「なあ、霊夢。」いつものように遊びに来た魔理沙が、博麗神社の境内で霊夢に話しかけます。
「ん?どうしたの魔理沙。」霊夢は神社の掃除をしていた手を止め、ちらりと魔理沙を見上げます。
魔理沙は少し考え込むように、「いや、なんだ最近寒くないか?」と言うと、霊夢は「まあ、季節の変わり目だからじゃない?」と首をかしげながら言います。
「でも、春から夏になる季節だぜ。普通は段々と暖かくなるものだろ。まるで冬に支配されてるようだ。これは異変じゃないのか?」と、魔理沙は不安気に語ります。
霊夢はその意見に少し眉をひそめながら、「魔理沙よ、そうはいってもまだ決めるには早いでしょ。」と落ち着いて応じます。
彼女は鳥居の近くで、散らかった葉や小枝を集めながら、頭を振ってみせます。「確かに少し肌寒いけど、まだ本格的な寒さじゃないから、急いで異変だと決めつけるのはどうかと思うわ。」
魔理沙はその姿を見て、少し考え込む。「でも、気をつけておいた方がいいと思うぞ。気象の異変が、幻想郷のどこかで何か悪いことを気づかせてるかもしれない。」
霊夢は無造作に髪をかき上げ、「そうね、確かに何かあれば無視できないけど……」と続けますが、その声には少しの遊び心も感じられました。
「それに、こうやって話しているうちに、何か分かるかもしれないし。さて、どうする?」と、霊夢は微笑みながら魔理沙の方を振り返ります。
魔理沙はその言葉にうなずき、「そうだな、まずは様子を見つ、何かあったら動けばいいか。」と答えます。二人は境内の石の上に腰を下ろし、少しずつ周囲の様子を観察し始めました。霊夢が茶を用意している間、魔理沙はふと周りの木々を見つめ、異変に思いを馳せました。
一週間経っても気温は下がる一方で、異常な寒さが幻想郷を包んでいました。魔理沙は博麗神社の境内にズカズカと入り、霊夢に勢いよく話しかけます。
「霊夢、流石にこれは異変だぜ。この季節にこんなに寒いのはありえないぜ。」と、魔理沙は苛立ちを抑えきれずに訴えます。
霊夢は縁側でお茶をすすりながら、「落ち着きなさい魔理沙。まだ何も起きてないじゃない。」と、少し面倒くさそうに答えます。
しかし、魔理沙は憤慨して声を強めます。「博麗の巫女とあろうものが異変を放置してこの体たらくとは見損なったぜ。こうなったら私一人で異変を解決してやるぜ!」
霊夢は、ふぅとため息をつきながら「寒いから扉閉めて行ってね。」と、魔理沙を軽く受け流します。
魔理沙はそんな霊夢を一瞥し、「ユウスケもいないし、霊夢はサボりだし……仕方ない、一人で何とかするか。」と決意を固め、神社を後にします。
彼女はマントを翻し、いつもの箒に乗って空に飛び立ちます。この寒さの原因を探し、異変を解決するための冒険に出る時がきたのです。魔理沙の心には、ひとりでもやってやるという強い意志と、少しの不安が入り混じっていましたが、彼女は気丈にも前を向いていました。
魔理沙はまずアリスの家を訪ねることにしました。扉を開いてアリスの名前を呼び掛けます。「おい、アリスー。なんか最近寒いのはお前も気づいてるだろ?何か知らない?」
アリスは作業の手を止めて振り返り、「あら、魔理沙。そうは言われても雪が降り始めたから、雪女のレティが犯人じゃないの?このままだとかなりの力をつけそうだし…」と少しそっけない様子で答えます。「そんなことより私は…(ユウスケに会えなくて寂しいから)あんなのなんて構ってる余裕はない。」
魔理沙はその反応に少し不満げに、「チェッ、冷てえな。情報ありがとうな。雪女のレティか。確かにアイツが力をつけるために異変を起こした可能性があるな。」と、不敵な笑みを浮かべます。
彼女はすぐ箒に乗り、空を飛び回ってレティを探します。そして、冷たい風の中、ついにレティを発見。
「おいレティ!お前がこの異変の犯人か?」と問い詰めます。
レティは魔理沙に気づき、「人間か。その通り、我が力は存分に蓄えられている。もはや、私こそがこの幻想郷にて世界い…」と得意げに話し始めます。
しかし、話の途中で魔理沙は容赦なく「なら話が早いぜ!マスタースパーク!!」と叫び、スペルカードのマスタースパークを放ちます。
レティは驚き、「えっまだ話しているさいちゅ…」と言いかけたところで、魔理沙により撃破されてしまいます。
ところが、魔理沙はレティを倒したにもかかわらず、まだ寒さが続いていることに気がつきます。「ん?レティを倒したのにまだ気温は変わらないままだな。他に原因があるのか。」と、一人呟きながら更なる調査を続ける決意を固めます。幻想郷の気候を正常に戻すため、魔理沙は別の手掛かりを探しに旅を続けます。
魔理沙は新たな手がかりを求め、紅魔館へと向かいます。
「おっす、パチュリー。魔理沙さんが来てやったぜ。」と、図書館の中をずかずかと進みながら声をかけます。
パチュリーは、冷静に本から顔を上げて応じます。「魔理沙?本ならこの前盗んでいったばかりでしょう?せめて、読んでから盗みに来て。」
「今回は違うぜ。気温が下がっている原因を探しているんだ。雪女のレティは退治したんだけど何も変わらなくてな。」と、魔理沙は状況を説明します。
パチュリーはため息をつき、「魔理沙、あなた魔法使いなら本来あるはずの春がどこに行ってるか、追跡魔法を使って確認したの?」と問いかけます。
「ついせきまほう?魔法は火力を出すためにあるんだろ?」と、魔理沙は明るく答えますが、ちょっとした疑問も浮かんでいます。
パチュリーは呆れつも微笑み、「その言葉を聞いたら大魔法使い達が泣きそうね。でも、いいわ。私の追跡魔法によると、春がどうやら空の方に吸収されているようだわ。あなたについていくのが面倒だから、追跡魔法を教えてあげるわ。」と親切に提案します。
魔理沙はすぐにパチュリーから追跡魔法を習い、春の行き先を確認します。
「春の行き先は空?正確には空間が開いてるように見えるあそこか!」と、魔理沙は空に浮かぶ異変の兆しを指し示し、決意を新たにします。「待ってろよ。異変の首謀者!!」
そう言って魔理沙は箒に乗り、教わった魔法を駆使しながら、異変の首謀者を追い求めて高く空へと飛び立って行きました。新たな冒険の始まりに、胸を躍らせつも、確かな手応えを求めて空を駆けるのでした。
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