あいえす! ~一夏の従兄は自由人で混沌(カオス)~ 作:レタスの店長
「スゲェな翔兄!!あのセシリア相手に全くダメージを受けずに勝つなんて!!」
「別にスゲェ事なんてねぇよ。単純にお前の試合の時にパターンとかを見ていたから出来ただけの事だ、初戦だったら喰らってたかも知れねぇよ」
「それでも圧倒だったじゃないか!流石翔兄だぜ!」
帰ってきた翔の元に一夏が駆け寄り騒ぐように言う。……自分は前半逃げるので精一杯な挙句自滅みたいな感じで負けた為に翔が圧勝した事を自分が勝ったかのようにそう言った。
「くぅぅぅ!俺も零落白夜のアレが無かったら「騒いどる場合か馬鹿者」いっ!?」
翔が勝った事に興奮が収まらない一夏…であったが千冬の出席簿アタックにより黙らされてしまった。
「次はその天崎とお前が戦う番だろうが。……まぁ今の試合を見た所お前は秒殺されてしまうかも知れんだろうが…」
「な、何をぉ!?翔兄!さっきはあんな不覚を取ったけど能力が分かったんだ、今度はさっきみたいにはならずに翔兄に勝つからな!」
「へ、やれるもんならやってみな」
「…一夏よ…お前それやられ役のセリフにしか聞こえないぞ…」
その翔と次は一夏が戦う為に千冬はそう言う。しかしセシリアとの圧倒的な試合を見ても一夏は折れるどころかやる気になっており翔に宣言するも完全にやられ役のセリフにしか聞こえない為に箒は呆れながらツッコミを入れた。
「……じゃあ俺は反対側のピットにでも行って準備するかな」
翔はそう言うと先ほどのセシリアが居たAピットの方へと向かう。Aピットに向かう中、翔はポケットの中にいるスティレットとマガツキと話をしていた。
「次はアンタの従弟との戦いね!アタシにかかれば楽勝ね!」
「…いや、次はマガツキに頼もうと思う」
「わ、私ですか?」
「えぇ~!?なんでよ~!」
スティレットは連戦する気でいたが一夏との戦いはマガツキに頼むと言い出す為に不満そうな声を上げた。
「さっきの試合を見た所一夏のISは接近戦の武器しかなさそうだ。それにあの零落白夜って能力はかなり強力だろうしな…お前の日本刀じゃまず受け止められず折られそうだからな…」
「だったら高速で動いてガトリングガンでネチネチ攻めたら良いじゃないの!」
「まぁそれが一番勝ちやすい戦い方だけどな…アイツ、正々堂々と勝負しろって拗ねるだろ恐らく」
「……確かに拗ねそうね」
全然まだ扱えていないとは言え一夏のISの能力…零落白夜は千冬の説明した通り近接戦においては恐らく最強クラスの能力と言っても過言ではない為にスティレットの武装の日本刀じゃまず受けきれずに折られる可能性があった。ならば遠距離でチクチク攻めればと案を出すが一夏の性格上それをすれば拗ねると翔が言うとスティレットも同感した。
「…しょーがないわね、マガツキ!あんたに譲ってあげるんだから不様な試合にするんじゃないわよ!」
「 は ?誰にそんな事言ってるんですかヘタレ」
「なぁ!?誰がヘタレよ!!」
「喧嘩すな。…ほれ、着いたから準備しろマガツキ」
「あ、畏まりました主様!」
するとスティレットはマガツキに上から目線で譲る為にキレて目のハイライトが消えたマガツキが刀を突き付けて脅すもヘタレ呼ばわりされたスティレットは怒る。そんな話をしているとAピットに着いたので翔が指示を出すと先ほどのスティレットのようにマガツキは翔の無色のガントレットの上に乗り、ガントレットが小さく光っては先ほどのスティレットのようにマガツキの姿は消え、代わりにガントレットが赤色になっていた。
そして展開すると…先ほどの青い全身装甲のISとは違い今度は赤い色の鎧武者を彷彿とさせる外観をしていた。
「よし、行くぜぃ!」
『了解です、主様!』
翔はそう言うとアリーナへと向かい飛んで行った。
「待たせたか一夏?」
「いいや、待っ……って翔兄のISなんか変わってないか!?しかもさっきより少しデカいし…」
「俺のISはフォルムチェンジが出来るんだよ(まぁ嘘は言っていない)」
「な、何だその…滅茶苦茶最先端行ってそうな能力……!?」
