☑︎新たな知り合いを作る
☐ヘルメット団を5人気絶させる
☐アビドスで精霊を呼び起こす
☐光のかけらを30個集める
追って来た精霊を無視し、大きな建物の前までやって来た。
我々にはどうも見覚えのある。そう花鳥郷入り口左にある『巣』だ。
となると、歓迎されるのは、普段巣づくりやシェアスペースに精を出すプロフェッショナルの皆様だ。
早速建物の中に入る。部屋に入るためのレバーとかはなかった。
部屋を窓からのぞくと、特に精霊がいるわけでもないが、机と椅子がびっしり並ぶ部屋があれば、箱が積み上げられた部屋、何も置いていない部屋がある。
「嘘……先輩達がまだ戻ってないのに……。」
あっ、精霊発見。
「どうしよう……これ、撃っちゃっていいのかな?でも、向こうからやり返されちゃ困るし……。」
輪っか付きの精霊はキャンドルもハートも受け取らず、最悪の場合攻撃してくる。
逆にお茶を出すか?それともクッキー?マシュマロ?
……フレンドから提案を受けた。
最上階に良さげな部屋を発見した。そこでシェアスペースを作ろうじゃないか、と。
フレンドの案なら否定はしない。早速取り掛かろうじゃないか。
階段を上り、部屋に案内された。
「あっ!待ってください!」
「……行っちゃった。」
プロフェッショナル達が持ち物の家具をテキパキと配置し、殺風景だった部屋が彩られる。
ちなみに入り口はチャットテーブルで完全に封鎖してある。精霊のが無理やり除けようとしてもビクともしない。
道中で見つけたシェアメモリー曰く、家具は精霊に破壊されないようだ。
「クソッ、何なのよこれ!撃っても傷一つ付かないじゃないの!」
「手榴弾でも入れて、内側から爆破してみる?」
「駄目ですよシロコ先輩!これ以上出費を増やせば借金を返せなくなります!」
部屋に目を向ける。そこにはソファやテーブル、タンスにベッドと、旅の疲れを癒すには丁度いい空間が出来上がっていた。
題名「小鳥たちの羽休め」
変に着飾ることなく、心を落ち着かせることに注力しました。小鳥たちとはすなわち、我々でいう雀に当たり、シンプルな家具は旅の始まりを表現しています。
とのこと。ここは未開の地、我々も雀と大差ないという事なら、このテーマは今にふさわしい。
星の子達はテーブルに置いてあるティーカップを手に取り、体の内から安らぎを得た。
「どうしましょう……部屋が占領されてしまいました……。」
「窓は空いてるけど……たぶん返り討ちに会うだけだよね。」
”だったら、私に任せて”
「「先生?」」
隣の部屋では別のシェアスペースが披露されていた。
静寂に満ちた「小鳥たちの羽休め」とは反対にこちらは休息を忘れ、耳と目と体を刺激する空間となっていた。火鉢が並び炎が燃え盛る。中央にはパーティーライトで色とりどりの光で照らされる。さらにはミュージック巻貝でテンションを滾らせる。
題名「嘘無しのカーニバル」
自分のすべてをさらけ出すようなカーニバルをイメージしました。入り口右のステージにて、ご自身の楽器で演奏すれば、我々は大いに盛り上がるでしょう。
とのことだ。仮に雨が降って外に出られなくなった際には、有り余るエネルギーをここで消費し、隣で休息をとる。そして盛り上がり、休息、盛り上がり…………
永久機関が完成しちまったなぁ。
星の子がステージの登壇し、ギターを取り出す。どうやら一曲演奏してくれるようだ。
であれば我々がすべきことはただ一つ。エモートで場を盛り上げることだ。
AUR○RAの季節でエモートは完全に習得できている。
手のひらに光を出し、それをメロディに沿って振る。
「……何よ、コンサートが始まってるじゃない!」
「楽しそうですねー♧」
「ん、やっぱり手榴弾で吹き飛ばすべき。背に腹は代えられない。」
「「それは絶対にダメ!」」
………素晴らしい演奏だった。円形劇場でのコンサートを彷彿とさせる盛り上がりだったよ。
ギタリストは盛大な拍手に包まれた。
”素晴らしい演奏だったよ。”
……おい、さっき見知らぬプエが聞こえたのだが、誰だ?
恐る恐る出入り口の窓に目を向けると、精霊が居た。
完全に盲点だった。奴ら、ケープを羽織ってないから飛べないと思っていたのだが。
”あぁ、そんなに警戒しないで。武器は持ってないから。”
精霊は両手を挙げ、投降の意志らしきエモートをした。
今まで発見した精霊と比較して、背丈が大きい。
それに、今まであった頭上の輪っかがない。もしかして、今までの精霊とはまた違う、いわゆる”案内人”なのか?もしかしたら話が通じたりするのか?
星の子は白いキャンドルを精霊に差し出す。
”これは、私に?”
精霊がキャンドルに手を伸ばす。その瞬間、キャンドルが光の粒となって精霊に吸収される。
”これは、一体?”
……奴の言葉が理解できた。間違いなく、「これは、一体?」といったはずだ。
フレンドとなれば、チャットテーブルを囲まなくとも会話ができる。それを狙ったのさ。
”成る程。じゃあ私は君たちと話せる唯一の存在ってことだね。”
うむ。
”じゃあまずは自己紹介を。私はシャーレの先生だ。”
シャーレ?王国ではそんな場所など聞いたことがないぞ。
……もしかして君はこの地についていろいろ知ってるのか?良ければ我々に教えてほしい。
”もちろん。ただ……”
ただ?
”君たちが占領した部屋を片付けて、入り口を開放してくれないかな?”
……輪っか付きの精霊を入れるのは危険じゃないのか?それでフレンドがやられているのだが。
”精霊じゃない、私の生徒だよ。”
生徒か。なんとなくだが、ならいの季節を思い出す。
とにかく、今は『先生』を信じることにしよう。シェアスペースを閉じ、チャットテーブルをしまう。
先生がフレンドとなった中、ある星の子は引き続き砂漠の観察をしていた。
……輪っか付きが大量にいる。さすがに一人では厳しいか。
………それよりもあの箱が気になる。アレは何だ。
ミニ魔法で体を縮め、接近する。
「諸君!一度はアビドスの連中、そしてシャーレの先生によって我々は一度撤退を余儀なくされた!」
「しかし、嬉しいニュースもある。何と、アビドス高校が別の集団に占領された!」
「これは、我々が漁夫の利を得る絶好のチャンスでもある!」
やかましい輪っか付きの目をかいくぐり、箱の前まで来た。
ただのオブジェではなさそうだ。もしや、キャンドルで焼けば光の欠片が手に入る?
最近の再訪した精霊でキャンドルが心細かったんだ。無視する理由はない。
キャンドルを取り出し、箱を燃やす。
「ん?なんか焦げる匂いが?」
「……!?おい、それは……………」
輪っか付きに気づかれた瞬間、星の子は爆風と光に包まれ、吹き飛ばされてしまった。
☑︎新たな知り合いを作る
☑︎ヘルメット団を5人気絶させる
☐アビドスで精霊を呼び起こす
☐光のかけらを30個集める
読んでいただきありがとうございました。
本編時系列としては、アニメ1話終了時点辺りを想定しています。
星の子の鳴き声、何が好き?
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プエ
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ピヨ
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フェ
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ギィッ
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パッポ
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プペッ
-
ピィッ
-
ファァ