地底スタートの幻想郷生活   作:四国の探索人

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第四十話 復活

ユウスケは再び意識を取り戻すと、自分が知っているはずの場所とはまったく異なる風景が広がっていました。周囲の景色はぼんやりとした灰色の霧に包まれ、湿気が漂い、時間が止まっているかのような空気感がのしかかります。「ここは、、」と呟きながら状況を理解しようと、耳を澄ませて周りの音に注意を払います。しかし、ただ静寂が広がるばかりです。

 

そのとき、彼の目の前に突然現れたのは、小野塚小町。彼女は大きな鎌を持ち、赤い髪をなびかせながら、青い服を着こなしていました。胸元には豊満な谷間があり、その姿は一見すると人間の形をした美しい幻影のようです。「おっ、新しい死人か」と彼女は笑顔で話しかけてきます。その言葉にユウスケはさらに混乱し、「すいません、ここって地獄ですか?」と問いかけます。

 

小町は軽い口調で、「死後の世界のような場所だけど、正確には地獄かどうか判断する前の段階だね。お兄さん。」と答えます。ユウスケは自身の死がどうやら確定的であることを理解し、失敗した技の結果として命を落としたのだと認識します。「やっぱり死んじゃったんですね。技は成功しなかったか」と、心の中で自嘲的に思います。

 

すると、突然別の声がしました。「そうでもないようですよ。」緑髪の少女が現れました。彼女はまるで霊のようにまばゆい光を纏っています。「私は閻魔の四季映姫・ヤマザナドゥと申します。呼び方はご自由に。本当ならあなたのような生命の復活というこの世の理から外れた存在を今すぐ地獄に送った方がいいかもしれませんが、あなたの能力によりそれはまだ暫く先になりそうですね。」彼女の言葉は厳しさを帯びていましたが、どこか温かみも感じられます。

 

「全く、その能力を用いる限りは死なそうだから、今度私がそちらへ参りあなたに説教しに行きます」と続けます。そして、「どうやらすぐに転生するようですので、一度冥界を通ってから現世に戻りなさい。あまりここに長居してたらあなたの能力でも本当に地獄行きになりますよ」と強い警告を残します。

 

小町が興味津々に、「へぇ~、四季様復活する人なんているもんなんですねぇ。遠い昔にいたキリストなる人物以来な気がしますねぇ。それじゃあ、お兄さんまた会ったらよろしくね。」と軽口を叩くと、ユウスケは少しほっとした気持ちを抱きながら、小町の導きで冥界の入口へと向かいます。

 

冥界に入ると、彼を迎える待ち人がいました。西行寺幽々子と魂魄妖夢です。「あら〜ユウスケくんじゃない。死んじゃったの?妖夢のお気に入りだからずっとここで面倒見てあげるわよ〜。」幽々子は親しげな笑顔を浮かべ、ユウスケを受け入れます。

 

妖夢は動揺しつ、「えっ?ユウスケくん死んじゃったの?若いのに早いですね。何かに襲われたんですか?でもここにいるならお姉ちゃんが守ってあげますよ。」と心配の色を隠しきれません。彼女の優しさに触れ、ユウスケはなんとも言えない温かさを感じます。

 

四季映姫はその様子を見て、「確かに一度死んでますが、彼は自分の体に能力によりすぐ転生して復活するみたいです。すぐに現世に戻して上げて下さい。私はこれで。」と説明し、ユウスケは感謝の言葉を口にします。「四季様、ありがとうございます。本当に感謝します。」彼の心には復活の希望と再会への期待が膨らんでいました。

 

四季映姫は優雅に頭を軽く下げつ、「仕事なのでお気になさらず。あなたにとっても新たな道が待っていることでしょうから」と、どこか楽しげな口調で話します。

 

 妖夢はそうしたユウスケの様子に頷き、「ユウスケ君はすぐ生き返るんだね。ここにずっといてもいいのに。あ、でもまた遊びに来てね?ほら、お姉ちゃんが現世の直前まで連れていきますから」と続けました。彼女の言葉には温かい友愛の感情が含まれており、ユウスケはその申し出に感謝の気持ちが溢れました。

 

西行寺幽々子も笑みを浮かべ、「またね〜ユウスケ君。すぐに帰らないとお友達が大変そうな感じよ。」と付け加えます。その言葉にユウスケは心の中に引っかっていた不安が少し和らぎ、彼女たちの思いやりに救われた気持ちになります。

 

「えっ、、そうなの?妖夢さん、急いでお願いします。」とユウスケが言うと、妖夢何も言いません。ユウスケが「、、、、妖夢お姉ちゃん。」と言うと妖夢は「、、、、、すぐ行きましょう!!」と力強く返事をします。彼女の手を掴み、二人は冥界を後にして現世へ向かうことになりました。

 

次の瞬間、ユウスケはまるで急流に飲まれるように感じ、風や光が彼を取り巻いていきます。彼の視界が明るくなり、その瞬間、彼は現世の博霊神社に戻ってきました。「ここは、博霊神社の中か。ほぼ自宅みたいなものだからここに自分の体を生成して良かったな。」心の中でそう思いながらも、ユウスケは少々戸惑っていました。

 

そのとき、彼は窓の外に目を向けました。そして、そこで見たのは予想を遥かに超える光景でした。彼の目に飛び込んできたのは、レミリアが足元に倒れこみ、霊夢がその上で手を振り上げた姿。朦朧とした意識の中で、ユウスケは彼女たちの間で起こっている衝突に気づきました。レミリアの顔には痛みと混乱が浮かび、霊夢の目には怒りの色が見え隠れしています。

 

「まずい!止めないと!」ユウスケは心の底から感じる使命感で、重たい足を動かし、二人の元への距離を一気に埋めようとしました。霊夢が手を振り上げ、まさにトドメを刺さんとする瞬間、ユウスケはその場に駆け寄り、彼女の腕をしっかりと掴みました。

 

「待って、霊夢さん!まだ終わらせないでください!」彼の声は、真剣そのものであり、霊夢は驚いた表情を浮かべて振り返りました。彼女の心には、ユウスケの想いが伝わり、瞬間的に手が止まります。周囲の空気がピンと張り詰め、その場の緊迫した雰囲気が静まり返りました。

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