紅魔館の廊下は緊張に満ちた静寂に包まれていた。しかし、次の瞬間、フランドール・スカーレットの眼前に巻き起こったのは激しい弾幕戦だった。フランドールは孤独への恐怖を振り払うように、魔理沙とユウスケに向かって強力なエネルギーの玉を次々と放ち始めた。
魔理沙は箒の手綱を引き、見事な空中機動でフランドールの攻撃を避けた。彼女の動きは流れるようで、美しかった。ユウスケはその場で素早く反応し、自らの生成能力を使って強固な盾を展開し、彼女の攻撃を受け止めた。一見単純にも思えるこの防御は、フランドールの一撃一撃の重さを感じさせるに十分だった。
彼女たちの反撃はまた圧巻だった。魔理沙はユウスケに向き直ると、短く確認の言葉を交わした。「いけるか、あの技はまだ?」
ユウスケは大きく頷いた。「もちろん!合わせるよ!」
それを合図に二人は、桁外れのエネルギーをその手に集め始めた。眩しい光が彼らの間で収束し、放たれたマスタースパークは空間を切り裂くような圧力と共にフランドールに向かっていった。
煙が晴れたとき、聞こえてきたのは拍手の音だった。フランドールは無傷のま、楽しげに彼らを見つめていた。「凄い凄い!まさか、フォーオブアカインドを使わされるなんて思わなかったわ!」
彼女は複数に分身し、一気に攻撃を畳みかけようとしていた。しかし、彼女の手は急に止まりました。視線は自らを取り巻く屋敷の窓の外を捉えていました。何かに気づいたかのように、その表情には驚きと戸惑いが浮かんでいました。
ユウスケと魔理沙も彼女の視線を追い、外の様子に目を向けました。そこには、幻想郷全体が赤い霧に覆われ、太陽が隠されてしまった異様な光景が広がっていました。空気は不気味なほど静かで、通常の昼間の明るさはどこにもありません。ただ赤い色が世界を支配しているかのように見えました。
その異変を見た魔理沙が素早く質問を投げかけます。「これ、お前がやったのか?」
フランドールは、その驚きに完全に圧倒された様子で首を振りました。「知らない。お姉様も、館のみんなも、私を除け者にすることが多いから、何もわからないの。」
現れた景色とフランドールの言葉から、魔理沙は状況を理解しようと頭を巡らせました。しばらくの沈黙の後、彼女は冗談めいた声で言います。「姉貴に聞いてみればいいじゃないか。教えてくれないなら、一回殴ってやればわかるかもな。」
この言葉にふと意を決したフランドール。彼女の目に再び力が宿りました。「そうね、それもいいかも!」
こうしてフランドールは決意を新たにし、姉であるレミリアに立ち向かうための第一歩を踏み出すのでした。その後ろ姿を見送りつ、魔理沙とユウスケもまた、幻想郷を覆うこの異変に立ち向かう準備を始めます。
同じ頃、博麗霊夢は空を見上げ、幻想郷全体を覆い始める不吉な赤い霧に気づくと、即座に紅魔館へと向かう決心をしました。この現象は、ただ事ではないという勘が働いたのです。
紅魔館に到着すると、そこには門番の紅美鈴が待ち受けていました。彼女の態度は挑発的で、霊夢を見つめながら悠々と構えを取り、手招きしました。
霊夢はその挑発に応じ、冷静に自分の構えを整えました。「こんな時に挑発だなんて、時間の無駄よね。」と心の中で思いながらも、手早く弾幕を美鈴に向けて放ちます。
美鈴は迫り来る弾幕に驚き、顔をしかめながら叫びます。「遠距離から攻撃なんて卑怯よ!」彼女は泣き言を言いながら、紅魔館の中へ急ぎ足で逃げ込んでいきました。
霊夢はその様子を少し呆然と見送りつ、ため息をつきました。「まったく、慌てん坊ね。」そう言うと、霊夢も美鈴の後を追い、紅魔館の中へと足を踏み入れました。
彼女の心には、起こりつある異変に対する強い意志が燃えていました。紅い霧がもたらす謎を解き明かし、この異変の原因を突き止めるために、霊夢の冒険は始まったばかりです。 彼女は、館の奥に潜むであろう真実を求めて進んでいきます。