「最近、先生がおかしい」 作:Raitoning storm
そして先生√を守りたい人が多いこともわかった。
誰だよ黒服√入れたやつ
D.U.地区のはずれに存在するとある団地、並行世界の二人が暮らすその住居。
そこでは一人の男が外出の準備をしていた。
「…ちょっと、出かけてくる。」
「…どこ行くの?一緒に行く?」
「いや、多分俺一人の方がいい。」
「…そっか、気をつけてね。」
「ああ。」
「…失礼する。」
「あっ!久しぶり!」
「…ああ。そうだな。」
こっちの世界のアイは表情が晴れるが、並行世界のアイはまだ明るいとは言えない表情でいた。
「今日はどうしたの?」
「…これを、返したい。あの人に」
「それは…」
「俺が、あっちの世界での数少ない生き残りってことは知ってるよな。」
「…うん。」
「そのときに、あの人、『空崎ヒナ』にこれを託された。『先生を守る』という約束とともに…」
「それで、返したいっていうのは…」
「俺はもう充分戦ったと思う。この銃も、俺自身も。このまま行っても使い物にならなくなって、壊れるのを待つだけだ。」
「だからその前に、元の持ち主に返したいってわけだね。」
「ああ。」
アイは少し鋭い目つきで、
「シロコは仲間たちの銃を、過去をアビドスの砂漠に返してきた。なら俺は、この世界に俺の過去を託したい。そう思ったんだ。」
「わかった。空崎さんに空いてる時間があるか聞いてみるよ。」
「ありがとう。」
「他ならぬ自分の頼みだよ。受けないわけにはいかない。」
「…失礼します。シャーレ所属の藍方アイです。」
「!開いているから入ってきて。」
「…失礼します。」
「…!あなたは。」
「…っ!」
少し悲しげな顔をみせ、表情を伏せてしまったアイ。だが、
「…今日は、これを、あなたに渡したくてきました。」
「…!これは。」
「あっちの世界での、あなたの銃です。」
「僕はこれを、あなたから託されました。一つの約束と一緒に。」
「でももう、僕も、この銃も、役目を終えた。」
「だからあなたに、この銃を、返しにきました。」
「たくさん酷使してしまって、もう使い物にならないかもしれませんが、できれば持っていてくれると嬉しいです。」
アイは、その銃から距離を置くようにして離れた。
「…わかったわ。でも、あなたの役目はまだ終わっていない。」
「…え?」
「きっと、私がこれを託したのは、あなたたちに幸せになってほしくて託したと思う。」
「なんとなく、そんな気がするの。」
「だから、あなたが本当の意味で幸せになったら、この銃を返すわ。」
「…」
「でも、この銃をこんなになるまで使ったってことは、相当頑張ったのね。」
「…そら、さきさん。」
「「よく、頑張ったわね」」
その姿は、自分の世界のあの人と重なってしまって、
「…っ!俺は…!」
涙を堪えるアイだったが、
「「ありがとう。」」
ヒナの抱擁と、その言葉で、
「…うぅ、うあぁぁぁあ!」
ついに堪えきれずに泣き出してしまう。
「僕は…!ぼくは…!
あなたを…!守りたかった…!」
そこには、幾多の試練を乗り越えた青年ではなく、
かつての少年と変わらない姿があった。
このくらいの救いは、あってもいいじゃないか。
アイ君がいる本編見たい?
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別に…
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書いてくれたら嬉しい。
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そんなことよりハピエンの続きを書けよ。