この素晴らしい剣士に祝福を!〜可惜夜に希った後に〜   作:はらみ

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8話デュラハンと死の宣告!

「私の存在意義を奪わないでよ!私がいるんだから良いじゃない…!」

 

パーティ全員で冒険者ギルドに集まって早々に、アクアが机に突っ伏してそう泣いていた。

 

「はあぁ……」

 

「…何故アクアは、泣いているんだ?」

 

そうカズマに聞くと、何やら回復魔法を教える教えないでカズマとアクアで、言い合いをしたらしい。

 

「カズマは、結構えげつない口撃力がありますから遠慮なく本音をぶちまけると、大概の女性は泣きますよ…」

 

「うむ、ストレスが溜まっているのなら…代わりに私を、口汚く罵ってくれても構わないぞ…!」

 

とダクネスが言っている時に、アクアが泣くのをやめこちらの様子を見ていた、どうやら嘘泣きだった様だ。

 

「あっ…(こいつっ…!!)」

 

それにカズマも気づいた様で、拳を握り怒りに震えていた。

 

「」

 

「しかし、回復役が2人になるのは実際心強い、ヒールぐらいは教えても……」

 

と言いかけた所で。

 

「緊急!緊急!!全冒険者の皆さんは、直ちに武装し戦闘態勢で街の正門に集まってください!!」

 

 

 

 

 

言われた通りに街の正門へ行くと、正面に黒い馬に乗って漆黒の鎧を身に纏い腰に剣を付け、自分の頭を持っているアンデッドが待ち構えていた

 

「えー?なになに?」

 

「おい!なんだあ!?滅茶苦茶強そうだぞ!」

 

と状況を余り把握出来てない様子のアクアと、相手の雰囲気に圧倒されているカズマが叫んだ。

 

「俺はつい先日、この近くの城に越してきた魔王軍の幹部の者だが…!」

 

その城というのは、まさか…?

 

「あれはデュラハンか…?」

 

「…毎日、毎日!毎日!!毎日!!!おっ俺の城に!毎日欠かさず、爆裂魔法を撃ち込んでくる!頭の可笑しい大馬鹿は、だれだぁぁぁ!!!」

 

これは、相当怒っているな…。

 

「爆裂魔法?」「爆裂魔法を使える奴って言ったら…」「爆裂魔法って言ったら…」

 

回りの冒険者は、全員めぐみんを見ていた。そのめぐみんが他の冒険者の方を見る、それに釣られて他の冒険者達もその子を見た。

 

「うえっ!?私!?何で私が見られてるの?爆裂魔法何て使えないよ…!」

 

しかし、めぐみんは覚悟が決まった様で、カタカタと震えながらも一人でに前へと歩いて行こうとしていた。

 

「めぐみん」

 

「…何ですか、イオリ止めないでください」

 

「止めてはいない、俺も共に行こう」

 

「…なら!俺も…!」

 

「良いんだ、カズマ巻き込んだのは俺だ」

 

「でも…!」

 

そう言っているカズマを残し、めぐみんと俺はデュラハンの元に行く。

 

「お前らが!俺の城に毎日毎日、爆裂魔法をぶち込んでくる大馬鹿共か!!」

 

「俺がぁ!?魔王軍の幹部だと知っていて、喧嘩をふっているのなら?堂々と城に攻め込んでくるが良い!!その気が無いなら街で震えていれば良い!」

 

「ねえー…なんでこんな陰湿な嫌がらせをするの?どうせ雑魚しかいないと放置しておれば!毎日ポンポンポンポン!撃ち込みに来おって!頭可笑しいんじゃないかそこの、魔法使い!!」

 

「くっ…我が名はめぐみん!アークウィザードとして爆裂魔法を操りし者!!」

 

「…めぐみんて何だ!馬鹿にしているのか?」

 

「ちっ違うわい!我は紅魔族の者にして、この街随一の魔法使い!我が爆裂魔法を撃ち込んでいたのは、魔王軍幹部の貴方を追い詰めるための作戦…!こうしてまんまと街に一人で来たのが運のつきです…!

 

「それは初耳だな?」

 

「まあ、敵を騙すには味方からと言いますからね…!」

 

「そちらの男は何故ここにいる、それに何者だ」

 

「俺は宮本伊織、セイバーだここにいるめぐみんと一緒に、城へ行っていた者だ」

 

「そうか…ふん!まあいい、俺はお前等雑魚にちょっかいかけてる為に来たわけじゃない」

 

「くっ…!」

 

「暫くは、あの城に滞在する事になるだろうが、これからは爆裂魔法を使うな、いいな?」

 

そう言いデュラハンは、去っていこうとがするそこでめぐみんが口を開く。

 

「無理です、紅魔族は日に一度爆裂魔法を撃たないと死ぬんです」

 

「おっおい!聞いたことも無いぞそんな事!適当な言葉をつくなよ!」

 

「如何あっても爆裂魔法は、辞める事は無いと?」

 

「俺は、魔に身を落としたではあるが、これでも騎士だ、弱者を甚振る趣味は無い…だがっ!」

 

「余裕ぶって入られるのも、今の内です!せんせーい!お願いします!」

 

