シャングリラ・ウィズ・フロンティア~黒猫の魔法使い、惑星ユートピアに挑まんとす~ 作:雷琉太
資産魔法<紫電一閃>、その効果は時間の加速や減速である。というとかなり強力だが、もちろん本来は使える人間はいないはずである。「あるべき秩序がどうなろうと構わない心」なんて普通は持ち合わせていない。だが彼女は違う。廃人狩りにそんなものはない。
「あいにく、今の私は反理想郷の女帝モード!」
「天秤の方はこっちで進めておくにゃ」
君たちの役割の一つ。
「天秤は均衡を保つ、価値を数値に、万夫不当の力を」
君のポットのカードが消えていく。
「しばらくは岩塩だけ生活にゃ?」
…頼むから今はそれを言わないでほしい。持ってけ、9999ポイント!これで全員を強化する。目の前ではミイコが騏驎のミサイルを弾き、高所から繰り出されるウェザエモンの攻撃をサンラクが防いでいる。カッツォは…騏驎自体を殴っているようだ。
「目指せフェイズスキップ!」
ペンシルゴンの槍が届く。時間の加速が進む中、君はふと見つけてしまった。
「シュリのカードにゃ?」
ペンシルゴンが開けた穴の奥、確かに1枚のカードが存在していた。
「みんな、話があるにゃ」
君がウェザエモンを怯ませたことで少し隙ができる。
「あのカードを取れば、多分墓守に戻るにゃ」
自分たちが倒したいのは、修羅のウェザエモンじゃなくて墓守のウェザエモンだから。君は補足する。
「は?このタイミングでクエスト?…そうかい、やってやろうじゃねーの」
「確かに、その方がセッちゃんも浮かばれるか」
そうこうしてるうちにウェザエモンが膝をつく。
「ヤバっ、第3フェーズくるよ!」
どうやら加速はうまくいっていたらしい。
咆哮が来る。
「食らえ、聖女ちゃんの聖水!」
ウェザエモンが止まる。桜から灰が降ってくる。
「閻刃抜刀」
…どうやらシュリの方も本気を出し始めたらしい。ペンシルゴンは紫電一閃以外の槍を使い潰さんばかりに取り回している。総力戦だ。カッツォは拳を常に何らかの色に染め、サンラクはひたすらウェザエモンの攻撃を捌き続ける。
「ミイコ、合わせるにゃ!」
集う究極の大魔法、アリエッタ・トワ!
「困惑:それかよ、まあいいぶっ飛べ!」
君たちの連携が、ウェザエモンに穴を穿つ!
「こいつはもらうぜ、ウェザエモン!」
サンラクがカードを回収してくれた。…なんか震えてない?
「カカカ、これはよい戦いじゃ。もう少し楽しませよ」
「シュリは私たちで引き受けるにゃ!3人でウェザエモンと騏驎を頼むにゃ!」
最終ラウンドだね。君は切れそうな魔力をかき集めていた。