじゃないのに…!」

 

「あの男ぉ!今度会ったら、絶対ゴッドブローを食らわしてやるんだから!」

 

「探したぞ!サトウカズマ!」

 

この声は先日の、ミツルギキョウヤだったか。

 

「君の事は、ある盗賊の少女に教えてもらったよ!パンツ脱がせ魔だってね!他にも女の子を粘液まみれにするのが趣味だとか、噂になっているそうじゃないか…!鬼畜のカズマだってね!」

 

「おいまてぇ!それを誰が広めたのか詳しく!」

 

「アクア様、僕は必ず魔王を倒すと誓います!ですからこの僕と同じパーティに「ゴッドブロォー!」ぶおふぁ!」

 

そうなるだろうなとは思っていたが、問答無用だな…。

 

「ちょっとあんた!壊した檻の修理代、払いなさいよ!30万よ!30万!」

 

「えぇ…ああ、はい…」

 

先程は、20万と言ってなかったか…?

 

「すいませーん!シュワシュワとカエルの唐揚げ山盛り下さーい!」

 

アクアは、ぶれないな。

 

「大丈夫か?」

 

「あっああ、ありがとう…宮本伊織だったね君に謝りたい事があるんだ」

 

「なんだ?」

 

「あの時は、負けた事に動揺しあまつさえ負けを認めずサトウカズマに勝負を仕掛けた、君の勝利を無かった事にしたんだ、あの時の事は本当に申し訳無いと思っている」

 

「そして、サトウカズマ!こんな事を言うのも虫がいい事も理解している、だが頼む!魔剣を返してくれないか!」

 

ふむ、どうやら本当に反省している様子だ、俺は特に気にしていなかったが、この青年もカズマと同じく根が善人なのだろう。

 

「カズマ、ミツルギもこう言っている、タダで返せとは言わないから返してやってくれな…カズマ、そういえば魔剣は何処に?」

 

「まず、この男が魔剣を持っていない件について」

 

「へ?」

 

「サ、サトウカズマ?魔剣は…?ぼ、ぼ、僕の魔剣は何処へ…?」

 

カズマは、お金が詰まった袋を持ち上げると一言。

 

「売った」

 

「ちっくしょぉぉぉぉ!!!!!」

 

「「キョウヤぁ!」」

 

と魔剣を探しに?走り去って行ってしまった。

 

「虚しい金だ…ふっ」

 

「一体、何だったのだあいつは…所で先程から、アクアが女神だとか呼ばれていたがなんの話だ?」

 

「あ…」

 

「今まで、黙って来たけれどあなた達には言っておくわ…私はアクア、アクシズ教団が崇拝する水を司る女神!そう、私こそがあの水の女神アクアなのよ!」

 

「「て言う、夢を見たのか…」」

 

「ちっがうわよ!」

 

まあ、普段の行いを見ていると信じてもらえないだろうな…、そう考えていると。

 

〈緊急!緊急!全冒険者の皆さんは、直ちに武装し街の正門に集まってください!特に冒険者サトウカズマさんとその一行は大至急お願いします!!〉

 

名指し…?何かをやらかした覚えがないが…。と正門へ行くとその理由が少し察せる気がした。そこには、つい最近見たデュラハンが馬に乗り待っていた。

 

「また、あいつか…」

 

「貴様等ぁ…!何故、城へ来ないのだ!この…!人でなし共がぁ!」

 

「はい?」

 

どうやら…俺の為に、怒っているようだった…。

 

「何故…何故城へ来ないのだ!この人でなし共が!」

 

「えぇ!?なんで…?もう爆裂魔法を撃ち込んでもいないのに…」

 

「撃ち込んでもいないだと!?何を抜かすか白々しい!」

 

「そこの、頭の可笑しい紅魔の娘が!あれからも毎日通っておるわ!」

 

「えぇ!?」

 

カズマが後ろを振り向いて俺に話しかけて来た。

 

「(おい!どういう事だ、伊織!あれから一切襲われなかったから、もう俺は来なくていいって話じゃなかったのか!?)」

 

「(何を言っている…!カズマとアクアでこれからは行くという話で…は…)」

 

「「(まさか)」」

 

「お前かああああああ!!!!」

 

「いひゃい!ちがうのれす!きいてくだはい!」

 

「今までならば、何も無い荒野に魔法を撃つだけで我慢出来ていたのですが…城への魔法攻撃を覚えて以来、その…大きくて硬いものじゃないと我慢できない体に…!」

 

「もじもじしながら、言うなぁ!大体お前!魔法撃ったら動けなくなるだろうが!伊織は一緒に行ってない、なら共犯がいるよなあ!!」

 

「ふっふーふっふっふー」

 

「お前もだよなあああああ!」

 

「いだい!いだい!アイツのせいでろくなクエストがうけれないからはらいせがしたかったんだもの!」

 

まったく、俺も深く考えていなかったのもあるが…。その時デュラハンが言葉を発した。

 

「聞け!愚かな者共、我が名はベルディア!この俺が真に頭に来ているのは、他にある!貴様等には仲間の死に報いようと言う気概はなかったのか!?」

 

「生前はこれでも、真っ当な騎士のつもりだった!その俺から言わせれば!仲間を庇って呪いを受けたあのセイバー!剣士の鏡の様なあの者の死を無駄にするなど…!!」

 

……………そろそろ姿を見せた方が良いか…。

 

「あー…えっとすまない…?死んでいない…ぞ?」

 

