「最近、先生がおかしい」   作:Raitoning storm

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お  ま  た  せ











ハッピーエンド√

 

 

 

 

 

 

「…最近、先生がおかしいんですよね。」

 

 

「…は?

 

 

 

エデン条約の事後処理兼聖園ミカの様子見ということでトリニティを訪れていたアイ。会話の中でそんなことを言い放った。

 

 

 

「おかしいって…具体的にはどういう感じなの?」

 

 

「なんか、目に見えてイタズラの回数が増えて来たんですよね。前は一週間に一回くらいだった気がするんですけど、最近は毎日されてる感じで…」

 

 

「へー。どんなイタズラされるの?」

 

 

「前は後ろから手で目隠しされたり、声で驚かせたりするくらいだったんですけど…最近はコーヒーを飲んだら『それ、わたしが飲んでたやつだよ?』ってからかってきたり、「…へー。」部室のソファで寝落ちしてたら、膝枕してきて『お寝坊さんだね。』って言ってきたりですね。」

 

 

アイがそう説明すると、ミカは少し不満そうな様子で尋ねてくる。

 

「…ふーん。他には?」

 

 

「あとは…チャットの回数が増えた気がしますね。今まで1日一回くらい…まあシャーレで一緒にいることが多いので当たり前な気もしますけど…えっと、最近はどんどん増えてきてて、この前は朝電話された後に家に帰ってからチャットが送られてきて、寝る前に電話をかけられて…」

 

 

「…へー。」

 

 

今度はぷくーと、わかりやすく不機嫌になったような様子でこっちを見てくる。

 

 

 

「…あの。」

 

 

「…なに?」

 

 

「なんか…怒ってます?」

 

 

「べっつにー?」

 

 

「でも、明らかに表情が」

 

 

「あー!もう!で!?アイ君はどう思ってるの?先生の行動!」

 

 

アイの行動に痺れを切らしたのか、机に大きな音をたててアイに問いただすミカ。

 

 

「うーん、より親密になることはいいことだと思うんですけど、これまでと対応が変わると、先生になんかしちゃったのかなって不安になって…」

 

 

「これまでと関わり方が変わるのは嫌ってこと?」

 

 

「関わり方というか、このまま行ったら今までの関係が壊れちゃうんじゃないかって…」

 

 

アイがそういうと、ミカは複雑そうな表情を浮かべながら

 

 

「…じゃあさ、一回聞いてみたら?」

 

 

「…聞くんですか?」

 

 

「うん。これがアイ君の考えすぎだったらこのまま先生と関わって行けばいいし、もし何かしちゃったならきちんと謝ればいいよ。」

 

 

「…そういうものですか?」

 

 

「うん。どっちにしろ、アイ君もこのままずっとモヤモヤしたまま先生と一緒なのは嫌でしょ?」

 

 

「…そうですね。一回聞いてみます。」

 

 

「うん。あとで結果教えてね!」

 

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…行ったよね。」

 

 

アイ君が行ったことを確認した私は、善行からくるいい気分と、ほんの少しの後悔の間で板挟みになっていた。

 

 

「…先生、明らかにアイ君のこと好きじゃん。」

 

 

先ほどの話を思い出すと、先生に対する嫉妬のような感情が蘇る。

 

 

「…まあでも、まだ諦めたわけじゃないし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"…最近、アイ君がよそよそしいんだよね。"

 

 

「…うへ。」

 

 

アビドス復興の手伝いをするため、現地に赴いていた先生。対策委員会の部屋でホシノにそんなことを相談していた。

 

 

「…具体的にはどんなかんじなのー?」

 

 

"えっとね。シャーレで仕事してるときとかに…

 

 

 

 

回想

 

 

『結構時間経ったね。コーヒーでも飲む?』

 

 

『あっ、いや、自分でやるので大丈夫ですよ。』

 

 

『…そっか。あんまり根を詰めすぎないでね。』

 

 

 

 

 

またあるとき

 

 

 

"もう7時かー。どうする?一緒に帰る?"

 

 

『あ、えっと、まだやること残ってるので先帰っていただいて大丈夫ですよ。』

 

 

"…うん。あんまり遅くならないようにね。"

 

 

 

 

またまたあるとき

 

 

"今度の日曜日さ、買い物にでもいかない?仕事も峠を超えたしゆっくりできそうなんだけどさ。"

 

 

『えっと、その日はアリウスの人たちから相談があるって言われてて、ちょっと行けそうにないです。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…って感じかな。」

 

 

「…なるほどね。」

 

 

ホシノは納得したような、そうとも言えないような表情をしていた。

 

 

"うーん。わたしなんかしちゃったのかな…嫌われたりしてないかな…"

 

 

だが先生が困っている。自分が助けないわけにはいかないだろう。そう決心したホシノは先生にとある質問を投げかける。

 

 

「…アイくんの誕生日っていつだっけ。」

 

 

"?10月6日だけど?"

