地底スタートの幻想郷生活   作:四国の探索人

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第三十話 這々の体で

咲夜は、目の前で繰り広げられる状況を冷静に整理していました。パチュリーと美鈴はすでに倒れ、自分ひとりがこの場に残されています。ナイフや格闘術には自信があるものの、時間を操る能力がユウスケには通用しない状況に心が揺れました。しかし、彼女は何とかしてこの戦いを決着付ける必要があります。

 

「幻想郷に来たばかりなのに、どうしてそんなに強いのかしら?あなたの能力って一体何?」咲夜はまず時間を稼ぐために口を開きました。言葉を交わしながら相手の隙を探るつもりです。

 

ユウスケは彼女の質問に少し驚いた表情を浮かべますが、冷静を保ちながら答えます。「幻想郷に来たばかりではあるが、以前は地底にいたことがある。能力は外の世界から来た時に手に入れたんだ。」

 

咲夜は会話の中で考えを巡らせます。遠距離戦ではユウスケの生成する武器にかなわない。中距離では時間を稼げても決定打を打つのは難しい。近距離なら、ユウスケは素人と言えるが、自身の攻め手は格闘術とナイフのみ。とはいえ、彼の距離を保つ戦術に悩まされました。

 

覚悟を決め、咲夜はユウスケに突き進むことにしました。中距離からナイフを投げるも、ユウスケは生成した盾でそれを防ぎます。彼女が距離を詰めようとするも、ユウスケはうまく距離を取ってしまいます。自分を近づけることなく一方的に戦闘を終わらせようとする彼の戦術に、咲夜は勝つ方法を模索しつ、決断しました。

 

咲夜は一本のナイフを、ユウスケから大きく外れるようにわざと投げます。ユウスケはそれに対して特に手を打たず、安全圏にいると感じました。「狙いが外れてきたな」と内心でほくそ笑みます。

 

しかし、咲夜はニヤリとほころび、突然素早く距離を詰めてきました。ユウスケは再び距離を取ろうと足を踏み出すも、突然何かが引っかります。振り返ると、自分の服にナイフが刺さっていました。「くそ、やられたか…」

 

ユウスケは焦りつ、これ以上後退は許されないと決断し、麻酔薬入りのライフルを正面から迫る咲夜に向けて構えます。しかし、咲夜は冷静な目で彼を見つめると、メイド服を一気に脱ぎ捨て、ユウスケに向かって投げつけ視界を奪います。

 

「何…!?」

 

視界を遮られたユウスケは、慌てライフルの狙いを定め直そうとしますが、遅かった。咲夜はその隙に飛びかり、彼を押し倒すと馬乗りになります。

 

「これで終わりよ!」ナイフが一閃、咲夜の手でユウスケに迫りますが、彼も全力で抵抗し、その手を辛うじて押しとどめます。力と力が交差する中、両者の視線が激突し、まわりの音が消えるほどの緊迫感が漂いました。

 

「こんな近くで…」ユウスケが唸りを上げ、全身で抵抗します。「逃がすもんか…」

 

勝負は刹那の判断にかっています。咲夜は全力を振り絞り、相手の力を押さえ込もうとする一方で、その緊張の糸が切れる瞬間を待っています。彼女の心は強く、負けないという信念を胸に燃やしていました。ユウスケも、決して引けないという想いと共に、二人はその動きを一瞬も見逃しません。

 

それは決して終わりを迎えない戦いの中で、彼らの決意と運命が交錯する瞬間を待ち続けるものでした。

 

 咲夜はナイフに力を込めながら、ユウスケの目をまっすぐに見据えて挑発的に言いました。「女性が覚悟を決めて、下着姿で迫っているんだから、受け入れてくれない?」

 

ユウスケは苦笑しつ応じます。「そういうのは、ベッドの上で言ってくれ。」冗談めかした口調ではあるが、その声には緊張感が隠し切れません。

 

だが、ユウスケは咲夜のしっかりと固定された体勢に驚き、身動きがとれずにいました。なんとか状況を打破しようと、彼は咲夜の頭上に瓦礫やレンガを生成して落下させますが、咲夜は微動だにせずナイフに力を入れ続けています。

 

「このまでは力負けして刺されかねない…」ユウスケは自らに言い聞かせ、ある決断に至ります。

 

ユウスケは痛みを受ける覚悟を決め、左腕をナイフの先に差し出しました。鋭い痛みが左腕を貫通する感覚を耐えつ、ユウスケは右手の力を抜き、そこに意識を集中させます。左腕が犠牲になった間に、右手には筋弛緩剤と睡眠薬の注射器が生み出されています。

 

「これで終わりだ…!」ユウスケは身体を奮い立たせ、空いた隙に咲夜に注射器を刺しました。

 

咲夜はまだ激しく動こうと、新たなナイフを手に取りますが、反応が鈍くなるのが分かります。ユウスケは好機を逃さず、咲夜を押し倒し、今度は彼が咲夜の上に馬乗りになり、その腕をしっかりと抑え込みました。

 

「さすがにしぶといな…、だけど終わりだ。」咲夜はもがきつ、ついに睡眠薬の効果が回り、意識を失ってしまいます。

 

「やれやれ、これで終わったか…」ユウスケはほっとしたように呟き、重くなった腕を感じつ、自らの刺し傷を見下ろします。彼の能力によって、正常な身体組織が生成され、徐々にその傷は回復していきました。

 

少しの出血があったものの、ユウスケはすぐさまその場を後にし、空中で激闘を繰り広げる霊夢と魔理沙の元へと向かいます。二人は空中でフランとレミリアと対峙しており、ユウスケは自身の力を最大限に活かして、彼らを支援するため一刻も早く合流しなければならないと全身で感じています。

 

新たな戦いに備え、ユウスケは深く息を吸い込むと、次なる戦場へとその力を振り切りました。空中で待つ、さらなる試練に向かって、彼の使命はまだ終わりを迎えていません。




チート能力持ちでありながら負け続けたユウスケがついにモブ以外の敵を倒しました。(博霊神社の弾幕勝負で魔理沙には半分勝ってたようなものだが)
 お父さん、嬉しいです。

戦闘描写に満足してる?

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