あいえす! ~一夏の従兄は自由人で混沌(カオス)~   作:レタスの店長

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主人公が登場しない回w




セカンド幼馴染を怒らせてしまった一夏

 

 

ISの特訓は終わりピットに戻ってきており、結構ハードに動いたのか一夏は息を切らしていた。因みに翔は反対側のピットへセシリアと共に戻って行っていた。

 

 

「…無駄な動きが多すぎる、だから疲れるんだ。もっと自然体で制御出来るようになれ。」

 

 

「相変わらずスパルタだよなぁお前……でも箒のお陰で助かったよ。ISを持ち出してきた時には逆に操縦できるのかって心配になったからなぁ…」

 

 

「……おい、少なくとも私はお前よりかは操縦できるぞ。まるで私が脳筋みたいな言い方をするんじゃあない」

 

 

息を切らす一夏に箒はそんな言葉を投げかける。逆に箒は一夏とは違い汗はかいているのだが息は切らしていなかった。そんな箒の言葉に一夏はそう返すが内心ホッとしつつもそれなりに経験を得られたと思っていた。何故ならばクラス対抗の時の事もあってかまたもや剣道の練習になるかと思っていたが箒は訓練機を借りてきていた。それはそれとして箒はISを操縦できるのかと一夏は心配していたが難なく…それどころか一夏よりも操縦技術は高かったのだ。そんな箒に一夏がそういうと流石に侵害だったのか箒はむっとしながらそう返した。

 

 

「そう言えば箒、お前元々は剣道部に入るんじゃなかったのか?毎日俺に付き合っていたら部活で他の子達に出遅れるぞ?」

 

 

「別にそれはお前が気にする事は無い。……こっちの方で出遅れる方が問題だ…///

 

 

「ん?なんか言ったか?」

 

 

「……何でもない」

 

 

すると一夏は箒にそう言う。元々剣道部に入る予定の箒だがこうして一夏に付き合ってくれていた為に一夏は少し心配したのかそう声を掛けたのだ。しかし箒は一夏と一緒に居たいが為にこうして付き合っていた…のだが唐変木な一夏にそう言っても多分理解できない為に箒は少しため息をつきながらそう言った。

 

 

「…い~~~ちか♪」

 

 

「あ、鈴」

 

 

「…………」

 

 

そんな時、スライドドアが音を立てて開いては鈴音が現れた。無論箒は二人きりだった空間に邪魔が入った為に不機嫌な表情となっていたが。

 

 

「お疲れ一夏。はい、タオル。あと飲み物はスポドリで良いわよね?」

 

 

「おぉ、サンキューな。……くはぁぁ生き返る~~~」

 

 

「ちょっと、ジジくさいわよw」

 

 

「うっせーなぁw」

 

 

「…………」

 

 

トレーニング後を見越してか鈴音はタオルとスポーツドリンクを用意しては一夏に渡す。そんな鈴音に一夏は礼を言ってはベンチに腰掛け、他愛ない会話をしているのだが案の定放置されてしまっている箒はかなり不機嫌となってしまっていた。

 

 

「ところで一夏さぁ、やっぱあたしが居ないと寂しかった?」

 

 

「まぁな、遊び相手が減るのは大なり小なり寂しいだろ」

 

 

「いや、そうじゃなくて…あんたねぇ、久しぶりに会った幼馴染なんだから色々と言う事があるでしょうが!」

 

 

鈴音は一夏にそう声を掛けるも案の定一夏はそんな返しをするので鈴音は少し怒ったようにそう返した。…いつになったらこの男の鈍感は治るのであろうか…(一生無理)

 

 

「…あーゴホンッ。一夏、私は先に帰るとする。シャワーの件だが…先に使っても良いぞ」

 

 

「お、そりゃあありがたい。」

 

 

「ではまた後でな、一夏」

 

 

