地底スタートの幻想郷生活   作:四国の探索人

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第六十三話 地底へ向かうユウスケ

パルスィが駆け出して行った後、勇儀は地霊殿からの帰途につきます。門の前を通りかると、お燐が声をかけてきます。

 

「ねえ、あんたなら止めることもできた気がしたけど?」と、お燐は少し呆れた様子で言います。

 

勇儀は苦笑を浮かべ、「いやあ、実は強くなったユウスケとまた一戦交えたいなーなんて思ってたら、止めるのを忘れちゃってたよ。」とちょっとばかり正直に述べます。

 

お燐はそれを聞いて肩をすくめ、「やれやれ、ほんと夢中になるんだから。」と笑います。

 

その頃、同じ日の博麗神社では…。

 

宴会続きで散らかった神社の中を、ユウスケが掃除していました。この日の空は澄み渡り、神社の境内は少しひんやりとした空気に包まれています。

 

「ユウスケ、そこの大きい酒樽、神棚に片付けてくれない?」と、霊夢が指示を出します。

 

ユウスケはその場を見渡し、「あの、何か手伝えることありますかね。」と霊夢に尋ねます。

 

霊夢は笑って、「だってその大きな酒樽、女の子の力じゃ無理よ。他にはないわ。」と軽く手を振ります。

 

心の中で溜息をつき、ユウスケは先日萃香が運び込んだ人の背丈より大きい酒樽を目にします。彼は鬼の力を借りて軽々と持ち上げますが、勢いをつけすぎてしまったようで、酒樽が勢いよく割れてしまいました。

 

神社の中はたちまち酒で水浸しに。霊夢は苦笑しながら、「あー、やっちゃったわね。」とつぶやきます。

 

ユウスケは頭をかきながら申し訳なさそうに、「ごめんなさい。」と謝ります。

 

霊夢は肩をすくめて、「ここまできたら乾くまで神社は放置しておきましょうか」と笑いながら、ユウスケと一緒に割れた酒がめの後始末を始めます。

 

 ユウスケと霊夢は割れてしまった酒がめの掃除をなんとか終え、濡れた床を見渡して安堵の息を吐きます。「これ、乾くまで数日はかりそうね。」霊夢はそう言って肩をすくめます。

 

ユウスケも同意し、「その間はどこか他のところにお世話にならないとね。霊夢はどうするの?」

 

霊夢は「私は紅魔館に行くわ。咲夜にでも甘えてもう一度宴会を開いてもらおうかしら。」と笑顔で答えます。

 

ユウスケはどこに行こうかと考え込みます。魔理沙の家なのか、アリスのところなのか、それとも紅魔館か…と。そんなことを思案しながら歩いていると、ふと視線の先にパルスィの姿を見つけます。

 

「パルスィ?」ユウスケは驚きながら声をかけます。彼女がここにいる理由がすぐには思い浮かびません。

 

パルスィは少し得意げな顔をして、「ユウスケ、やっと見つけたわ!」と声をかけます。

 

 

 パルスィはユウスケを見つけると、思わず駆け寄り、その手をしっかりと握りしめます。「ユウスケ!」と、喜びを隠せない様子で声を上げます。

 

ユウスケもまた、久しぶりに見るパルスィの姿に微笑みを浮かべます。「パルスィ、久しぶりだね。」その穏やかな表情に再会の喜びが広がります。

 

握った手を離さずに、パルスィは熱心に言います。「ユウスケ、実はね、地底の追放が解除されたの。だから、しばらくこっちに来ない?」

 

ユウスケは少し驚きつも、それはちょうど良い話だと感じます。「実は今、博麗神社に居られなくなってしまってね。掃除中にちょっと失敗しちゃって。だから、その間、地底に行くのもいいかもしれない。」

 

パルスィの顔には安心と喜びが浮かび、彼女は嬉しそうに頷きます。「よし!それなら早速、地底に行きましょう!」

 

 ユウスケとパルスィは共に歩きながら、静かに地底への道を進んでいきます。道中、ふと思い出したようにパルスィが話を切り出します。

 

「ねえ、ユウスケ。最近、新聞を見たのよ。」

 

「新聞?」ユウスケは少し驚きながら尋ねます。「どんなことが書いてあったの?」

 

「ユウスケが異変を解決したこととか、瀕死になったこととか。大丈夫なの?」パルスィの声に心配の色がにじみます。

 

「ああ、本当に死ぬ思いだったね。新聞記者があの場にいたのか…」ユウスケは少し苦笑いを浮かべます。

 

パルスィは、そこで立ち止まりユウスケに真剣なまなざしを向けます。「ユウスケ。」

 

「何?」ユウスケは彼女を見返します。

 

「やっぱり少しと言わずに、ずっと地底にいない?」彼女の声は静かに続きます。

 

「えっ?」ユウスケは予想外の提案に一瞬戸惑います。

 

「ユウスケが以前地底にいた時にも言ったでしょ?外は危険がいっぱいだって。地底でなら守ってあげられる。ユウスケだって、死にたくないでしょ?」

 

彼女の気持ちを受け止めながらも、ユウスケは少し申し訳なさそうに言いました。「話を変えるようで悪いんだけど、実は別件で一回死んじゃったんだよね。でも、今は能力で復活したから大丈夫なんだ。」

 

「えっ?なんで死んだの?ユウスケが?それに、その能力って?私、何も知らされてないの?」パルスィは驚きと混乱を隠せません。

 

「ごめん、パルスィ。忙しかったのと、地底には追放されて行けなかったから。」ユウスケは少し反省の色を見せて謝ります。

 

しかし、パルスィはその説明では納得せず、さらに問いただします。「答えてよ、なんで死んだの?」

 

「ある強い力を持った女の子と遊んでいてね。僕がその力を抑えられず、倒れちゃったんだ。」

 

パルスィはしばらく沈黙しながら考えますが、やがてその沈黙を破って言います。「やっぱり、地底の方がいいよ。こっちに来て。ジメジメしてたり暑いところもあるけど、私、ユウスケのためならなんでもするから。お世話でも、料理でも、洗濯でも。」

 

 パルスィはユウスケの手を引き、突然彼に軽くキスをしました。その行動に一瞬ドキッとするユウスケ。

 

その後、パルスィは彼の瞳をじっと見つめて、「もちろん、ユウスケが望むならこういうこともしていいよ」と少し照れた様子で言います。

 

そして、少し思案するように言葉を切り出しました。「ねぇ、ユウスケ。」

 

「ん?」ユウスケは彼女の説明の続きを待ちます。

 

パルスィはじっと彼を見つめながら、「なんか他の女の匂いがするけど、もしかして増えた?やったの?」と問いただします。その時、彼女の緑の瞳は少し鋭く光っています。嫉妬深い思いが伝わってくる瞬間でした。

 

ユウスケはその視線に少したじろぎ、「ごめんなさい。」と素直に謝ります。

 

パルスィはその答えを聞いて、少しだけ微笑みを浮かべますが、その表情には複雑な感情が見え隠れしています。「悪いと思ったなら、今晩私の家に来てね。」

 

ユウスケはパルスィの提案に困惑しつ、「わかりました」と答えますが、その声にはどこか落ち着かない響きが含まれていました。

 

パルスィのヤンデレな一面を見た彼は、その夜に何が待っているのかを考えつも、彼女の優しすぎる愛情に少し戸惑っていました。どこか不安げな気持ちを抱えながらも、2人は地底に向かいました。

戦闘描写に満足してる?

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