あいえす! ~一夏の従兄は自由人で混沌(カオス)~   作:レタスの店長

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主に物語は翔視点になると思います





ファースト幼馴染と英国少女

 

 

「翔兄!」

 

 

「おぉ、一夏じゃねーか。元気だったか?」

 

 

「そりゃあこっちのセリフだよ!」

 

 

SHRが終わり、休み時間に一夏は翔の元へと駆け寄った。

…実は翔と一夏は従兄弟同士の関係でありその事から翔は千冬とも従姉弟であったのだ。

 

 

「翔兄が来たときは驚いたよ。何でIS学園に来たんだ?」

 

 

「いや、お前そんなモン男がIS学園に来た時点でそういう事やろがい」

 

 

「そ、そうなのか…?俺と同じで翔兄も……と言うかだったら二人目が現れたって時点で世間は騒ぐはずなのに何で…?」

 

 

「まぁ俺の場合はややこしいから伏せててもらってたんだがな」

 

 

「…何かいいなぁ…俺なんか散々騒がれて疲れちまったっての……」

 

 

一夏が尋ねると翔はそう返す。……そう、翔もIS学園に来ている事から二人目のISを操縦できる男であったのだ。しかし翔の場合は知り合いによって動かせる事を伏せてもらっていた為に世間で騒がれる事は無かったのだ。その事に一夏は自分よりも気が楽そうだったので羨ましがっていた。

 

 

「でも何で1年からなんだ?翔兄は俺の1個上の筈だろ?」

 

 

「まぁいきなり2年からスタートってのもアレだし…ま、その辺は大人の都合ってヤツだ」

 

 

「…う~~~ん………」

 

 

ふと一夏は翔にそう尋ねる。翔は一夏の1個上である為に本来であれば2年生であるのだが翔はそう返す為に何処か誤魔化されたような気持ちになる一夏であった…。

 

 

「……少し良いか?」

 

 

そんな時、2人の前に現れて声を掛ける人物が居た。その少女はポニーテールが特徴の少女であった。

 

 

「……箒?」

 

 

「おぉ、モッピーじゃん」

 

 

「だからモッピーは止めてくださいって言ったでしょうが!」

 

 

一夏が『箒』と言う名の少女の名を呼び、翔は箒のあだ名らしきもので呼ぶと箒は翔に対してツッコミを入れた。

彼女の名は『篠ノ之箒』。一夏の昔の幼馴染であったのだ。

 

 

「え~?別に良いじゃねぇか、あだ名付けてもらった方が印象的に良いと思うぞ?」

 

 

「いや、あだ名はともかくなんかその…そのあだ名は嫌と言うか何か思い出すんですよ!」

 

 

「思い出す?」

 

 

「そう!その……こうして机の上で両手で頬杖付いて……モッピー知ってるよ。……てな事を言い出す妙なマスコットキャラを…」

 

 

「ははは!似てる似てる!」

 

 

「似てるじゃないんですよ!!」

 

 

「………(…何と言うか…箒、変わったなぁ…。昔はなんか…堅そうなイメージがあったって言うのに……)」

 

 

翔と箒の会話を見て一夏は箒を見ながら内心でそう思っていた。昔の彼女しか知らない一夏は箒は何処か堅いイメージがあったのだが翔とこんな感じで会話している姿を見て印象が変わったという事を感じたのであった。

 

 

「…ところで…翔兄と箒も知り合いなのか?」

 

 

「ゑ?あぁ、まぁな。」

 

 

「う、うむ……」

 

 

「それよりもモッピー、良いのか?」

 

 

「あ、そ、そうだ…一夏、二人で話がしたいのだが…良いか?」

 

 

「え?あ、あぁいいぞ」

 

 

一夏が尋ねると翔と箒は頷く。どうやら2人も知り合いであるという事から世間は地味に狭いという感じがする一夏であった。そんな箒に翔は一夏に話があるのであろうと思い話すを振ると箒は一夏を誘い話をする為に教室から出ようとした。

 

 

「心ゆくまで話して来いよ~もしも授業遅れてしまったら事情をちーちゃんに話しといてやるから寂しかった空白の数年間を埋めるように楽しんで来いよ~。だから話す場所は屋上とか保健室がベストだぞ~」

 

 

「いらん事言わんでいいんですよアンタは!!///」

 

 

「?お、おう…分かった。」

 

 

「一夏ぁ!?///」

 

 

そんな意味深な事を言う翔に箒は赤くなりながらそう返すが一夏は意味が分かってないのかそう返す為に箒は赤面してしまいながら教室から出て行った…。

 

 

「…さて…喧しいのが去って行っちゃったし…どうすっかな?」

 

 

一夏と箒が去りそう呟く翔。……そんな翔に女子生徒達は「君がその原因作ってるんだよ?」と苦笑いで視線を向けていた事に翔は気付くことも無かった。

 