箒は駄弁り続けている二人を見てつまらなくなったのか一夏にそう言ってはピットから出て行ってしまった。…「また後でな」という部分を強調しながら…

 

 

「……一夏、今の「また後でな」って…どういう事?」

 

 

「あぁ、実は俺箒と同じ部屋なんだよ」

 

 

「…は?」

 

 

鈍感な一夏とは違い鈴音は今の箒の発言に何か勘付いたのか一夏に尋ねると一夏はそう答えた。

 

 

「いや、俺の入学ってかなり特殊な事だったから別の部屋が用意できなかったらしいんだ。……それだったら翔兄と同じ部屋にすりゃあ良いのにな…」

 

 

「と、という事はあの子と寝食を共にしてるって事!?」

 

 

「まぁそうなるな。でもまぁ箒で助かったって所はあるんだよ。これが見ず知らずの相手だったら緊張して寝不足になっちまうだろうからな…」

 

 

一夏は何故箒と同室になったかの理由を鈴音に説明する。すると鈴音は何故かプルプルと体を震わせ始めた。

 

 

「…?どうしたんだよ鈴」

 

 

「……だったら…良いわけね…?」

 

 

「うん?」

 

 

「だから!幼馴染だったら良いわけね!?」

 

 

「はい?何がよ?」

 

 

そんな鈴音を見て一夏が声を掛けるも突然鈴音がそんな事を言い出す為に一夏は理解できずにいた。

 

 

「…あーはいはい、わかったわかったわ。よ~~~~く分かりましたとも」

 

 

「???」

 

 

「一夏!!」

 

 

「お、おう!?」

 

 

突然鈴音が何かを理解し始めた為に戸惑う一夏だったが突然大声で名前を呼ばれる為に一夏も流石に驚いてビクッと体を震わせてしまった。

 

 

「幼馴染はもう1人居るって事を覚えておきなさいよ!」

 

 

「い、いや…それは忘れちゃいないんだが…」

 

 

「じゃ、後でね!」

 

 

鈴音は一夏にそう言うと箒と同じくピットから出て行ってしまうのだった。

…ポツンと一人残されてしまった一夏は一体何がなんとやら理解できずに居るのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

「…てなわけで、部屋変わって」

 

 

「…は?」

 

 

夕食が終わって夜になった頃、一夏と箒の部屋に鈴音が現れては突然箒にそんな事を言い出した。…無論箒はそれを聞き結構不機嫌な表情となっていた。

 

 

「いや待て!?なぜそうなるんだ!?」

 

 

「篠ノ之さんも男と同室は嫌なんじゃないの?気を遣ったりのんびり出来ないし。だからその辺はあたしは平気だから変わってあげようかと思ってさ~」

 

 

「別に嫌だとは言っていない。それにこれは私と一夏の問題だからお前は別に関係ないだろう」

 

 

「大丈夫、あたしも一夏の幼馴染だから!」

 

 

「いや!?それが何の理由になるんだ!?」

 

 

「じゃあ何よ?それじゃあアンタはやっぱり一夏と一緒の部屋が良いわけ?」

 

 

「そ、それは…だな……///」

 

 

鈴音は部屋に入ってくるなり箒に部屋を変われと言い出す為に箒は案の定断ると同時に言い合いとなってしまった。それがかれこれ数分続き、未だに話が全然進んでいなかった。

 

 

「………」チラッチラッ

 

 

(…いや、俺に振るなよ…)

 

 

すると箒が一夏に視線を送り「お前も何か言え」というような目線を送る為に一夏も困るしかなかった。

 

 

「……そういえば鈴、お前部屋変われとか言ってるけどカバン一つしか無さそうだが…それで全部なのか?」

 

 

「そうだよ、あたしはボストンバック一つあればどこでも行けるからね♪」

 

 

「……………」

 

 

そんな二人の場を和ませようと一夏は鈴音にそんな話を振るが全く効果が無い話である為に箒は「使えねぇ…」と言わんばかりの表情となっていた。

 

