あいえす! ~一夏の従兄は自由人で混沌(カオス)~   作:レタスの店長

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ほぼ原作通り(セシリアの性格改変以外)




一夏VSセシリア

 

 

一週間が過ぎクラス代表決定戦の日となった。アリーナの観客席にはクラス代表決定戦と言うクラスの決め事を決める話であるのにも関わらずこの試合を見に来た生徒で溢れかえっていた。

 

 

Bピットにはセシリアが…恐らく既に準備は出来ている様子であろう。一方Aピットには試合を控えている一夏が居たが肝心の専用機が到着していないのか待っている状態であった。その為に先に翔がセシリアと試合が出来るように待機していた。

 

 

「…なぁ箒」

 

 

「なんだ?」

 

 

「思い返せばハードなトレーニングだった」

 

 

「あぁ、よくやった」

 

 

「お陰で体力はバッチリついた。」

 

 

「そうか、それは何よりだ」

 

 

「あぁ…そうなんだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肝心のISの事を教えてくれる話はどうなったんだ?」

 

 

「…………」

 

 

「目 を そ ら す な」

 

 

箒が請け負った一夏のトレーニングだが……タイヤ引きや腕立て伏せ等…ほとんど筋トレや体力トレーニングばっかりであり肝心のISの事は全く触れていなかった。その事を問い詰めると箒は顔を反らした。

 

 

「し、仕方ないだろう。お前のISも無かったのだから」

 

 

「いや、知識とか基本的なこととかあっただろ?」

 

 

「…………」

 

 

「目 を そ ら す な」

 

 

箒は言い訳をしようとするも的確に正論を言われ再び目を反らした。

 

 

「……あぁそうだよ!!どうせ私は考えるより行動する方が得意な頭の悪い脳筋だよ!!笑いたきゃ笑え!!」

 

 

「い、いや…別にそんな事は………何かごめん…」

 

 

そんな一夏に箒は自棄になったのかそう言うと逆に一夏は申し訳なくなったのか謝罪した。

 

 

「…めんどくせぇなぁ………」

 

 

「元はといえばアンタのせいだろうが!?アンタが私に押し付けるから!!」

 

 

そんな箒の様子に翔がそう言うと箒は盛大にツッコミを入れた。……確かに一夏の特訓を押し付けたのは翔である…。

 

 

「……しかし来ないな…俺のIS…」

 

 

「こりゃあ俺の番が早くなっちまうかな?」

 

 

「そう言えば翔兄のISってどんなのなんだ?専用機持ってたって言ってたけど…」

 

 

「そりゃあお前本番のお楽しみって事で」

 

 

「それもそうだな」

 

 

恐らくセシリアは準備が出来ているであろうがまだ一夏の専用機が届かない為に既に一夏は不安でしかない様子になっていた。そんな中、翔は先に自分がセシリアとの試合になるかなと予測しており、その際に一夏は翔の専用機が気になったので尋ねるとそう返されたので納得した。

 

 

「お、織斑君!織斑君、織斑君!」

 

 

「お?来たんじゃないか?」

 

 

そんな時、真耶の声が聞こえたので一同が振り返るとそこには真耶が豊満な胸を揺らしながら走ってき、後ろには千冬も歩いてこちらにやって来た。

 

 

「まややんセンセ、その様子だと来たって事っすね?」

 

 

「ま、まやや!?……あ、は、はい!来ました!織斑君のISが!」

 

 

「…妙なあだ名を付けるな。お前はもっと目上の人間には敬意を払え」

 

 

「いや、親しみやすいってのは人間関係で一番大事な事なんだからあだ名は大事だぞ?だからセンセもちーちゃんセンセってあだ名にした方が良いんじゃないか?」

 

 

「いらんわそんな物」

 

 

翔が真耶に尋ねると妙なあだ名で呼ばれた為に真耶は「え!?」と言う表情になったがすぐに我に返り一夏の専用機が来たことを伝える。

 

 

「兎に角織斑、すぐに準備しろ。アリーナを使用できる時間は限られているからな、ぶっつけ本番でものにしてみろ。」

 

