地底スタートの幻想郷生活   作:四国の探索人

78 / 83
第七十八話 霊夢達と異変終焉

 ユウスケ達の決着がつく少し前、霊夢たちは無事永遠亭にたどり着き、迎え撃つ鈴仙に対峙します。

 

鈴仙は霊夢たちを見て「全く、先ほどの侵入者といい今夜は大所帯だな。」と不平をもらしますが、怯む様子はありません。アリスが異変の犯人かと問い詰めると、鈴仙は「私は師匠の弟子だ。ここを通りたくば私を倒してからいけ。」と応じ、戦いの意思を示します。

 

魔理沙は鈴仙の気丈な態度に「この4人相手になかなか威勢がいいやつだな。」と感心します。

 

紫が「行って霊夢。ここはアリスと私がやるわ。」と指示を出すと、魔理沙は「だそうだ、霊夢。お言葉に甘えさせて貰って異変の黒幕をやっつけようぜ。」と勢いを添えます。

 

霊夢は「ならそうさせて貰うわ。気を付けてね。」とアリスたちに告げ、異変の黒幕を探しに行きます。

 

アリスは手を振り、「それじゃあ、始めようか。」と鈴仙に意気込む。

 

戦いが始まり、鈴仙は手からレーザーのような光線を放ちます。しかし、紫はそれをスキマに吸い込んで防ぎ、「あら、ユウスケと似てるわね。私には効かないわよ。」と余裕の表情を見せます。

 

鈴仙はその様子に「防いだ?嫌、その赤い世界の中で爆発はしてるようだ。どうやら別世界の入り口でも作っているのか。」と分析し、「だが私の動きの前について来れるかな!」と叫びながら激しく動き回り、壁越しにレーザーを放ってくる。

 

その攻撃を受けながらも紫は「アリス〜。私防ぐので精一杯だから攻撃よろしく〜。」と呼びかける。

 

アリスは「信用してないけど分かったわ。」と応じ、人形を使った攻撃を開始します。人形たちは機動力を活かし、鈴仙を追尾しながら攻撃を試みます。鈴仙は人形をレーザーで撃ち落そうとしますが、巧みに回避されます。

 

追い詰められた鈴仙は「厄介な。だが、、」と屋根を撃ち、その瓦礫がアリスたちに降りかります。しかし、アリスは「上海、蓬莱」とお気に入りの人形である上海と蓬莱に命じ、瓦礫を片付けます。

 

「どうやらそっちの不利みたいね。月は妖怪の力の源、返してもらうわよ。」とアリスが宣言しつ「それに今なら降参してもいいわよ。」と鈴仙に言い渡します。

 

しかし、鈴仙は笑みを浮かべ「降参?フ。貴様ら地上の妖怪がここまで来たのは褒めてやるがゆめゆめ勝てるとは思わないの事だな。」と反発します。

 

紫は「まだ2対1で勝つもり?」と挑発しますが、鈴仙は「何人いようが同じこと!このルナティックアイズの前ではな!」と自信たっぷりに答え、戦闘は続きます。

 

 アリスと紫が気がつくと、自分たちが先ほどとは異なる奇妙な空間に足を踏み入れていることに気づきます。

 

アリスは周りを見渡し、「幻術?」とつぶやきます。それに対し、鈴仙は「我が瞳に囚われたものは誰であろうと抜け出すことは出来ない。」と自信をもって答えます。

 

アリスは「どうかしらね。貴方を攻撃したらいいじゃない。」と反論し、人形を用いて鈴仙に攻撃を仕掛けます。しかし、攻撃するたびに鈴仙の姿は残像となり、攻撃は一度も命中しません。残像は複数に分裂し、本体がどこにいるかすら分からなくなります。

 

紫は状況の打開を考え、「これはマズイわね。切り札を使いましょうか?」とアリスに耳を傾けさせます。アリスが「切り札?」と疑問を投げかけると、紫は「幽々子、聞いていたでしょう。後は任せたわ。」と言い、スキマから幽々子と妖夢を呼び出します。

 

幽々子が軽やかに出てきて「任されたわー。さあ、妖夢。腕の見せ所よ。」と頼もしげに言います。

 

