後、投票ありがとう!!
「なんでこうなった?」
ジャラジャラと鎖を鳴らしながら、足かせと手錠を付けられ身動きが取れなくなっている我が身を哀れに思いながらこうなるまでの出来事をゆっくり思い出す。
起床後すぐ、体重計に乗り今日の体調を確認する。
「体重が減ってる――最近、食欲もないしその影響かな――」
疲れやすくなったり、体重が減り始め、食料も減り、そして睡眠時間の増加は顕著に表れてきた。
これらは全て、老衰死の前兆その初期症状たちである。
(世代交代も近いってことか――)
体重計の前でうなっていると、スマホにメールが届く。
確認してみると、あて先は白祇重工のグレースからだった。
『やあ、ナナシ。少し、話したいことがあってね、こっちに今来れるかい?』
というものだった、予定を確認した限りでは今日は特に予定がない。と言うか、こないだの清算の日以来から、パエトーンの補佐としてホロウに誘われることが中々無くなっていた。
(俺の体調に気遣う必要なんてないのに――まあ、悪い気はしないからいいんだけど)
俺が死ぬと宣告された日までもう1カ月を切りかけている今、確かにその前兆は現れている。
ならば、生きている間に思い出を作っておくかと、ナナシはグレースの元へ向かったら――
黒雁街跡地にて――
走ってそこまで向かったナナシは、“ぜぇぜぇ”と肩で息をしながら整え営業所に入る。
「やぁ、ナナシ。よく来てくれたね、それじゃ早速行こうか」
「う、うん展開が早いね。早速行っちゃうんだ」
一目俺を視認した後、流れるように手を引かれとある場所に連れていかれる。
「ここって、グレースの工房だよね。どうしてここに?」
そもそも、白祇重工では肉体派としてエーテリアスを粉砕したり、資材を運んだりしている俺にはあまり縁がない場所で、昼時に一緒にご飯を食べるときくらいしか来ないためそれ以外で来るのは新鮮だった。
「じゃあ、ナナシ。両腕を前に出してくれ」
「はい」
前倣えの姿勢で両腕を前突き出す。
「よしこれでいいね」
「よしこれはよくない!?」
ガチャンと言う音と同時に両腕にのしかかる重み――まさに、ナナシの両腕には手錠がかけられたのである。然も、治安官が付けてくれるようなものではなく、明らかに人ではなくデュラハンも捕まえられそうなくらい極太な奴のため単純に重い。
ついでに、その手錠に付けられた鎖の続く先を目線で追ってみればしっかりと固定されており一定の距離しか動けなくなっていた。
「じゃあ、次に足を出してくれないか?」
「はい」
なぜ出したのか、バカかもしれないがどうせ逃げられないなら自分から出ようという諦めであった。
「そう言う、素直なところも好きだよ」
「どうも~」
案の定、ガチャンと足から音がすると思えば明らかに重量が増す。
(なんて古典的な――)
両足に付けられたのは、囚人の動きを制限するためによく使われる鎖と鉄球だった。
こんなの、テレビの中でしか存在を確認できていない幻の装備達だがまさか白祇重工でこれを装備することになるとは思わなかった。
「良い子にして待ってね」
そして、見事に俺を拘束したグレースはその場を去って行った。
そして、場面は冒頭に戻る。
「さて、と――うんしょ」
グレースが席を外して、扉を閉めたのを確認して数分後――これが普通の手錠だったら大人しく受け入れていたが、重すぎる。多分、この手錠30㎏はある気がする――感覚でね。
ということで、サクッと力で両手を横に動かし、接合部を引きちぎる。
「ふぅ、これで両手は自由だね――でも、まだ重い『ゴッドハンド!』」
近くに鍵はなさそうなので仕方なく、右手はゴッドハンドを起動し内部から手錠を破壊する。
そして、問題の左腕だがそもそも義手なので取ればいい。左腕は失うがそもそも必殺技も使えないポンコツなのであっても無くても変わらないのだ。
「よし、これで楽だな」