 

「ちょっとよろしくて?」

 

 

「おん?」

 

 

するとそんな翔に金髪碧眼で縦ロールの…見た目からして外国人の少女が翔に声を掛けてきた。

 

 

「…お、セシリアじゃねーか」

 

 

「はい!貴方のご友人、そして…未来の貴方のお嫁様の…///セシリア・オルコットですわ!」

 

 

翔は少女『セシリア・オルコット』の事に気付き名前を呼ぶとセシリアは笑顔で、そして一瞬赤くなりながらも小声でそう呟いては翔との再会を喜んだ。

 

……『セシリア・オルコット』は今は亡き翔の両親が彼女の両親と友人である為に家族絡みで知り合った少女であり過去に彼女がホームステイに来た事もあってか大変仲が良かったのだ。

 

 

「本当に驚いてしまいましたわ。まさか翔さんがIS学園に来ているなんて…」

 

 

「まぁ色々あってだな……それにしてもセシリアもここに来てるなんて…俺の知り合いは世間狭いよなぁ…」

 

 

そんな翔がまさかIS学園に来るとは思っておらずセシリアは驚いていた様子であり、翔は来た経緯を誤魔化しつつもこれで自分の知り合いが4人もIS学園に居る事から翔はそう言うのだった。

 

 

「……そう言えばお前んとこの父さんと母さんは元気か?」

 

 

「はい、あれから少しずつ回復していって今では普通に生活しても大丈夫な程に回復しました。」

 

 

「そっか……よかったな」

 

 

「…いいえ、両親が無事なのも…翔さんのお陰ですわ。あの時に列車に翔さんが居なければ…翔さんの咄嗟のあの行動が無ければ…両親はもう…いえ、下手をすればわたくしも帰らぬ人になっていたかも知れませんわ…」

 

 

「偶々だよ偶々。」

 

 

翔が尋ねるとセシリアはそう答え、翔に感謝の言葉を伝えた。

 

……実は数年前にてイギリスにて列車事故があり、その際に偶々翔もその列車に乗っておりセシリア一家と再会を果たしていた。しかし事故が起きた際に勘が良かった翔の咄嗟の判断により翔とセシリアは軽傷、セシリアの両親は重傷を負ったものの命に別状はなく今はセシリアの言う通り私生活を行える程に回復していたのだ。

 

 

「…でもこの後が大変でしたわ。お父様もお母様もまだ生きていると言うのにもう駄目であろうと勝手に決めつけてオルコット家の財産を狙う輩が沢山現れて…」

 

 

「…ひっでぇ話だ」

 

 

「でもその財産を守る為にわたくしは勉強し……その際にオルコット家の財産を守ってくれる事を条件に代表候補生となりました。」

 

 

「ズルいよな、そんな条件付けられたら話を呑むしかねぇもんな…」

 

 

「いえ、別に不満はありませんしこうしてまだ未熟とは言えイギリスの代表候補になれたので…」

 

 

「…プレッシャーじゃない?それ」

 

 

「…まぁ本音を言えばそう……」

 

 

セシリアの両親が入院後、彼女の周りの金の亡者共が勝手に両親はもう再起不能等と決めつけてオルコット家の財産を狙おうとしていた為にセシリアはその財産を守るべく猛勉強し、金の亡者から家を守っていた。その際にイギリスのお偉いさんがオルコット家の財産を金の亡者達に手出しさせない代わりにセシリアを代表候補としてスカウトしてきたのだ。そんな条件を出されてしまえば呑むしか道が無いという事に翔はそうボヤくがセシリアは不満では無い…のだがやはりイギリス代表候補として頑張らないといけない事にプレッシャーを感じている部分はある様子だった。

 

 

「…まぁ…俺もできる限りの事はあるが…もし何かあったら言ってくれ。できる限りの事で力を貸したりするからよ」

 

 

「…翔さん……ですがわたくし…いつも翔さんに助けられてばかりで…」

 

 

「気にすんじゃないよ、お前と俺の仲だろ?」

 

 

「…翔さん………は、はい///ありがとう…ございます…///」

 

 

そんなセシリアに翔はできる限りの事であれば力になると言うとセシリアは少し赤くなりながらもお礼を言った。

 

そんな時、休み時間の終わりのチャイムが鳴った

 

 

「ま、また来ますわね」

 

 

「おう、時間ある時に色々と話そうぜ」

 

 

「はい///」

 

 

セシリアはそう言うと自分の席へと戻っていった。

 

その後、案の定一夏と箒は少し遅れてしまい千冬から出席簿アタックを喰らってしまったのは言うまでもなく、更に翔からは「先程はおたのしみでしたね♪」とからかわれ箒は赤面して睨み、一夏は案の定意味が分かっていないのか首を傾げていた。

 

 

 

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