ユウスケは居酒屋での出来事をきっかけに、最近の宴会の頻度に対する違和感をもう少し掘り下げようと考え、知り合いのところを訪ねて状況を確認することにしました。
まず向かったのは魔理沙のところです。彼女はいつも明るく、賑やかさを好むので、良い意見が聞けるかもしれないと思ったのです。
「なあ、魔理沙」と、ユウスケは尋ねます。
「どうしたんだ?ユウスケ」と、魔理沙はノートを広げ、研究の最中に彼を迎え入れました。
「最近なんか祝い事というか、宴会が多くないか?」とユウスケが続けます。
魔理沙は少し驚いたように顔を上げて、「確かに多い様な気はするが、祝い事があるのはいいことじゃないのか?」と答えました。彼女の口調からは特に警戒心は感じられず、ただ楽しんでいる様子が伺えます。
ユウスケは「まあ、そうだよね。なんか不自然に続いてるから気になっただけ。」と返し、少し考える様子を見せつ、その場を後にしました。しかし、その不自然さに対する何か具体的な答えが出るわけではありませんでした。
祝い事が続いているだけであれば、確かに誰もそれを異変とは感じないだろう、とユウスケは考えました。
ユウスケはアリスの元を訪ね、ノックをします。「ユウスケです。」と名乗ると、アリスはドアを開けて彼を迎え入れました。
「人形劇以来ね。数日前だけど遠く感じちゃうわ。今日は泊まりに来てくれたの?」とアリスが微笑みながら尋ねます。
「ごめん、アリス。そうじゃないんだ。」とユウスケは申し訳なさそうに言いました。
アリスは少し肩を落とし、どことなく落ち込んだ様子を見せます。ユウスケはその変化に気づきつも、「最近幻想郷で宴会が続いてるから、もしかしたら異変なのかと思って調査してるんだ。」と事情を説明しました。
アリスは少し考え、「そうだったのね……むしろ私としてはユウスケと会える機会が増えるから解決しなくても……ゲフンゲフン。」と言い直しながら、「え~と、試しに人里に行って誰かが魔法を使用されてないか確認してみましょうか。とは言ってもそんな宴会を起こす魔法なんて聞いたことがないけど、私に出来るのはそのくらいね。」と提案します。
「ありがとう、アリス。」とユウスケは感謝し、彼女の手をしっかりと握りました。アリスはその手をしばらくの間話しませんでしたが、ようやくお互い笑顔を交わし、共に人里へと向かいました。
アリスは「ちょっと魔力反応がないか確認をして見るわ。待っててね。」と言って、魔法で周囲を精査します。五分経過しても何も言わずに集中していました。
「なにか反応あった?」ユウスケが尋ねると、アリスは首を振り、「駄目ね、何もないわ。居酒屋の周辺も確認したけど魔法の反応は何一つないわね。」と答えます。
「そっか、困ったな。異変なのか探る手段が思いつかない。」とユウスケは頭を悩ませます。
アリスは少し考えた後、「魔法ではないと思うけど、紅魔館のパチュリーに話を聞いてみたら?魔法専門だけど知識は広いから何か知ってるかも」とアドバイスします。
「ありがとう、アリス。言ってみるよ。」とユウスケは感謝の言葉を述べて、二人は人里で別れることにしました。
別れた後、アリスは「あっ、異変の調査のためと言ってユウスケと居酒屋に行っておくんだった……。真面目に調査だけしてしまった……。」とちょっぴり後悔しながらもユウスケの背中を見送りました。
ユウスケはアリスの助言に従い、紅魔館を訪れました。門番の美鈴は居眠りをしていましたが、咲夜にお願いして彼をパチュリーの元へ案内してもらいます。
ユウスケは状況を説明し、「カクカクシカジカ、で異変の調査をしてるんだけど何かわかる?」と尋ねました。
パチュリーは少し考えてから答えます。「あっ、それね。私も騒がしいのが苦手だから調査してたんだけど、少なくとも魔法ではないようね。残念ながら宴会を催す異変の本なんてここにも無かったわ。ごめんなさいね。」
「ありがとう、パチュリー。」ユウスケは感謝の言葉を伝え、振り出しに戻ったような気持ちを抱えつ紅魔館を後にします。
外に出ると、咲夜に起こされたばかりの美鈴が立っていました。
「美鈴、お疲れ様?生きてる?」とユウスケは冗談交じりに声をかけます。
美鈴はにこやかに返答します。「ユウスケさん。お疲れ様です。頑丈なのが取り柄ですから大丈夫ですよ。ただ、咲夜さん、私が体調不良なのに起こすなんてブラックですね。」
ユウスケは少し心配になり、「何か悪いとこでもあるの?」と尋ねます。