だが、次に煩わしく思ったのは足に付けられた鉄球と鎖。さっさと引きちぎってしまおうと手を伸ばすが伸ばす手が残念ながら右手しかなく力がうまく入らないため結果的に失敗に終わる。
(やっぱり左手は必要だな)
だが、しかし左手の義手に付けられた手錠を外す方法はあるが、やりたくない。下手すれば義手ごと潰してしまいかねないからだ。
どうしようか悩んでいると、さっきまで沈黙を保っていた扉が勢いよく開かれる。
「さらっと、手錠を引きちぎって脱出しようとしないでくれ!!」
「あ、グレース。仕方ないじゃん、重たいんだから――って、その小瓶とボンプは何?」
解放された右手を振りながら、グレースに対応するナナシ。しかし、視線は彼女の手にある小瓶とボンプに注がれる。
「何って睡眠薬とこっちのボンプは論理コアを積んだ特注ボンプさ」
「――ボンプのことはまぁいいとして、睡眠薬?――誰に使うのかは明白だけど、俺そもそも効かないよ」
「え?――なるほど、聖剣の加護か厄介だね」
そう、俺の体内に入っている聖剣ジ・アース。こいつの活躍によって基本的に毒物は俺には効かないのだ。それに加えて、俺の肉体は加護の力3割と素の力7割によって構成されているため軽く鉄くらいなら引き裂けるのだ。
「それで、どうしてこんなことしたの?俺だったから別にいいけどさ、他の人にやったら普通に訴えられるよ?」
「――君を救うためさ」
「俺を――救ぅ?」
俺をここに閉じ込めて、睡眠薬で眠らせることが一体、どうやって俺の救いに繋がるのかわからず思わず素っ頓狂な声が漏れる。
「ああ――私は知っているんだ、君の行く末を」
「ッ!!盗聴器か」
「そうさ、本当はこんなことはしたくはなかった――けど」
彼女は、懐からいつも武器として使っているネイルガンを取り出す。
「――冗談ではないよね」
「私は、君が死ぬ前にナナシの意識をこのボンプに移すことさ」
ネイルガンの引き金が引かれ、数発の釘がこちらに放たれる。
「どうして、そんなことを――」
何とか、重い足と体を動かし回避するも依然としてネイルガンの銃口は俺に向いたままだ。
「どうして――だって?そんなの決まってるじゃないか――私は、これ以上大切な人を失いたくない、ただそれだけさ!!」
「『ゴッドハンド!』」
放たれたネイルガンはゴッドハンドを貫通することなくその場にパラパラと音を立てて落ちる。
「――ボンプの体になったら俺はみんなを守れない、たとえもう瞬きの間に消える命でもその役割を果たし続けていたいんだ。だから、その誘いには乗れない」
「わかってる――君が決して折れないことも、私も同じだからね。――今のナナシは両足に鉄球、そして義手の左腕は――ない。体の衰えも酷いからそこまで長時間戦えない――このくらいおあつらえ向きの状況がそろっていれば、君を倒すことができると思わないかい?」
とにかくわかるのは、全く冗談で言っていないということだけ、マジの目で俺を倒そうとしている。
グレースも、決して折れない、諦めない。
「なら、俺も全力で行くしかない」
「君を倒して、君を救って見せるよ」
こうして、戦いの火ぶたは切って落とされた。
バンバンッとネイルガンが数発放たれるも、右手に常時発動してるゴッドハンドの前には全く意味をなさず球数だけを消費していく。
(だけど、これでいいんだ――ナナシはもう長時間必殺技を維持できるほどの力はない、こうやってスタミナ勝負に持ち込めば私が勝てる)
なおかつ、ここで聞いているのはナナシの両足に付けられた鉄球たちである、本来のスピードを潰しなおかつスタミナを削る役割も担ってくれている。
「ここっ!」
だが、戦闘と言う分野ではどうしてもエンジニアのグレースよりもナナシに軍配が上がる。
何と、ネイルガンを数発撃った後には、もう見切られてしまい何なら弾である釘を素手でキャッチされてしまう始末だ。
「ぐっ――この程度じゃ、諦めないよ!」
ナナシの拳が少し掠っただけでもとんでもない威力の一撃の為思わずよろける。
戦闘しているのが広い屋外ではなく屋内なのもグレースの勝率を下げる要因になっていた。