 

 

先生はホシノの質問の意図に気づいていない様子だ。

 

 

「一週間後ねー。誕生日プレゼントってもう買っちゃった?」

 

 

"いや、まだ買ってないけど…"

 

 

まだ気づいていない様子。

 

 

「じゃあさ。二人でどこか出かけてきてさ。仲、深めてきなよ。プレゼントも買ってそのとき渡しちゃいなよ。」

 

 

"…それ、いいね。うん、やってみようかな。"

 

 

ホシノの提案を聞いて、少しだが先生の表情が晴れる。

 

 

"でも、プレゼントどうしようかな…正直それが原因でなってないんだよね。「それなら!!」!?」

 

 

「話は聞かせてもらいました!!わたしにお任せください!!」

 

 

いきなりドアを開けて入って来た子に、動揺を隠せない先生。

 

 

"えっと…誰?"

 

 

「最近転入してきた子だよー。トリニティから来た子なんだけど…」

 

 

「プレゼントについて困っていられているのですよね?ならわたしにお任せを!最適なプレゼントを見積もります!」

 

 

"…じゃあ、お願いしようかな。"

 

 

「では、相手の方について詳しく…」

 

 

 

 

しばらくして、

 

 

 

"ありがとうね。プレゼント決めたよ。"

 

 

「お役に立てて何よりです!」

 

 

「先生、頑張ってね。」

 

 

"うん。じゃ、またね。"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当日、

 

 

"じゃあ、今日はよろしくね。"

 

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

 

先生とアイは出かけていた。

 

まあ、内容は特別とはいえなかったが、二人とも楽しそうだった。映画を見たり、服を買ったり、ご飯を食べたり、いろんなことを二人でした。そして…

 

 

 

 

「…夜風が気持ちいいですね。」

 

 

"…うん。そうだね。"

 

二人は展望台の上で、夜景を見ていた。

 

 

「…今日は、楽しかったです。誘ってくれてありがとうございました。」

 

 

"私こそ、一緒に来てくれてありがとうね。予定を踏み倒して来てくれて…"

 

 

「いえ…僕も先生と出かけたかったですから。」

 

 

 

 

 

"あの…ね。"

 

 

「?」

 

 

 

"わたし…今日アイ君に伝えたいことがあるんだ。"

 

 

 

「…なんですか?」

 

 

 

"あの、わたしね…

 

 

 

 

 

 

アイ君のことが好き。」

 

 

 

 

 

「…それって。」

 

 

 

 

「アイ君のことが好き。仲間とか、そういうのじゃなくて、アイ君のことが好き。」

 

 

「その気持ちを自覚したのはいつかわかんない。でも、気づいたらアイ君のことを目で追うようになってて、そこで好きなんだってことに気づいた。」

 

 

「まだ、この先も君と一緒にいたい。シャーレの部員の一人とかじゃなくて、もっと、君と一緒にいたい。」

 

 

 

 

 

 

「…僕は、アトラハシースの一件で、身体に爆弾を抱えてしまいました。もしかしたら、先生より先にいなくなってしまうかもしれません。」

 

 

「先生のことを、不幸にしてしまうかもしれません。」

 

 

 

「…だから、最近わたしのことを避けてたの?」

 

 

「ごめんなさい。でも、先生を悲しませたくなくて…」

 

 

 

 

「…じゃあ、みんなで乗り越えよ?」

 

 

「みんなで探そうよ。アイ君が助かる方法を」

 

 

「…見つかると思いますか?」

 

 

「確かに見つかるかはわからないけど、でも探すことに意味はある。見つかっても見つからなくても、みんなでやった証があれば前に進めるよ。」

 

 

「それでも、君は私から離れたい?」

 

 

「…」

 

 

 

 

 

「…ぼくも、」

 

 

「ぼくも、先生と一緒にいたい…!!」

 

 

「…!それって!」

 

 

 

「先生、こんな僕ですけど、どうか、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よろしくお願いしますね。」

 

 

 

 

 

 

 

「…うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、これ。プレゼントしようと思ってたんだけど…」

 

 

 

 

「ペンダント…ですか?それに、この石…」

 

 

 

 

「うん。アイ君と同じ名前だったから。」

 

 

 

 

「藍方石、ですか。きれいですね。」

 

 

 

 

「うん。きれいだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藍方石には、

 

 

執着心を解き放ち、

 

 

愛情を豊かにする効果がある。

 




番外編は、余裕があれば書きます。

アイ君がいる本編見たい?

  • 別に…
  • 書いてくれたら嬉しい。
  • そんなことよりハピエンの続きを書けよ。
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