 

「は、はい……」

 

 

千冬にそう言われ一夏は頷くと一夏の専用機がある場所まで移動する。そして開いたピット搬入口からはまぶしい程の純白な装甲を纏ったISがあった。

 

 

「…これが俺のIS…」

 

 

「はい!織斑君のIS『白式』です!」

 

 

「すぐに準備をしろ、フォーマットとフィッティングは実戦でやれ」

 

 

一夏が自分のIS『白式』に見惚れ、真耶が説明する中、千冬は無茶ぶりを一夏に言った。そして一夏は千冬の指示通りに動き白式を装備していった。

 

 

「ISのハイパーセンサーは問題なく動いている……一夏、気分は悪くないか?」

 

 

「大丈夫だ千冬姉、いける」

 

 

「…そうか」

 

 

千冬がそう声を掛けると問題ないのか一夏はそう返した。そして一夏は翔と箒の方を向き…

 

 

「翔兄、箒」

 

 

「おん?」「な、なんだ?」

 

 

「…行ってくる。」

 

 

「あ、あぁ。勝ってこい!」「…ま、頑張ってこい」

 

 

二人にそう言うと箒は笑みを向けてエールを送り、翔はそう言いながらも軽くサムズアップした。そして一夏はそのまま出撃した。アリーナには既にセシリアが彼女の専用機『ブルー・ティアーズ』を纏って待っていた。

 

 

「…来ましたね織斑さん」

 

 

「待たせて悪かったな」

 

 

「いいえ。……慣熟飛行(ウォーミングアップ)する時間は必要でしょうか?」

 

 

「いや…いい。何故だか分からないけどまるで昔っから自分の手足だったみたいに馴染むんだ。」

 

 

「…そうですか」

 

 

一夏の登場を待っていたセシリア。初心者である彼に気遣うようにそう言うが一夏はそう返した。

 

 

「……織斑さん、言っておきますが初心者であるとは言えわたくしは本気で行きます、よろしいですわね?」

 

 

「当たり前だ、手加減されちゃ困る。」

 

 

「結構。……では…参りましょうか!」

 

 

「っ!」

 

 

セシリアは先に忠告すると一夏は手加減無用と返した。そんな一夏を見てセシリアは戦闘開始の合図と言わんばかりにそう言ってはブルーティアーズの巨大なライフル『スターライトmkIII』からレーザーを放った。そのレーザーに回避できず一夏は喰らってしまいISのHPで言う『シールドエネルギー』が削られてしまう。

 

 

「さぁ、踊りなさいまし!わたくしとブルーティアーズの奏でるワルツで!」

 

 

セシリアはそう言うと一夏に向けて連続射撃攻撃…そして彼女のISの名前と同じ『ブルー・ティアーズ』と言う4機のビットでも射撃を行った。対する一夏は回避しようとするも白式が動きについていけていないのか掠りダメージとは言えシールドエネルギーがどんどん削られてしまっていた。

 

 

(武器……武器は…!?)

 

 

一夏はこちらも武器を出して攻撃を仕掛けねばと思い白式に問うとモニターに現在展開可能な装備の一覧が現れる……も、1つしか無くしかも近接ブレードしか無い為に内心少し絶望するも……

 

 

「えぇい、やるしか無いな!」

 

 

一夏は半ばヤケクソで近接ブレードを展開して手に取る。その剣…もとい刀は1.6メートルはある長大な刀であった。

 

 

「…中距離射撃型のわたくしに近接格闘武器を…?無謀ですわ……!(…それとも何かの策があっての事…?どちらにせよ油断は禁物ですわね…!)」

 

 

中距離射撃に近接格闘を挑もうとする一夏に無謀だと思いつつも何か策があっての事かとセシリアは油断しないように考えつつも攻撃を続ける。しかしセシリアの考えとは裏腹に一夏は本当にこれしかない為に防戦一方となってしまうのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……27分…持った方ですわね。初心者とは言え流石は翔さんの従弟で織斑先生の弟さんですわね」

 

 

