さっきまで戦っていた敵、その名も『エーテリアス』すごい簡単に説明を受けたが要するにここに長時間いたら生まれるやばい怪物、とのことらしい。
俺の指の先には3体のエーテリアスがいた。
「二人はまだ休んでいてくれ。俺がやる」
「大丈夫?3連戦だけど」
「おっと、ナナシ。流石に手伝うぜ」
ビリーが銃を構えるが、それを手で制止する。
「赤字なんだろ。なら、俺を使い倒してくれ。」
「ナナシ・・・。」
「勘違いするな。金払いが悪いと俺の今後に影響が出るんだ。『パエトーン』あれを倒したらすぐここを動こう」
「うん。頑張ってねナナシ」
今回のエーテリアスは先ほどの頭が大きく花のよう咲いたお馴染みとなってきた奴が2体に、それの二回りくらい大きなエーテリアスが一体。
(中ボスとその取り巻き的な――?)
言い例えがなかったが、ともかく甘くはない相手。
拳を握りしめる。こんなところで技を使ってられない。それに、この場は『パエトーン』に俺の有用性を示すいい場だ。
先ほど3体の連携の場合数で攻め切られるだろう。単純に数が三倍なのだ。ビリーみたいに遠距離攻撃手段があれば楽だが。俺にそんなものはない。
大きい奴が、武器を前に振り上げたその時、一斉に俺に襲い掛かってくるだろう。
「なら・・・。正面突破だ」
俺の強みはこの素早さだ。それを生かすためには動き回るほかない。
先ほどみたいに、煙幕がまかれていれば倒しやすいが、それも今はない。だが、何も使えないというわけじゃない。
俺がまず最初に突っ込んだのは・・・一番大きい奴だった。
両脇に雑魚と言う配置だったのだが、それならば正面突破が一番いい。
俺の動きに驚いたのか、急に大振りに武器を振る
(ラッキー)
近づいて跳躍し、武器を持っている方の腕を取って思いっきり後ろに倒れ込んだ。
武器の重量もあってか思いのほか簡単に倒れた。
そして、そのまま体制の崩れた敵に向かって首と顔をつかみ。思いっきり折った。
「まずは一体」
統制が崩れた残り二体はやみくもにこちらに向かってくる。
ここからはさっきと大して変わらない。だが、ひとつ違うのは・・・。俺は大きい奴が持っていた武器を拝借しそれを間合いに気を付けながら一振り。
「後一体」
最後の一体は武器を投げてその影から思いっきり蹴りを食らわせ体制を崩した後、首を折った。
「終わり」
「パエトーン。終わったぞ」
「う、うん・・・ナナシってさ、実は元暗殺者とかじゃないよね!?」
「そ、それは俺も思ったぜ店長、なんか動きに無駄がないというか、エージェントとかそっちの動きだったぜ」
ビリーとパエトーンが両方抱き合いながら、震える目で俺を見つめる。
「はぁ・・・そうなのかもな。と言うか、そうだったらお前らの護衛なんかしてないよ」
「それはそうですね。行きましょう、パエトーン、ビリー」
そして、俺達はパエトーンの指示でホロウを進んでいった。
道中も怪物が襲ってきたが、アンビーとビリーの手も借りて難なく進んでいった。
そして、突き当りまでやってきた。
「店長!次はどの方向に行けばいいんだ?」
「このまま直進!」
「え?」
何言ってんだ?目の前はどう見ても壁。壁である。
「壁をぶち抜けっていうのか?ナナシできるか?」
「できないことはないが・・・本当にこっちなのか、パエトーン?」
「出来るのね・・・」
「心配しないで、リンの言う通りにすればいいから」
アキラの声も聞こえる。
「遅いよ、お兄ちゃん。やっとログインしたんだね。ねぇ、ナナシの活躍見た?」
「見たよ。流石だね、ナナシ。ビリー、アンビー、ナナシ聞こえているかい?とにかくリンの言った進路については間違いはない」
確かに、ホロウは秩序のない迷路。俺もビリーたちを助けに行くとき鉄パイプの中通ったら急に開けた場所に着いたり意味が分からなかった。
「とにかく進むしかないってことか・・・この仕事、予想以上に大変だな」
「それじゃあ、そろそろ感覚同期を打ち切るから。頑張ってね!」
そして、ボンプは静かになった。
「それじゃあ行こうか、ビリー、アンビー」
「うん、行こう。ナナシ」
「そうだな、なんだか今ならあの上級エーテリアスでも勝てる気がするぜ!」
まぁ、もう目の前に脱出口があるのだが。
そして、俺達はこのまま出口を通って外に出ることができた。
「やっと・・・出てこれたんだな俺達!よっしゃ!」
