One four all ~1人の中に4人おる~ 作:木奉 間人
というか題名適当すぎだろ!ノリで思いつたからやってみたけど、人格4つじゃなくて5つじゃねーか!
(自分にツッコミ)
もう一つの作品も頑張って描くので勘弁してください。
「うおお、なんてデカさ…これが雄英高校…!」
「ああ、萎縮しちまうな」
雄英高校。本日本作主人公である馬場切札と、親友の心操人使は一般入試実技試験のためにやってきていた。
雄英高校のヒーロー科は偏差値79、入試倍率300倍と言われる難関中の難関。
何人ものトップヒーローを輩出し、入っただけで箔がつくヒーロー養成高校の頂点である。
「それ、ちゃんと持ち込みできてよかったな」
「ああ、個性関係上必要だって言ったらOKもらえたよ」
そう言って切札が指差したのは心操が持っている棒。彼は「洗脳」という対人において無類の強さを誇る個性だが、攻撃力には欠けるため武器の持ち込みを申請してみたところ、意外にも快くいいと言われた。
曰く、「個性に頼らないその姿勢やよし!」とのこと。
「そもそもお前がいなかったらこんなとこ来なかったよ」
「そう、絶対ヒーロー向いてる個性なのに?」
「お前には負けるよ」
かつて心操はその個性のせいで周囲から「犯罪者向き」「悪いことし放題」と揶揄されていた。だが、同じ中学のクラスの切札は違った。
『そう?すごいクールで格好いいじゃん。昔のスパイ映画のキャラみたいで』
その何気ない言葉に心操は救われた。周りも次第に考えを改め、かつて諦めていたヒーローの夢をもう一度目指すようになったのだ。
それ以降切札と一緒に個性を伸ばす訓練に励んだ。個性そのものはあくまでおまけ。まずは身体を鍛えなければならない。許可をもらった私有地の中で、2人は何度も戦い、互いを高めあった仲なのだ。
『やっと入試か!ワクワクするな!』
『全く、その能天気な考えはいつになったら治るのだ?』
『ああ?今なんつった剣テメェ!』
『こらこら、2人ともこんなとこで喧嘩しちゃダメだよ』
『あんたも煽るんじゃないわよ…』
そして頭の中ではいつものように4人によるコントが繰り広げられている。基本的に主人格である切札以外の4人は説明していない人が混乱しないように戦闘時や特別な時以外表には出ない。
だが頭の中では会話しているので、切札の頭の中では四六時中ドタバタコントが開催中なのである。
最初の頃は結構楽しかったが、中学生ぐらいになると結構大変だった。
ただ記憶も感覚も全く違うため、テストの時とかはかなり助かっていたのは内緒である!
「また頭ん中で喧嘩してんのか?」
「うん、でも慣れてるし」
「お前も大変だな」
ちなみに心操は全ての人格とすでに面識済みである。 4つの個性を別々に相手できるなんて願ってもない練習相手なので、何度も戦闘訓練の際に相手してもらっているのだ。
「まぁ、頑張ろうぜ」
「うん、お互いにね」
拳をぶつけ合い、2人は試験会場に入っていった。
『今日は俺のライヴにヨウコソー!エヴィバディSay HEYYYY!!』
試験前とは思えないようなプレゼント・マイクの大声と共に説明が行われていく。途中眼鏡の青年が大きな声で質問をしたが、それ以外は問題なく終わった。要するに、せまりくるロボを倒しまくればいいという話である。
『いいね、わかりやすくて!』
『ふむ、高得点の敵を優先して倒すか、効率よくたくさんの敵を倒すか。難しいところだな』
『巨大な敵も考慮すると、なかなかいやらしい試験だねぇ』
『これ、対人戦のこと考慮してるのかしら?』
頭の中の奴らは軽く無視しながら、会場に向かう。本当の街のように広い。
敵ロボは5種類。うち1種類はいわゆるギミックで、倒しても点にはならないそうだ。
的確に敵を見極め、距離を保ちながらよりたくさん倒す必要がある。さすが最難関、求められるものが多い。
『よっしゃ、じゃあまずはいつも通り俺だな』
(うん、今日もよろしく)
『うし、ギアあげるぜ…!』
そう言いながら交代すると、心は個性で血流を加速させ体から熱を発し、ドルンドルンと音を立てる。これでいつでも行ける、そう考えていると…
『ハイスタート!』
大声で告げられたスタートの合図。何の前置きもなく告げられたそのセリフに受験生たちは一斉に走り出す。だがその中で1人、明らかに早い男がいた。
「オラオラァ!いくぜいくぜいくぜぇ!」
「な、なんだあいつ!?くそはやぁ!?」
「身体強化系の個性か!?」
他を置いてけぼりにしながら進んでいくと、目の前に資料に乗っていたロボットが現れる。普通の人間からしたら脅威だが、ヒーロー志望の学生にとっては超える壁でしかない。
『標的補足!ブッ殺「スォイヤァァァ!!!」ゥゥゥ…」
加速した血流により大幅に向上した運動神経の前に、並のロボは歯が立つわけもない。一発の拳で煎餅のように砕け散っていくロボットの山に、周りの生徒たちですら若干引いていた。