 

「…とにかく、今日からあたしもこの部屋で暮らすから!」

 

 

そして鈴音はどうやっても引き下がらない様子である為に箒は一旦冷静になり何かを考えた。……そして何かを閃いたのか…

 

 

「………ハァ…このままでは埒が明かん…」

 

 

「え?じゃあ変わってくれるの!?」

 

 

「勘違いするな、変わるとは言っとらんだろう」

 

 

「何よ、じゃあ結局埒明かないじゃないの」

 

 

「…だが貴様がそこまで言うのであれば……少しはチャンスをやろうと思ってだな」

 

 

「チャンスぅ~?アンタ何目線よ」

 

 

箒はそう言って鈴音にチャンスを与えると言い出す為に鈴音は上から目線である事に少しムッとしたのか箒にそう返した。

 

 

「貴様、部屋を変わって欲しいとかほざいたが…その事は寮長先生に伝えているのか?」

 

 

「そんなの変わってからで良いでしょ別に」

 

 

「ダメだ、ここの寮長先生は厳しいからな。もしも寮長先生が変わってもいいと許可を出したのならば…考えてやらんでもない」

 

 

「ホント!?言ったわね!?言質とったわよ!!」

 

 

箒は鈴音にここの寮長に許可を取ったのかを尋ねると案の定鈴音は許可を取っていない為にもしも許可が降りれば考えると言う。すると鈴音はもう変わってもらえるも当然と言わんばかりに寮長の元へと向かおうとしていた。

 

 

「だが恐らく無理だろうなその許可が降りるのは。」

 

 

「言ってくれるわね!だったら脅してでも許可貰ってくるわよ!」

 

 

「あ、ちょ、待てよ鈴!?」

 

 

しかし箒は寮長からはその許可が降りる事は無いと言い出す為にムキになった鈴音はそんな事を言い出しては部屋から出て行ってしまう為に一夏が呼び止めるもそのまま寮長の所へと行ってしまうのだった…

 

 

「……あの、箒さん……確か…ここの寮長って……」

 

 

「………ふっ…」

 

 

一夏が恐る恐る尋ねると箒は何故か勝ち誇ったかのように笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ちょっとぉぉ!!アンタぁぁ!!図ったわねぇぇぇ!!!」

 

 

数分後、帰って来るや否や鈴音は騒ぎながら部屋に入ってきた。頭には大きなタンコブを作りながら…

 

 

「アンタ!寮長が千冬さんって何で言わなかったのよ!?」

 

 

「別に聞かれなかったからな」

 

 

鈴音が問い詰めるも箒はサラッと切り捨てた。……そう、ここの寮長は千冬であり、箒が何故あんな条件を出したのかも、既に勝ち誇っていたのかも…それが理由であった。

 

 

「…で?許可は降りたのか」

 

 

「んなモン降りるわけないでしょうがぁぁぁ!!」

 

 

「ん?脅してでも許可をもらうんじゃなかったのか?」

 

 

「んな事したら命が幾つあっても足りんわ!!」

 

 

(……何というか…箒、本当に結構冷静になったというか……昔の箒だったらこのまま言い合いが続いて話がずっと進まなくなるのにな…)

 

 

そんな鈴音を煽るかのように箒は鈴音にそう尋ねる為に鈴音は悔しいながらも半ばキレながらそう返すしか出来ないのであった。……そんな中一夏は箒の先ほどの行動に関心しながらもさり気なく失礼な事を考えていた。もしも箒に言っていれば一夏は間違いなくシバかれていたであろう…

 

 

「………もういいわ…これ以上部屋替えの話続いたら今度こそ千冬さんに殺されかねないからね…」

 

 

「そうか、ならば帰れ」

 

 

「辛辣すぎゃしないかしら!?」

 

 

