翌日の昼過ぎ、ユウスケは前日の疲れからか寝過ごしていたところ、パルスィに起こされた。
「ユウスケ、もう昼よ。お味噌汁作っておいたから飲みなさい。」とパルスィが優しく言う。
ユウスケは味噌汁を飲みながら、パルスィの思いやりに感謝した。心の中で、霊夢なら「能力で食糧を出して食べなさいよ。」と言いそうだが、毎回手料理を作ってくれるパルスィの優しさを噛み締める。
「私はこれから予定があるから出かけるけど、ユウスケは今日は何をするの?」と尋ねるパルスィに、ユウスケは「昨日、さとりさんに呼び出されたから地霊殿に行ってくるよ。」と答えた。
「了解、元気でね。」と告げてパルスィは出ていく。
ユウスケはお燐からヤマメについての忠告を受けながら、彼女の家へ向かっていた。「ヤマメはアイドルだけど、過度な幻想を抱かないようにね。あと、体調管理はしっかりね。」とお燐はアドバイスする。
お燐はヤマメの家の近くまで案内すると、過去の嫌な記憶が蘇るのか、「あそこがヤマメの家です。私は嫌な思い出があるのでここまでで、バイニャラ。」と指さして立ち去る。
ユウスケは疑問を感じつも、彼女にお礼を言い、ヤマメの家の扉をノックした。すると中から「どうぞ」と声が返ってきたので、ユウスケは扉を開けて中に入った。
部屋の中には誰もおらず、ユウスケは不思議に感じていたその時、突然上から蜘蛛の糸が降り注ぐ。何事かと思いつつ抜け出そうとするが、その間に上から何者かがユウスケの上に降り、首筋に優しく噛み始めた。
噛まれると同時に、ユウスケは注射に似た不快な感触を感じ、麻痺して身体が動かなくなった。噛み終わったあと、その正体がようやくユウスケの前に現れる。
目の前にはヤマメが立っていた。「そこの人間、何のよう?まだ口は動くでしょう?」と尋ねてくる。
ユウスケは困惑しながらも、何とかしてさとりから頼まれた護衛の件を伝えようとした。
ユウスケは体のだるさを感じながらも地霊殿へ向かう。
地霊殿に到着すると、玄関には誰もいない。自由に入っていいと言われているものの、何となく気が引ける。いつものようにさとりの部屋に入ると、彼女はまだ眠そうに目をこすりながら、「お疲れ様です。ユウスケさん。その様子ですと、お互いによく眠れたようですね。」と話し出す。
ユウスケが「そのようです。」と返すと、さとりは「今回呼んだのは頼みがありまして。」と切り出した。
「頼みとは?」とユウスケが聞くと、さとりは「実は、知り合いの護衛をお願いしたいんです。」と説明を始めた。
さとりはお燐にコーヒーを持って来させ、話を続けた。「私の知り合いで、黒谷ヤマメという地底でアイドル活動をしている方がいます。彼女に脅迫状が届いたのですが、その内容が命を狙うという物騒なものでして。」
「それは危険ですね。」とユウスケが応じると、さとりは「地底には危険な存在が多いですから、念のため護衛が必要かと思って。」と説明した。
ユウスケが犯人の手がかりについて尋ねると、さとりは「恐らく嫉妬によるものでしょうね。今のところ手紙だけで、犯人の特定は難しいですが…。」と返す。
「なかなかの難題ですね。」とユウスケが言うと、さとりは「でもヤマメも容易にやられるとは思えませんし、あなたなら安心です。」と付け加えた。
「分かりました。案内をお願いしてもいいですか?」とユウスケが頼み、さとりは「勿論です。期間は2週間ほどでお願いします。」と言う。
さとりはお燐に「では、お燐、ユウスケを案内してくれる?」と頼み、お燐は「分かりました、さとり様。」と答えて、ユウスケを案内する準備を整えるのであった。
ヤマメはユウスケに回復薬を飲ませると、「あ、その件ね。さとりも過剰だわ」と少し苦笑いする。「妖怪の私が人間に守ってもらうほどではないと思うけど」と言い、ユウスケも彼女の強さを実感する。
「確かに鬼には対抗が難しいかもしれませんね」とユウスケが言うと、ヤマメは驚きつも、「そこ、なんでもう動けるの?」と質問する。
「回復薬のおかげで少し手が動くようになったので、すぐに回復しました」とユウスケは説明する。ヤマメは「へえ、よく分からないけど便利ね。さとりが送ってきたってことは、ただの人間じゃないのね」と言う。
ユウスケは「痺れる毒?を注射された時は驚きましたがね」と応じ、ヤマメは改めて自己紹介を始める。「私は土蜘蛛の黒谷ヤマメ、一応地底でアイドルをしている妖怪よ。そして、君を倒したのは、私が自由に病気を操れるからね」と。
ユウスケは「蜘蛛に病気を操る力、捕獲にはぴったりな能力ですね」と感想を述べ、ヤマメは「自宅なら敵なしだけど、外では君がいてくれた方が安心できるわ」と微笑む。
2人が和やかに会話をしていると、突然、外から石が投げ込まれる。ユウスケは「大丈夫ですか?」と心配し、ヤマメは少し不安そうに「う、うん」と答える。
ユウスケは石を確認し、そこには「人間、私のヤマメに近づくな」と書かれたメッセージがあった。「ストーカーですかね?」とユウスケが尋ねると、ヤマメは「誰かが来るたびにこれだから嫌になるわ」と背を向ける。
本当は怖がっている様子を見たユウスケは心に決めた。「ヤマメさん、怖いでしょうから、24時間僕がついてますよ。」
しかし、ヤマメは「ハァ?人間のくせに何カッコつけようとしてるの?アイドルの家に泊まるなんて迷惑だわ!」と取り乱す。
ユウスケは、「家の中に入れろとは言いません。家の前にテントを張らせてくれれば十分です」と提案する。
しばらく考えたヤマメは、「そう、それなら問題ないわね。家の中では泊まっちゃだめよ。天狗にデタラメな記事書かれるわよ。それに、無理はしないで!」と応える。
ユウスケは家の前にテントを張り、そこでキャンプを開始する。しばらくすると、ヤマメが心配した表情で出てきて「これ、外の森で拾ったものだけど」と弁解するように寝袋を渡してくれる。
悪い子ではなさそうだと思いながら、ユウスケはヤマメの前でキャンプ生活の準備を整えた。彼女を守る決意を新たに、ユウスケはその晩をテントで過ごすことにした。
戦闘描写に満足してる?
-
してる
-
してない