フランの泣き声を聞きつけたレミリアと咲夜は急いで部屋に駆けつけました。部屋の中で彼女たちが目にしたのは、信じられない光景でした。少し前までともに会話していたユウスケの姿があり、首と胴体が離れた状態で倒れていました。レミリアは状況を瞬時に理解し、ユウスケが死んでいることを認識しましたが、彼を救う小さな希望を捨てませんでした。
レミリアは即座に行動に移し、「咲夜、時を止めて急いでパチュリーのところへ行って、紅魔館全体を結界で覆うよう伝えて」と指示しました。咲夜はその言葉に従い、時間を止める能力を使って迅速に動き始めました。
レミリアは、フランが泣きながら彼女にしがみついているのを見て、優しく彼女を抱きしめます。「ごめんなさい、ごめんなさい。ユウスケ兄を殺しちゃった」と泣くフランを、その胸にしっかりと抱きながら、どうすべきかを考えます。
ユウスケが「死者転生」の能力を持っているというのを知っていたのでそのため、ユウスケの魂が肉体から離れないように、紅魔館全体を結界で覆う必要があると判断しました。もし彼の魂が外に出てしまうと、復活の可能性が消えてしまうかもしれないからです。
フランを落ち着かせるために、レミリアは静かに囁きます。「フラン、大丈夫よ。あなたのせいじゃないわ。今は私たちみんなで彼を助けるためにできることを考えましょう」と。
レミリアは覚悟を決めて霊夢の元へ一人で謝罪しに行くことにします。
レミリアは、ユウスケのことを隠すべきではないと判断し、博麗神社の霊夢に本当のことを伝えることを決意しました。彼女は屋敷の者たちに絶対に外には出ないように指示し、一人で神社へと向かいます。
神社に到着したレミリアは、霊夢に会います。霊夢は、彼女を見て「いきなり来るなんて、また異変でも起こす気なの?」と片眉を上げて尋ねます。しかし、レミリアはそれを無視し、静かに「ユウスケを自分が殺してしまった」と告白しました。
驚いた霊夢は、「冗談でしょ?」と返すものの、レミリアの真剣な表情を見て、その出来事が本当であることを悟ります。霊夢は厳しい口調で、「この前の異変は犠牲者がいなかったから許したけど、今回は本当に討伐するわよ」と言います。
レミリアは黙って頭を下げ、許しを乞います。それに対し、霊夢は怒りを露わにし、レミリアを殴り始めます。それでもレミリアは何もせず、ただそこに立ち続けます。霊夢の拳が何度もレミリアの頭を叩き、そのたびに鈍い音が響きます。レミリアの頭からは血が流れ始めますが、彼女はその場を動こうとしません。
「紅魔館の他のメンバーは関係ないから、彼女たちを許して」と静かに願うレミリア。しかし、霊夢は怒りを収めることなく殴り続けます。重い沈黙の中に、拳が頭を打ちつける音だけが響き渡ります。
この状況はお互いにとってつらく、霊夢の怒りと失望、そしてレミリアの後悔と悲しみが入り混じった時間が流れていきます。しかし、どこかに救いの手が差し伸べられることを願いつつ、それぞれがその思いを抱えています。
霊夢の行動の背後には、彼女自身の正義感と、過去の異変に対する不信感が絡み合っています。しかし、レミリアの態度からは、ユウスケに対する彼女の誠実な思いと、彼を失ってしまった絶望が伝わってきます。双方にとって非常に困難なこの状況が、どのように収束を迎えるのか、誰にも分かりません。
霊夢がレミリアをひたすら殴り続けた後、レミリアはついに力尽き、地面に倒れ込みます。彼女の頭は自らの血で真っ赤に染まり、普段は美しい洋服も血と泥、そして降り続く雨で酷く汚れてしまっています。レミリアの苦しみに満ちた姿がそこに横たわっています。
霊夢の手もまた、レミリアの血で汚れ、その腕には振っていた拳の痕跡が残っています。怒りと葛藤の末に、霊夢はトドメを刺そうと手を伸ばしますが――
その瞬間、彼女の手は誰かに掴まれます。「待って!」と強い声が響きます。そこにはユウスケが立っていました。信じられない光景に、霊夢は目を見開きます。
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