「こうなったら、熱あるところに光あり!だよ」
グレースが投擲したのは、特製の手榴弾。投擲した場所から更に4つの手榴弾に分離して電気をあたり一帯に流せる優れもの。
「――ああ、知ってるよ」
その手榴弾は一度、ナナシはグレースから譲り受けておりその仕様などを全て理解されていた。それゆえに、その対策も既にあるのだ。
ボンッ音が鳴る、だがなったのは決して爆発したわけではない。ナナシが発動した『ゴッドハンド』によって着弾して爆発する前に握りつぶされたのだ。
「そんなのアリかい?」
「――ああ、これでもうグレースには有効打はないはずだ。大人しく、こんなこと辞めない?」
「言っただろう?私は諦めるつもりはないと!!」
再び、ナナシとの間合いを取るためにネイルガンを連射し続けるも最初に到達した釘を素手でキャッチされその後続たちは次々にその釘によってはじかれていく。
「銃弾と同じだよ、見切ってしまえば横からちょいと小突くだけで起動が変わる――もう、やめよう?」
カチッとネイルガンの球切れを知らせる音と同時にナナシは問いかける、もうやめにしないかと――彼女の手榴弾のネタはバレてる。
もし、炸裂の時間をずらすために持ち続けていたとしてもその時はゴッドハンドで普通に守ればいい話だ。
そうすれば、いずれネタは尽きる。
「ふふふっ、ははははっ!!」
持っていたネイルガンをそこらへんに放り投げ、彼女にしては珍しく顔を覆いながら大げさに笑い出す。
「どうしたの?」
「いや、ここまでして勝てないとはね。予想はしてたけど、逆に笑えて来ちゃったんだよ」
「予想はしてた?」
「ああ、ナナシにはいくらハンデがあっても私じゃ勝てない――だから、君を確実に倒せる作戦を持ってきたのさ」
正直信じたくないが、俺を確実に倒せる策とは一体。それに、俺と戦いになること自体が、彼女の予想通りだと考えると――
ナナシはあたり一帯の危険を必死に捜索する、しかし自身に害を及ぼしそうなものは全く見当たらない。
冗談かと、彼女に再び注視するも――グレースの隣にある重機が妙に傾いていることに気づく。
「そう言うことかよ!!」
ナナシのスタートと同時にまるで狙っていたかの世に重機が傾きグレースに振ってくる。それに対して、全くグレースは動揺しておらずむしろ飛び込んでくるナナシを自ら手を広げて出迎える始末だ。
(あーあ、全く本当にこっちを信用しやがって――なら、答えるしかないじゃん!!)
「でも、その思惑に乗るつもりもない『ムゲン・ザ・ハンドG2』」
「なっ、使えないはずじゃ!?」
グレースは致命的な勘違いをしている、確かにムゲン・ザ・ハンドで発動するときに両手を合わせてるので、左手がなければ使えないと思いがちだが別に接合部を合わせるだけでも発動は可能なのだ。
それによって、グレースの間合いに入ることなく重機の落下を食い止めることができた。
「どうしてッ!――どうしてなの!!このままだと君は本当に死ぬんだよ!――大人しくボンプの体を受けていれてくれれば、もっと、もっと生きられるんだ!!」
口調は砕け、感情のままにグレースはナナシに伝える。しかし、涙があふれて止まらない――それは、決して彼が首を縦に振らないことをよーく理解しているからだった。
そして、ナナシには正面戦闘で勝利することはできない、つまり自分ではナナシを救えないと決まってしまったのだ。
「どうして――そこまで――」
「そんなの、ナナシを――ナナシを、“愛してる”からに決まってるじゃないか!!」
つい、ぽろっと出てしまったグレースの本音、やってしまったと顔を赤らめ抑えるも既に後の祭り――ナナシの反応を見ようとちらっと目線を動かすも――
「え?」
そこには、真っ青で頭を抱えるナナシがいた。
よりにもよって、グレースはナナシの特大地雷を踏み抜いてしまったのだ。
(愛してる――アイシテル?愛してぇる?あいシテル、Iしてる?――俺を?)