鈴仙は「切り札が何かと思えば増援か」と言って動じない素振りを見せますが、「何人いようが同じこと、私の瞳の前では、、、なっ!」と困惑します。なぜなら、彼女が瞳の力で幻術に取り込もうとした妖夢が、目を閉じたま動いているからです。

 

面食らった鈴仙がレーザーを構えようとすると、妖夢は素早く攻撃し、鈴仙を気絶させます。

 

妖夢は「妖怪の鍛えしこの楼観剣、斬れぬものなどあんまりない。安心して下さい、峰打ちです。」と告げ、鈴仙を傷つけることなく取り押さえます。

 

戦いを終えた妖夢と幽々子は、用が済んだとばかりにその場を去っていきます。

 

アリスは褒めるように「えっと、ありがとうございました。」とお礼を言い、紫もまた「お見事」と二人に声をかけます。

 

 霊と魔理沙は広大な永遠亭の中を歩いていますが、その広さに驚きと困惑を感じています。

 

魔理沙は「にしてもここは本当に広いな。まるで永遠に続いているようだぜ。」と呟き、霊夢も「こうも長いと迷いの竹林を突っきてるんじゃないかという感じよね。」と同意します。

 

その時、2人の前に小さいウサギが現れます。そのウサギ、因幡てゐは「おやまあ、人間かい?ここに来るとはついてないねぇ。ただでさえ人間の寿命は短いのに。」と意味深なことを言います。

 

魔理沙が「お前、ここに住んでるのか?」と問いかけると、てゐは「そうウサ。」と答えます。

 

しかし、霊夢は何も聞かずに「問答無用!」と叫んでてゐに攻撃を加えます。てゐは避けようとしますが、直撃してしまい、すぐに降参します。

 

因幡てゐは「降参、降参。ここの事洗いざらい喋るから見逃してよ。」と必死に懇願します。

 

魔理沙は「まあ、内容次第だな。」と言って、情報提供を促します。

 

てゐは観念したように、永遠亭についての情報を語り始めます。霊夢と魔理沙は話を聞いて異変の起きた理由、輝夜を守るため永琳が偽物の月とすり替えた事を聞きます。

 

 因幡てゐは「さて、ここら辺でいいウサかね。」と話を切り出し、魔理沙が「何がだ?」と問い返します。

 

てゐはニヤリとしながら「時間稼ぎ」と言い、悪巧みをしているかのような表情を浮かべます。しかし、周りには一切の変化がありません。

 

てゐは不審に思い、「おかしいウサね。」とつぶやき、さらに「おーい、永琳。秘密を知ってしまった人間連れてきたウサよ。」と声を張りますが、何の反応も返ってきません。

 

霊夢は構わずに「誰も来ないみたいね。私達を罠に嵌めようなんていい度胸じゃない。」と冷やかに言い放ちます。

 

てゐは予想外の展開に泣きそうな声で「止めてウサ(泣)」と言いますが、霊夢たちには通じません。

 

彼女の計略は失敗に終わり、てゐはこっぴどくやられてしまいました。このやり取りで、霊夢と魔理沙はさらに永遠亭の奥深くへ進むことができる確信を得て先に進みます。

 

 妹紅、輝夜、そしてユウスケの間で和やかな会話が続く中、足音とともに八意永琳が現れます。彼女は驚きながら「姫様、何故侵入者達と談笑しているのですか?」と問いかけます。

 

輝夜は興奮気味に「凄いのよ!永琳。妹紅とユウスケが私を倒したの!」と答えますが、永琳は最初は信じられない様子で「また、御冗談を。」と言います。

 

しかし、輝夜が「冗談じゃないわよ!私も久しぶりに何回も殺されて死の経験を思い出したわ。」と続けると、永琳はその真剣な様子を見て、本当に負けたことを悟ります。

 

 永琳は驚きのあまり、「妹紅だけで勝てるとは思えない。お前か人間?」とユウスケに視線を向け、弓を構えて敵意を示します。

 

 輝夜が永琳の前に立ち、「止めなさい。永琳。彼は私が久しく忘れていた楽しさを思い出させてくれたわ。」と説得します。さらに「弓を射てもいいけど彼も蓬莱人のように復活するから意味ないわよ。」と続け、周囲を見回しながら「回りを見なさい、妹紅とユウスケの死体が沢山あるから分かるでしょ?」と示唆します。

 

