パルスィの目から嫉妬の色が輝き、彼女は3人に向かって力強く弾幕を放った。その攻撃は、怒りと嫉妬の感情が渦巻く彼女の内側から絞り出されている。「あなたたちを追い返すんだから…!」
さとりと星熊勇儀は瞬時にその弾幕の動きを察し、それに応じて素早く避けた。さとりは直感と洞察力を駆使してみずからの身を守り、勇儀はその力強い体と経験に基づいた反射神経で迫る攻撃を難なくかわした。
こいしもその場の状況を察知し、自分の「無意識を操る程度の能力」を駆使してパルスィの目の届かないところから反撃しようと試みた。しかし、パルスィの弾幕はただの物理攻撃ではなく、3人の内に潜む嫉妬の感情を感知し、それに引き寄せられるかのように追尾してくる厄介な攻撃だった。
「これは…弾幕が私たちの感情に反応しているの?」さとりは驚きつ、迅速に対応策を考え始める。
こいしも立ち止まるわけにはいかず、自分の弾幕を繰り出して相殺することを試みるが、追いかけてくる嫉妬の弾幕を完全に振り切ることは難しく、彼女も疲弊していく。
それでもさとりと勇儀、こいしの3人は、攻撃を避けつ反撃を試み続けたが、パルスィの攻撃の手は止むことがなく、たまにしか反撃のチャンスが訪れない。
パルスィもまた疲労の色を浮かべ始めていた。3人を相手に絶え間なく弾幕を繰り出しているため、次第に体力が消耗し、彼女自身も攻撃に被弾し始める。痛みを堪えつも、彼女の心の中には焦燥感が募っていた。
「このまでは…負けてしまう…」パルスィの目がちらつく。自分の力が限界に近づいているのを感じつ、思案を巡らせた。
そして、彼女は考えた末、苦肉の策としてユウスケを解放することを決意する。「ユウスケ…私があなたを守るために…」彼女は、自分に正当化していた思いの中で最後の手段に出ることにした。
彼女は手を天にかざし、封じていたユウスケの檻を開放するための力を振るう。「お願い、これで私の側について…!」彼女の声は、最後の頼みに混じって消え入るようだった。
その瞬間、彼女の意志を反映するように檻の封印が解かれ、そこから輝く光が放たれた。この行動がどういう結果をもたらすのか、パルスィも、そしてさとりたちも、まだわからないままだったが、戦いの行方は新たな局面を迎えようとしていた。
封印が解かれ、ユウスケは光とともに外の世界へと姿を現した。彼の目がさとりたちに向くと、彼は一瞬の間、ただ困惑しているようだったが、すぐにその視線をパルスィへと向けた。
ユウスケは彼女を見つめ、涙を浮かべる。「パルスィ…どうしてこんなことに…」悲しみに満ちた声で呟いた。
さとりは優しく声をかける。「ユウスケさん、大丈夫ですか?」
しかし、ユウスケはその言葉を無視してパルスィに近づき、彼女をそっと抱え上げ、近くの布団へと寝かせた。彼女の髪を優しく撫でつ、彼は静かに目を閉じる。
そして、ユウスケは静かに3人の方を振り返り、一息ついてから口を開いた。「どうして、どうしてパルスィを傷つけたんだ。僕は彼女を守らなきゃならなかったのに…。外の世界には危険が溢れている。パルスィ、お疲れ様。本当にごめんね。」
少し間を置いてから、さらに言葉を続けた。「あなたたちがパルスィを傷つけたなんて、許せない。彼女は、僕にとってすべてなんだ。」
彼の声には怒りと悲しみ、そして何かに縛られたような固い決意が含まれていた。それを聞いたさとり、こいし、勇儀は驚きを隠せない。
ユウスケは冷やかな視線を3人に向け、戦闘の構えを取りつ、静かに立ち位置を変えた。
「待って、ユウスケさん!」さとりが呼びかける。しかし、ユウスケは耳を貸さず、3人に向けて力をため始める。
「どうしたの、ユウスケ兄さん!」こいしも叫ぶ。「私たちがわからないの?一緒に遊んだ、あのユウスケ兄さんだよね?」
星熊勇儀は声を張り上げた。「お疲れなんだろう、ユウスケ!ちょっと落ち着けって。パルスィのことは大切にしているんだろう、それはわかる。でも…!」
それでもユウスケの目には、彼自身の決意しか映っていないようだった。彼の心はパルスィで塞がれていて、他者の声に耳を貸す余裕がない。
さとりは、そんなユウスケの状態を見て、彼の心にアクセスしようと決意する。「ユウスケさんの心を開いてみせる…こいし、勇儀さん、彼を足止めしてくれる?」
こいしと勇儀は頷き、ユウスケの攻撃を避けつ、彼に直接の接触を取らない距離で注意を引く。さとりは一瞬、目を閉じ、ユウスケの心に深く入り込む準備をした。
彼の心は混とんとしており、パルスィへの強い依存の呪いに蝕まれていた。自分以外の誰も受け入れない、その堅固な壁を打破しようと、さとりは集中し始める。
「ユウスケ、心を開いて。私たちは友達よ、あなたを守りたいだけなんです。」さとりは心の奥底で静かに呼びかける。彼の心の深くに沈殿する迷いや、不安を少しずつ溶かして行こうと試みた。この戦いが彼を一人にしないための、大河のような渦中での挑戦だった。