シャングリラ・ウィズ・フロンティア~黒猫の魔法使い、惑星ユートピアに挑まんとす~ 作:雷琉太
黒ウィズ、シャンフロ共にネタバレ満載なのでご注意を。
君は最近疲れていた。具体的に言えば、モンスターを大量に刈りたくなる精神的な疲れであった。クエス=アリエスでも満たせる衝動だが、どうせなら未知の異界に行きたい。そう思って君は適当に異界移動した。
目を開けると、そこには樹海が広がっていた。目の前では戦闘が起こっていた。
「あの女の子を助けるにゃ!」
当然、と君は答え、カードに力を込めた。
女の子がビームのような剣を振り回しながら目の前の三つ首ティラノに切りかかる。君は彼女が攻撃を受けそうになったタイミングで障壁を張った。大丈夫?と声をかけると、彼女は驚いた表情でこちらを見ていた。
「驚愕:あんた誰?」
いいからまずはこいつを倒すよ!君はそう言って雷の魔法をぶつけてみた。恐竜はひるんだようだが、決定打になっていない。
「要請:決めるからどいて!」
君は少し横にずれる。その場を特大ビームサーベルが通り過ぎていった。
「危なかったにゃ…」
倒れた恐竜をよそに君たちが自己紹介をすると、相手はあきれながら返してくれた。
「困惑:アイヴィ=315だ」
もしかしてアイヴィって呼んじゃいけない感じ?
「ならミイコにゃ!」
こうして君は惑星ユートピアに降り立ったのであった。
どうやらここは惑星ユートピアという場所で、彼女たちは征服人形というアンドロイドだったらしい。
「質問:あたしらの事驚かないのか?」
ミイコが聞いてくる。あいにく、そういう知り合いはいるからね、と君は答える。空戦の異界のハルトゲビスなんかを思い出す。
「人間に近いところだとピノキオとかクローバーもいるにゃ」
「未知:誰だよそいつら…」
異界をめぐってきた経験が多いからね。と君は言う。このことは最初話したときには信じてもらえなかった。どうやら魔法が普通にある世界だったようで、この世界の人間だと思われたのだ。まぁそれならそれでいいかとも思ったのだが。
「興味:教えてくれよ、あんたの冒険談」
ミイコにそういわれてしまいすべて話したら、なぜか周りの子たちにもなつかれてしまった。そうして君はしばらくドールフロントと呼ばれるその場所で過ごしていたのだが、ある日ミイコから手紙を受け取った。これは?と聞くと、
「回答:オルケストラからの招待状、場所はこっち」
彼女たちが進めている再征服計画という奴で蒐集されたものの一つだろうか。ミイコについていくと、扉が見えてきた。
「説明:ここがオルケストラのいるとこ。ただ、ウィズさんは入れない」
じゃあ行ってくる。君はそう言って扉に手をかけた。
この作品で重要になるのはオルケストラです。黒猫氏が正典か偽典かは…お察し下さい。