だがそんなことは気にしないと言わんばかりに、心はロボを壊しまくった。
「よっしゃあ、いま何ポイントだ⁉︎」
『今ので35だね。そろそろ交代するかい?』
「そうだな、飛ばしすぎると後がきつい。玄葉、任せたぜ」
そう言って心が目を閉じて開くと、瞳は赤から緑に変わる。玄葉に身体を交代したのだ。
「あいよ、任された」
そういうと玄葉の手の指の先がすこしずつ裂けていく。やがてその裂け目は腕にまで広がり、腕は5本の太い蔓に変わった。
『余所見シテンジャネェ!!』
「お口が悪いねぇ」
襲ってきたロボは見向きもされずに、玄葉の蔓によって貫かれ機能停止した。一体多数において玄葉の個性は無類の強さを発揮するのだ。
「うわっ!」
「おっとぉ、危ない」
「きゃっ!?え、ええ!?」
まるでついでの如く、玄葉はロボに負けそうになった透明な女の子を助ける。因みに女の子は全裸なので普通は見えないが、玄葉は個性により感覚が普通より鋭敏なので場所がわかるのである。
「大丈夫かい?無理せず頑張って!」
「う、うん!ありがとう!」
お礼を背に言われながら玄葉はその後も何体もロボを倒していく。そうこうするうちに残り時間も少なくなってきた。
『そろそろ自分も出たい、代われるだろうか?』
「あいよ、一息つけたらね」
『無理しないでね、玄葉』
『ちょ、ちょっと!何あれ!?』
『『『「ん?」』』』
振り返ると、そこには超巨大ロボが街を破壊しながら迫っている。さながら怪獣映画の如く、ビルが次々にドミノ倒しになっていく。周りの受験生達も一目散に逃げ出している。
『まさかあれが0p敵!?ゴジラじゃない!?』
『なんという大きさ…!なるほどギミックとはそういうことか』
「流石にあれはきついねぇ…」
『玄葉、一旦代われ!距離とるぞ!』
『ちょっと待って!あそこに人がいる!』
0p敵の足元を見ると、確かに切札のいうように足元の瓦礫に足を挟んで逃げられなくなっている女の子がいる。
『ちょっとあんた、まさか助けに行く気!?』
「それはお勧めできない、このままいけば我々も巻き添えになる」
『これは試験だ。運営もそこはわかっているはずだ」
『それにまだ時間は残ってんだぞ!?他の奴らに点差つけられる!』
他の人格たちのいうことは正しいかもしれない。普通なら0pなんて目にも暮れている場合ではない。
それでも…
『ここであの子を助けなかったら、僕はヒーローなんかじゃない!!』
「お、おっとぉ!?」
人格を無理やり入れ替え、切札は女の子の方へ走り出した。そして瓦礫をどけて女の子を助け出した。
「大丈夫!?怪我してない!?」
「…ん」
「よかった!早く逃げて!」
「え?」
「いいから早く!」
女子とのコミュニケーションの壁にぶつかっていると、いつの間にか0p敵がすぐそこに迫っている。それと同時に、制限時間ももうすぐ終わる。だとしたら、切れるカードはこれしかない。
「…
『おいおいマジか!』
『確かに残り時間は2、3分。一斉解放の制限時間とほぼ同じだねぇ』
『もしかしなくてもあんた、あのデカいの壊す気でしょ!?』
『間違いないな』
「…だめかな?」
『『『『いいや…それでこそ我らがリーダーだ!!!』』』』
切札は思いっきり手を合わせ、精神を集中させた。すると身体中から黒いオーラが溢れ、次第に大きくなっていく。女子はそれをただ見つめながら震えていた。
「わ…」
「今からでかいのかますから…隠れてて…」
「…ん!」
女子が頷いたのをみて、切札は崩れた二つのビルに手を、正確には腕を変形させた蔓を伸ばした。そしてそのまま勢いをつけて0p敵に向かって高く飛び上がる。0p敵は巨大なミサイルを放つが、腕から蒼剣を出し、全て切り伏せる。
落下するのまま0p敵の頭に向かい、切札は拳を振り上げる。腕に血流加速を集中させ、短くした蒼剣をパイルバンカーのように出し、突貫力アップ。腕は蔓を編み込みにして強度をあげつつ、拳はダイヤモンドに変える。
まさしく一発に全てを込め、殴ることに特化した必殺技である。
周りも見守る教師陣も息を呑む中、切札は勢いをそのままに拳を振り下ろす。まさしく切札に相応しい一撃。その名も…
「
〜キャラ紹介〜
馬場 切札(ばば きりふだ)
出身校 名部中学校
誕生日 4月13日
身長 178m
血液型 AB型
出身地 埼玉県
好きなもの ポップコーン レトロな映画や漫画、アニメ
性格 和み系
個性
CVイメージ 加●渉
我らが主人公。4人の人格に振り回されながらもヒーローを目指している。
性格は控えめだがポジティブで、自然とたくさんの人を言葉で救っている。
そのため他の人格達は基本的に彼に逆らわないし、主人格大好きなのである。
個性
4つの個性を3分間だけ同時に使用できる。
使ったあとは1時間ほど身体が重くなり、ほとんど動けなくなる。
まさしく切札!