シャングリラ・ウィズ・フロンティア~黒猫の魔法使い、惑星ユートピアに挑まんとす~ 作:雷琉太
とりあえずオルケストラの所に行ってアーフェンに墓守の場所を聞こうとしたのだが、向こうもそこまで把握しているわけではないようだった。ということでひとまずはこの大陸をすべて調査することにした。海の向こうのもう一つの大陸は後回しにした。普通の船で七日かかる距離はそうそういけない。大陸の北の方の雪山地帯から始めることにした。
「寒いにゃ、ポポラの里と比較するくらいには寒いにゃ」
北に進んでいくと、城のような場所が見えた。どこからか狼の遠吠えが聞こえる。すると、目の前に巨大狼が現れた!
「このオーラ、カリュプスを取り込んでるにゃ⁉」
「記憶:キワムとかレグルの異界の獣だったか」
だとするとあいつに触れるのはまずい。ここであの破壊衝動を植え付けられたら…幸いミイコにも遠距離攻撃手段があって助かった。
結論、ドールフロントに逃げて帰ってきた。ヴィタの呪術すら跳ね返す狼なんてそうそう勝てっこない。
「情報:あれが七つの最強種の一つ、夜襲のリュカオーンだ」
七つの最強種がゆがめられているというのは本当らしい。
「というか、なんで獣特攻が入らなかったにゃ?」
確かに。前タモンがカリュプスを吸収した時はヴィタの呪術はよく効いていた。あのリュカオーンという狼、獣じゃないのか?
「まぁいいにゃ、西の方を当たってみればきっと何かわかるにゃ」
これ以上最強種とかかわると寿命が縮むんだけどな…そう思いつつ今度は西の方を目指した。
結論、最強種とは合わずに済んだ。最強種とは。君の目の前にいたのは、黒い竜であった。最強種のジークヴルムは金色らしいのでこいつは違う。リュカオーンよりは弱そうにも見える。
「我はノワルリンド、次代の龍王である!」
結論、別の強そうなのと会ってしまった。
「推測:黒の色竜だな、こんなに龍っぽい見た目してんのは初めて見たが」
ぶちっと切れる音が聞こえた。…今のが地雷だったの?
またドールフロントに帰ってくる羽目になった。
「もう向こうの大陸迄飛ぶにゃ、オルネの風ならいけるにゃ」
同感だよ、と君はオルネのカードを取り出した。
「疑問:着地はどうすんだ?」
「気合にゃ!」
今までも何度かやってるから大丈夫だよ、と君は答える。
「否定:そういう問題じゃねぇ!」
さすがに一っ飛びとはいかず何度か風を追加する羽目になった。そのたびに隣と肩から悲鳴が聞こえた気がするがそんなものはないはず。こうして君たちはフィフティシアというらしい東大陸の西端の港町にたどり着いたのであった。