ユウスケは迷いの竹林に足を踏み入れ、慧音の言葉を思い出しながら大声で呼びかけました。「もーこーたーん。」しかし、辺りは静まり返ったままで、誰の気配も感じられません。少し困惑して、もう一度、訴えるように呼びかけます。「もーこーたーんインしたお!」その瞬間、竹林の中から勢いよく駆けてくる足音が聞こえ、ユウスケは心の中で安堵しました。向かってきているのがもこたん(藤原妹紅)だと思い、手を振って迎えます。
しかし、距離が縮まるにつれて勢いは増し、妹紅は足を止めることなくユウスケに殴りかってきました。
「それで呼ぶなと言ったろ!輝夜テメェ!ぶっ殺す!私の名は藤原妹紅だ!」妹紅は怒声と共に叫びます。
ユウスケは驚きつ、妹紅に殴られたかと思うと、足蹴りをされそうなところで、何か気づいたように妹紅が足を止めました。
「ん?輝夜じゃねえ。誰だ?」妹紅がユウスケを見て問いかけます。
「博霊神社から来たユウスケです。“もこたん”は慧音さんに呼んだら案内してくれる人が来るよと言われて…」ユウスケは急いで説明します。
「ああ、そういうことか。でも、“もこたん”呼びしたお前も悪いからな。」妹紅はユウスケを指さしながらちょっとした文句を言います。
「すいません、もこた…いえ、妹紅さん。」ユウスケは頭を下げ、謝りました。
「分かればよろしい。で、慧音に言われたと言ってたが、どこに案内して欲しいんだ?」妹紅はようやく落ち着いて聞いてきます。
「この異変の解決のため、首謀者の所に。」ユウスケはもとからの目的を伝える。
「そうか、輝夜の所か。いいぞ。でも、お前の耐久力はさっき殴ったから確認できたが、実力を確かめるために私と手合わせするぞ。」と妹紅は挑戦的に言い放ちます。
ユウスケは一瞬たじろぎつも、妹紅の挑戦を受ける決意を固めました。ここで自分の力を見せておかないと、先に進むことも難しいと理解したからです。「分かりました。手合わせをお願いします。」ユウスケは戦闘態勢を整え、妹紅と対峙しました。
ユウスケが妹紅に礼を終えたその瞬間、妹紅はすかさず素早い蹴りを繰り出してきた。ユウスケは瞬時に反応し、生成能力を駆使して滑らかに棒を生成し、妹紅の蹴りを棒術でなんとか捌いた。
だが、妹紅は攻撃の手を緩めることなく、一気に間合いを詰めてくる。その素早い動きにユウスケは圧倒されつつたため、棒を掴まれてしまった。「こうやって使うんだよ!」妹紅はニヤリと笑いを浮かべると、ユウスケの足を払い、力強く地面に叩きつけた。
衝撃が走り、ユウスケの息が詰まる。妹紅はその隙を見て、倒れたユウスケの上から棒を彼の首元に押し当て、逃れられない状況を作り出した。
「くっ…!」ユウスケは動けずに呻くが、諦めずに再び生成能力を駆使し、瞬時に新たな棒を手元に作り出す。地面をついて反撃しようと試みた。
妹紅はそれを察知すると、棒を押し付ける力を緩めないま、彼の動きを見て防御体勢に入る。彼女の目はユウスケの小さな動きすら見逃すまいと光っていた。
ユウスケはその警戒を破るため、持ち前の創造力で一瞬の機を作り出すべく、棒を一瞬消しまた出現させ、妹紅の気をそらした。彼はこの短いタイミングで身を翻し、攻撃から逃れようとする。
妹紅はその動きを見逃さずに、次の殴打を準備していたが、ユウスケはすかさず生成した棒で彼女の腕を払い、体勢を整える。
両者は一旦距離を取る。妹紅はニヤリと微笑みながら、「なかなかやるじゃないか」と言い、再びユウスケに挑みかってきた。
ユウスケも彼女の挑戦的な表情を見て笑みが戻った。「負けるわけにはいかないんですからね!」と言い放ち、二人の間に再び激しい戦いの火花が散った。
妹紅その強気な目をさらに燃やし、拳を構えて妖術で炎を集め始めた。「ちょっとはやるようだな。こっから能力使うぞ!火炎、炎の砲火!」彼女が放った炎はユウスケに向かって一直線に迫ってくる。
「生成、鉄の盾!」ユウスケは瞬時に反応し巨大な鉄の盾を生成して迎え撃った。
しかし、妹紅は勢いを増し、さらに炎の威力を上げて「オラ!死者の火炎!」と叫び放つ。周囲に広がる炎がユウスケを取り囲み、少しずつ彼に迫った。ユウスケは水を生成して消火を試みるが、炎は消える気配を見せなかった。
妹紅は薄笑いを浮かべ、「水程度では消えないからな。」と余裕を見せる。
ユウスケは新たな策を考え、「生成、死者の火炎!」同じ技を再現すると、妹紅の火炎を打ち消した。
「なっ、同じ技を出せるのか…!」妹紅は驚きつも、すぐにさらに力を込めて、「だったらいいぜ!いくら同じ技を出せても蓬莱人でないならこの技は使えねぇよなあ。フェニックス再誕!!」彼女は身体にフェニックスの炎をまとわせ、両手にも炎を灯した。
ユウスケは対抗策を講じ、「確かに真似できん。生成、戦車砲!」と戦車砲を生成し妹紅を砲撃。しかし、妹紅は砲撃の中をものともせず、身体を再生させながらユウスケに向かってくる。
「痛えけど、効くかよ!燃やし尽くしてやるぜ!」妹紅は不屈の精神で叫ぶ。
「効かない…なら。生成、消火器!」ユウスケは急いで消火器を生成し、妹紅に向かって噴射。火は瞬く間に消えるが、妹紅自体は止まることなくユウスケを捕らえた。
「オラッ!死ね。」妹紅はどこか楽しそうにユウスケを殴り、再び消したはずのフェニックスの炎も再点火され、ユウスケの身体を燃やし始めた。
だが、妹紅はふと我に返り、小声で「手合わせのつもりが、やり過ぎた」と呟き、纏っていた炎を消火しようとしたが、燃え移ったフェニックスの火炎は消えることなくユウスケの身体を飲み込んでいく。
「やっちまった!」妹紅は焦りながらユウスケの身体に抱きついたが、そのとき不意に背後から声がかけられた。
「妹紅さん、こっちです。」
「ん?お前、この燃えてる方は?」振り返った妹紅は、新たなユウスケの姿に驚いた。
「確かに僕は妹紅さんのフェニックスの炎に殺られて焼死しましたが、死ぬ前に新しい身体を生成し、魂を転生させたんですよ。」ユウスケが説明し、「地獄の閻魔から手合わせで死ぬなと殴られましたがね。」と冗談めかした。
妹紅は彼の落ち着いた様子を見て目を丸くし、「転生か、少し蓬莱人と似てるんだな。」妹紅の表情は驚きから興味に変わり、彼女は少しリラックスした様子を見せた。「というか、謝るのが遅れた。すまない、やり過ぎたな。」
ユウスケは苦笑しながら返した。「いや、気にしなくていいよ。おかげで少し変わった体験ができたから。」
妹紅は深呼吸し、戦闘モードから日常の表情に戻った。「それなら良かった。ただ、これからは気をつけてくれ。私たちの戦いは単なる手合わせじゃなく、命がかっているから。」
妹紅との手合わせを終えたユウスケは共に永遠亭へと向かっていった。
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