とめぐみんがアクアに助けを求めた。

 

「しょうがないわねえ、魔王の幹部だか何だか知らないけど、この私がいる時に来るなんて運が悪かったわね!あんたのせいで、まともなクエストが、受けられないのよ!」

「ほう?これはこれは…アークプリーストか、俺は仮にも魔王軍の幹部の1人こんな低レベルの駆け出し冒険者一人に浄化される程落ちぶれてはいない…」

 

「此処は1つ紅魔の里の者を苦しめてやるとするか…」

 

「はっ…!」

 

「私の祈りで浄化してやるわ!」

 

「間に合わんよ…!汝、1週間後に死ぬだろう!」

 

後ろから、ダクネスの足音がした。然しデュラハンが放ったものは、これは恐らく死の宣告というスキルだろう。

幾ら耐久力には自身があるダクネスであっても、その呪いの効果には耐えられない、ならば俺のするべきことは決まっている。庇おうとしたダクネスの更に前に、立ち塞がる。

 

「なっ!イオリ!今すぐ私の後ろにっ!」

 

しかし、その間もなく俺は死の宣告をその身に受けた。剣を振るえる機会も江戸に比べれば多く、数多の魔物達との戦いにも、仲間達と暮らす生活も十分楽しんだ。俺は一度死んだ、なら次の命の使い度所はここだろうと思った。

 

「ぐっ……!」

 

「「イオリ!!」」「伊織!!」

 

仲間からの、心配を含んだ声が響く。…特に今すぐ効果らしい効果が、出てくるのはないようだ。だが1週間後に俺は死ぬのだろう。

 

「仲間同士の結束が硬い、貴様等冒険者には、むしろこちら方が堪えそうだな?紅魔族の娘よ、そこのセイバーは1週間後に死ぬ、くくっ!」

 

「その間、お前の仲間それまで死の恐怖に怯え、死ぬ事になるのだ、そう!貴様のせいでな!」

 

「はっ……」

 

「これから1週間、仲間の苦しむ様を見て自らの行いを悔いるが良い、クっハッハッハッ!素直に俺の言う事を聞いておけば良かったのだ」

 

「まあ、とにかく俺の城に爆裂魔法を撃つのはやめろ、そこのセイバーの呪いを解いてほしくば俺の城に来るがいい、俺の元に来る事ができたなら、その呪いを解いてやろう!」

 

「だが…!お前達に果たして辿り着くことは出来るかな?クックックっ…アッハッハッハ!!!」

 

黒いの炎が燃え上がりデュラハンを包み込む様にデュラハンが消えた。

そうして、デュラハンが去った後には静寂だけが残された…。

 

「「「……………」」」

 

「…なに気にするな、勝手に前に飛び出して、勝手に死にそうになってるだけだ、要は只の自業自得だ」

 

しかし、そんな言葉も聞かずめぐみんは、歩き出している。

それにカズマが声を掛ける。

 

「おっおい!どこに行く気だ!」  

 

「ちょっと、城まで行って直接爆裂魔法をぶつけてイオリの呪いを解かして来ます…!」

 

「はぁ…ふっ、俺も行くに決まってるだろうが、お前一人じゃ雑魚相手に魔法つかってそれで終わっちゃうだろ?」

 

「そもそも、俺も一緒に行きながら幹部の城だって気付かなかった間抜けだしな」

 

「二人とも、当事者の俺を置いてくつもりか?呪いは貰ったが身体に支障はない、それに俺も魔王幹部の城だって気付かなかった間抜け2号だ」

 

「3人も行くなら、私も連れて行ってくれ今度こそ、クルセイダーとして仲間を守ってみせる」

 

「じゃあ、一緒に行きますか…でも城にはアンデットがひしめいているらしいです、となると武器は効きにくいですね」

 

「私の魔法やイオリの魔法も有効な筈です」

 

「なるほどな、伊織呪いは、絶対何とかしてやるから安心しろよ」

 

「ああ、頼りにしてい「セイクリッド・プレイクスペル!」

 

「「「「え?」」」」

 

そうアクアに、唱えられた瞬間身体から何か黒い靄が溢れていった、これは…呪いが解除されたという事なのだろうか?。

 

「ふふん!この私にしてみればデュラハンの呪い解除なんて楽勝よ!どうどう!?私だってたまにはプリーストっぽいでしょ?」

 

「うおおおおおおおおお!!!!!」

 

と他の冒険者がアクア次々と褒め称えた。

 

「(勝手に盛り上がっていた、俺とめぐみんと伊織とダクネスのやる気をかえしてくれ…!)」

 

それから俺達は、良い事の筈なのにどこか拍子抜け気分で街に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

……それにしても、あのデュラハンの呪いも厄介だが、それよりも剣の実力があるように見えたなと思ったのだった。




今回は変態扱いされずに済んだベルディアさん。
正直、強者との戦いは楽しむれけど、1度死んで満たされた伊織くんはパーティを大切にしているので、私の頭の中では今の所剣鬼にはならない予定になりました。剣鬼の伊織くんを期待している人がいたらごめんなさい。
剣鬼伊織くんが、見たかった場合は自分で書こう!私も見たいから。


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