浮かび上がってきたのは、とある記憶――決してナナシが体感したものではない、これは当然アポロの記憶だ。しかし、ナナシが極度に仲間を失うことを恐れるように、彼のトラウマを引き継いでしまっていた。
そもそも、なぜナナシは鈍感なのか――それは、自身のトラウマを掘り起こさないように無意識にシャットダウンしていたからに違いないだろう。
地獄の記憶が今、再生される。
薄暗い部屋の中、空気は重く、まるで過去の怒号や涙が染みついているかのようだった。
――は小さな体をクローゼットの中で丸め、嵐が過行くのをひたすらに待ち続ける。
「――!どこだ!!」
荒々しい声が部屋の外から響いた。本能的に体が震え、目をぎゅっと閉じる。なぜなら、こちらが謝っても、小さくなってもその声の持ち主が自分を決して許さないことを知っているからだ。
ドアがバタンと勢いよく開かれる。クローゼットの隙間から光が差し込む。――は息を殺し、視線を地面に落とした。
「おい!出てこいよ!――!」
怒号は全く止む気配を見せない。そして――は自身がクローゼットに逃げる意味がないことをよく理解していた。
「出てこないんだったら、サクラでいいぞ」
男の矛先が自身からまだ生まれて間もないサクラへと向く。それを察知した――はクローゼットから現れ男と相対する。
「おい、何ですぐ出てこなかった!」
「うぐっ――おえ」
当時まだ5歳であったアポロにとっては、大の大人の蹴り一撃ですら致命傷になりかねない。だが、これが妹を守る最善手だと彼は理解していた。だからこそ、抵抗なく蹴りを受け続ける。
そして、何発かの蹴りが彼に突き刺さり、見たくはないがおそらく大量の青あざがアポロの腹を覆っていただろう。
「ちっ、役立たずがサンドバックにもなりゃしねぇ」
立ち上がれなくなり、動けなくなったアポロに唾を吐きかけ男は去る。
(これで、今日は助かった――)
息を吸うだけでも、体が痛い――目線だけを動かし元気に笑うサクラを見て自身も笑うのだった。
「うるせぇぇぇぇぞ!くそガキども!!」
だが、サクラの笑顔は悪魔を呼び込んでしまった。先ほど、過ぎ去ったはずの嵐は方向を変え再び子供たちの前に現れたのだ。
「ちっ、来い!」
そう言い、アポロの腕を引っ張り無理やりその部屋を後にさせる。連れていかれたのは、ゴミが散乱したリビングだった。
男はゴミを手で除け自身はそこに座り、アポロを適当なごみ山の上に置く。
「スゥーハァー」
煙草を取り出し、火をつけ吸う――それを何度か繰り返した後、灰が落ちかけているのを確認して、おぞましい視線をアポロに向ける。
「あーそうだ、灰皿昨日投げて割っちまったんだった――おっ、そこにいい灰皿がいるじゃないか!」
わざとらしい棒読みの後――逃げられないように男はアポロの腕を掴んで力強く押さえつけた。もちろん、何が行われるかすぐに察し、逃げようとしてもその力は大人と子供の差を痛感させるには十分だった。
「これは、愛なんだよ。俺がお前を“愛してる”からやってあげるんだ」
次の瞬間、じゅっという音と共に、肌が焼ける匂いがあたりに立ち込めた。
「ぁぁっぁぁぁっ!!」
アポロの声が反射的に喉から飛び出す。だが、それは彼自身にとっても耳をつんざくような叫び、魂の叫びだった。
痛みは鋭く、全身に波のように伝わっていく。腕に押し当てられ続けた煙草の日は、やがて彼の肌に黒い痕を残しながら離されたが、痛みは消えるどころか、更に深く刻まれていく。
それを見て笑い出すのはアポロの実の父であるこの男だけだった。
「ただいまー」
外への扉が開く音と同時に帰ってきたのはアポロの母親であった。帰ってくると同時に男は、アポロの反応に飽きたようで放置し、ズケズケと玄関の方へ進んで行く。
「おい、くそババア!!金出せ!」
「ひっ、あ、あなた――」
ああ、またこれだとアポロは内心絶望しながら、その光景を眺める。結局、母親は父親に負け金をむしられる。
そして、男の方はパチンコを打つためにしばらく帰ってこない。
「あんたのせいよ!――あんたのせいよ!!」
「うっぐぁ」
そして、結局その八つ当たり先は――
持っていた鞄が無造作にアポロにぶつけられる。大体が頬に当たり続けたその一撃、一撃は重く、頬は既に青くなっていた。
