One four all ~1人の中に4人おる~   作:木奉 間人

6 / 8

お気づきの人もいるでしょうが、主人公達の個性のモチーフはトランプです。

ハート→心臓→血流加速
スペード→剣→蒼剣
クローバー→四つ葉→植物化(見聞色は四つ葉の逸話から)
ダイヤモンド→そのまま
ジョーカー→切札、ワイルドカード(全部の役になる)

こういうの考えるの楽しい。



なんか評価バーが赤になってる…ウセやろ!?
みなさんありがとうございます。(´;Д;`)


初日の第一印象は卒業まで続くぞ、マジで

個性把握テストが終わり教室を出ると、心操が待っていた。曰くB組は普通に入学式に参加したが、校長先生の話が長すぎて途中からほぼ全員寝ていたという。おそらくそんなのを真面目に聞いていられるのはA組の飯田だけだろう。

 

「そういえばうちのクラスにお前に会いたいって奴がいたぞ」

「へ?誰?どこ?」

「ここだ」

 

そう言って心操が横にずれると、そこには実技試験で切札を膝枕していた女の子、小大がいた。切札と心操が一緒に登校していたのを見ていたのでお願いしたらしい。可愛い。

 

「あ…実技試験の時の…どうも」

「ん」

「心操、よく連れてこれたね。僕には多分無理だよ」

「俺もなんとか頑張ったよ」

「むっ…」

 

その後、なぜかついてきた小大と3人で帰ることになった。途中、大弥が女子と話したいと言うので、切札は人格を交代した。

 

「あんた肌綺麗ね〜、ケア用品何使ってるの?」

「ん」スマホスッ

「あらこれ、いいやつじゃな〜い!アタシも同じブランド使ってるのよ〜!」

(話についていけない…)

 


 

次の日、つつがなく進む英語や数学の授業。お昼休みのランチラッシュの美味しいご飯。

そして午後に入って最初の授業はお待ちかねの…

 

「わーたーしーが!普通にドアから来た!さあ!!ヒーロー基礎学の時間だ!!」」

 

正真正銘ナンバー1ヒーローオールマイトの登場に浮き足立つ1年A組。シルバーエイジのコスチュームでずんずんと入ってくる。ヒーローとしての素地を作る授業で、ヒーロー育成高校だけあって全授業の中で最も単位数も多い。

 

「早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!」

 

そう言ってオールマイトがボタンを押すと、教室の壁からクラス21人分のコスチュームが出てくる。あらかじめ個性や要望をもとに被服控除というシステムで作られたヒーローにとっての制服である。

 

「さぁ、早速着替えてグラウンドβに集まるんだ!」

「「「「はい!!!!」」」」

 


 

読者の皆さんも知っての通り、我らが主人公、切札の中には彼以外に4人の人格が存在する。好みも性格も個性もバラバラ、そんな中でコスチュームを作ろうとするとどうなるか?

 

『男ならやっぱレーシングスーツだろ!赤でパリッと決めようぜ!』

『いやいや、ここはやはり鎧モチーフだろう。騎士のように堅実に…』

『私はやはりオーガニックスーツでお願いしたいねぇ。自然に優しい素材がベストだ』

『なーに言ってんの!何よりも大切なのは美しさよ!みんなに見られるんだから!』

 

希望提出を求められてから約1週間、頭の中で何度も議論が勃発した。流石に寝る間際まで続いたのが悪かったのか、1週間目でついに主人格がキレた。

 

「こうなったら僕が決める!みんなの要望もある程度入れるからもう黙ってて!」

『『『『はい…』』』』

 

 

 

そんなこんなで切札は1日かけてスーツを書き出した。全体は黒のサイバーパンクなジャケットに、4色のコードが腰から垂れたオシャレな仕上がりになった。ゴーグルや赤いスニーカー、グローブにアンテナのついたヘッドホンがアクセントになりスタイリッシュにまとまっている。4人も大満足の仕上がりである。

 

「うわっ!馬場のコスチューム超カッケェ!なんか未来的じゃん!」

「ありがとう、切島君もいいね。男らしくて」

「おう、やっぱ漢はこの身一つで戦わなきゃな!」

「なんか俺と被ってね!?色とか耳とか!?」

「上鳴は…なんかチャラいな!」

「そのまんますぎだろ切島ぁ!?」

 

 

「緑谷君はそれ…オールマイトリスペクト?」

「あ、うん。やっぱり憧れてたから…」

「地に足ついた感じでいいけど…流石に顔全部隠す必要あった?フードとかで良かったんじゃない?」

「あ、なるほど…馬場君のコスチュームもいいね!動きやすい上に体を守りつつ、いろんな個性に適応した…ブツブツ」

「おーい…だめだこりゃ」

 

 

「始めようか有精卵共!!戦闘訓練の時間だ!!」

廃ビルの立ち並ぶグラウンドに集められたA組に、オールマイトから説明がを行う。ちなみに新人なのでカンペ付き。

 

今回の訓練は2対2の屋内戦。ヒーローと敵チームに分かれて戦う。敵はアジトに核兵器を隠し、ヒーローはそれを処理しようとしているアメリカンな設定。制限時間内にヒーローは核兵器を確保するかヴィランを捕まえれば勝ち、敵は核兵器を守護するかヒーローを捕まえれば勝ち。敵は5分間の準備時間が設けられている。ちなみに1チームだけ3人になるが、その場合3人中2人確保された時点で終了。