千冬にシバかれ、鈴音は一夏との同室を諦める発言をすると箒は辛辣にも部屋から出ていくよう言う為に鈴音はツッコミを入れた。

 

 

「……そ~だ♪」

 

 

「?」

 

 

すると鈴音は何故か勝ち誇るような笑みを浮かべ始める為に箒は情緒不安定かと思いながらも疑問を浮かべた。

 

 

「ところでさ一夏、あの時の約束…覚えてる?」

 

 

「や、約束…?」

 

 

「そ、したでしょ約束。……まさか、覚えてないの…?」

 

 

「い、いや…そ、そんな事は……」

 

 

(……約束だと…?)

 

 

突如鈴音は一夏に声を掛け、過去に約束した事を尋ねると一夏は何の約束かを思い出そうとする。

 

 

「……!あ、そ、そうだあれか、あれ!料理を毎日のどうたらこうたらを…」

 

 

「…もう!それだけどちゃんと思い出してよ!」

 

 

(……!?ま、まさか……!?)

 

 

「……」ニヤリ

 

 

一夏は少し思い出した様子であるが鈴音はちゃんと思い出すように言う。しかし箒は今のでどんな約束なのかを把握しては驚愕しており、そんな箒の表情を見ては鈴音はニヤリとした笑みを浮かべた。

 

 

「…そ、そうだそう!鈴の料理の腕が上がったら毎日……」

 

 

「そう!それよ!!」

 

 

(や、やめろ…やめろぉぉぉぉぉ!?)

 

 

それを完全に思い出したのか一夏は鈴音に説明しようとする。それを思い出してくれた鈴音は嬉しそうな表情を浮かべ、それを言ってしまえばそういう意味合いになる為に箒は内心で一夏にそう叫ぶように思っていた。

 

 

「………奢ってくれるってやつか?」

 

 

「………はい?」

 

 

「…は?」

 

 

一夏の言葉に鈴音は勿論の事箒も呆気に取られていた。……どうやら全然思い出していないのか、約束を全然理解していなかった様子であった。

 

 

「だから、鈴が料理できるようになったら俺に飯をご馳走してくれるって約束だろ?」

 

 

「…………」

 

 

「いやぁしかし…思い出すのに時間掛かったが俺の記憶力には関心…(パシィィンッ)いっ!?」

 

 

一夏は鈴音とした約束の事を話す。……どうやら全然違う意味合いで覚えていた様子であるのだが一夏は自慢気にそう言う…が、その瞬間鈴音は一夏に平手打ちをした。

 

 

「り、鈴…?」

 

 

「…最っっっ低!!女の子との約束をちゃんと覚えてないなんて男の風上にも置けないヤツ!!犬に嚙まれて死ね!!!」

 

 

戸惑う一夏に鈴音は涙を浮かべながら怒鳴った。そして吐き捨てるとそのまま部屋から出て行ってしまうのであった……。

 

 

「……まずいな…怒らせちまったか…?」

 

 

「……………」

 

 

一夏は鈴音が怒ってしまった事を把握しつつも案の定理由が分からない様子であった。一方の箒はそんな一夏の馬鹿さ加減に何処か安堵を覚えつつも……同時に鈴音の言う通り約束をちゃんと覚えていなかった一夏には少し腹を立てていた。

 

 

「………一夏……」

 

 

「お、ど、どうした箒…?」

 

 

「……お前…一回本気で馬に蹴られて死んで来い…」

 

 

「え、ちょ…えぇ!?」

 

 

「うるさい、死ね、マジで死ね、本気で一回死んで来い」

 

 

箒が声を掛けるので助け船を出してくれたかと思いきや鈴音以上の罵倒が飛んできては流石の一夏もダメージを負うのであった。

 

 

 

………結局、一夏は何故に怒られたのかを理解できずにその日は終わりを告げるのであった……

 

 

 




モッピーが賢すぎる話…w因みにこの話はこの章を考えてる際に思い浮かびましたw

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