地底スタートの幻想郷生活   作:四国の探索人

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第五十五話 春雪異変戦いの後

戦後、霊夢と魔理沙が去った後、ユウスケは静かに目を開けます。「よかった、生きてた。」彼はそう呟くと、お腹のあたりに置かれた包帯に気づきます。一応それを手に取り、腕に巻きつけると、そこには「さっさと帰ってきなさいバカ。」と書かれていました。

 

ユウスケは微笑みを浮かべ、「霊夢なりの優しさなのか?」と小さく声に出します。自身を少し回復させた後、隣で転がっている妖夢を見て、彼女にも治癒の能力を使います。

 

妖夢は目を開け、少し戸惑ったように、「あれ、吹き飛ばされた感覚はありましたが、ドコも怪我はしてないですね。」と言います。

 

ユウスケは彼女に治療したことを伝えます。「僕が治療したんだよ。」

 

妖夢は感謝し、「あっ、ありがとうございます。」と礼を言います。

 

「こちらこそ、一緒に戦ってくれてありがとうね。」とユウスケは言い、仲間の存在に改めて感謝します。

 

「大事な人を目の前で失うところでしたから…。でもよく考えれば、死んでからここに住んでもらう手もありましたね。ハハハッ」と妖夢の冗談に似た言葉にユウスケは目を細めます。

 

 少し怖い目で笑う妖夢を横目に見つ、ユウスケは話題を変えようとします。「幽々子さんの所に戻ろう。」

 

二人が白玉楼に戻ると、その一部が破壊されている光景が広がっていました。

 

妖夢は焦りを隠せずに、「これは一体?幽々子様は無事でしょうか?」と口にします。

 

「なんかあっちから圧倒的なのを感じるね。行ってみようか。霊夢ではないはずだけど。」とユウスケは方向を示します。

 

その「圧」を感じる方角に向かうと、そこには幽々子と共にもう一人、緑の髪に傘を手にした女性、風見幽香が立っていました。

 

「幽香、ここらへんで許してくれると嬉しいんだけど。」と幽々子は軽く微笑みながら言います。

 

「お花がね、咲かないの。原因は、あなたよね。」と幽香は不機嫌そうに指摘します。

 

「まっ、まあそうなんだけど〜。」と幽々子は困り顔。

 

「これでも喰らいなさい!」と声を上げ、幽香は傘の先端を幽々子に向け、強力な妖力を込めた弾を放ちます。それを見たユウスケは咄嗟に盾を生成し、幽々子への直撃を防ぎます。

 

「あら〜。二人ともお帰りなさい。ありがとうね。」と幽々子はニコニコと微笑みます。

 

「邪魔するならあんたらもやるわよ?」と幽香はまだ怒りを露わにしています。

 

ユウスケは少し緊張しつも、「え~と。幽香さん?もう異変は終わったようですし、これで許してもらえませんかね?」と優しく問いかけ、紙袋を差し出します。

 

中にはチューリップのダブルシュガーの種が入っていました。

 

幽香は驚きの表情を浮かべ、「あっあなた。これをどこで…。まっ、まあいいわ。今回はもう許してあげる。」と、少し態度を和らげます。

 

そして立ち去る寸前、ユウスケに小声で「他にもあったら持ってきて」と頼みます。

 

ユウスケはその場で力を抜き、「疲れた〜。」と言いながらそのま倒れて眠ってしまいます。幽々子は優しくその疲れたユウスケを運び、しっかりと休息できる場所に寝かせます。彼はしばらくの間、平和な眠りを享受しました。

 

 「ユウスケくん。起きられますか?」と優しく声をかけたのは魂魄妖夢でした。

 

「うん、妖夢姉。起きるね。でももうちょっとこの枕で寝かせて…」とユウスケは答えるものの、その寝心地のよさに思わず手を伸ばします。すると、そこにはぷにぷにとした感触が。

 

ユウスケは疑問に思い、「ん?ぷにぷに?」と不思議がります。

 

妖夢は少し恥ずかしそうに、「あの~、枕じゃないですよ、そこ」と声を落とし気味に言います。なんと、ユウスケが触れていたのは妖夢の太もだったのです。

 

「これはこれでいいな…」と心の中で思ったユウスケは、その感触をしばらく堪能してから、ようやく起き上がりました。

 

 朝食を摂り終え、幽々子と妖夢と和やかな時間を過ごした後、ユウスケは帰ることになりました。

 

幽々子は少し寂しげに言います。「西行妖が咲いているところを見せられなくてごめんなさいね。」

 

ユウスケは笑顔で応えます。「咲いている所も素敵ですが、咲かないことでも西行妖の凄さは際立っていますよね。」

 

妖夢が興味深そうに口を挟みます。「にしてもユウスケさん、戦いの後半の時、剣豪のような戦い方をしてましたけど、あれはどうしたらあんなに急に変わるんですか?」

 

ユウスケは少し照れながら、「あれは、能力を使って剣豪の霊を僕に憑依させたんだ。前回使ってわかったけど、問題は憑依している間、他の生成能力が使えないことだね。」と説明しました。

 

妖夢は驚きつも興味津々。「ほえ〜。霊を憑依させるなんて、私や幽々子様でも呼び出せるんですかね?」

 

幽々子は考えながら答えます。「私たちは体があるから無理じゃないかしらね。」

 

ユウスケは名残惜しげに二人に別れの挨拶をします。「それじゃあ、僕はそろそろ博麗神社に帰ろうと思います。宴会があると思うのでまたその時に会いましょう。」

 

妖夢と幽々子は手を振りながらユウスケを見送ります。

 

幽々子が微笑みながら呟きます。「いい子だったわね〜。あの子。カツ丼も用意してくれたし。」

 

妖夢がにっこりしながら提案します。「なら、昼食は抜きにしておきます?」

 

幽々子は楽しそうに笑って、「なに言ってるの妖夢?あれは朝ご飯だからもうお腹減ったわ。お昼はそうね〜、素麺にしておきましょうかしら。」と返します。

 

二人はこうして、ユウスケとの楽しいひときを思い出しながら日常に戻っていきました。

 

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