One four all ~1人の中に4人おる~ 作:木奉 間人
まぁこんなもんだと思って楽しんでください。
感想・評価ありがとうございます!
その後、4人はみんなの元に戻り講評が行われた。 勝利したのはAチームDチームそれぞれにいい点と悪い点があったが、オールマイトはほとんど八百万に言われてちょっと教師としての自信をなくした。おいNo1。
続いてヒーローBチーム対敵Iチーム。1人多いと言えば聞こえはいいが、ほぼ初対面のメンツの場合、むしろ人数の多い方は連携がうまく取れなかったりする上に、3人中2人確保で敗北するため一概に有利とは言えないのである。そのため5分間の準備時間がとても重要になる。
「とりあえず個性について共有しよう、尾白君は『尻尾』、葉隠ちゃんは『透明』だよね?」
「うん、そういえば馬場君の個性ってまだ聞いてないけどどんなんなの?」
「確かに、人格が4人いるとかなんとか…」
『おう、そいつは俺たちだぜ!』
「え、だれ!?」
ヘッドホンから突然声がして2人は驚いた。ヘッドホンには切札の脳波をキャッチし、他の人格たちの声を共有できる。つまり仲間達も他の人格たちと直接話せるのだ。
『俺たちはこいつの別の人格さ!それぞれ違う個性を持ってる!』
『時間がないから自分たちが手短に説明しよう』
「「よ、よろしくお願いします…」」
〜かくかくしかじか しかくいムーブ〜
『ま、だいたいこんな感じだねぇ』
「すっご!どの個性も超強いじゃん!」
「確かに…個性把握テストの時は心と玄葉がメインだったのか」
「とりあえず今はこれを活かして作戦を立てよう、おそらく向こうの攻撃のメインは轟くんだ」
「そうだな。最大出力がどれくらいかわかんないけど、テストの時の火力からしてビルごと凍らせることも知れない」
「それ、下手したら私凍死しちゃうやつ…!」
『とういかあんたなんで全裸なのよ。会社に毛とか送ったら透明なスーツ作ってくれたんじゃない?』
「…あ!確かに!」
「大弥、それ今じゃないでしょ…」
『今じゃないって何よ、いい?いくら見えないって言ったってね、女の子がそんな簡単に肌出すもんじゃないの!傷でも着いたらどうするの!』
「なんか大弥って、お母さんみたいだな…」
「ごめん尾白君…」
とまぁ話は逸れたが…
「で、どうしよっか?」
「障子君の個性はまだわからないけど…僕が2人を分断して轟くんとぶつかるから、2人は核をお願いできる?」
「え、でも大丈夫?きっと轟くんむちゃ強いよ」
『な〜に、氷ならまかせろ!お前らは障子の方を頼むぜ!』
「それの、2人には作戦をお願いしたいんだ。」
「「どんな?」」
しばらくして、Bチームがビルの前についた。障子は個性「複製腕」で耳を作り、ビルの中を調べる。
「4階に2人…いや3人か。1人は裸足、おそらく葉隠だな。隠れて俺たちを捕まえる作戦か」
「そうか…外出ててくれ、危ねぇから」
そういうと轟は壁に手を当て、一気にビル全体を凍り付かせた。一瞬の出来事にモニターを覗くクラスメイトたちは焦るが、反対に切札達はある程度予想していた為、すぐに次の行動に移る。
「いたた…まさか本当にやってくるなんて…!」
「葉隠、一旦これ着とけ!俺の熱で足を溶かすから!」
「しかしあいつの個性半端ないな…本当に勝てるのか?」
『大丈夫…作戦通りに行こう!』
「分かった!私は私にやれることをするよ!」
「よし、俺も!」
しばらくして轟はもう終わっただろうと階を進むが、外にいた障子から連絡が入る。
『待て、どうやら氷から脱出したようだ。おそらく馬場の個性だろう』
「そうか。だったら近づいて…」
『待て、俺が屋上に登って侵入する。挟み撃ちにしよう』
「…分かった」
「んな簡単に行くかぁ!」
「なっ…!障子、馬場だ!降りてきやがった!」
『何!?』
上から天井を破壊して現れた馬場に轟は思わず驚くが、すぐさま氷を展開して馬場を凍らせようとする。だが馬場は拳で次々に氷を砕く。足元を凍り付かせようとしてもどんどん溶けていく。
「おらおらどうした!こんなもんか!」
「くそっ…こいつ!」
その頃、屋上から4階についた障子は核がある部屋を探すために耳を澄ませる。すると奥の部屋の方で何かを動かす音が聞こえる。足の音からして裸足なのでおそらく葉隠だろう。そう思い、障子は部屋を開けた。すると核がゆっくりと移動していた。そのまましばらく動いていたが、突然気づいたかのように止まった。
「そこか!」
「…」
「いるのは分かってるぞ、葉隠!」
「え!嘘!?なんで!?」
「やはりそこか!」
「あー!しまった!」
葉隠、ここで痛恨のミス。思わず大声を上げる。これでは透明の意味がない、居場所を知らせるようなものだ。クラスメイトも苦笑いしながらモニターを見つめる。
