妹紅は嬉しそうに「よし!出来たぞ。妹紅様お手製筍料理だ!」と告げる。
ユウスケは「ありがとう。」と感謝を述べ、同じ筍なのにこれほど多様な味を出せることに感心しながら食べ進める。
妹紅は言葉を続ける。「心は読めないが、何故違う味なのか気にしてるのだろう?1000年以上筍食べているからな、筍料理だけなら世界一かもしれないぞ。」と誇らしげに言う。
彼女はいつも一人で食事をしていたが、久しぶりに食事を共にする人が現れ、ユウスケが満足しているかどうかをチラチラと気にしている。
ユウスケは笑顔で「おいしいよ、ありがとう。」と答える。
満足げなユウスケを見て安心した妹紅は、ようやく自分の分の箸を手に取り始める。
しばらく食事をした後、妹紅は問いかける。「でだ。結局どうしてここに来たんだ?私と一週間いたいからなんて微妙な理由じゃ納得できないぞ。」
ユウスケは困った様子で「う、、、言わなきゃダメ?」と少し迷う。
妹紅は「どうしても言いたくないならいいけど、ケンカか?」と和らげて言う。
ユウスケはしぶしぶ「いや、輝夜がさ。肝試しを迷いの竹林で催すみたいなんだけど、参加の目玉として蓬莱人の生き肝を書くって話をしてたんだよね。」と明かす。
妹紅は納得して「そういうことか、、、輝夜め、後でぶっ殺してやる。ユウスケ、私が蓬莱人なのは知ってるだろ?一人でも大丈夫さ。」と強がってみせる。
しかし、ユウスケはしっかりと「流石に復活すると言っても、妹紅が痛めつけられるのをほっとくわけないだろ。」と続ける。
妹紅は少し照れながらも、「そうか、、、ありがとう。」と感謝を伝え、心の中で安心感を抱いたのだった。
ユウスケは眠りにつくため布団を生成しながら「おやすみ」とつぶやく。
妹紅も「おう、おやすみ」と返し、壁に寄りかるような体勢を取っている。
ユウスケは不思議に思って問いかける。「妹紅?」
妹紅は「なんだ?」と応じる。
ユウスケは「布団で寝ないの?」と尋ねる。
妹紅は「ああ、それは客人用だし、私はいつもこうやって寝ているんだ。」と理由を説明し始める。「不老不死といっても、強くなるまで何回も意味もなく妖怪に殺された。二度とあんな何もせずただ殺される毎日には戻りたくない。だから警戒のためにこうしているんだ。」
ユウスケは優しく「少なくとも肝試しが終わるまでは僕が守るよ、妹紅。」と約束する。
妹紅はしばらく黙った後、立ち上がりユウスケの布団に入る。
ユウスケは驚き、「えっ、同じ布団に入らなくとも布団生成するけど」と言うが、妹紅は震えながらユウスケの手を握りしめる。
「お前に言うのは恥ずかしいんだけどさ、怖いんだ。一人で普通に寝るのが。一人で警戒を解いた途端、誰かに連れ去られるようで。でも、少なくとも肝試しまでは私を守ってくれるんだろ?なら隣にいて安心させて寝させてくれ。」
ユウスケは「分かったよ。」と受け入れる。
妹紅は少し笑みを浮かべて「こうして誰かと眠るのは数百年ぶりだ。私がまた人肌を感じながら眠るとは」としみじみ言う。
ユウスケは隙間風に寒そうにする。
妹紅は「寒いか?」と聞くと、ユウスケは「少し」と答える。
妹紅は優しく「私に近づけ。少し温度を上げてカイロみたいに温めてあげよう。」と言い、ユウスケを抱きしめる。
ユウスケは妹紅を抱きしめ直し、彼女の暖かさを感じながら眠りにつく。
こうして、二人は質素であるけれど心温まる深い眠りを共に取ったのだった。
遠くから双眼鏡でユウスケと妹紅の様子を覗いている輝夜と鈴仙。
輝夜は目を細めながら言う。「鈴仙」
鈴仙は少し驚いて「なんですか姫様。」と返す。
輝夜は感慨深げに続ける。「普通に楽しそうで羨ましいわ。」
鈴仙は微笑んで「甘々な1日を送ってますからね。」と答える。
輝夜は目を輝かせて、「鈴仙!私も参加したいわ!」と興奮気味に言う。
鈴仙は首を振りながら「姫様、今参加したら流石に燃やされますよ。」と冷静に返す。
輝夜は妹紅の様子を見つ、「見てなさい、妹紅。ユウスケさんは私が貰うんだから!」と宣言する。
鈴仙は少し苦笑しながら、輝夜の思いの強さを感じ取り、その反応を楽しむのだった。この一幕は、二人の関係の行く末をさらに面白くさせているようだった。
日が経ち、ついに肝試しの日がやってきた。会場には巫女や魔法使い、吸血鬼、鬼、メイドなど、さまざまな妖怪や妖精が溢れ返っている。多くの参加者は屋台や音楽を楽しんでいるが、輝夜から特別な招待状を受け取った幾人かの顔つきはどこか違っていた。
魔理沙は会場でレミリアとフランを見かけ、「おー、レミリアにフランじゃないか。お前らも来てたんだな。こんなことには興味無さそうだけど。」と声をかける。
レミリアは微笑みながら「あら、魔理沙じゃない。肝試しなんてものは興味ないけど、不老不死の生き肝には興味あってね。頂きにきたわ。」と答える。
フランは無邪気に言う。「私は興味ないけどお姉様のお守りね。」
すると、キョーキが加わる。「私はそのフランのお守りだな。」
咲夜も微笑みながら「私はお世話のためで」と言い、パチュリーは淡々と「私は貴方に本を返すよう言いに来ただけよ、魔理沙。」と続ける。
魔理沙は冗談まじりに「ゲッ、パチュリー。まあ、気が向いたら返しにいくぜ。」と返す。
その時、霊夢が萃香に声をかける。「萃香、あんたは何のために?」
萃香は首をかしげながら「ん?私は不老不死の実力を見るためさ!どんなのか気になってね!お前のとこのユウスケは今は来てないのかい?」と尋ねる。
霊夢は少し考え、「一週間くらい前から居ないわね。またどこかで厄介事やってるんでしょ。」と返す。
会場の雰囲気は賑やかでありながら、特別な任務を持つ者たちの心の中には緊張感が漂っていた。彼らはそれぞれの目的を胸に、肝試しの幕開けを待ち望んでいた。
参加者たちが集まり始めた頃、中央の台から鈴仙が姿を現し、穏やかな声で案内を始める。
鈴仙:「さあ、皆様。本日はお集まり頂きありがとうございます。今宵は永遠亭主催、肝試しに参加頂きましてありがとう御座います。一般参加の方は〜へ。特別招待状をお持ちの方は別途説明致します。ではお楽しみ下さい。」
その後、輝夜が声を加える。「さて、特別招待状をお持ちの皆様。こちらの道をお進み下さい。ずっと歩いていけば不老不死とそれを守る御人がおられます故、是非倒して頂き不老不死の生き肝を手に入れてください。そうですね、くじ順で10分おきずつに入場して貰いましょうか。」
会場の参加者たちは興奮と緊張感を抱きながら、その指示に従う準備を始める。特別招待状を持った者たちは、これからの試練に対する期待と少しの不安を胸に抱きながら道を進んでいく。
鈴仙は参加者たちの反応を見守りながら、肝試しの準備が整っていることを確認していく。その背後では、妖怪たちがそれぞれの思惑を秘めながら立ち上がり、肝試しの幕が開かれる。
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