地底スタートの幻想郷生活   作:四国の探索人

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第二十三話 紅霧異変前夜(紅魔館)

ユウスケは紅魔館の広さに改めて驚きを隠せませんでした。扉を一つひとつ開けながら、中に何があるのかを確かめ、豪華な内装や珍しい装飾品に感心していました。

 

そんな時、突然声をかけられました。

 

「何をしてるの?」

 

ユウスケは振り向くと、そこには金髪に西洋風の服、宝石のような羽を持つフランドール・スカーレットが立っていました。

 

ユウスケ:「あ、こんにちは。僕は館の主に招待されてきたユウスケです。ここに樹を植えることになっているんです。」

 

フランドールは興味津々で目を輝かせました。

 

フランドール・スカーレット:「へえ、面白そう!普段はどんな生活をしてるの?」

 

ユウスケは彼女の興味に応えて、博麗神社での日常について語り始めました。

 

ユウスケ:「博麗神社では、毎日さまざまな出来事に満ちています。霊夢と一緒に季節ごとの祝祭を準備したり、妖怪たちと交流したり。時には、幻想郷全体を巻き込むような不思議な事件もありますね。でも、何よりも、みんなで平和に過ごす日々が一番の喜びです。」

 

フランドールはユウスケの話に耳を傾け、楽しそうに笑いました。

 

フランドール・スカーレット:「それはすっごく楽しそう!またお話に来てね、もっといろいろ聞きたいから。」

 

ユウスケは心地よい約束を交わし、自室に戻ることにしました。

 

しばらくして夕食の時間になると、咲夜がユウスケを呼びに来て、レミリアがいる部屋へと案内しました。部屋に入ると、そこにはカリスマあふれる吸血鬼、レミリア・スカーレットがいました。

 

レミリアは優雅に立ち上がり、その威厳を持って自己紹介を始めます。

 

レミリア・スカーレット:「ようこそ、紅魔館へ。私はレミリア・スカーレット。この館の主であり、夜の王女でもあります。あなたが私たちの館に美しい樹を植えるという噂を聞いて、とても楽しみにしています。」

 

その堂々とした姿と言葉に、ユウスケは少し圧倒されながらも頭を下げる。

 

 食卓には香ばしいカレーライスが運ばれ、ユウスケは座ってその香りを楽しみながら微笑みました。向かい側には、レミリアが優雅に席についています。金色の灯りがテーブルを柔らかく照らし、心地よい雰囲気を作り出しています。

 

レミリア・スカーレット:「どうぞ、召し上がれ。咲夜があなたのために作ったカレーライスよ。」

 

ユウスケは一口を口に運び、その味に嬉しそうに頷きました。

 

ユウスケ:「本当に美味しいです。ありがとうございます。」

 

レミリアが静かに微笑んで問いかけます。

 

レミリア・スカーレット:「それで、ユウスケ。あなたが幻想郷に来た理由についてだけど、どういった経緯だったの?」

 

ユウスケは少しためらいながらも、真実を話し始めました。

 

ユウスケ:「実を言うと、特別な理由があったわけではなくて…。本を読んでいたら、突然ここに来てしまったんです。何の前触れもなく、ただある日気がつけば幻想郷にいたんです。」

 

レミリアは興味深そうに目を細め、さらに質問を続けました。

 

レミリア・スカーレット:「不思議な話ね。では、幻想郷に来る前の生活はどんなものだったの?」

 

ユウスケは小さくため息をつきながら続けました。

 

ユウスケ:「普通の学生生活でしたが、正直、毎日が同じことの繰り返しで退屈に思えていました。友人も少なくて、あまり刺激がなくて…。それだけに、ここでの新しい経験がとても新鮮で嬉しいです。」

 

レミリアは彼の話を聞きながら優雅に微笑みました。

 

レミリア・スカーレット:「なるほど、幻想郷はあなたにとって新たな冒険の場なのね。ここでは日々新しいことが起きるから、きっと退屈することはないわ。」

 

ユウスケはその言葉に安心しつ、この不思議な世界での出会いや経験が自分をどう変えていくのか、期待を胸に感じていました。

 