既に待っていた一夏に翔は尋ねると…案の定先ほどとは違うISの姿に一夏は驚いており翔は……嘘は言ってないがそう誤魔化した。
「お前が接近戦しか出来ないISだからな…俺も接近特化型のフォルムに変えたんだよ」
「…確かにさっきは性能とか能力が分からなかった……でもそれが分かったから今度こそ千冬姉の名を汚さない為にも…翔兄に勝つ!」
「……そういう事言わんほうがいいのによ……」
翔がそう言うと一夏は先ほどのセシリアの時と同じように大きく出るようにそう言う為に翔は呆れながらもそう言った。
……そして試合開始のブザーが鳴ったと同時に翔と一夏は接近し、翔の二刀の刀と一夏の剣がぶつかり合い、つばぜり合いの状態となっていた。
「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
(……確かコイツの剣はシールドバリアーを斬り裂ける威力持ってんだよな。サツガとテンカイが実体剣とは言え長引きゃ下手すりゃ折られるかもな…)
二刀で一夏の剣を受け止めながら翔は考える。零落白夜は発動時に勝手にエネルギーが消費していく事がネックだがシールドバリアーを斬り裂いて攻撃できる威力を持つ為に細い二刀のサツガだと折られてしまうかもと考えていた。
(向こうも零落白夜の使い方が分かれば短期決戦を仕掛けてくるだろう…だから先に…短期決戦を仕掛けるしかねぇ…か!)
恐らく一夏が零落白夜の弱点と使い方を理解すれば短期決戦を挑むようになるであろうと察した翔は逆に短期決戦を仕掛け、零落白夜を発動させても自滅してしまう位にシールドエネルギーを削ろうと考え、仕掛ける為に翔はそのまま一夏へと突っ込んで行った。
(…来た!真正面から……いや、翔兄の事だ、何か仕掛けてくるかも知れないな…!)
突っ込んで来る翔に一夏は構えつつ……セシリアとの試合を見ていた為に学んだのか翔が何か細工をしてくるに違いないと思い警戒した。すると翔は両手の二刀で斬りかかるが一夏はそれを剣で受け止めていく。
「真正面の斬り合いなら通用しないぞ!箒との訓練で鍛えられたからな!」
「ほぉ~やるじゃん、箒の事を褒めつつ好感度を上げる……お前も学んだなぁ…」
「好感度?何のことだ?」
(無自覚なのが厄介なんだよなぁ……モッピーよ、道は長いぞ…頑張れ)
箒のお陰だと一夏が言うので翔はそう返す……も、全く何のことか理解していない為に内心で箒に同情する翔。……変な所は鈍感な一夏であった。
……するとその隙に翔は一夏に蹴りを仕掛けようという動きを見せた。
「…!?蹴りが来るか……!」
その動きに一夏も見えていた為に蹴りのリーチ分間を空けて反撃を狙おうとする……も…
「……!?け、剣!?ぐはぁっ!?」
その蹴り……いや、翔のISの足の裏には大太刀サイズの刀が仕込まれておりそれもあってかリーチを見誤ってしまい一夏は蹴りと剣撃が直撃してしまいアリーナの壁に叩き付けられてしまう。今ので結構なシールドエネルギーのダメージになってしまった。
「あ……足に…剣が……!?」
「…ご生憎様、マガツキに刀は4本ありましてよ?(裏声)」
「いや、セシリアの真似するなよwしかも裏声でw」
足に刀が装備されている事…いや、武器が二刀だけでない事に一夏は驚くが翔が裏声でセシリアの物真似をする為に驚きがすぐに消え去ってしまい少し噴き出してしまった。
……翔の言う通りマガツキには脇差の『サツガ』、大太刀の『テンカイ』がそれぞれ二本ずつ…計四本の刀が装備されていた。その内テンカイは足の裏に装備できるタイプの刀であった。
「……スキありぃ!!」
「あ゛っ!?きったねぇ!?」
「勝負に汚ねぇもクソもあるかい!!」
そんな噴き出す一夏のスキをついて翔は蹴りを喰らわせる。蹴りを喰らって吹き飛ばされた一夏がそう言うも翔にそう切り捨てられた。
「そぅらもう一撃ぃ!!」
「うぐおぁぁっ!?」
ダメ押しの追撃で翔は蹴りと足の大太刀の斬撃を一夏に喰らわされる。今の連続攻撃によりシールドエネルギーはゴッソリと削られてしまった。
(や…やべぇ…!今のでゴッソリと……!下手すればあと一撃でやられちまう…!)
