Sky:星を紡ぐアーカイブ   作:紙コップ113

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なんかこの小説で、Skyに対して誤解が広まってる気がする……


蟹の巣窟を下見

遠征の下見をするため、アビドス砂漠をブラついていたのだが……

 

「いたぞ!例の奴らだ!」

 

「作戦内容は忘れてないな?基地まで誘導するんだ!」

 

現在蟹に襲われています。ブラックマーケットにいるタイプの。

少なくとも我々が既に探索済みのエリアにいて、未開のエリアではないのは確かなのだが、どういうことだ?

蟹の行動範囲が広がることは基本的にない。ひっくり返して別の場所に移したり、海底に沈めたりしても、元の位置に戻るのが普通だ。例外があるなら、せいぜい闇の破片ぐらいだろう。

 

しかし、蟹ごときで収まるほど我々の好奇心は弱くない。

銃で蟹をひっくり返しつつ、数の少ない場所に足を運ぶ。闇の破片をさっさと破壊して蟹を追い払いたいのでね。

 

 

 

 

 

とまぁ、蟹を振り払いながら探索を進めていたのだが、変な施設に来てしまった。

壁のあちこちには『KAISER PMC』とか書いてるし、蟹が滅茶苦茶増えてるし。カイザーとやらは蟹の巣窟だというのか!?

 

「理事、連中が基地へ侵入しました。」

 

「……よし、戦車とヘリも投入しろ。被害が出ない範囲で事を大きくするんだ。」

 

なんじゃこりゃ。大砲付きの車やエビみたいに飛んでる車も出て来たぞ!?

大砲が発射され、我々は大きく吹き飛ばされた。

エナジーを失い倒れるフレンドへエビ車が追撃を仕掛ける。

マズいマズい。フレンドの羽がバリンバリンと散っていく。

自分はリカバードリンクを惜しみなく使い、散った羽の回収とフレンドの救助に向かう。

 

……そんなことをしている間に、車と蟹はバンバン増えていってる。

食卓が潰れた以来、ミリオタがアビドスを訪れなくなっていた。どうもキャンマラに忙しいようで、違う場所でせっせと稼いでいるらしい。

あーあ、こんな時にミリオタが居てくれれば、状況も少しはましになっただろうなぁ。仮定の話をしても現実が変わることはないが。

 

「ふむ、もう十分か。」

「……私だ。……そうだ、進めろ。」

 

とはいえ、あの車カッコいいなぁ。アフヨが持っていた車とは趣向が大分違うかもしれないが、大砲を抱えたまま移動できるのは便利そうだ。スピードや小回りに難がありそうだが。

 

「……?電話?」(ガチャっ)

 

『こちらカイザーローンです。現時点を持ちまして、アビドスの信用評価を最低ランクに下げさせていただきます。』

『変動金利を3000%に上昇する形で調整。それらを諸々適応したうえで、来月以降の利子の金額は9130万円でございます。』

『それでは引き続き、期限までにお支払いをお願いいたします。』

 

「はい!?ちょ、ちょっとそんな急にどうして……!?」

 

大砲と言えば、カチカチ蟹穴に設置されている。土管大砲を連想するよ。

土管に砲弾を詰め、怪物をぎりぎりまで引き寄せて発射!あの感覚は素晴らしかった。火の試練で散々追い回された奴らに一矢報いたからねぇ。

 

「アヤネちゃん、何があったの!?」

 

「い、いきなりカイザーローンから信用を落とされて、来月の利子が9000万まで引き上げられて……!」

 

「はあっ!?いきなり何で!?私たち、利子は毎月払ってるじゃない!」

 

「クソッ……やられた……!」

 

「ホシノちゃん!?」

 

”何か分かったの?”

 

「星の子を利用された……!」

 

「「”……!?”」」

 

とはいえ、蟹共の攻撃が段々と激しくなってないかコレ?撤収する前にキャンドルでも精霊でもいいから収穫が欲しいのだが!?手ぶらで逃げ帰るのは嫌だぞ!?

 

「……ゴリアテを出せ。」

 

うせやん。建物の中からデカいロボットが出て来た。ブラックマーケットにいた奴より強そうなやつが。

あーこれ無理だわ。勝てる気がしないよ。

もうええわ。写真もある程度撮れたし、撤収。

 

「フフフフ……これでよい。」

「あの害虫共の侵略を許せば、アビドスの信用を落とす丁度いい理由になる。」

「失踪していた『黒服』との連絡も取れた。あとは奴が小鳥遊ホシノを排除すれば、アビドスの利権は我々の手に渡る……!」

 

そういえば、ユメが言ってた『アビドス砂祭り』みたいな集いもやってみたいな。

先ほどの蟹の巣窟でやるのもアリだな。シャーレにメッセージでも書いて参加者を募ってみるか。

という訳で書庫を経由してシャーレに行った。

 

 

太腿生徒の襲撃以来のシャーレだが、あちこちに家具が置いてある。

ある程度整っていた部屋は、すっかり星の子の色に染まっている。

さて、目立つところにメッセージを置いて……何だアレ?

 

『シャーレを訪れた星の子へ このスマホを交換しておいたら便利ですよ』との看板と共に変な板が置いてあった。

ハート10個と交換し、スマホとやらを起動してみる。

 

……ほうほう。色々調べたり、写真を撮ったり、遠く離れたフレンドと通話したりと、便利すぎて早く知りたかったな。

そして最後にモモトーク。見知らぬ星の子の写真やエッセイが投稿されている。

あっ、閃いた。メッセージだけじゃなくて、モモトークでも参加者を募ればよくね?

 

この天才的なアイデアを忘れぬうちに、撮った写真と簡単な募集を書いて投稿した。

 

『アビドスに蟹の巣窟アリ 近日ここで集いをしませんか?』

 

フフッ、当日が楽しみだ。




星の子のせいで借金が増えて絶望するアビドスに対し、集いの企画を立てて楽しみにしている星の子であった。

星の子の鳴き声、何が好き?

  • プエ
  • ピヨ
  • フェ
  • ギィッ
  • パッポ
  • プペッ
  • ピィッ
  • ファァ
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