「あんたが、あの人の機嫌を取ってないから!!――このゴミ!クズ!」
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、殴られ続けてやっと母親の息が切れた時その猛攻は止まる。
「あぁ、違うの!違うのよ――あなたを“愛してる”から――そう!愛の鞭よ――ごめんなさいね、私やりすぎちゃったみたいなの」
こうやって、ある程度殴ったら人が変わったみたいに謝りだす。アポロは既にこの行為が罪悪感を紛らわせるための言い訳であることを理解していた――が、それを言えば更なる地獄が待っているだろう。
「何よ、その目は!私が“愛して”あげてるのに――来なさい!!」
無造作に、鞄を放り投げアポロの頭を掴み水道の蛇口をひねり、水を溜めた桶に――
冷たさが一気に襲い掛かってきた。先ほどの根性焼きとは打って変わり、真冬のような冷たさが先ほどまで母親の一撃を耐え続けてきた顔を襲う。
首根っこを掴まれているからかアポロの呼吸は一瞬で乱れた。死がギリギリまで近づいるタイミングで水から上がり、再び付けられる。
「これが愛よ、もっと喜びなさい、私が“愛してる”からここまでやってあげてるのよ」
この母親からの“愛”を何度も、何度も受け取ったアポロは終わった後すっかり衰弱して再びゴミ山の上に落ちる。
だが、アポロにとっての唯一の救いは母親は決してサクラにはこのようなことをせず、しっかりと育ててくれたということである。
それを唯一の希望の灯として毎日を生き続ける。
「はぁ――ッ!」
「大丈夫かい?ナナシ――」
重い瞼を開けば、そこは先ほどまでの地獄ではなくただのグレースの工房だった。
(あの地獄は一体?――ていうか俺は何をしてたんだっけ?)
「グレース――どうして俺はここにいるんだ?」
「な、ナナシ覚えていないのかい?」
目をつむり、記憶を探ってみても朝起きて体重を計ったあたりから記憶がない。
思い出そうとしても、体中からもの凄い冷汗が流れ出し、過呼吸になってしまう。
「教えてくれ、グレース。俺に何があったんだ?」
それでも、理由を知りたかったナナシはグレースにそう問いただす。すると、グレースは少し考えた後、口を開いた。
「ううん、何もなかったよ。ほら、ビデオ屋に帰ろう――今日のは全部悪い夢だったんだよ」
「?――そっか、そうなんだよな」
その後は、グレースがナナシをビデオ屋まで送り届けるのを最後に解散となった。
ちなみにその後――
「このまま、ナナシが死ぬのを見ていることしかできないのか――」
本来ナナシが入るはずだった、ボンプは静かに虚空を見つめるのみ決してナナシのようには動かない。
「――待てよ、だったら!」
彼女は何か思いついたようでパソコンを操作し始める。
「ナナシの完全な複製を作ればいいのか!!」
これが、ナナシが恋愛感情に疎い理由、と言うか、愛を無意識に拒絶するって感じですね。
皆さんに謝罪があります。閑話・ナナシと猫又2を書いていたのですが、プリシラのキャットファイトを書きたいと思っていたんですが、プリシラがプレイアブル化するみたいなので、それを見てからなるべくクオリティを出して書こうと思っています。
投票してくれた人には申し訳ありませんが、ご了承ください。
皆は閑話とか、IFの話とか読みたい?
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読みたーい!(特にヤンデレ)
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読みたーい!(ラブラブ!)
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読みたーい!(好感度測定器みたいなやつ)
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いや、読みたいのは本編だ!遅れてんぞ!
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作者さんの自由で!
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こんなアンケートする前に書け