この透き通った世界に花束を   作:文月 翠

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その花はどんな花より弱々しい

 次の朝がやってきた、空は青く晴れ渡っている。今日は散歩日和だななどと心の中で抜かし、身体を起こしベットの隣の窓、鉢に入ったエリカの花を愛でる。

 身支度をし行ってきますと誰もいない部屋で叫ぶ、その言葉に返事はない。

 登校に使っている自転車の前に着く、昨日は暗くて見えなかったがフレームに多少傷が入っていた、正直萎えた、落車して頭を打って記憶が落ちたのなら目も当てられないぞと思いながら自転車に跨る。

 道は昨日の帰路で覚えた、迷うことはない、このまま順調に行けばそれなりの時間には着くだろう、さっきまではそう思っていた。

ドカンと一発私の背後の壁が爆発した、大きい音で耳が痛い、半ば放心状態である。

 

「………朝ぐらい静かにできなんですか…」

 

 ここは学園都市キヴォトス、銃の規制など無いも等しいここが治安が良い場所な訳がない、爆発は日常茶飯事、私は学区外に住んでいるので親の顔より見た光景、いつも通り不良たちが人騒がせな行動をしている。

 

「おお!!こんな所にトリニティのお嬢様がいるじゃないか、コイツ攫って一儲けといくか、無駄な抵抗なんてするなよ!!痛い思いしたくなかったら大人しくしな!」

 

そんな事を言われている途中から銃を抜き弾をこめる、ワントーン落とした声で私は言った

 

「来なよ、私が欲しかったら」

「何を言っ………!?」

 

 そう言って私は不良の頭に弾をぶち込んだ、喋ってた奴は倒れる。

私の戦術は超近距離戦術、敵が構えるよりも早く懐に入り一発で仕留める結構リスキーな戦法をとっている、私の銃は上下2連のSG装填できる弾は二発しかないためこの戦法でしか勝機が見えない、その為懐に入る事が上手くそれなりに足が速くなった。

 

「てめぇ!!やりやがったな!!これでもくらいやがれ!」

「ばか!!こんな至近距離でそんなもん撃つな!!」

 

 彼女も混乱していたのだろうか、私も敬語が抜け落ち、至近距離でスティンガーを撃ってきた。私が言った時にはすでに遅くランチャーから発射された後だった、直撃は避けれても爆風までは無理そう、だが私は(どうせ道連れだしまぁ気絶しなきゃいいや)と思っていた呑気な物である。

 直撃を避け壁に激突でかい音と共に爆発した。

 

 

***

 

 

何とか間に合った私は教室の扉の前にいた、一呼吸置いて扉を開ける。

 

「………あ、おはようございます。」

 

 みんな目が点になっていたそれもそうだろう、急に扉が開いたと思ったら、煤だらけの生徒が入ってきたのだから。

 

「シオリちゃんどうしたんですか?そんな真っ黒になって」

「え、なんで私の名前知ってるの?」

 

 なぜなのか、てか初対面なのにすごく距離が近い。

 

「セリナちゃんから聞きました、昨日大変だったみたいですね。」

「今日も大変でしたよ朝から、もう不良には絡まれたくありませんね」

「え、大事じゃないですか、ちゃんと逃げられたんですか?」

「いえ、返り討ちにしてから来ました。」

 

 どうしよう、同級生をポカンとさせてしまった、すみません名も知らぬ同級生、でも仕方ないですよね自転車で車に勝てるわけがない。

 

「す、すごいですね、尊敬します。」

「まぁ、このぐらい日常茶飯じゃないですかね。」

「あ、そういえば名前まだ言ってませんでしたね、阿慈谷ヒフミです!よろしくお願いしますね、シオリちゃん!!」

「あぁ、よろしくお願いします。」

 

 ヒフミさん、距離は近いですが悪い人では無いですね、良き友人になれそうです、………え、なに?ペロロ様?なんだそれは………。

 

「シオリちゃん?」

「は、はひゅ……」

「どうして煤だらけなんでしょうか…」

「ち、ちょっと一悶着ありまして………」

 

 背中に寒気がしました、そこには笑顔だけど目が笑ってないセリナさんが居ました、こ、怖いですよセリナさん……

 

 というわけで大した怪我もなかったのですが救護室に連れて行かれ身包み剥がされ体操着に着替えさせられ、今私はセリナさんに髪をいじられています。

 

「シオリちゃんの髪綺麗ですよね、お手入れとかしてるんですか?」

「いや、特には、シャンプーとコンディショナーとドライヤーだけ。」

「え………」

 

 え、なんか不味かった?確かに特別なことはしてないけど使ってる物は結構こだわってるしいいもの使ってるはずなんだけど。

 

「う……」

「う?」

「羨ましい………」

 

そうして私は時間ギリギリまで髪をいじられてましたとさ。

 

 

 

 

 

おまけ

セ「そういえば、シオリちゃんの銃、対人では使いにくそうな物使ってますがなぜですか?」

シ「なんでだろうね、分かんないや、自分で買ったわけじゃないし」

セ「そうなんですか?親族の形見とかだったりします?」

シ「じゃないと思うよ?私親の顔知らないし、物心ついた時にはあった。」

セ「………え?」

シ「なんか、ずっと使ってって言われてる….みたいな?なんかよく分かんないけど手放せないんだよね〜。」

セ「………」

シ「どうしたの?」




なんかオリジナルよりもいい感じに筆動くんですよねー、なんでですかね、推しキャラ出してるからかな?
ちなみに冒頭のエリカの花には孤独や寂しさと言う花言葉があります、1人は寂しいもんな。
見直してるので誤字とかはあまり無いと思いたいのですがあれば報告お願いします。
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