 

「そしてコンビ及び対戦相手は…くじだ!」

「適当なのですか!?」

「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップすことも多いしそういうことじゃないかな…?」

「なるほど…失礼しました!」

「いいよ、早くひこう!」

 

 

そんなこんなで全員くじを引きチームが決まる。切札は葉隠と尾白との3人チームになった。

 

「じゃ自己紹介から。僕は馬場切札、葉隠さんは知ってるよね」

「うん!よろしくね!」

「俺は尾白猿夫。2人ともよろしくな」

 

 

 

最初の組み合わせはヒーローチームが緑谷&麗日のA、敵チームが爆豪&飯田のDになった。

爆豪は緑谷の事情を知らないため、彼が今まで自分を騙し、下に見ていたと勝手に思い込んでいた。そのためロクな作戦もなく2人に奇襲を仕掛け、緑谷と爆豪の一騎打ちになった。

 

「コラデク…避けてんじゃねえよ…」

「かっちゃんは最初は右の大振りなんだ…何回見てきたと思ってる…!」

 

そのまま双方溜まった物をぶつけ合う殴り合いになった。原作(本来の歴史)と違ってある程度戦える緑谷の攻撃は一発一発が大きく、当たればそのまま終わり。それをわかっている爆豪も溜まった汗を一斉に爆発させ、ビルを半壊させるほどの技を放つ。敵としてもヒーローとしてもアウトな攻撃に、オールマイトから忠告が飛ぶ。

 

『次それやったら、敵チームの負けだぞ!』

「ちっ…だったら肉弾戦だぁ!」

 

そのまま接近戦に持ち込んだ爆豪。みみっちい動きで緑谷を翻弄するが、本来接近戦こそ彼の個性は活かせるため、顔のマスクを飛ばされながらも対応していく。徐々に自分に勝ちそうになる緑谷に焦りを感じる爆豪に対し、緑谷は冷や汗を流しつつも冷静に対処する。その様子はモニターを眺めるクラスメイトたちの目を釘付けにした。

 

 

「2人とも才能マンだよ才能マン。あーやだやだ」

「ケロ、なんだか爆豪ちゃん、動きが悪くなってくてるみたいね」

「緑くんすごいな!あんなんなっても戦ってるなんて!」

(緑谷少年…既にあそこまでワン・フォー・オールを使いこなしているとは…!)

 

『すげぇなあいつ…おれも戦いてぇ!』

『しかしあの爆発頭、ますますヒーローには向かないな…』

(剣、きっとあの2人、何か因縁があるんだよ)

 

 

途中まで冷静だった緑谷だが、こちらも少しずつ焦り始める。何せ敵は核を制限時間内に守り抜けばいいから、最悪時間を稼ぐだけでも勝てる。

 

『麗日さん、そっちはどう!?』

『デクくん、今飯田くんと核見つけた!5階のとこ!』

『わかった、そっちはお願い!こっちは僕が…』

「お前がどうするってぇ!」

 

通信を聞いた爆豪は一気に距離を詰めて爆発を浴びせようと大振りをかますが、何度も同じ癖を見ている緑谷には簡単に捌ける。そしてそのまま爆豪の右腕に捕獲用テープを巻き付け、地面に叩きつけた。

 

「ガッ…!」

「ごめんかっちゃん…!でも、僕だって勝ちたいんだ、ヒーローになるために…!」

「デクテメェ…!」

『敵チーム、爆豪少年捕獲!』

 

その言葉に爆豪の表情は一気に暗転する。今まで誰にも負けたことない、ましてや下の下の存在だと思っていた緑谷に負けた。不必要なまでに膨れ上がったプライドは既にズタズタになっていた。受け入れきれずに、爆豪は尚も抵抗しようと爆発を振りかぶる。

 

「デク…くそがぁああ!」

「うわっ!」

『ヒーローチーム、WIN!』

「なっ…!?」

 

タイミングを図ったように鳴り響くアナウンス。まさに爆豪が確保されたその数秒後、麗日が自分を浮かせて核を確保したのだ。因みにその後反動で麗日は吐きました。

 

(嘘だろ…俺…ガチでやり合って…完全に…デクに…)

「さぁ爆豪少年、戻って講評の時間だよ。勝ち負けの前に、反省してこそ得るものもあるからな。緑谷少年もな!」

「は、はい…」

 

緑谷(原作主人公)爆豪(原作1番人気)の対決は、緑谷の勝ちで幕を閉じた。爆豪の頭の中には、負けた事実が何度も反芻されていた。

 

 

 

 

 




〜おいまだやるのか キャラ紹介〜

馬場 大弥(ばば だいや)
好きなもの スキンケア 琥珀糖
性格 オネエさん
個性 ダイヤモンド

世話焼きでおしゃべりなお姉さんもといオネエさん。切札の顔がツヤツヤなのはこいつのおかげなのだ!
女子たちの間では頼れる存在として大人気だったぞ!

個性 ダイヤモンド
体をダイヤモンドにする!一点集中の攻撃には意外と脆いが、攻撃も防御にも使いやすい個性!光を反射して目眩しをしたり、ビームを打ち返すこともできるぞ!
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