「…そりゃあどうも」

 

 

あれから27分間防戦一方だった一夏だがそれでも生き残った為にセシリアにそう褒められる。しかし一方の一夏は既にシールドエネルギーが残り僅かの為にこれ以上攻撃を受けられない状況であった。

 

 

(……ショートブレード一本で挑むものだから何かの策かと思いきや…ハッタリでしたか…。しかし初心者とは言えここまで生き残ったのは流石と言った所……可哀想ですが勝負は勝負……)

 

 

「…では…フィナーレといきましょう!」

 

 

セシリアの発言と同時にビット攻撃が一夏を襲うが一夏は辛うじて回避…しかしその隙にセシリアはライフルを構えており一夏を捉えていた。

 

 

「左足、いただきますわよ!」

 

 

「…っ!だぁぁぁぁぁ!!」

 

 

既に撃つ構えになっているセシリアに一夏は無理矢理の加速でセシリアのライフルに体当たりを仕掛ける。その衝撃によって砲口が逸れて射撃が外れた。

 

 

「!?む、無茶苦茶しますわね…!」

 

 

その行動に驚きつつもセシリアはビットに攻撃指示を出した……が、その瞬間…一夏は振り返っては後ろに飛んでいたビットの1つを切り裂き墜とした。

 

 

「なっ!?」

 

 

一夏がビットを1機墜とした事にセシリアは驚愕する。まぐれ…とも思ってしまうが明らかに反応していた様子であった為に驚きが隠せない様子だった。

しかし一夏はセシリアの方に振り返り攻撃を行おうと刀を構えていた。

 

 

「くっ……!」

 

 

セシリアは後方に回避しつつも指示を出すように右手を上げる。すると再びビットが一夏を狙おうとするので一夏は再び振り返ってはもう1機ビットを斬って墜とした。

 

 

(やっぱりそうだ…!このビットはオルコットが毎回命令を送らないと動かない!そしてその時のセシリアは制御に意識を集中させているせいでそれ以外の攻撃が出来ないんだ!)

 

 

(ピットが動いている間はオルコットからの攻撃は無い!接近するなら今だ!)

 

 

「っ…!!」

 

 

一夏はセシリアのビットの動きについて気付いた。要はセシリアがビットを動かしている時にはセシリアは攻撃どころか動く事が出来ず、更にセシリア自身が動いているとビットが動かないという事だった。それに気付いた一夏はビットを1機、2機…3機と墜としていった。

 

 

(まぐれ…ではない…もう3機も墜とされた…!まさか…勘付かれましたか…!?…まさかあの防戦一方だった27分は……!)

 

 

突如の一夏の逆転劇な猛攻にセシリアは動揺が隠せずにいた。自分のビット攻撃の時の弱点に気付かれたからだ。そして防戦一方だったあの27分は自分の動きを探る為に使った時間であったとセシリアは悟った。……最も一夏の方は本当に防戦一方であった為にそんな事を考えている暇は無かったのだが…

 

 

そう考えている内に一夏に最後のビットを叩き墜とされてしまった。

 

 

「残るは…オルコット本体のみ…!」

 

 

一夏は勝ちを確信し、セシリアに攻撃を仕掛けようと加速して突っ込んで行った……が…

 

 

「…っ!?」

 

 

「……奥の手とは…こういう事ですわ…!」

 

 

セシリアが二ヤリと笑みを浮かべており腰部のスカート状のアーマーの突起が外れて動くのが見えた。

 

 

「…ブルー・ティアーズは……6機ありましてよ!」

 

 

そこから放たれたのは先ほどのレーザーではなくミサイルであり、そのミサイルに一夏は直撃を喰らってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________________________________________________

 

 

 

 

 

「い、一夏!」

 

 

「…………………」

 

 

ピット内でモニターを見つめていた箒は咄嗟に叫び、一方の翔は動じることなく黙ってモニターを見つめていた。

 

 

「……ふん…機体に救われたな、馬鹿者め…」

 

 

すると千冬は何かを悟ったのか鼻で笑いつつもそう呟いた。……何故ならば…

 

 

 

 

 

 

 

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(……あ…危なかった…。ブルー・ティアーズが6機無ければ…負けていましたわ…!……わたくしも…まだまだ修行不足と言う事ですわね…!)