「ぬぉ!?あ?あれ?あっれぇぇぇぇ!?生きてる…の?」

 

「ああ、イオリは死んでなどいないぞ」

 

「なになに?このデュラハン、ずっと私達を待ち続けてたの?帰った後あっさり呪いを解呪されたとも知らずにぃ?プークスクス!ちょううけるんですけどぉ!あひゃひゃひゃ!」

 

「おっ俺がその気になれば!街の住人を皆殺しにする事だってできるのだぞ!!」

 

「はっ!アンデットの癖に生意気よ!」

 

「駆け出しの冒険者の魔法が通用するわけ「ターンアンデット!!」ぎぃぃやあぁぁぁぉぁぁ!!!!ふう!ふう!ふう!」

 

「ねえ!カズマ変よ!効いてないわ!」

 

「いやあ、結構効いてたように見えていたんだが…ぎゃああって言ってたし」

 

確かに効いているが、女神であるアクアのターンアンデットで消滅しないのは少しおかしい…何かあるのだろうか?

 

「ぐぅ!お前ぇ!本当に駆け出しか…?駆け出しが集まる所なのだろう!この街は!」

 

「まあいい、この俺がわざわざ相手をしてやる必要などない!アンデットナイト!この連中に地獄を見せてやるがいい!」

 

この数は…不味いな、バラバラに行進されたらここにいる冒険者で街への侵入を食い止められるだろうか。

 

「あー!あいつアクアの魔法が意外に効いて、びびってんだぜきっと」

 

「ちっ違うわ!いきなりボスが戦ってどうする?まずは雑魚を「セイクリッドターンアンデット!」ひぃやあああ!!!目!目がぁ!目があ!」

 

「どっどうしようカズマ!私の浄化魔法がちっとも効かないの!?」

 

「ひぃやああ!て言ってたしすごく効いてる気がするが…?」

 

「カズマの言うとおり、アクアの浄化魔法は効いてる筈だ、だが殺しきるには何かが足りないと言う事だろう」

 

「ええい!もういい!街の連中を、皆殺しにする!!クッハッハッハ!さあ、お前達の絶望の叫びをこの俺に!………ん?」

 

とアンデットの大軍がこのアクセル街に、迫って…迫っているのだが、何故か視線がアクアに向いていないか…?

 

「いやああああああ!!!!何で私ばっかり狙われるの!私女神なのに!日頃の行い良いはずなのにぃ!」

 

「あぁ!ずるい!私も本当に、日頃の行いは良いはずなのにどうしてぇ!」

 

「…もしかして、迷えるアンデットは本能的に女神に救いを求めてるのか?…はっ!めぐみん!あのアンデットの塊に爆裂魔法を撃ち込めないか!?」

 

「ええ?ああも纏まりがないと…」 

 

「カーズーマさん!カーズーマさん!」

 

「ちょちょちょこっち来んなあ!向こう行ったら今日の晩飯おごってやるからあ!」

 

「私が奢るからなんとかしてぇ!こいつらターンアンデットを撃っても撃っても消し去らないの!」

 

「(くっそ数が多すぎる…!はっ!)伊織!めぐみんを見晴らしのいい場所へ運んでくれ!」

 

何かを思い付いた顔をしているな。

 

「ああ!わかった!めぐみん、乗れ!」

 

「はっはい!」

 

急いで小さい丘を駆け上がる、ここならめぐみんの視界を阻む物は無いだろう。

 

「アクア!着いてこい!」「何がー!?」

 

2人はベルディアへ向かって行くと、同時に左右に飛びベルディアの元へアンデット達を誘導してみせた。

 

「めぐみん!降りて爆裂魔法を!」

 

「今だー!」

 

「何と言う絶好のシチュエーションに風景!感謝します!深く感謝しますよカズマぁ!」

 

「我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操りし者、我が力見るが良い!エクスプロージョンッ!!」

 

突然の魔力の奔流に、ベルディアもアンデット達も動けなかった様だ、全ての敵を巻き込みめぐみんの爆裂魔法が直撃した。

 

「クックック、我が爆裂魔法を目にして誰一人として声に出せないようですね…はぁ…凄く、気持ちよかったです」バタッ

 

と倒れるめぐみんを受け止め、背負い上げる

 

「2人は共、タイミングばっちりだったぜ!」

 

「何、カズマの機転が効いたおかげだ」

 

「「「「うおおおおおお!!!!」」」」

 

「頭の可笑しい紅魔の子がやりやがった!」

 

「名前と頭がおかしいだけでやる時はやるじゃねえか!」

 

「見直したぜ!頭のおかしい子!」

 

「ムカッ、すいませんちょっとあの人達の顔覚えておいて下さい、今度ぶっ飛ばします」

 

「そう怒るな、そしてカズマ、めぐみんを渡すから背負ってやってくれ」

 

「?なんでだよ」

 

「まだベルディアを、倒してないからだ」

 

「え!?」

 

ガシャン!と鎧が動く音がクレーターの中から鳴る、ベルディアはめぐみんの爆裂魔法を受けても倒しきれていなかった。

 

「クククッ!面白い…クククハハハハ!面白い!面白い!面白いぞぉ!本当に配下を全滅させるとは思わなかったっ!」




アニメ普通に見て時は私もベルディアさんの事面白いって思ってて、書く為にしっかり見直したらめちゃ強くて驚きました。
何か書いてたら一気に書きたくなったので頑張ります。



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