美鈴は困惑気味に説明を始めます。「身体は通常病気にかることなんて無いんですが、なんか最近目がおかしいんですよね。私の能力は気を操る程度の能力なんですが、そこら中に気があるように見えるので能力が可笑しくなってるんですよね。」
ユウスケはこの言葉に驚き、違和感を感じます。「気って身体に宿るやつだよね?紅霧異変でも僕のことを見えないのに気を探して蹴り飛ばしてた。」
「え、本来は身体に宿るはずなんですが、それが幻想郷中に見えるようになって。」美鈴は不思議そうに答えました。
ユウスケはさらに質問します。「それが見えるようになったのは?」
「ええと、確か宴会のあたりですね。普段は散らばっているんですが、前回ユウスケさんが紅魔館に来た時も気が集まってましたね。」と美鈴は思い出すように話しました。
「ありがとう、美鈴。異変解決に近づいた気がする。」ユウスケは手がかりを得たと感じ、感謝を述べました。
美鈴はちょっと驚いた様子で「えっ、いえいえどういたしまして」と微笑みました。
ユウスケは美鈴からの情報をもとに、再び紅魔館に戻り、レミリアに相談することにしました。
「レミリア、フランとキョーキを一晩借りてもいいかな?」と尋ねるユウスケに、レミリアは冗談交じりに応じます。
「えっ、ユウスケ。夜に幼女を2人レンタルするとか貴方そんなヤバい性癖してるのね。まぁ、紅魔館の当主としてフランは495歳だから軽蔑するつもりはないけど姉としては引くわよ?せめてどちらか一人にしなさい。あの子に3Pは早いわよ。」
ユウスケはため息をつきながら、「レミリアの頭はどうなってるんだよ……。異変の解決のために戦闘になりそうだから借りるだけだよ。」と釘を刺します。
レミリアは少し笑いを浮かべて、「冗談よ冗談。分かったわ。2人とも預かってもらっていいわよ。」と許可をくれます。
「ありがとう、レミリア。これお礼。B型の血液500ml生成しておくね。」とユウスケがお礼を差し出すと、レミリアは目を輝かせて「グレイト!2人には伝えておくわ、咲夜。」と応えました。
すると、すぐに咲夜が現れて「ここに、話は聞いていたためお連れしました。」とフランとキョーキを連れてきました。
「また遊べるから嬉しいわ、ユウスケ兄」とフランが楽しげに言い、「ユウ兄、よろしくな。」とキョーキも元気よく応じます。
ユウスケは二人を伴い、紅魔館を後にしました。彼はフランとキョーキの力があれば、異変の調査をもう一歩進められると期待しながら、次のステップを行います。
ユウスケはフランとキョーキと共に人気のない場所に部屋を生成し、さっそくお酒やお菓子を用意して小さな宴会を始めます。
「ユウスケ兄、ポッキーゲームしよ!」とフランが提案しますが、キョーキは「ユウ兄は雑魚雑魚だから優しい私とやろうぜ」と冗談を飛ばします。
ユウスケは彼女たちに微笑みつ、「2人とも、異変の解決のためにやってるんだよ。」と諭します。
「チェッ、つまんないの。」と不満げなフランですが、ユウスケが外の気配に気づき、「そうでもないようだ。お客さんが来たみたい。」と告げると、フランはすぐさま反応し、弾幕を放ちます。
酒の瓶は粉々になりましたが、その場に現れたのはお酒を一滴も逃したくなさそうに顔をしかめている少女――伊吹萃香。頭には2本の角があり、以前出会った鬼です。
「あちゃ~、よさそうなお酒だったからいただこうと思ったのに。」と萃香は残念そうにつぶやきます。
「久しぶり、異変の犯人ってことでいいのかな?」とユウスケが問いかけると、
「うん、間違ってないぞ。それにしてもよく私に気づいたな。」と萃香は笑います。
ユウスケは少し得意げに、「気が扱える友達がいるからちょっと能力をコピーさせてもらったんだよ。」と答えます。
「成程、そんな方法か。自己紹介がまだだったな。私は伊吹萃香。酒が好きで少し前まで寒かったから祝い事なんてなかっただろ?それが悲しかったから今回祝い事が増えるようにした。」萃香は真っ直ぐに話します。
キョーキは驚いたように、「めちゃくちゃ正直だな、コイツ。」と呟きます。
「バレちゃった者は仕方ないし、異変を止めたいんだろ?なら私を倒してみな。」と、萃香は戦いの気配を漂わせながら、挑戦的にユウスケたちを見据えます。
これに対して、ユウスケはフランとキョーキと目を合わせ、準備を整えます。宴会の雰囲気が一気に戦闘モードへと切り替わり、幻想郷の新たな異変を解決するべく、決意を新たにしました。
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