そのまま声のする方にテープを使って確保に向かおうとしたが…後ろから尾白の尻尾攻撃が入り、障子は思わずよろける。
「そこだぁ!」
「な、何!?ガッ…!」
「やった!奇襲作戦成功!」
〜開始前〜
「向こうは少なくとも葉隠ちゃんが透明なのを知ってる。だからあえて葉隠ちゃんを囮に使って奇襲をしよう」
「え、どういうこと?」
「透明人間が目の前にいるってわかったら、次にどこに動くか見逃さないためにそっちに神経を集中すると思うんだ。だから2人は同じ部屋にいて、あえて葉隠ちゃんは1人になった障子くんに見つかって」
「なるほど、そこに俺が隠れて一気に攻撃をすればいいんだな」
「うん。1度葉隠ちゃんの方に意識がいったら、きっと尾白君のことは頭から消えてる。だからそれを利用するんだ」
「なるほど、見えないからこその囮ってことだね、任せて!」
そのまま作戦通り後ろから奇襲を仕掛けられた障子は凍った床に転んでしまい倒れ込んでしまう。2人はそこを見逃さず、障子の体にテープを巻いて捕獲した。
「確保ぉ!」
「やったぁ!障子くん捕まえたぁ!」
「くっ、しまった…」
『ヒーローチーム、障子少年確保!』
「くそっ、あいつ捕まったのか!」
「おいおい余所見してる場合か!?このままじゃお前らの負けだぞ!」
「だったらお前を倒して核まで辿り着く!」
「やれるもんならやってみろ!」
アナウンスを聞いて焦ったのか、轟の攻撃はどんどん大雑把になっていく。だが心の攻撃は全く弛まず、むしろどんどん速くなっていく。次々現れる氷の柱や壁を熱と拳で破壊していく。
「このっ…!」
「そら、プレゼントだ!」
「なっ…くそ!」
心が投げたのは壊した轟の氷の塊。先ほど拳で壊して置いた中でそれなりの大きさの物を思いっきり投げつけることで、轟は思わず目に前に壁を作る。だがそれは同時に、視界を冴えぎってしまったのと同じ。心はそのままその壁に接近する。
「必殺貫通パンチィ!」
「ぐはっ…!」
氷の壁を一撃で壊したパンチは、勢いそのままに轟の鳩尾に直撃する。氷の使いすぎによる体温の低下も相まって、轟の体力はかなり消耗されている。
「おい、大丈夫か?流石にやり過ぎたか?」
「…このくらいなんともねぇ」
「いや痩せ我慢じゃねぇかどう見ても」
「うるせぇ…」
(こいつには…親父と同じ熱の個性のこいつには負けられねぇ!)
憎む父親と類似した個性。自分が封印したその熱さに負けてたまるかと、轟は執念で立ち上がる。だがもう結果はほとんど見えていた。氷では心の個性には相性が悪すぎた。
時間が経てば立つほど轟は不利になる。しかも制限時間も迫り、このまま粘られれば、切札達の勝ちだ。
「お前、確か熱の個性もあったろ?テストで使ってた…」
「…あぁ?」
「それ使えば、少しはその冷えた身体もマシになるんじゃねぇか?待ってやるから、身体溶かせよ」
「…俺は左の力は絶対に使わねぇ」
心にとっては珍しく心配しての一言。だがそれは轟の地雷を知らず知らずのうちに踏んでいた。だが、心はお構いなしに続ける。
「はぁ、何言ってんだお前?馬鹿か?」
「…んだと?」
「訓練とはいえ、みんな本気でヒーロー目指してやってんだ。さっきの緑谷達みたろ?なのにお前は『半分しか本気出さなかったから負けた』なんて言う気か?」
「お前に…」
「ん?」
「…何がわかるんだぁ!!!」
「のわっ!」
地雷を暴発された轟の一撃。今までの氷とは比べ物にならない勢いに、心は思わず後ろに下がった。
「うおらぁぁ!!」
『ちょっと心!あんた絶対なんか地雷踏んだわよ!』
「知るかよ、舐めてかかってきたのあいつだろ!」
『だがこれでは頭に血が上りすぎたな、そろそろ止めねば』
「だな、出番だ大弥」
そういうと、心は轟に一気に接近した。
そのまま思いっきり胸ぐらを掴み、盛大に頭突きをかます。もろにくらった轟は額を赤くして気絶した。頭突きの瞬間大弥に人格を代わり、そのままダイヤモンドに変えた頭を思いっきり叩きつけたのだ。気絶しないほうがおかしい。
「ダイヤモンドヘッド…悪いけど、あんたは一回寝てなさい」
『せ、制限時間終了…敵チームの勝利ぃ!』
〜主人公の次はこいつだ キャラ紹介〜
馬場 潤天(ばば うるて)
好きなもの 韓ドラ
性格 the・ママ
個性 癒し
切札のお母さん。以前は個性を活かして看護師をしてました。
複数の人格を持つ息子に最初は戸惑いながらも、きちんと全員と向き合い優しく育てた慈愛のママ。時々大弥とドラマの話題で盛り上がり、玄葉に料理を手伝ってもらうなどちゃっかりした面も。
ちなみに名前の由来はトランプのウルティ。ワン◯ースのあの子と同じ由来です。
個人的にあの子好きです。いいよね!
個性 癒し
怪我や病気の回復を促進させる個性。リカバリーガールのように患者の体力を使うのではなく活真くんの細胞活性に近いです。