永琳は驚きつも、その実体のある死体を確認し、「本物の肉体。まさか、作り出せるの?」と理解を深めますが、「ですが、姫様。このままでは月の者に我らの存在がバレてしまいます。」と懸念を示します。

 

輝夜は少し考えた末、ユウスケの方に歩み寄り、「簡単なことじゃない、永琳。この殿方を私の婿として迎え入れて月の民から守ってもらいましょう。強さは私が保証するわ。」と提案します。

 

永琳が考え込む中、妹紅が割って入り「待て待て、本人の意思を聞いてやれよ。そんな理由での結婚はよくない。」と指摘します。

 

ユウスケも「それに俺は付き合っている人が、、」と否定しかけると、輝夜は「あら、そんなに強いんだから嫁の1人や2人変わらないじゃない。なんならモコたんも付き合う?」と冗談めかして答えます。

 

妹紅は「バカ!確かに共闘してお前を倒せて楽しかったけど。コイツは私がただ道案内しただけだ!」と輝夜に突っ込みます。輝夜は「あら、でも戦っているあなた達楽しそうだったわよ?それに共に殺し合いまでした仲じゃない。もう友達の枠を超えている気がするわ。」と楽しそうに続けます。

 

 妹紅は一瞬黙りこみますが、永琳が「いや姫様がよくても性格も何も知らない人間を置いておくのは流石によくないかと、せめてお友達から初めて下さい。」と提案します。

 

輝夜は少し渋々の様子ですが、「もう永琳ったら頭が硬いんだから。」と軽く返し、ユウスケに手を差し出し、握手を求めます。「永琳の頭が硬いからまずはお友達からですって。宜しくね。」

 

ユウスケは「友達からなら、、よろしくお願いします。」と握手に応じます。

 

妹紅も一応確認するように「一応聞くけど、私はただの他人じゃないよな?友達だよな?」と不安そうに尋ねます。

 

ユウスケは「もちろんだよ。妹紅さん。ここまでありがとうね。」と感謝を述べます。

 

妹紅は安堵し、皆に見えないように小さくガッツポーズをします。友達ができたことの嬉しさを感じ、彼女の心は温かくなります。

 

 輝夜たちが談笑している中、突然スキマが開き、そこから紫を先頭にアリス、魔理沙、霊夢、鈴仙、そしててゐが姿を現します。

 

八意永琳は驚き、「なっ、八雲紫」と声を上げます。

 

紫は軽く笑いながら「私のこと知ってるのね。でも、それはさておき、話はてゐから聞かせてもらったわ。」と切り出します。「貴方の懸念も理解できるけど、幻想郷に月の民は来れないわよ。そう仕組んで博霊大結界を作っているからね。凄いでしょ?私の最高傑作。」

 

永琳は少し疑いながらも「本当?」と確認すると、紫は「ホントよホント。」と冗談めかして答えます。

 

霊夢は「たまに結界を開けようとする奴は居るけどね。」と付け加えます。

 

紫は「でもそれも幻想郷のためだもの。」と応じます。

 

永琳は少し驚いて「私は密室の中に密室を作ろうとしていたのね。」と呟きます。

 

その直後、鈴仙が少し申し訳なさそうに「お師匠様ごめんなさい、負けました。」と告白し、てゐも「同じくウサ。」と続けます。

 

魔理沙は肩をすくめ「異変は解決したようだけど、手応えのない戦いだったな。」とぼやきます。

 

ユウスケは冗談交じりに「代わってほしかった。」と言います。

 

霊夢はユウスケに気付き、「というかユウスケ。帰ってきてたのね。連絡しなさいよ。」と少し不満げに言います。

 

ユウスケは「いや、神社に行ったらいなかったからさ。異変発生に気付いて解決しようとしたんだ。」と説明します。

 

霊夢は少し考えてから「まあ、楽できたからいいけど。帰るわよ。」と軽く笑いながら返します。

 

こうして、紫たちのおかげで事態は収まり、それぞれが元の日常へと戻っていきます。いつもの幻想郷の平和が再びやってくるのです。

 

後日

 

 レミリア「紫、私達ずっと呼ばれるかと思って待機してたのだけど?」

 

 紫「ごめんなさいねぇ。ユウスケがいたから活躍が無くなってしまったわね。はい、プリン」

 

 レミリア「おいしー!」

戦闘描写に満足してる?

  • してる
  • してない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。