 

 

一夏にミサイルが直撃し、シールドエネルギーを削り切ったと思いセシリアは勝ちを確信するも表情には余裕は無かった。それどころか相手は初心者と言う事もあり恐らく心の奥では慢心があった為にこのような目に遭ったと思いまだまだ実力不足であると反省していた。

 

 

………だが、次の瞬間……

 

 

『フォーマットとフィッティングが完了しました。確認ボタンを押してください。』

 

 

「…っ!?」

 

 

爆発の煙から聞こえる電子音の声にセシリアはギョッとする。そしてその煙が晴れるとそこには先ほどまで受けた実体ダメージが無くなっており、それどころか機体の装甲が別の形になったISを纏う一夏の姿があった。

 

 

「ま、まさか…『一次移行(ファースト・シフト)』!?今まで初期設定の状態で戦っていたという事…!?」

 

 

今まで一夏が初期設定の状態のISで戦っていた事にセシリアは再び驚愕する。ある意味自分を追い詰めてきた相手を倒したと思いきやパワーアップして再び現れたというような感情であった。

 

 

(……雪片弐型…!?ち、千冬姉と同じ武器で……世界を制した一振りと同じ力……!)

 

 

近接ブレードが名を変えその名を見た一夏は驚く。…『雪片』…かつて千冬が使っていた専用ISの名称であった。

 

 

「……俺は世界で最高の姉さんを持ったな。だから…最強で最高の姉さんを持つ弟として…不様な姿を見せて織斑千冬の名を汚すワケにはいかない…!」

 

 

「……っ!こ、このお!!」

 

 

一夏はこの武器の名を見て何かを悟ったのかそう宣言する。対するセシリアは焦りが隠せずに先ほどのミサイルを放った。そのミサイルから逃げようと一夏は飛ぶも追尾型なのかミサイルは一夏を追いかける……が…

 

 

(動きが軽い…!速度が明らかに上がったのにさっきよりも意のままに飛べる!!)

 

 

先ほどの初期設定の時よりも動ける事に一夏はこのままいけると思い追尾してきたミサイルを刀で斬り落とした。

 

 

「ぁ……ぁぁっ……!」

 

 

最後のブルー・ティアーズ2機を墜とされほぼ為す術が無くなってしまったセシリア。そんなセシリアにお構いなしに一夏は高速で近づき、斬撃を喰らわせようと構えていた。

 

 

「い、インターセプ…(ま、間に合わない…!ま……負け……!?)」

 

 

接近戦用のショートブレードを展開しようにも呼び出しに時間がかかり間に合わないと悟った瞬間、既に一夏は懐に潜り込んでおり斬撃を振るおうとしている姿を見てセシリアは敗北を悟った……瞬間…

 

 

 

 

『試合終了。勝者…セシリア・オルコット』

 

 

「「……え?」」

 

 

斬撃が当たる直前に決着を告げるブザーが鳴りセシリアが勝利したと告げられた為に一夏は勿論セシリアもぽかんと唖然としてしまっていた……。

 

 

無論これにはギャラリーもピットに居た箒と真耶も同じであり、ただ翔はまるで『プークスクス』と言うような表情をし、千冬は『やれやれ』と言う表情をしていた。

 

 

一同は何が起こったのかが分からないまま試合は終わり……結果、一夏は負けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……よ、よく分かりませんが…今のを振るわれていたら…わたくしは負けていた…)

 

 

(…………わたくしも…まだまだと言う事ですわね…。そんなわたくしが次は翔さんとの試合……果たして…勝てるのでしょうか…?)

 

 

(……それにしても……わたくしの油断が原因とは言え初期設定であそこまで……織斑一夏さん……本当に初心者…なのですか……?)

 

 

 

 

 




…ほとんど原作通りじゃねーかw

すみません、次回は翔との試合なのでオリジナルです


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