この素晴らしい剣士に祝福を!〜可惜夜に希った後に〜   作:はらみ

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4話クルセイダーとの出会い!

俺達は流石にジャイアントトードの体液塗れのままではいられないと銭湯に来ていた、桶で身体に付いている石鹸を洗い流し湯船に浸かった。ふと気になったのかカズマが俺に質問をしてきた。

 

「なあ、伊織って江戸時代の人なんだろやっぱり刀とかもってるし侍だったのか?」

 

「いや、俺は主を持たないただの浪人だ後世にどの様に伝えられているか知らないが江戸の世で、侍は貴人等に仕えている者のことを指す」

 

「へーそうなのか、じゃあ浪人って何の仕事して生きていたんだ?」

 

「ふむそうだな基本的には、依頼をされて盗みを企てる浪人を懲らしめたり悪漢を退治したりまあその程度の事だ」

 

「カズマはあの服装を見るに俺より未来から来たように見えるが」

 

「ふっそうだな、俺は201○年から転生して来たんだ」

 

「なるほど、道理で」

 

「あれ?もっと驚くかと思ったのに」

 

「似たような出来事に合ってな、そう言うカズマは何の仕事をしていたんだ?」

 

「自宅をありとあらゆる危険から守ってました」

 

ふむ警護の仕事か、それにしては戦い慣れていない様だったがそれだけ未来は平和だったと言う事だろうか。

 

「それでその若さで亡くなってしまったという訳か」

 

「ま、まあそんなところ」

 

「それより先程の件、本当に申し訳ない事をした」

 

「あーあれ?まあ確かにめぐみんの一発芸魔法は問題だけど伊織も入ってくれるって事だし、何と言うか戦い慣れてる感が頼もしい」

 

「それは何よりだ、俺も少しは生前から使える火遁の術…魔法も扱えるんだ頼りにしてくれ」

 

「おう!頼りにさせてもらうぜ…って生前から魔法使えたのか?」

 

「ああ爺さんに魔法を教わってな、貴石と言う物を消費して放てるんだ、転生した時に死んだ状態の数の貴石を持っていたからアクアが気を利かせてくれたんだろう」

 

「アクアがねえ…それより、江戸時代って魔法あったのか本当に同じ日本から来たのか?」

 

「俺が特殊な例なだけで、一般的ではないがな」

 

「なるほどなーでも使ったら無くなるんだろ?この世界で手に入るのか?」

 

「魔術工房と言う物と魔力の篭ったものがあれば錬成できるのだが今は宿暮らしだ、拠点が出来るまでは作れないな」

 

「そうか…まあ俺達にはまだ遠い話だな」

 

「それもそうだ、このあとは如何する?」

 

「たぶんアクア達はまだ風呂に入ってるだろうし先に報酬をギルドで受け取ろうぜ」

 

「では、共に行くとしよう」

 

そう言い、風呂を上がってギルドに向かう。

 

 

 

 

 

「ジャイアントトードの買い取りとクエストの達成報酬を合わせまして14万エリスとなります!」

 

「14万…4人で山分けすれば一人35000エリス程度」

 

「はぁ…命を落としそうになって報酬は35000円、割りに合わねえー」

 

「まあそうだな、他のクエストも見てみたが…」

 

 

 迷子になったペットのホワイトウルフを探してほしい

 

 息子に剣術を教えて欲しい、ルーンナイトかソードマスターの方に限る

 

 魔法実験の練習代探してます、強靭な体力か魔法抵抗力に自身のある方!!

 

 

「うん、無理…剣術に関しては伊織が教えられるだろうが伊織はセイバーだしなあ」

 

「また明日、探してみよう俺達でも出来るクエストが貼られるかもしれない」

 

「まあ、それしかないよなあ」

 

と話しているとカズマ後ろから鎧を着ている金髪の女性がこちらに向かって歩いて来ていた。

 

「募集の張り紙見させて貰った」

 

「なっ!」

 

「まだパーティメンバーの募集はしているだろうか」

 

「ああ!ええっと…」

 

「(しっかりしろ、これはチャンスだ)」

 

「そっそうだな、募集してますよ!といってもあまりオススメはしないですけど…!」

 

カズマ…オススメはしないと言って如何する、どうも女性に対して緊張している様子だが。

 

「パーティリーダーはどちらだろうか」

 

「ああ、それはこっちの彼だ」

 

「そうか…それは良かった貴方の様な者を私は待ち望んでいたのだ」

 

何故だがカズマの方を凝視しているが…何かあるのだろうか。

 

「私の名はダクネス、クッ…クルセイダーを生業とするものだ」ハアッ…ハアッ…

 

「是非私を!是非この私を!パッパッパーティーに!加えてもらえないだろうか!」

 

