地底スタートの幻想郷生活   作:四国の探索人

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第三十七話 能力の研究

ユウスケは紅魔館を訪れることにしました。館に着くと、門番の美鈴が爽やかな日差しの中で眠っているのを見つけました。ユウスケは起こすのも忍びなく思い、自分も少しの間休憩しようとそっと美鈴の隣に腰を下ろしました。

 

しかし、安らかな時間は長く続きませんでした。30分ほどが経過した頃、突然横から悲鳴が響き渡ります。美鈴が咲夜にナイフで軽く刺され、驚いて絶叫したのです。咲夜はいつものように涼しい顔をして、美鈴に昼寝の軽い注意を与えました。

 

「しっかりと門番の役目を果たしてもらわないと困るわよ、美鈴。」咲夜は淡々とそう言い、次にユウスケに視線を移しました。

 

「さて、ユウスケさん、今日はどんなご用件で?」と問う咲夜。

 

ユウスケは立ち上がり、微笑んで答えました。「今日は紅魔館に樹を植えようと思ってね。どんな樹がいいかレミリアさんに相談したくて来たんだ。」

 

咲夜は少し考えてから、その提案に頷きました。「それは良い考えですね。レミリアお嬢様もきっと喜ばれるでしょう。さあ、私がご案内しますね。」

 

館の中は装飾品が美しく配置されており、荘厳さと優雅さが漂っていました。咲夜は慣れた足取りでユウスケをレミリアの部屋へと導きました。途中、ユウスケは少し緊張していましたが、咲夜の穏やかな態度に和みました。

 

レミリアの部屋のドアをノックすると、すぐに中から「どうぞ」という声が聞こえ、二人は中に入りました。レミリアは窓から外の景色を眺めていましたが、ユウスケの姿を見て微笑みました。

 

「ユウスケ、また来てくれたのね。今日は何か楽しい話でもあるの?」と興味津々に言いました。

 

ユウスケは少し照れながら、「紅魔館に樹を植えることを考えていて、どんな樹がいいか相談しようと思ったんだ。」と提案しました。

 

レミリアはその考えを気に入り、「それは素敵ね。紅い葉を持つ樹なんかが素敵かもしれないわ。館のテーマにも合うと思うの。」と意見を述べました。

 

ユウスケはその意見を聞いて相談に来て良かったと思いました。その後、レミリアや咲夜とともに館の庭を歩きながら、樹を植える場所や種類について詳しく話し合いました。

 

 レミリアとの相談を終えた後、レミリアはユウスケの能力を試してみたいと言い、彼を伴ってパチュリー・ノーレッジの元へ向かいました。図書館に着くと、パチュリーはユウスケの能力について説明を求めます。

 

ユウスケは、自分の能力が「見たことのある物や知っている物を取り出す能力」であると説明しました。まず、パチュリーは試しに魔導書を手渡し、複製できるかと訊ねます。ユウスケは能力を使い、魔導書の複製に成功しました。

 

パチュリーは複製された魔導書を慎重に確認し、「確かに同じものが存在しているわね」と興味深そうに頷きました。

 

次にパチュリーは、液体の入った瓶を手渡し、「これも複製できる?」と尋ねます。ユウスケは瓶の中身を同様に複製しました。

 

パチュリーは複製された瓶を開けて中身を飲むと、「魔力回復薬まで複製するとはね。これは、もしかしたら妖力なども複製できる可能性があるわね」と呟きました。

 

さらにパチュリーは「例えば、目の前にない透明化の薬とかは作れるか聞かせて?」と質問します。ユウスケは知らない物や目の前に存在しない物は複製できないと答え、知っている物なら複製できると証明するためにせんべいを複製してみせます。

 

パチュリーはそれを食べ、「これは確かに里で有名な炙り家のせんべいね」と食べながら確認しました。

 

次にパチュリーが実験用のネズミを出し、「これも複製できるかしら?」と質問します。ユウスケは生き物の複製に躊躇しましたが、パチュリーの視線に押されて試すことに。

 

能力を使った結果、片方は生きて動いているネズミで、もう片方は動かないが見た目の整ったネズミの体が生成されました。

 

パチュリーは何かを呟きながら動かないネズミを解体し、「生きていても不思議ではないけれど、これはやはりただの遺体ね。」と言いました。

 

「あなたの能力で回復させてみたらどうなるかしら。」とパチュリーは解体したネズミをユウスケに手渡します。

 

再び能力を使用した結果、ネズミはもとのきれいな遺体に戻りました。パチュリーは「魂まではコピーできないのね。」と呟き、実験を続けます。

 

すると、パチュリーはネズミを結界で囲み、生きているネズミの方を魔法で殺して経過を観察しましたが、何も起こりませんでした。パチュリーはユウスケに再び能力を使用するように言います。

 

ユウスケが能力を使用すると、ネズミは何事もなかったかのように復活しました。パチュリーは「魂はこの能力では別の体に入れられない。しかし、死亡直後ならまだ魂が留まっているからか、傷を治せば復活するのね。」と独り言を呟くように説明しました。

 

パチュリーのこの研究は、ユウスケにとっても興味深くも少し怖い経験でしたが、彼の能力についての理解を深める良い機会にもなりました。

 

 パチュリーはユウスケに対して「魂の複製、移動は出来ないけどそれ以外の物は生成複製出来る。十分に神様のような能力ね。」と言い残し実験を終えました。

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