極限状態に達したま、ユウスケと萃香は最終対決に臨みます。ユウスケがかつて対峙した星熊勇儀の全力の拳を思い起こし、その威力を再現しようとします。「確かこうだったよな。」と彼は地面を揺るがす一歩を踏み出します。
その踏み込みの動きを目にした萃香は、懐かしさと興奮を込めて叫びます。「その動き、、、おおっ!勇儀の拳を繰り出す時と同じ動きじゃないか!いいねえ、鬼の私と正面から殴りかろうなんて!受けて立つよ!」彼女も自らの拳に力を込め、ユウスケに応える準備をします。
両者はなおも地を踏む震動を起こしながら、互いに迫る。ユウスケは徐々にその重さを増しながら地を踏みしめ、萃香もそれに呼応するように力強く地を打つ。そのすさまじい期待の状況は、瞬間的な緊張に包まれていました。
ついに、二人の戦士は互いに視線を交わしながら一歩踏み込み、拳を放ちます。その一撃はまさに全力を尽くした凄まじいものであり、両者はその圧力に耐えきれずに吹き飛ばされ、地面に背中から倒れこみます。
息を整えながら、萃香は笑いつつ、「なあ、ユウスケ。勇儀の拳をコピーしたのは分かるけどここまでの威力とは流石だね。もう立てないわ。」と語ります。
ユウスケもまた地面に横になりながら、「それはこっちも同じだよ。自分の身体を鬼の身体に改造してなかったら死んでたよ。」と感慨深く答えます。
「いやぁ、楽しいもんだねぇ。ここまで楽しかったのは久しぶりだよ。ユウスケとは引き分けかも知れないけど、そこに吸血鬼の女の子が2人いる。これは私の負けかねえ。」と萃香は微笑みながら結論付けます。
ユウスケは淡い笑みを浮かべて、「3体1で倒せなくてこっちの土俵に上がって貰っての勝負だけどね。」と穏やかに返します。
「何いってんだい。断ることも出来たのに勝負を受けた。私の負けだよ。」と、萃香は潔く認めます。
互いに戦い切ったこの瞬間、両者は相手の力量と精神を深く理解し、尊敬の念を抱き合いました。
ユウスケと萃香が地に伏し、空を見上げながらしみじみと話していると、遠くの空から霊夢が飛んできました。
「衝撃音が聞こえて来てみれば、ユウスケとフラン、キョーキに鬼?あなたが紫が言ってた鬼ね。今回は出遅れたみたいね。」霊夢はその場の状況を確認しながら話しかけます。
萃香は陽気に応えます。「そうだよ、博霊の巫女。私が今回の異変の犯人で、鬼の伊吹萃香。そして今はユウスケに負けたところさ。」
それを聞いた霊夢は、「まあ、退治されたのならこれ以上は何もしないけど、鬼が地上に来るとは珍しいわね。てっきり地底にしかいないのかと」と言います。
萃香は「私はどうやら地底より幻想郷の方が合ってるみたいだから、人に迷惑をかけずに気づかれないよう過ごしていたんだよね。」と付け加えます。
「そうなの、因みに今回の異変を起こした理由は?」と訊ねる霊夢。
萃香は少し照れ隠しのように話します。「春がなかなか訪れなくて宴会も何もなく里のみんなも落ち込んでたろ?せっかく春が来たんだからみんな仲良く。と思って宴会が続くようにしたんだ。」
霊夢は納得顔で、「まあ、そんな理由なら地底に捨ててくる訳にはいかないか、、」と微笑みます。
ユウスケも同意して、「春が来なかったのは俺にも責任あるしな、、、。」と述べます。
霊夢は決心を固め、「そうね、しょうがないか。萃香見逃してあげるからこれからもあまり人に迷惑かけないようにね。」と諭します。
萃香は嬉しそうに頷き、「分かった。」と答えます。
そんな雰囲気の中、フランは萃香に声をかけます。「萃香ちゃん、落ち着いたら紅魔館に遊びにおいでよ。毎日いろんなことがあるから楽しいよ。」
萃香は心から嬉しそうに笑いつつ、「ありがとう、落ち着いたら遊びに行くね。フラン。」と返事をします。
キョーキも参加し、「お前、なかなか強かったから今度遊び相手になってな。」と提案。
萃香は大らかに笑い、「ハハハ、いいよ。キョーキも中々の速度だったしね。」と、力強く応じます。
改めて新たな友情を築き、彼らは新たな春の季節を共に楽しむ決意を新たにします。
後日、紅魔館では賑やかな宴が開かれていました。
萃香は楽しげに杯を掲げ、笑い声を響かせます。「ワハハ、もっとワイン持ってこーい!」
それを見たフランは驚きと尊敬の眼差しで、「萃香ちゃんすごいね、まだ飲めるんだ。」と感心します。
その様子を見守るレミリアは微笑みを浮かべ、「咲夜、フランに友達が出来たようで良かったわね。」とつぶやきます。
咲夜は控え目に微笑み、「はい、お嬢様。」と応じます。
そこで、レミリアはさらに上機嫌になり、「嬉しいことがあったから久しぶりに秘蔵のワインを持ってきてくれる?」と提案します。
しかし、申し訳なさそうに咲夜が報告します。「お嬢様申し訳ありません。紅魔館のワインは全て萃香様が、、、」
「誰よアイツを連れてきたやつわぁーーー。」レミリアは思わず軽く不満を漏らしますが、その声にはどこか楽しさと暖かさが含まれています。
皆が大笑いする中で、親しい仲間たちの輪がさらに強くなり、紅魔館はその夜、いつも以上に温かく、そして絆に満ち溢れていました。
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