吐息を荒くしながらダクネスは加入の意を示して来た。座ったままのカズマの腕を掴み矢継ぎ早にこう尋ねてきた。

 

「そこにいる男性は背負っていたからだろうが、さっきのドロドロの二人は貴方の仲間だろう!一体何があったらあんな目に!?」

 

「ああ!いえ…ジャイアントトードに捕食されて粘液まみれに…」

 

「なっ!想像以上だ…いや違う!あんな年端のいかない二人の少女がそんな目に合うなんて騎士として!見過ごせない!」

 

何故だろうか、粘液まみれになってしまった事に怒っているのでは無く何か別の意思を感じるのは…。カズマも何かを感じ取ったのだろう断ろうと言葉を発していた。

 

「いやー!オススメしないですよ!一人はなんの役に立つのかわからないし、もう一人は1日1発しか魔法が撃てないし!ここにいる伊織は上級職では無いセイバーですし!そして俺は最弱職、ポンコツパーティー何で他の所をオススメしまイデデッ!」

 

「なら尚更都合が良い、いや実はちょっと言いづらかったのだが私は力と耐久力には自身があるのだが不器用でその…攻撃が全く当たらないのだ」

 

それは不器用で片付けていい話なのだろうか…。

 

「と言う訳で、ガンガン前に出るので盾代わりに扱き使って欲しい!」

 

顔が近すぎて、カズマが固まってしまっている。しかし上級職のクルセイダー確か耐久力に優れた上級職だった筈だ、攻撃が当たらないとはいえ前衛が増えるのは安心できるが。

 

「話を聞くので少し離れてもらえるか、カズマが固まってしまっている」

 

「あっ、すまない…イオリだったか」

 

「いやっ!女性を盾代わりなんて…」

 

「望むところだ!」

 

「それこそ毎回モンスターに捕食されて…」

 

「むしろ望むところだ!」

 

「あ?」「は?」

 

なるほど…被虐趣味と言うやつだろうか今まで出会ったこともない人種だが、ここまで興奮するのは少し異常な気がするが、それにもう夜更けが近い。

 

「ダクネス加入希望はわかった、だがすぐに答えは出せないまた明日で良いだろうか?」

 

「ああ、焦らしプレイと言うやつか分かった!」

 

いや、そうではないのだが。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、ギルドでめぐみんとアクアでカズマを待っているとアクアが突然、二階へ上がり他の冒険者達に新たに取ったスキルで宴会芸を披露していた。

 

「「「「うおおおおおっ!」」」」

 

「どうも!どうも!どうもー!」

 

「あっ!見て見てカズマ!どうよこの新しく習得したスキル、水の女神に相応しいスキルだと思わない?」

 

起きたばかりの様子のカズマは、その様子を見て顔を引き攣らせていた…。

 

「カズマ、此方だ」

 

「ああ…伊織めぐみんも昼食を食べていたのか」

 

「カズマも食べるか?」

 

「いや俺はまだいいや、昨日上がったレベルでポイントが溜まったから何を取ろうか悩んでて」

 

「なるほど、確か冒険者は見た全てのスキルを覚えられるんだったか」

 

「まずは誰かにスキルの使い方を教えてもらうのです、それでカードに項目が現れるのでポイントを使って習得すれば完了なのです」

 

「つまり、めぐみんに教えてもらえば俺でも爆裂魔法を使えるってことか?」

 

「その通りです!その通りですよカズマ、爆裂魔法を覚えたいならいくらでも教えてあげましょう!というかそれ以外に覚える価値のあるスキルなんてありますか?いーえ、ありませんともさあ!私と一緒に爆裂道を歩もうではないですか!」

 

「めぐみん落ち着け、爆裂魔法の習得スキルポイント数を見せてもらったがカズマはまだ取れないだろう」

 

「そうだよ落ち着けロリっ子!俺はまだ3ポイントしか無いんだが」

 

ろりっこ?めぐみんが凄く衝撃を受けた顔をしているが。

 

「ロ、ロリっ子……プッこの我がロリっ子」

 

そう呟きながら、先程の調子が嘘のように落ち込み食事を再開した。

 

「(おいカズマろりっことはどういう意味だ、この落ち込み形は尋常ではないぞ…)」

 

「(あー小さい娘の事を指す言葉みたいな…?)」

 

なるほど、童子扱いされたのが余程衝撃だったのか。

 

「元気を出せ、俺の妹もめぐみん程の年齢だが故郷では大人扱いだ」

 

「…そういう事ではないんです」

 

違うのか。

 

「探したぞ」

 

と後ろから声がしたそれは、昨日聞いたダクネスの声だった。




伊織くんの台詞考えている時に、テンションとかショックとか使わ無いよなあ…と考えながらやっているので難しいですね。


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