レミリアはユウスケの話に興味を持ち、次の質問を投げかけました。

 

レミリア・スカーレット:「では、あなたが幻想郷に来てから、博麗霊夢とはどのように出会ったの?」

 

ユウスケは少し微笑んで、その時の状況を思い出しました。

 

ユウスケ:「(地底から)幻想郷に着いた直後、まさにどうしたらよいかわからず彷徨っていました。そんな時に偶然博麗神社を見つけたんです。霊夢が迎えてくれて、『こんなところで何してるの?』って声をかけてくれたのが最初の出会いでした。(本当は賽銭の音によってきました)」

 

レミリアは興味深そうに頷きながら続けます。

 

レミリア・スカーレット:「それで、彼女とはどんな関係を築いているの?」

 

ユウスケは少し考えながら答えました。

 

ユウスケ:「彼女とはまだ一緒に過ごす時間は短いんですが、親切にしてもらっています。彼女は最初は警戒している様子もありましたが、僕の事情を話すと理解してくれて。それ以来、親しくさせてもらっています。一緒にお茶を飲んだり、話をしたりしています。彼女の強さにすごく感心しています。」

 

レミリアは微笑みながら、ユウスケの話を聞きました。

 

レミリア・スカーレット:「霊夢はとても賢くて力強い存在だから、あなたにとってもいい友人になりそうね。彼女との交流からは、何か得たものはあったかしら?」

 

ユウスケはうなずき、心に浮かぶ思いを語りました。

 

ユウスケ:「え、彼女からは多くのことを学んでいます。彼女はとても自由で、自分の信じる道をしっかり持っています。そんな生き方に影響を受け、自分ももっと自分らしく生きたいと考えるようになりました。」

 

レミリアはその言葉に満足げに頷き、さらに奥深い興味を見せました。

 

レミリア・スカーレット:「それは素晴らしいことね。彼女にとってあなたはとても大事に違いないわ。」

 

ユウスケはその考えに心温まり、思いがけない幻想郷での人間関係が自分を成長させていることを実感しました。

 

 食事が終わると、ユウスケは満足感を抱きながら自室へと戻りました。一人になった彼は、幻想郷での新しい生活に思いを巡らせていました。

 

一方、ダイニングルームには咲夜とレミリアが残り、静かな空間で会話が始まりました。

 

レミリア・スカーレット:「咲夜、ユウスケについて考えたんだけど、彼は博麗霊夢の目の前で葬るにはぴったりかもしれないわ。」

 

咲夜はその言葉に驚いたように目を見開き、レミリアの意図を尋ねました。

 

咲夜:「人質にするとは、どういうことですか?ユウスケは幻想郷に来たばかりの人間ですし、彼をむやみに巻き込むことは…」

 

レミリアは手を振り、咲夜の心配を一旦遮りました。

 

レミリア・スカーレット:「わかっているわ。それが逆に効果的だと思うの。彼がどれだけ無防備で、霊夢にとって大切な存在になるか…この状況を利用することで、彼女の意思を揺らがせられる可能性がある。」

 

咲夜はレミリアの思惑を理解し、口を開きました。

 

咲夜:「なるほど。ですが、ユウスケが本当にその役目に相応しいかどうかは…」

 

レミリアは微笑みながら言いました。

 

レミリア・スカーレット:「彼はまだ幻想郷に慣れていないし、無知ゆえに私たちにとって都合がよい。明日、異変を起こすつもりだから、咲夜、あなたから紅魔館の住人たちに伝えておいて。その準備を整える必要があるわ。」

 

咲夜は頷き、表情を引き締めました。

 

咲夜:「わかりました、レミリアお嬢様。みんなに指示を出します。」

 

レミリアは満足そうに笑顔を浮かべ、今後の計画に高揚感を抱きながら言いました。

 

レミリア・スカーレット:「これでまた面白い展開が待っているわね。楽しみにしているわ。」

 

咲夜は静かな決意をもってレミリアに従い、彼女の命令に素早く取り掛かるのでした。彼女の目には決意が宿っていました。この新たな計画は、幻想郷でどのような影響をもたらすのか、今後の展開が期待されました。

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