奇妙な解放感に包まれる、まるで脱獄したかのような雰囲気。思わず背伸びをする。
そして、俺達の脱出口にはニコが立っていた。
「時間も場所も全部『パエトーン』の予想通りね。ほら、3人とも乗って」
「ニコの親分!」
結構慕われているらしい。俺はニコの車に乗って、ビデオ屋に戻るのであった。
「ナイスタイミング」
「戻ってくるのが遅すぎない?結構待ったんだけど、あっお疲れ様ナナシ」
ビデオ屋に着くと、そこにはリンが待っていた。
「あぁ、そっちもお疲れ様。初めてのミッションだからか、なんだか変に疲れたよ」
奥からアキラも現れる。
「ニコ、従業員たちを助けてあげたんだ、そろそろツケを払ってもらえないか?」
「・・・ツケなのか」
より、ビリーに撃たせなかったのは正解だった。
「待って!まだ終わってないでしょ?」
アキラの言葉に待ったをかける、ニコ。
「それってつまり、金庫ももってこいってことか、ニコ?」
「そうよ、ナナシ。まだ半分しか終わってないわよ」
だが、肝心の金庫はどこにあるのだろうか。
「撤退前に目撃した状況だと、対象の金庫は危険度の高いエーテリアスの活動範囲内にある。ホワイトスター学会のエーテリアス図鑑での登録名は「デュラハン」上級エーテリアスよ」
ホワイトスター学会とやらは知らないが、要するに強いということなのだろう。
然も、その上級エーテリアスは赤牙組の親分が強烈なエーテル物質に浸食された結果生まれたらしい。
「俺とアンビーで金庫を奪おうとしたけど、あいつ尋常じゃないくらい強くてさ。撤退するのがやっとで回収まで手が回らなかった」
(そこまでして、奪いたい金庫の中身・・・・一体何なんだ)
「それに関してはこれよ!」
と出してきたのは牙型のUSB。だが、これ一部焦げている。
「これ使えるのか?」
「・・・パエトーン。これ修復できるかしら?」
「そうだな、修復くらいならできそうだな」
そして、今日はこれで終わりになった。
後日修復後再びホロウに乗り込み金庫を回収するらしい。と言うことで今日はこれで解散になった。
その日の夜。
「本当に、お疲れ様。ナナシ」
「そっちもお疲れ様、USBの修復まだ時間がかかりそうなんだろう?」
俺は、風呂を出た後アキラと話していた。
「それにしても・・・本当にナナシって強かったんだな」
「信じてなかったのか?」
「リンから聞いてて強いのは知っていたけど、あそこまでとは思わなかった。徒手空拳で、簡単にエーテリアスを瞬殺するなんてさ。・・・あれ?でも、記憶はないのにどうやって戦ってるんだ?」
どうやって、戦っているんだと言われても言語は難しい。
「そうだな、記憶は結局ないままなんだ。体が覚えているままに戦っている・・・って感じかな。もしかして記憶を失う前はどこかの軍人だったのかもしれないな」
(それに『熱血パンチ』どう見ても普通の人間が出せるようなもんじゃない)
「・・・まぁ、記憶のことはいいさ。ナナシ、君はニコ達を、僕たちを助けてくれた恩人だ。これからも精一杯働いてくれ」
「あぁ・・・そうだ、アキラって呼んでもいいか?」
「いいよ。もちろんさ。そうだ、きっとデュラハンの討伐にはナナシも行くことになると思う。今日はゆっくり休んでくれ」
会話は終わり俺はそのまま、ベットで眠りについた。
皆は閑話とか、IFの話とか読みたい?
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読みたーい!(特にヤンデレ)
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読みたーい!(ラブラブ!)
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読みたーい!(好感度測定器みたいなやつ)
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いや、読みたいのは本編だ!遅れてんぞ!
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作者さんの自由で!
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こんなアンケートする前に書け