「………どうやらあと一撃か二撃持つかどうかみたいだな「人の心まで読めるとか翔兄無敵か!?」…いや、分かりやすいんだよお前…」
一夏もシールドエネルギーの残量を見て内心でそう思うも翔に察されてそう言うと驚きの声を上げてそう言う。……今のを心を読まれたと思っていたのだが翔の言う通り分かりやすい男であった…。
(…もう後が無い……!仕方ねぇ、イチかバチかだ……!!)
「……お?来るか?」
「…零落白夜!!」
意を決したのか一夏は零落白夜を発動させ、剣が青く光り始めた。
「遂に来たか零落白夜。……てか俺このまま逃げ回ってりゃ勝ちじゃね?」
「うぉいっ!!?」
「…なーんてジョーダンだよwここまで来たなら付き合ってやらぁ」
零落白夜を発動させた事に翔はそう言う……も、翔の言う通り発動中はシールドエネルギーが減っていく為に逃げ回れば翔の勝ち確定であった。……が、零落白夜を見ても余裕があるのか翔はそう言った。
「シールドエネルギーが切れる前に……!うおぉぉぉぉぉぉ!!」
こうしている間に今もシールドエネルギーが少しずつ減っている為に一夏は短期決戦を仕掛けようと翔に攻撃を仕掛ける為に突っ込んできた。しかし翔はそんな一夏の剣撃をいつも容易く回避した。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
回避されようとも攻撃を仕掛ける一夏…しかし翔はそれを回避していき……
「…って、さり気なく時間稼ぎしてねぇか翔兄!?」
「誰も避けんとは言っとらんだろうがい、そんなんでも攻撃喰らったら大ダメージなのによ」
「そ、そりゃあそうだけど…「はい、隙ありー!」ぐぼっ?!おまっ!?」
「分かりやすいんだよなお前は…」
先程から回避しかしていない為にさり気なく翔が時間稼ぎしているように思えた為に一夏はそう言い出すので翔はそう返す……隙に一夏に蹴りを入れて吹き飛ばす。
「……さーて…そろそろ終わりとするか…!」
「………っ!!」
翔はそう言い大太刀二本を抜いて構えた。その様子に来ることを予測した一夏も構えて反撃を狙おうとするが……
「…だりゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「な、なにぃぃぃ!?」
あろう事かその大太刀二本をブーメランのように投げつけてきた。そんな翔の行動に驚きつつもその大太刀はこちらに向かって飛んでくる為に一夏は回避せざるを得なかった。
「か、刀を投げるかフツー「戦いに常識なんて求めるもんじゃねぇよ」なぁ!?」
大太刀を投げてきた事に一夏がそう呟いた……間に翔は既に背後へと回っており脇差二本を構えており……
「これで終わりだ!」
「がっ!?うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
振り返る暇も無く一夏は翔からの斬撃を背中にまともに喰らってしまった。そしてそのまま落ちていき地面に激突してしまうのだった。
『試合終了。勝者…天崎翔』
決着が着き、ブザーと共に翔の勝利が告げられた。翔もゆっくりと地面に降りて地面で這いつくばっている一夏に目をやった。
「く…くっそぉぉぉぉ……!」
「同じ接近戦タイプだからと言って遠距離攻撃してこないとは思わない事だな。……セシリアよりも課題が多いなお前の場合は…」
「いや、だからって刀投げるって……それに俺まだ初心者…」
「つべこべ言うな、敗北者」
「ぐはぁっ!!?」
悔しがる一夏にそう言う翔。しかし一夏はやはり納得いかないし初心者である言い訳をしようとすると翔から無慈悲な言葉のボディブローを喰らいダウンしてしまったのだった…。
こうしてクラス代表を決める戦いは終わり、翔の全勝と言う形で終わる事となった…
・マガツキ(ISモード)=全身装甲型のISであり見た目はフレームアームズのマガツキ。特機みたいな感じなので通常のISよりも少し大きいがだからと言ってスピードは遅くはない模様。脇差の『サツガ』、大太刀の『テンカイ』の四刀を使い分けた接近戦を得意とする。
…長い間戦闘描写がある作品書いてなかったので書いてて下手糞になったなぁ…と思いましたw一夏の扱いが悪い気もしますが基本この作品じゃこんな感じです(おいw)