お兄様のことが大好きな雨の魔女トネリコ或いは冬の女王モルガン 作:今井綾菜
祝!アルトリア・キャスターピックアップ!!!
*このお話はエイプリルフールネタです。
また、本編完結後の若干のネタバレを含んでいますので気にしない方のみ先にお進みください。
第 杯『空想異聞聖杯戦争冬木』
「というわけで、立香ちゃんは連日の作戦続きで休ませなきゃいけないわけだ。頼れるのは、君だけということになるんだけど……行ってくれるかい?」
「それは構わないが……僕でいいのかい?」
「というよりも、カドックはサーヴァントと契約してないしね。今のところ妖精國由来のサーヴァントと契約してる君にしか頼れないんだ」
「なるほど、それならば仕方ないか」
レオナルドから受けた作戦の説明。
2004年の聖杯戦争が行われている場所へのレイシフト。
立香ちゃんが連日の作戦続きで体調を崩してしまった為、サブとして控えていた僕に白羽の矢が立ったというところだろう。
「それに、本家本元の聖杯戦争に立香ちゃんを向かわせるのは……確か事例があったね。いや、どちらにしても体調がすぐれないんだから魔術師の先輩として君が向かってくれ」
「わかった、じゃあ僕が連れて行くサーヴァントだけど……」
「ああ、それなら事前に許可を取ってある。モルガンが最終的にその権利を獲得したよ」
「な、なるほど。どういう形で決めたのかは敢えて聞かないでおくよ」
朝から機嫌が良かったのはそれが原因か。
レイシフト適性自体は元々あったけれど、適性がないとされていたマスター適性、それは通常のサーヴァントとは契約できないというもので、僕に本来あったのは“妖精属性のサーヴァント”との適性だった。
つまり、現状僕と契約をしている。
モルガン/トネリコ。
メリュジーヌ。
バーヴァン・シー。
アルトリア・キャスター/アルトリア・アヴァロン。
バーゲストは立香ちゃんとより強い縁を結んでいたこともあって彼女との契約を続けていて、オベロンに関しては「え、普通に無理」と口にしていて契約していない。
……ちなみに、だが。
彼女たちとの契約はカルデアを通しての契約ではなく、僕との直接契約となっている。
彼女たち全員が全力戦闘したとしても、妖精炉を稼働させれば余裕で維持できることもあるが、なによりカルデアを通しての契約を彼女たちが望まなかったこともある。
ああ、ちなみにゴルドルフ氏とはそれなりに揉めたらしい。
そんなこんなで第二のマスターとなったわけだが、マスター戦闘に関してはズブの素人。
今まで通り立香ちゃんがメインとなって僕がいざという時のサブという形に落ち着いたわけだ。
「まあ、作戦については了解だ。それじゃあモルガンと共に現地にレイシフトすることにするよ」
「ああ、そうしてくれ。30分後には作戦を開始するからモルガンと一緒にブリッジまで頼むよ」
レオナルドとのブリーフィングを終えて、僕は私室へと向かう。
部屋に待っていたのは言わずもがなモルガン、どうやらレイシフトへ向かうための準備を整えていたらしい。
「今回のレイシフトは現代日本だと聞きました。ずっと戦闘用のドレスというわけにも行きませんし、2人分の私服を用意しておきました」
「準備は万端、というわけだね。流石はトネリコだ」
「ふふっ、お兄様の妹ですもの。こういう気遣いが出来てこそ、完璧なサーヴァントというものです」
ドヤァ、とその豊満な胸を張りモルガンは答える。
それはそれとして、今回の作戦は現代日本……2004年の冬木市に向かって特異点化した原因を突き止めること。
体調不良ではない立香ちゃんがいれば、僕はブリッジでサポートする形になっていただろうが今回は僕とモルガンが現地入りする組み合わせだ。
「……特異点攻略ではあるけれど、出来るだけ周囲の人間たちには迷惑をかけないようにしよう。聖杯戦争が起きているということから最低限の戦闘は覚悟した方がいいけど……僕と君なら問題ないね」
「当然です。どうせならば聖杯戦争を勝ち残るというのも一興です」
「そこは自重していこうね。あくまで目的を履き違えないように」
「…………仕方ありませんね」
むすっ、としたモルガンだけれどそれを言われるのは分かっていたことだろう。
どちらにしても、作戦開始まではそんなに時間がない。
モルガンに一声かけて、一緒にブリッジへと向かう。
「おやおや、女王陛下の機嫌が悪いみたいだけど……?」
「……なんでもありません」
「ふむ……まあいっか」
もう一度、軽いブリーフィングを済ませて、ゴルドルフ氏から一喝の言葉をもらい、僕とモルガンはレイシフトを開始する。
レイシフト特有のふわっとした感覚に身を包み、僕たちは2004年の冬木市にたどり着くのだった。
「どうしてあなたがここにいる!モルガン!」
「……可愛げのない、やはり汎人類史のアルトリアはダメですね。見ているだけで虫唾が走る」
「よもや異世界の聖剣使いが現れるとはな」
「なるほど、彼が村正の元となった少年か」
「オレの剣製と貴様の剣製が同等とでも思ったか……!」
「たとえ、世界の誰もが桜を許さなくても……俺だけは桜を許す。桜が自分のことを許せなくても、俺だけは桜の味方であり続けるよ」
「……ふん、反転したところでその生真面目さは変わるまい。いいだろう、かかってくるがいいアルトリア」
「あなたをこの先に通すわけにはいかない。ここで倒れろ、モルガン」
「汎人類史の聖剣などこの程度……!!!」
「なるほど、これが僕たちがここにきた理由か」
「悪に堕ちた聖杯、そこから生まれた空想樹。それならば、確かに私たちが解決するべき事案でしょう」
」
「───聖剣、抜刀」
「───聖槍、抜錨」
Fate/Grand Order 限定イベント。
空想異聞聖杯戦争冬木
20xx年公開予定。
エイプリルフールネタなのでここから先はありません!!!
ちなみにですが、おそらく気になっているであろう作者のトネリコピックアップの結果ですね。
昨日までに溜めていた870個の石と17枚の呼符。
その全てを使ってトネリコは宝具レベル3→5になりました。
…………天井で2人ってマジ???
おかげでレベル120、アペンド3個解放。
金フォウ2000、スキルマ、コマンドカードは残すところクイック強化をするのみとなりました。
宝具レベル6にできなかったのは……作者の愛が足りなかったということですね……(絶望)
需要があるかどうかはわかりませんが、トネリコLv120記念にフレンド17人ほど早い者勝ちで通したりするかもです。
【055,938,266】
次回からはまた本編進んでいくのでよろしくお願いします!